時代劇拝見日記
2011年9月

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2011/9/30

■ 鬼平犯科帳スペシャル「盗賊婚礼」2011.9.30CX

 本格のおかしら二人に受けた、むかしの恩と義理を果たすため、堅気になっていた男は盗賊同士の縁談を仲立ちするが、嫁を出す側の二代目は外道と成り果てていた。
男には、婚礼直前に企みあると知らされるが、逃げず立ち向かい血を見ることに。彼の横死は、各人の心に執を残すのだった。

ロケ地
  • 山城屋に入っていた引き込み女の素性を確かめに、下総葛飾郡八幡宿へ馬を走らせる忠吾たち、山室堤
  • 山城屋から奪った金箱を隠してあるやしろ、鳥居本八幡宮本殿裏手。丑松らが横取りを目論むところ、かしらの弥太郎が出て叱責。追放で済ますところ、勘助が来て制裁を加え、遺恨を残すことに。
  • 実母の墓に詣でる平蔵、粟生光明寺。墓地と参道坂、上部の手すりを使う。設定は駒込・片町の円通寺。お供にうさぎと猫どの。
  • 墓参の帰り、猫どのの勧めで立ち寄る料理屋・瓢箪屋、鳥居本の平野屋
  • 瓢箪屋を出る際、平蔵と目があった久五郎、その後ゆく道は大覚寺大沢池北辺並木
  • 舟宿・ふじや、錦水亭。紅殻仕立ての入口のほか、東屋外観、内庭の橋など。勘助と弥太郎が婚礼の件について話す船上の風景は別撮りか。後段捕物の際、東屋下の池や、東屋を望む対岸の植え込み際なども出る。
  • 婚礼の受諾を受け帰る久五郎、これを伊三次が尾行するくだり、大覚寺大沢池北辺並木八幡掘(白雲橋上〜堀端)。露見した伊三次に代わり、おまさが追尾。
  • 久五郎の文を受け取った女房・お津世が物思いに沈む橋、流れ橋。設定は小田原宿、お津世は絵草紙屋を営む。
  • 弥太郎の返事を伝えに、名古屋へ向かう久五郎、海辺の街道は琵琶湖岸、名古屋イメージに名古屋城、セットの座敷から見えるお城もちゃんと名古屋城。
  • 尾張を出て江戸へ向かう、鳴海の繁蔵の「妹」お糸、花嫁行列は山室堤で竹林の向こうに富士山合成。
  • 繁蔵の妹がとんだニセモノと知った伊三次、地を叩いて怒るシーンは仁和寺九所明神前、彼を気遣うおまさと五郎蔵は拝殿脇に。
  • 繁蔵に、嫁ぐ妹の正体を問うた帰り、手下に囲まれ刺される久五郎、上賀茂神社ならの小川畔。丑松は返り討ちに遭い、浅川にドボン。
  • 花嫁・お糸の船が来る掘割、八幡堀。明治橋下から上流の方へ。

2011/9/29

■ 大岡越前 第3話「謎の父子鶴」1970.3.30TBS

 お奉行がなりを変えて「市中徘徊」をはじめるが、さっそく白刃の雨嵐。これは懸案の事件の解決につながり、表に出てはマズい件も粋な采配で決着する。

ロケ地
  • 忠高の帰り道、辻斬りに遭遇する町角は梅宮大社。和泉屋が斬られるのは神苑門、忠高と政吉が気付いて駆けつけるのは東参道(門前の橋や、参道脇の蔵が映り込む)
  • お忍び、着流しで出る忠相、伊三郎のところの弥助がつけてゆくがまかれる町角、永観堂。歌碑付近の溢水口の石橋、放生池に架かる橋が使われる。設定は相生橋たもと。
  • ごろつき浪人に難儀する娘を助ける忠相、金戒光明寺。永運院下坂を下りきったところで悲鳴を聞き、浪人らと斬り結ぶのは本堂脇〜墓地。設定は妙法寺。
  • 娘を拉致した浪人たちのアジトを見つける源さんたち、主犯格の外出を尾行するくだり、永観堂弁天社前〜中門(播州三日月藩上屋敷)
  • 事後、ボヤく源さんと釣りの忠高、ここへ忠相もやって来て釣りはじめる土手、大覚寺大沢池堤

2011/9/28

■ 大岡越前 第2話「町火消誕生」1970.3.23TBS

 町方による消防組織結成を期し、重職方にはかる忠相だが、神山与力が斬った放火犯がよりにもよって定火消支配の甥で、話はこじれる。配下の努力により証拠はあがり、名奉行は「高度な政治的取引」を行い、晴れて町火消が産声をあげる。

ロケ地
  • 小普請人足(藤岡重慶)の死体が見つかる深川櫓下の掘割、白川巽橋下河床。
  • 聞き込みにまわる源さん、途中で辰に声をかける町角、今宮神社石橋。
  • 情婦宅に転がり込んでいたガエンの与六、紋入りの法被を大っぴらに干されてしまい源さんに見つかるくだり、祇園界隈。女の家から巽橋が見える設定で、橋上を源さんがうろつき、法被を見つける次第。逃げ出した与六が、辰を見て隠れるのは辰巳大明神の玉垣脇。

2011/9/27

■ 大岡越前 第1話 1970.3.16TBS

 新将軍・吉宗の抜擢を受け、大岡忠相が町奉行となる、起こりの話。
伊勢山田奉行の任に就いていた忠相は、神域で魚を獲る狼藉者を捕え、正体を知りつつ手ひどくやり込めるが、その「狂人」はのちに征夷大将軍となる男だった。

