琵琶湖流入河川 ☆淀川水系一級河川 訓:いしだがわ |
石田川支流 | ・途中谷川 |
滋賀県高島市(旧今津町域)を流れる、琵琶湖に注ぐ川。
今津町深清水の川上平に発し滝谷山と箱館山の間の山中を貫入蛇行しながら西流し、今津町狭山の武奈ケ嶽の東で南に転じ、角川地区からは国道303号若狭街道沿いに流れ、追分で東に転じ今津町中央部を貫流し、浜分と南新保の境で三角州を形成し、琵琶湖西岸に注ぐ。
一級河川の起点は今津町角川の轆轤、ワサ谷。
水源は今津町北部野坂山地の三重岳山麓。下流部は天井川となる。
下流部 遠景は箱館山 | 河口付近 橋の向こうは琵琶湖 |
今津町浜分・南新保境 海津今津線浜分新橋から 撮影日 2003/4/27 |
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箱館山から見た下流部 撮影日 2018/10/8 |
■ 源流部における争奪
石田川の源流部は台地状の湿原で、湿原から出た後は深い谷を刻むが、いささか不自然な地形となっている。これは、かつて石田川の源流だった部分を百瀬川にとられてしまっ たからで、こうした現象を「争奪」と呼ぶ。
争奪の起こった原因は、百瀬川が南流してあっさり琵琶湖に入るのに対して、石田川は山峡をくねくねと貫入蛇行した末に琵琶湖に入るという違いにある。
川は河口に近いほど低平な個所まで土地を削ろうとする性質を持っていて、その営力が争奪の起こった地点では流程の短い百瀬川のほうが強かったからである。
この結果、石田川最源流部は更に侵食力を弱め、土砂を以前のようには運べず埋積し現在の湿原台地を造ることとなった。*百瀬川