藤ノ木川

琵琶湖流入河川 ☆淀川水系一級河川 訓:ふじのきがわ

 滋賀県大津市を流れる、琵琶湖に注ぐ川。
大津市坂本本町の比叡山ケーブルが通じる谷に発し南東流、比叡山高校校舎とグラウンドの間に出て坂本里坊の塔頭群の中を曲折して流れ坂本地区南部を貫流、下阪本5丁目と4丁目の境で琵琶湖(南湖)西岸に注ぐ。河口左岸にはヤマハマリーナ琵琶湖がある。
一級河川の起点は大津市坂本本町の北叡、真葛原。

比叡山高校前の谷 47号伊香立浜大津線・権現橋から

 比叡山高校前の道を登ると、ケーブルの駅に出る。川はその脇に出てくる。
ここから権現橋下までは、大きな石の転がる渓流。河畔林が張り出し、昼間も薄暗い谷。

坂本4丁目 慈眼堂裏参道脇の谷
左写真の奥の橋は権現橋

 権現橋下には深い谷を刻む。
谷を跨ぐ小橋は日吉大社前から慈眼堂裏手へ抜ける小径。
ここから下では落差工が設けられ、床固工もなされるようになる。

滋賀院門跡境内の谷 騎鈴の橋から下流望
里坊群をめぐる流れ

里坊の町なみ 川は滋賀院門跡の脇を過ぎ、里坊群を縫って傾斜地を流下する。
護岸が里坊の塀と同じく穴太衆積みになっているのも興味深い。
流水は豊富で清冽。荒い礫の間には白砂が溜まる。
←左は騎鈴の橋から日吉参道方向(北)を見たもの。穴太衆積みの石垣が続く。

国道161号藤ノ木川橋から左は上流、右は下流方向を見る
藤ノ木川河口付近の琵琶湖の浜

 湖には三面張りのまま流入する。突出した三角州は見られない。
下流部の川相は人工的であるが、河口付近の湖岸は砂浜でヨシ群落もある。

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