ロケ地
  • 八代将軍が差し向けた早馬が駆ける山田の街道筋、不明(谷地田脇の地道、行く手に池あり)
  • 将軍の召還を受け山田を発つ忠相、ひとり行くと伊織が待っていて声をかける街道、不明(谷地田脇の道、路傍に瓦屋根付きの小屋ある例のアレ。池端の道もこの続きと思われる。また、先に早馬が走ったのも同所かと推測)
  • 忠相と伊織が、ごろつき侍にからまれて難儀する伊三郎と加代父子を助ける茶店、不明(田畔の地道、棚田か)
  • 品川宿の火事で焼け出された被災者に炊き出しを行う千春、智積院密厳堂境内・井戸まわり。彼女から飯を貰う、忠相とはぐれた伊織、密厳堂前。
  • 大岡邸、東福寺一華院。魚屋の勘太と大岡忠高が馬鹿なやりとりをしている門前へ、焼け焦げ忠相が現れるという寸法で、忠相の背後には月下門の狭間越しに経蔵の屋根が見えている。
  • 千春が伊織を案内してゆく道、金戒光明寺瑞泉院前路地(伊織の背後に、阿弥陀堂が映り込んでいる)。永運院下坂で村上のダンナがこそ泥を取り調べ中で、この路地から辰が伊織たちの前に飛び出してくる。
  • 忠相に登城の沙汰が来てお城へ赴くという早暁、庭に出ている忠相に伊織が話しかけるシーン、不明(低い刈り込みのある庭、高台にあるっぽい感じ。建物の屋根は二層)。屋敷を出て騎乗する忠相、東福寺一華院門前(北望の図、大機院参道坂が映り込む)

2011/9/26

■ 加賀百万石 〜母と子の戦国サバイバル〜  1999.1.3NHK

 夫とともに乱世を生き抜き大藩のあるじとなった烈女は、激動期の終わりに際し、お家を守るため怜悧な才を迸らせる。家康との丁々発止、おね様との友情なども描かれ、前田家が確実に次代に継がれるのを見届け、老女は懐かしい加賀へ帰ってゆく。

ロケ地
  • 北政所へ太閤から花見の誘いが来るくだり、大坂城イメージに大阪城天守(連郭と合成)
  • 醍醐の花見、女たちの輿がゆく山道、不明(このあと太閤が待つ山際の座所に続き、坂を上がってゆく)。北政所とまつが歓談する池端、彦根城玄宮園池端。野点の席にいる利家、彦根城楽々園前庭に緋毛氈の席(短冊に歌を書き付けていると、息子・利長や三成がやってくる)。盃の順で太閤の側室方が諍いを起こす席は鳳翔台か臨池亭か。
  • 太閤に国許での養生を願い出る利家、伏見城イメージに「キャッスルランドの伏見城天守」、木の間より大天守頂部を望む図。
  • 側室・ちよを伴い温泉に出かけている夫を思いつつ陣羽織に刺繍するまつ、金沢城イメージに本物の石川門。刺繍をする広縁はいずこかの塔頭か。
  • 太閤逝去後、利家に守られ諸侯の年賀を受ける秀頼のくだり、伏見城イメージに「伏見城」大天守(直下から見上げ)
  • 淀殿に拒まれ、家康に反対されるも、秀頼を奉じて大坂城へ移す利家、雨の夜の城門は彦根城太鼓門櫓
  • 大坂城西の丸で高台院に会うまつ、不明(池泉に面した縁側、水は澄んでいて植え込みには蘇鉄あり)。このとき語られる、家康の前田邸訪問に際しての逸話で出る門内外の絵は彦根城博物館か。
  • 利政が籠もり髷を切る嵯峨野のお堂、不明(湖東三山に似た風情)
  • 臨終の利家が見る夢、若き日の戦場は彦根城観月台橋と周辺。
  • 利家逝去後騒然となる大坂城下、八幡堀。明治橋上を軍勢が行き交い、女輿に乗った三成が逃亡し、堀端では市民が急いで荷を積み込む。
  • 金沢、落飾し芳春院となるまつ。利政が騎馬で駆け入る城門は彦根城天秤櫓。利政が語る、兄に怒られた一件の軍事訓練紛いの狩り、不明(柳谷みたいな荒地、台地状)
  • 家康の指図で国に戻る利長、狩りをしていると急使が来る野原、不明(台地)
  • 前田家が遣わした使者・横山長知が内府に申し開きをするくだり、大坂城イメージに大阪城天守、千貫櫓と多聞櫓の間に天守が覗く図。
  • 人質として江戸へ赴く芳春院、見送られ出る城門は金沢城石川門。
  • 関ヶ原の戦に敗れ捕われた三成の唐丸がゆく道、近江八幡の町なみか。
  • 江戸の前田屋敷、羽咋の妙成寺。病を得た家臣・村井豊後を見舞う芳春院のくだり、高所から書院を見下ろす図と、縁先から崖を背景の絵。芳春院が一時待たされるシーンでは、刈込の庭の奥に塀あって塔がのぞく図が。このあと、利長逝去後、寿福院と芳春院が人質として入れ替わる段、塔下の坂道なども出て、奥に拝殿が映り込む。
  • 高台院に会いに、息はずませて坂を登ってゆく芳春院、百済寺仁王門前参道坂。二人が会う縁先は不明(庭あり、屋根は檜皮)
  • 金沢城へ帰ってくる芳春院、金沢城石川門。

2011/9/25

■ 大奥 第二十六回「愛のかたみ」1968.9.28関テレ/東映

 貞珠院の差し金で、とんだ御落胤騒動が巻き起こる。裏に尾張と通じた陰謀があるのを隠して動く、苦しい立場の大岡忠相だが、まことの幸せとはなにか真摯に問うたひとことが、養父母の心を打つ。

