古墳の桐

生駒の西麓にはたくさんの古墳がある。
心合寺山古墳は、その中でも最大の前方後円墳。
近年きれいに整備され、墳丘に上がれるようにもなった。
円墳部には石が積まれず、桐が残された。
その桐が、淡い色の花を咲かせた。

お濠にはカイツブリ、空にはツバメ。
耳を澄ますと、他にもたくさんの鳥の声が聞こえる。

盛りをすこし過ぎ、花は散り始めていた。
塚の法面に、眠る人に捧げるように降り積もる。

近寄ってみる。
ぷうんと、むせるような匂いがする。
香水とか苦手なので、ちょっと胸が悪くなる。

方形の上には、レプリカの円筒埴輪が整然と置かれている。
鳥の羽のような一件がかわいい。

撮影日 2011/5/8  大阪府八尾市大竹


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