河川工学的区分


           
セグメントM(Seg.M)
 山間部に降った雨が侵食や崩壊により土砂を生産、下流に運搬しながら谷を造る。このあたりは川幅狭く勾配きつく、速い水流は岩をも流すので河床は巨石に覆われている。
セグメント1(Seg.1)
 山間部から平地に出た川は急に勾配が緩くなり川幅が広がるので流速が遅くなる。このため、砂礫が堆積して扇状地ができる。扇状地に堆積する土砂は比較的大きな物が多く水はけ良い場所となっている。
セグメント2(Seg.2)
 扇状地を過ぎてから下流域までの中間地帯。ここでは川は蛇行し川の中に交互に砂州が現れる。洪水により上流から運ばれた土砂は河川沿いに溜まり周囲より僅かに高い自然堤防と呼ばれる地形ができる。その背後は水はけ悪く後背湿地と呼ばれる粘土質の湿地となる。
セグメント3(Seg.3)
 海が近づくにつれ川の流れは更に遅く水量も豊かになる。下流の勾配緩い区間では潮の干満の影響を受けるようになり、これを感潮区間と呼ぶ。更に下流は汽水域となる。


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