ロケ地
  • 徳川吉胤公御座所となる浄楽寺、大覚寺。忠相の部下が糾弾にくる段では、式台玄関。雇われようと押しかける浪人や、祝意を述べにくる尾張の使者などでごった返す門は大門、騒ぎを見遣る忠相の部下たちは勅使門橋上に。
  • 御落胤出現で長福丸の立場も変わるとして、小雪に暇を出せるかもと吉宗が言いにくるくだり、小雪が長福丸をあやす縁先、枳殻邸(いずれの建物か不明、奥に傍花閣がちらり。蓮は鉢物か池に植わっているものか不明)
  • 忠相自身が浄楽寺へ出向き取り調べる段、大人たちの話の間座敷から抜け出して廊下で跳ねる吉胤、大覚寺回廊。外へ出て友達のところへ辿りつくシーンは勅使門橋〜天神島。
  • 吉胤と吉宗対面の日、お城イメージに姫路城天守
  • 城を下がってゆく吉胤と両親、彦根城天秤櫓(内外)

2011/9/24

■ 大奥 第二十五回「竹姫哀話」1968.9.21関テレ/東映

 政務に没頭し、大奥を顧みぬ吉宗。このため、残っていた腐敗の芽が花開き、長福丸を養育してくれた女性を駆逐するばかりか、新たな火種も見つけてくるのだった。

ロケ地
  • 町奉行・丹後守に吉宗に宛がう女探しを指示する貞珠院、不明(大刈込の庭)
  • 竹姫が長福丸と鯉に餌をやり、言葉を引き出そうとする池畔、枳殻邸印月池畔。
  • 貞珠院が吉宗に長福丸を諦めるよう提言し、お勧めの女を見せて不興を買うくだり、枳殻邸回棹楼〜侵雪橋たもと。
  • 貞珠院が遣わした伊賀者が袖のことを聞き込む、昌平黌寮の門、興聖寺山門。
  • 竹姫輿入れの列が出てゆく城門、彦根城天秤櫓(廊下橋を見上げ)

2011/9/23

■ さむらい飛脚 第13話「空の花笠」1971.4.3NET/東映

 勘兵ヱが可愛がっているいたずらガキ、その身の上に災難が降りかかる。実は大庄屋の裔だったその子を送り届ける勘兵ヱたちだが、相手は代官とつるんだ二足の草鞋なので、討手はうじゃうじゃと湧いてくるのであった。

ロケ地
  • 健坊の父が殺される木場、「材木置場」。ランドマークは見当たらず。
  • 健坊の父を殺したヤクザが代金を受け取りに行く夜道、大覚寺大沢池北辺水路畔(水面のシルエットのみ)。このあと強面の用心棒に始末されドボンは天神島。
  • じいやに連れられて行った健坊を追いかける勘兵ヱ、追いつく橋は犬飼川下河原橋(旧の木橋)。このあと立ち寄る茶店、不明(山上、眼下の里は穴太の里に似る)。勘兵ヱと坊を襲う刺客たち、不明(荒れ地、爆破シーンあり)。刺客をまくも追いつかれ戦う勘兵ヱ、不明(砂地に浅川、低い橋もちらり)
  • 大庄屋の弟が水路を引こうとしている池と里イメージ、中山池からパンか。
  • 親玉も加わって在所を目指す道、不明(土手?)
  • かみそりのダンナが、虫の息で駕籠をやるヤクザ(天神島で始末された男)を見る街道、不明(林沿いの地道)
  • 二足の草鞋が手配した人数が一行を襲う野原、不明(幼松が植えだされた荒れ地、湖南アルプスか)
  • 庄屋屋敷イメージ、不明(豪壮な民家)
  • 晴れて大庄屋の跡継ぎとなる健坊、黙って去った勘兵ヱを追いかけて走り出る町角、小幡神社脇参道。勘兵ヱの心づくしの花火を見る土手、犬飼川の堤か(堤下に蔵)

2011/9/22

■ さむらい飛脚 第12話「逆夢道中」1971.3.27NET/東映

 勘兵ヱ「坊や」の、おちゃらけ夢オチ話。
ミスを叱られ自棄酒の勘兵ヱ、愚痴を垂れながら寝てしまうが、見る夢はどこか認識が歪んでいて、かみそりのダンナなんかふだんのクールさは影をひそめ、焼津の半次じみている始末。でも仕事の話はごくフツーで、ちゃんと一本いつものドラマを見た感じ。

ロケ地
  • 皆に腕試しされる勘兵ヱ、わら天神境内(夜間撮影)
  • 伊勢屋の若旦那を下館へ送り届ける仕事のスタート、集合場所の王子稲荷は走田神社鳥居、参道。そのあとの街道筋、不明(亀岡の野道か)。勘兵ヱが侘びを入れ仲間に加えて欲しいと現れる鳩ヶ谷宿付近の街道、北嵯峨農地竹林際の道(暴れ馬が出て勘兵ヱがいいところを見せ、かみそりのダンナは馬が怖くて脅え)
  • 雇われ浪人たちが若旦那を渡せと現れる街道、酵素ダートか(狭い山道)
  • 幸手宿手前、立ち寄るも爆破される街道筋の茶店、不明(山上か、開けた台地)。勘兵ヱがいちはやく火薬の匂いに気付き皆を逃がすが、かみそりのダンナは不審そうに鼻をひくつかせている間に小屋ドッカンで生き埋め。
  • ほうほうの態で幸手宿を逃げてきた一行、走りぬけようとするも浪人が出て立ち回りの野道、不明(幼松が植えだされた荒れ地、湖南アルプスか饗庭か)
  • 浪人団をやり過ごし、下館手前の奥州街道へ出てくる一行、走田神社社叢脇の道(反対側は稔りの田、遠景にみごとな畦畔木がずらり)。以降、若旦那の妹が現れ思わぬ事態を告げてのちのシーンも走田神社で、社務所前(蔵から塀際→門前)、本殿まわりが使われる。後見人に追い使われていた男を古吟のダンナに託してゆく親玉のシーン、穴太の民家か。

