宇陀川筋の合歓の木

笠間川堤 黒木川畔 四郷川畔

 宇陀川とその支流の堤や川岸にはこれでもかというくらい合歓の木が目立ちました。生えていない川は無いと言ってよいくらい。
根が根瘤細菌と共生関係にあり荒地でもよく育つ木ですが、運んだのは川か鳥か。花の後ぺろんと垂れ下がる大きな豆のさやが川を流れてゆく、などというのもあるのでしょうか。

 オジギソウとは近縁種で、同様にセンシティブ・プランツで葉が開閉します。ネムノキの名は夜間閉じた葉の姿から「眠の木」と称されるようになったといいます。糸状の一見花に見えるのは雄しべの集合体です。
 万葉には家持の相聞歌に詠まれ、また芭蕉が象潟で詠んだ「ねぶ」もこれです。

撮影日 2002.7.28


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