忠臣蔵外伝 薄桜記
丹下典膳と堀部安兵衛 〜孤高の武士 丹下典膳の生涯
1991.10.4TX


 剣技も人格も高みにあり、人望厚い旗本・丹下典膳の数奇な運命を描く。
かつて雷蔵とカツシンが演じた典膳と安兵衛を、杉サマと竜雷太が演じる。
典膳の腕を斬りおとす妻の兄に本田博太郎、修行時に鎖鎌で向かってくる武芸者に福本先生など、キャストも楽しい。七面社の美術も良し。
お話は、杉サマ風味に変更された部分も多い。

ロケ地
・大坂城番を終え江戸に戻る典膳、琵琶湖西岸保津峡落下岩谷山林道(山賊とチャンバラ)
・小石川中天神下の堀内道場、随心院長屋門
・下城の典膳、二条城本丸櫓門
・妻の父を訪ね千坂兵部と行き合わせる上杉藩邸、大覚寺大門式台玄関
・堀内道場の先輩と釣りの安兵衛、焚き火しながら典膳の話、罧原堤下河原
・叔父の危機に駆けつける安兵衛、堀部弥兵衛の茶で目釘を湿す、下鴨神社ならの小川石橋(参道の橋、南詰に茶店セット)、決闘の高田馬場は池跡前の馬場
・腕をなくしたあと深川に隠棲した典膳を訪なう千春と父、下僕の嘉次平と行き会う西念寺、真如堂参道(塔と水場バック)、面会を拒否され帰る二人を見送る嘉次平、参道(本堂と山門バック)
・書家・清庵と待ち合わせの安兵衛、今宮神社門前茶屋・一和。心知流の侍たちに連れ出される典膳、粟生光明寺石段下部〜山門。これを見かけた清庵が自邸にとって返し来合わせた安兵衛に注進、中山邸門。
・典膳を始末せんと念仏坂で仕掛ける侍たち、勝持寺南門下坂下部。
・急を聞き駆けつける安兵衛、真如堂参道
・白昼の私闘の咎で入牢の典膳が解放され出てくる南町奉行所裏口、相国寺大光明寺南塀通用門(門外で嘉次平が心配そうに待つ・権現の与太郎の入墨を斬った際も同じ)
・白竿の普請場で杖つきしている折り、安兵衛の手配で千春に引き合わされる東屋、中山邸庭園。
・江戸から出て修行の典膳が鎖鎌の武芸者と対峙、大覚寺天神島
・浅野内匠頭刃傷のナレーションにかぶる江戸城イメージ、姫路城いの門、天守。
・千坂兵部に呼ばれ米沢から江戸へ向かう千春、雪の保津峡落下岩
・本所松坂町の吉良上野介邸、大覚寺明智門。庭や内部には相国寺大光明寺(庭、中仕切、通用門)
・本所林町の安兵衛の町道場(赤穂浪士のアジト)勝持寺東門

*旗本から浪人、おまけに武芸者ルックの三態杉サマが見られるが、浪人ルックの着流し、色違いでほぼ同じデザイン。白竿組のおさんが新調してくれるのも同様なのが笑える。ピンクの着てると、どこか茨右近風味。でも「でぇへへ」は全然無しの、ずーっと仏頂面杉サマ。そのままの表情で、思い出の桜の下で目を見開いて大往生。


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