2011/9/21

■ さむらい飛脚 第11話「もの云わぬ美女」1971.3.20NET/東映

 大名家の奥向きの揉め事を持ち込まれるダンナ方。依頼者は、会う前に腕試しをして物陰から見ているほど周到な癖に、妙なところが抜けている。果たして、というオチはタイトルに記されている。

ロケ地
  • 御側室の供をして小諸へ向かう街道、検問がなされている橋たもとは流れ橋(柵をあしらい)、一行をつけている怪しの渡世人たちは茶畑の陰にいる。
  • 桶川宿へ着くまでの街道、不明(幼松が植え出された裸地じみた野原、あと山道もあり、茶店は谷地田脇に池がある「よく出る場所」)
  • 桶川宿を発ち街道をゆく一行、湖南アルプスか(堰堤上にできた河原に浅川流れる「河床」、まわりの山肌に残雪)。行く手に強敵待つ街道も湖南アルプスか(老女たちの正体バレの野原)

2011/9/20

■ さむらい飛脚 第10話「仮面の花火師」1971.3.13NET/東映

 かみそりのダンナが遭遇した事件、かなりヤバい裏事情あり。ものが火薬だけに、派手な爆破がいっぱいあるが、大胆不敵な男たちはものともしない。

ロケ地
  • 精四郎が花火師大量殺害事件に遭遇する夜の町角、大覚寺五社明神
  • 精四郎が元花火師の多三郎にたばかられ、船ごと爆死させられかけるくだり、炎上する船がくぐる橋は犬飼川下河原橋か(全ての撮影がここではなく、組み合わせと思われる。木橋はけっこう狭い)
  • 一芝居打って玉屋の手代の内懐へ潜り込んだ親玉、ツナギの文を結ぶ神社は今宮神社境内石畳そば。
  • 火薬密造工房、大堰川河川敷か(粗い礫)。小屋爆破あり。

2011/9/19

■ 水戸黄門43 第11話「命守った婆さんの知恵」2011.9.19TBS

 敬老の日にオンエアされたお話は、馬鹿殿の成敗を訓話に発展させた一件。
養父母への的外れな逆恨みから年寄り全般を嫌う殿様は、自らが老いることを恐れサプリ漬けの日々を送る。その殿様が棄老令を出していることを知った老公は、一芝居打って懲らしめにかかるのだった。
その在の年寄りに玉緒ちゃんを配し、コミカルな仕上がり。

ロケ地
  • 格さんがマムシ除けのお守りを貰う知立神社、本物をイメージに。
  • 一行と落ち合いそこねた八兵衛が、およね婆さんに襲われ飯を盗られるくだり、酵素。林際、降り口の坂、山道、婆の陋屋、変汁を食わされてぺっぺっの小川など各所が使われる。腹下し八兵衛が用を足しにゆくシーンに例の大岩。
  • 殿様が年寄りを押し込める、姥捨山と称される屋敷、高山寺石水院。およね婆さんが助と八兵衛にそこを見せる導入部では、塀上部のみ見えていて、後段の救出シーンでは塀そばや門まわりで立ち回り。
  • 馬鹿殿のトレーニング、相撲をとる土俵は梅宮大社、ランニングは嵐山自転車道と東公園。
  • 殿様をひっかけるため、不老長寿の薬を売る芝居を打つ老公たち、平岡八幡宮本殿前石段下。殿様に招かれるものの、無礼者と叩き出される陣屋の門は同所の社務所(?)入口(参道右手)
  • 当地を発つ一行、高山寺茶園前(婆さんが見送りに出ている)。このあと一行は脇参道を下りてくる。

2011/9/18

■ 大奥 第二十四回「美女追放」1968.9.14関テレ/東映

 御台とは形だけの夫婦だった吉宗だが、曲折を経て心を通わせ子もできる。しかし改革のひずみが狂気を呼び、蜜月は続かない。

ロケ地
  • 無聊をかこつ御台を逍遥に連れ出す小雪、枳殻邸遣水付近。植え込みに母堂が干した足袋が林立、理子が何の花と問うたのを聞いて吉宗と浄円院大笑いの態。
  • 吉宗のリストラで大奥を退去する女たち、彦根城天秤櫓(内外を使う。橋たもとには迎えの家族が)
  • 鷹狩りの吉宗、不明(山裾の野原)
  • 小石川養生所、不明(門越しに建物、洋館っぽい)

2011/9/17

■ 大奥 第二十三回「忘れじの歌ごえ」1968.9.7関テレ/東映

 一度も大奥泊りのない吉宗、どこかに思う女がと噂立ち、袖が老女たちの政争の具に。そのうえ、吉宗自身とは誤解により隔たってしまい、袖は絶望する。
あとになって約束を果たしに寮へやって来る「頼方」だが、彼が身分から解き放たれることはもう無いのだった。

ロケ地
  • 順斉に頼方をあきらめるよう諭され、袖が部屋を飛び出して泣きにゆく校内、萬福寺水盤脇。ここへ朋輩が使いの来たことを知らせに走ってくるが、彼女は回廊の階からおりてくる。
  • 大奥老女の駕籠がつけられる昌平黌門前、萬福寺総門。瀬山が袖を連れて出立の際は北の方へ去る。
  • 大奥から不幸な経緯で戻ったあと、順斉に別れを告げて去る袖、興聖寺回廊。奥に門が見える図で、源太の知らせで駆けつけた吉宗が馬をおりる姿がのぞくが互いに気付かず。
  • 師・順斉に会ったあと、学友と高歌放吟する吉宗、萬福寺大雄宝殿まわり廊下〜法堂前廊。この間、寮を去りかけた袖は開山堂へつながる回廊にいて、懐かしい歌声を聞く運び。吉宗のもとへ駆け寄る袖、法堂前白州。
  • 袖の手を握り、温もりのみ残して去る吉宗、玄右ヱ門が待つ門は興聖寺山門(内側)、スモーク演出。馬を駆り去る二人、琴坂見返りの図(ここにもスモーク)。その後門前に出てきた袖が佇む際には坂から見上げた図が。

2011/9/16

■ さむらい飛脚 第9話「海賊の遺産」1971.3.6NET/東映

 依頼は牢内の盗っ人から、「義賊」の隠し金五千両がらみ。遺書の届け先の娘、下田の悪党どもに加え、お役所の蔓までついている派手な展開だが、ダンナ方は膝が抜けるような結末をもたらして去ってゆく。

ロケ地
  • 小伝馬町の牢屋敷を出てくる勘兵ヱ、京都御苑管理事務所北門
  • 勘兵ヱがゆく街道、不明。六郷渡し付近は林沿いの道(水面は見えず)、お昼をつかう道端は北嵯峨の小丘に似た感じで竹林も見える。
  • 伊豆・下田イメージ、琵琶湖西岸港(舞子浜の突堤と思われる)
  • 下田手前、勘兵ヱが蝮に咬まれた娘を助ける街道、不明(切り通しの山道)
  • ダンナ方が賊一味に監禁される小屋、琵琶湖西岸松原にしつらえ。

2011/9/15

■ さむらい飛脚 第8話「空っ風無情」1971.2.27NET/東映

 三左ヱ門の「私用」での高崎行はやはり「仕事」、性悪の女掏摸や、名うての人斬りなど出て難儀の道中。もちろん、男たちは親玉をひとり行かせはしない。

ロケ地
  • 高崎さして街道をゆく親玉と勘兵ヱ、不明(奥に林や池のある地道、このあとの「茶店」の近くには碑やお堂らしきものも映り込む)
  • 宿改めに来たニセ役人に連行され、殺し屋も出てピンチ、携行していた「遺書」をとられてしまう夜の神社は鳥居本八幡宮(鳥居前)
  • 翌日、再び高崎さして街道をゆくダンナ方、不明(木橋や林道、山中の野原っぽい場所など。囮になって馬を駆る勘兵ヱのくだりは林沿いの地道)
  • 一味にとっ捕まった勘兵ヱを捜し、山中を走り回るダンナ方、勘兵ヱが逆さ吊りにされているのは御室霊場お堂脇。タワーの上にのるお地蔵さんも映り込む。林は松が目立ち、今と様相がかなり異なる。
  • 助け出した勘兵ヱに水を汲んでやる古吟のダンナ、広沢池観音島。ここで親玉があらためて「私用」と言い立て、ひとり去る。

2011/9/14

■ さむらい飛脚 第7話「闇から闇へ」1971.2.20NET/東映

 手鞠と坊やをさる藩へ送り届ける仕事は、訳ありも訳あり。坊やの命を狙う、御家に巣食う悪党を退治たあと、ダンナ方が口封じに消されかけたりもするのだった。

ロケ地
  • 武州・久喜、届け先の藩側用人・串田邸、不明(塔頭の門みたいな感じ、前の坂道には植え込みや溝らしき形態、西教寺参道か)
  • 串田の娘に話を聞く城下の寺、慈眼院(廟所前、イメージのみ)
  • 旅籠から抜け出した坊や、彼が彷徨う城下の情景、西教寺。坊やがお参りの母子を羨んで見る「墓地」、旅人に江戸へ行くかと問う町角に大師堂前、親玉が串田の娘に幼君死亡を聞かされるんシーンに二十五菩薩来迎群像前、このほかお紺らが捜しまわるシーンに本堂下石段など各所が使われる。
  • 精四郎が悪玉の用人を誘い出し殲滅する町角、御香宮本殿裏手、摂社前。

2011/9/13

■ さむらい飛脚 第6話「母恋い地獄唄」1971.2.13NET/東映

 お紺に親孝行代行を頼む姐さん、腹には仇討ちの意思を秘めていた。事情を知るや、お紺は言うに及ばずダンナ方も全面的に肩入れ、的の悪旗本に突っ込んでゆく。

ロケ地
  • お紺が幸手目指してゆく街道、不明(遠景に雪嶺見える棚田、近江か丹波か)。おしんの母が住む家、不明(雪景、亀岡あたりの古民家に似る)
  • 旗本・綾垣織部正邸、相国寺林光院。後段、ダンナ方が大芝居こいて乗り込み大立ち回りの際には、式台玄関と前庭も使う。
  • おしんの乾分の青年が拷問の果て棄てられる川端、広沢池東岸
  • 盲いたおしんの母に対してなされる「芝居」について話すおしんとお紺、今宮神社稲荷社前。ダンナ方が現れ、早く決着をつけようという段取りに。
  • 仇討ち完遂後、引かれゆくおしんを母に会わせる段、今宮神社東門内側・石橋たもと。お紺が母を連れて門をくぐってくる。

2011/9/12

■ さむらい飛脚 第5話「茶釜が生首に化けるとき」1971.2.6NET/東映

 頼まれて茶釜を運搬していると、アクシデントが起こり中身があらわとなるが、内容はトンデモ過ぎ。お紺はその件で捕われてしまうし、その後も執拗に「飛脚」メンバーを危地に陥れる動きあり。元々の依頼は憐憫の情から発生したものだったが、深い思いやりは拗ねた小悪党に利用されてしまう。

ロケ地
  • 「茶釜」の包みを携え岡部をさして街道をゆくお紺と勘兵衛、不明(谷地田脇の地道〜山頂付近に茶店しつらえ)。お紺に逃がされた勘兵衛が走る街道、不明(土手〜丘陵地)
  • お紺救出と任務遂行のため街道をゆく一行、不明(松林沿い地道)。関所通過後、藩の留守居役と話す神社、不明(廣峰神社に似る)
  • お紺を助けに、旗本屋敷へ侵入するくだり、相国寺大光明寺(門を使い、南路地と湯屋角でチャンバラ)
  • 岡部への間道をゆく精四郎たち、不明(山道)
  • 生首を狙う一味と大立ち回りの野原、不明(バッドランド、水食地形が目立つ)

■ 水戸黄門43 第10話「父と呼ばれて…」2011.9.12TBS

 旧知のご婦人を訪ねる老公だが、本人は亡くなっておりそっくりの娘が。その子の身の上については何やらフクザツな事情、そうこうするうち娘の家にとんだ難儀が降りかかっていると知れる。

ロケ地
  • こっそり旅籠を抜け出し一人町をゆく老公、それをつける助格のくだり、妙心寺。蟠桃院通用門前路地、大通院裏路地(ラウンド塀)、大庫裏脇クランク(弥七や楓とばったり)、龍泉庵浦路地(老公が隠れる裏戸)
  • 味噌屋を訪ねたあと、老公がゆく城下の堀端、八幡堀堀端。岡崎城イメージは本物の天守遠望の図。
  • 代官所へ掛け合いに行ったこなつ、その内容を老公に報告する弥七、大覚寺天神島。代官がこなつを狙っていることが明かされる。
  • 旅籠へ訪ねてきたこなつと船遊びのくだり、西の湖園地。船で水路を行き、中島の汀で話す(父親でないかとすばり切り込まれる)。その帰途、一旦別れるも慕情やみがたく老公に抱きつくこなつ、八幡堀堀端。
  • 事後、岡崎を発つ一行、不明(土手)。こなつが揚げる、「殿」と書いた凧を見る図。

2011/9/11

■ 大奥 第二十二回「若き吉宗の恋」1968.8.31 関テレ/東映

 奇しき縁重なり、冷や飯食いが天下の将軍に。政務に邁進する吉宗だが、側女を勧め正室を勝手に決めようとする奥向きにうんざり。そんな彼が思い出すのは、バンカラな仲間と過ごした青春の日々。そこには、愛しい娘の姿があった。

ロケ地
  • 将軍に就任した挨拶に出向く東照宮、日吉東照宮
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(菱の門庇越し)、水二門。
  • 吉宗の生母・浄円院が中奥入りのくだり、駕籠行列は萬福寺参道石畳をゆく(互の目のアレ)
  • 浄円院が桑を植えているところへ吉宗がやって来るくだり、不明(大刈込の向こうに萱葺がのぞく)
  • 袖の名が出てはじまる吉宗の回想、教練の河原は流れ橋上手木津河原。重荷を背負って辿りつく昌平黌は宇治・興聖寺。下働きの娘たちが出迎える門は竜宮門、学生たちが先を争ってのぼる坂は琴坂(奥に宇治川畔の木、水面は光っていて見えず)
  • ひとり寝所で学生時代を思う吉宗、袖と雨の中デートした池畔、不明(水面に睡蓮びっしり、画面奥に長塀)。袖に嫁入り話が持ち上がっていると聞かされるくだり、授業は萬福寺法堂(中も)、袖の朋輩に話を聞くのは回廊下の水盤脇。授業終了の合図はあの魚鼓で。
  • 津島のプランで間部詮房が吉宗を誘い、側女候補と会わせようとする庭、不明(大刈込下の芝地)

2011/9/10

■ 大奥 第二十一回「呪われた肌」1968.8.24 関テレ/東映

 お末の執念は実り、真実が明らかに。しかし、狂気と欲望のすえ破滅した屍が折り重なる酷い結末を見ねばならぬのだった。
※ロケなしセット撮り
2011/9/9

■ さむらい飛脚 第4話「夜あらし甲州路」1971.1.30NET/東映

 舶来の猫を運搬という仕事には、果たして物騒な裏あり。依頼主を脅して隠し金を奪おうとする女賊と、痛快きわまる大立ち回り。

ロケ地
  • シャム猫入りのかごを持って夜道をゆく親玉、広隆寺塀際か。
  • 猫のお供をして府中へ向かう精四郎ら三人組、流れ橋を渡り、土手法面で猫逃がしかけ。
  • 府中へ向かう街道筋、仇討ち騒ぎで猫を盗られる茶店、不明(谷地田脇の道、道端に小屋のあるアレ。仇討ち芝居は田んぼで)
  • 盗った奴を探し回る精四郎たち、不明。池(?)に架かる土橋は、銭形平次初期に出たのと似てる。精四郎と勘兵ヱが賊にとっ捕まって早桶に籠められ埋められてしまう墓地は亀岡か(傾斜地に墓標林立のアレ)
  • 賊どもを追って辿りつく府中宿、イメージの里は曽我部町あたりか。
  • 一味は小仏泊りと聞き込み、駕籠を走らす鹿之助たち、街道筋ははさ木のある田畔〜木津堤(流れ橋の橋脚ナメての遠景から導入)。駕籠をおりる小仏宿は不明(谷筋の集落、橋たもとに家並み。用心棒シリーズで何度か出たところ)
  • 事情が変わり、依頼者の兄のいる鳥沢宿へ急ぐ親玉と一行、街道筋は池畔、鳥沢宿イメージは山裾の里で棚田が広がる。
  • 灘屋の子をさらった賊の求めに応じ出向く陣場河原、湖南アルプスか。砂で埋まった河床にちょろちょろ流れる水とか、幼松が植えられた荒地が水食地形だったり。

2011/9/8

■ さむらい飛脚 第3話「身がわり街道」1971.1.23NET/東映

 精四郎と容貌が瓜二つという奇縁から来る仕事は、前将軍の異母弟の身代わり。婿入り先から忌避される、鼻持ちならぬ道楽者は、心憎い結末を演出して皆を笑顔に。

ロケ地
  • 長八郎ぎみの衣装をつけて、守役とともに屋敷を出てくる精四郎、相国寺大光明寺門。その後南路地を西へ歩みだし、監視者は方丈南西角塀際から凝視ののち、弁天社裏を東へ駆け去る(これを鹿之助が南から見ていて、溝が映り込んでいる)
  • 長八郎とその一行が江戸を出たと仲間に報告する監視者、流れ橋たもと。合流ののち橋を渡ってゆく。
  • 長八郎ぎみ一行が野州・烏山さしてゆく街道、不明(谷地田の道脇に瓦屋根つきの小屋があるアレ、見返りのシーンでは孤立木と池も映る)。ここで雲助から助けた娘は、烏山藩の姫の侍女でお芝居こいているのだが、その雲助をシメる鹿之助のシーンは道脇に碑(或いは地蔵)ある一件、これも不明(他作品で見た覚えあり。後段では土手とか見えて、下に谷川があるっぽい)
  • 一行が休む茶店、不明(松林脇、土手下)。遅れて現れた鹿之助により、侍女の正体が暴かれる。
  • 賭場でいざこざを起こし逃げた本物の長八郎ぎみが、精四郎の宿まで来てしまいワヤになったあと、一行が休む寺、鳥居本か(壁つき舞殿?)
  • 長八郎ぎみ一行が刺客と戦うところへ赤羽藩の家老が来ておさめる街道筋、中山池畔か(池の向こうに堰堤が見える)
  • 長八郎ぎみがとった粋なはからいを精四郎に伝えてやる親玉、北嵯峨か(足もとに巨石ごろごろ)

2011/9/7

■ さむらい飛脚 第2話「深夜の使い」1971.1.16NET/東映

 ダンナ方に用心棒を頼んだ商人は、見たとおりワルい側の男。それと知りつつガードしてやり、着いた先の大坂で送り狼に変貌するのであった。

ロケ地
  • 佐吉を大坂へ送ってゆく道中、敵方と接触し斬り結ぶ街道筋、不明。池端?の茶店や、松並木の地道、密生した松林端の道、溜池の堰堤と思しき「街道」など。

2011/9/6

■ さむらい飛脚 第1話「鬼の走る道」1971.1.9NET/東映

 江戸家老の不正を暴かんとした侍が横死、密書を託されたお女中も追われるが、窮鳥が飛び込んだのは、頼もしい男たちが屯する梁山泊だった。
妙な若い新顔も加わり、人助けの道中は荒っぽく進行、金は出るものの右から左で、儲けなんか出ないのであった。

ロケ地
  • 高遠藩士・吉田が斬られ、彼に仕える女中が追われる夜道、相国寺鐘楼まわり。生垣越しに長塀を望む図も。
  • お女中を高遠へ送ってゆく街道筋、ほぼ不明。早駕籠が渡る「沈下橋」は、用心棒シリーズや花山大吉でよく出るアレ(河原は砂地、水脈は途中で涸れている模様、河畔林は竹っぽい)。山裾に池あって畔の道が地道なとことか、川堤っぽい地道、大内の坂に似た一件、奥に湖水覗く切り通しのカーブ、林道の頂上付近、山裾の民家など。

2011/9/5

■ 水戸黄門43 第9話「楓に惚れた手筒花火師」2011.9.5TBS

 吉田入り、花火見物を心待ちにする老公だが、花火の技術を武器に転用し一儲けを企む悪党が巣食っていた。若き花火師が、臨時居候の楓にホの字の逸話入り。

ロケ地
  • 吉田城下目指し街道をゆく一行、大堰川堤。音を聞いて見遣る、どーんと着弾の浜は琵琶湖岸。大筒が据えられている野は、亀岡の山中か(高台の広野、遠景の山が青く映り込み、足元は茅萱の群落)。このあと、鉄砲方解説に被る射撃訓練シーンは琵琶湖岸。
  • 花火師宅へ侵入した賊を追う楓、摩気神社裏手で見失い(水路に架かる小橋等も映り込み)。その賊が失敗を咎められ斬られるのは北嵯峨竹林か。ここへ行きあわせる助格が物音に気付く町角、大覚寺五社明神裏手付近柵そば。「賊」を斬った侍が入ってゆく幕府鉄砲方屯所、妙心寺大通院門。
  • 川で洗濯の楓、園部川(摩気民家下の左岸)。丈太郎から、父・茂兵衛の死の経緯を聞く。
  • 家を出るプランを楓に否定されお冠の丈太郎、祭りの露店で櫛を進められるシーンは大覚寺五社明神(鳥居の笠木ナメて大沢池木戸の方を望む図)
  • 家を出て行った楓を捜す丈太郎、摩気神社裏手。そのさまを、楓が舞殿の向こうから見つめている。
  • 無銭飲食の咎で連行される丈太郎、捕縛シーンは園部川法面。町奉行所は大覚寺明智門
  • 丈太郎の飲食代を払いに行く母、不調に終わり帰り道で老公に説明を受ける町角は大覚寺天神島朱橋そば。
  • 花火師宅に侵入した「賊」の告白、茂兵衛が火薬の技術供与を拒み殺された小屋、亀岡山中の広野か(大仏開眼のアレに似る)。これ以前にもちらちら出ているが、夜間のシーンは同じか不明。
  • 晴れて丈太郎が手筒花火を打ち上げるシーン、不明(老公ら見物衆とは別撮りか、夜間撮影)

2011/9/4

■ 大奥 第二十回「血を呼ぶ小太鼓」1968.8.17 関テレ/東映

 正徳の世の、大奥インサイドストーリー。風紀の乱れた大奥には原因となる女人あり、その周囲で血腥い事件が起こり、お末が一人巻き込まれてしまう。事を闇に葬ろうとする動きと、朋輩の死の真実を探るお末と、丁々発止で中ほど。

ロケ地
  • お盆の宿下がりで一斉に出てゆく大奥の女たち、御切手門は大覚寺大門。証拠の品を持って出たお末たちを尾行するゆうとくらは長い白漆喰の塀際、姫路城か。

2011/9/3

■ 大奥 第十九回「裁きの庭」1968.8.10 関テレ/東映

 江島も生島も、罪は自分にあると述べ立て相手を庇う。手を焼いた目付は、二人を同じ白州に座らせ真相を語らせようとはかるが、明らかになったのは誠の思いだった。

ロケ地
  • 目付・森永が叔父り間部に江島たちを落とす手立てを聞く坂、くろ谷か。
  • 信州・高遠へ送られる江島の駕籠がゆく道、両に崖が迫る道は落合か。その後は植林杉の林道。
  • 流人船の上で物思う生島、桂川か。

2011/9/1

■ 御金蔵破り   石井輝男監督作品  1964.8.13東映

 ベテランの大泥棒と旗本くずれのやくざ者が出会い、老盗は念願の遂行を、世を倦んだ若者は運命の打破を夢見て、困難な大仕事に取り掛かる。
精緻にして大胆な手口を見せ、道具にされた中臈の心情も描き、予期せぬ事象も次々出来する、フィルム・ノワール風味の痛快娯楽作。

ロケ地
  • 牢を出された富蔵が、しつこくまとわりつく岡っ引きの勘兵衛をまく塀際、広隆寺東塀。竹馬で塀を乗り越えて逃げた富蔵を追って、丹哲が中を覗き込む(立ち木と草原が見える)
  • 弥太五郎一家の刺客をやり過ごした後、神谷帯刀にねちねち嫌味を言われる半次、大阪城堀端。神谷が権威を笠に着る際、天守が大写しになる。
  • 半次に、一緒に仕事をしようと持ちかける富蔵、琵琶湖(船上、釣りの態。設定は海)
  • 半次を連れ、江戸城を見に行く富蔵、大阪城堀端。太田道灌は大したものと論評するくだりでは、千貫櫓と続きの石垣を映す。天守の頂部も見えている。
  • お中臈のおこうが役者買いをする出会茶屋(料理茶屋・おかね茶屋)大覚寺天神島朱橋たもとに門しつらえ。
  • 竹造と野博打をする富蔵(ご隠居ふうのなりをしている)、宇治川派流(大倉浜に汚穢船を舫い)
  • 釣りの態でツナギをとる富蔵と半次、唐橋下手中州汀(橋脚越しに橋上手左岸側の町並みが見えているが、マズいものは無し。橋上には行き交う人々、橋下には屋形船がすべっていくさまを演出)
  • 代参のおこうの袖を引き逢瀬を強要する半次、仁和寺宸殿。和尚の案内を受けているおこうは宸殿階前の庭、和尚と別れ庭を歩いていると宸殿の床下(北東部)に潜んでいた半次が衣をつかむ。
  • 姉に託された文箱を持って、半次が待つ出会茶屋へやって来るおくみ、大覚寺護摩堂前〜大覚寺天神島(茶屋の門あしらい)。急な呼び出しを受けて帰城するおこう、入る西桔梗門は大阪城桜門(塀上部の白漆喰が無い)。茶屋を出てきたおくみを呼び止め口説く紋太(弥太五郎一家)大覚寺石仏(二人で仏をいじりまわし)
  • 吉例の紅葉山の花火の日、おくみを呼び出し高飛びに誘う紋太、大覚寺石仏(仏の裏に荷物と金を隠してある)
  • 長持二棹にそれぞれ入って西桔梗門を入る富蔵と半次、大阪城桜門。入ったものの神谷の舅に誰何されるシーンは大阪城多聞櫓(内側)。以降、金蔵はじめ城内施設はセット撮り。
  • 葛西衆の船でまんまと金箱を運び出すくだり、積み込みの堀端は大掛かりなセットで、富蔵が正体を現し引渡しを強要するシーンはセットかロケか不明(土手の上にある蔵は書割?)。また、竹造が霊岸島で待機する葦原は広沢池みたいでもある。
  • 竹造が船を回してくるのを待つ富蔵と半次、琵琶湖西岸。見返りの絵はホリゾントか。

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