子連れ狼

第一シリーズ 2002年テレビ朝日/東映
キャスト 拝一刀/北大路欣也 大五郎/小林翼
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第1話「斬れぬもの、父子の絆!」2002.10.14

 依頼者は元壬生藩士、ターゲットは藩政を壟断する家老で息子の仇。刺客依頼を果たす過程で、一刀は子を奪われた哀れな女に亡き妻の面影を見るのだった。

ロケ地

  • 道中陣を守り依頼者を待つ大五郎、化野念仏寺(石仏群に灯ともり夜更けてゆくさまが鬼哭啾々)
  • 依頼者の回想、息子の死体見る河原、罧原堤下汀
  • 壬生藩家老杉戸監物邸、相国寺方丈(前庭、座敷は南北開け放ち、縁先)
  • 壬生藩城イメージ、姫路城天守遠望。
  • 汀で遊ぶ大五郎が子を奪われ言葉を失くした十文字屋のお菊と出会う水辺、沢ノ池汀。
  • 壬生八人衆に連行され刺客依頼の件を質される頼母、大覚寺放生池畔。
  • 頼母を隠す小屋、茅葺の苫屋、不明。
  • 無外流の剣客と対決の滝、菩提滝

第2話「父と子の約束 女スリを泣かせた大五郎」2002.10.21

 父に置いていかれた大五郎が迷い込んだお祭り、女掏摸に利用される大五郎。健気に叩刑に耐える大五郎の姿を見て「掏摸の目に涙」。これを実年齢も三歳の男児が熱演、目にも力の入った演技で本編全体を締める。

ロケ地

  • 依頼のしるし・牛頭馬頭の護符が貼られるのは鳥居本八幡宮。以降境内各所を用いる。
  • 大五郎が祭囃子と走っていく村の子等を見る里の道、酵素か。
  • 一刀が依頼者と会う滝、丹波町の琴滝
  • 一刀が依頼を引き受けると告げる林、酵素木のそば。
  • 松井田領の祭りは神護寺石段下にセット(周辺の堂宇も映る)
  • ラスト、大八車を押してゆく一刀、嵐山自転車道(撮りは堤の両側から)

第3話「ぶりぶりを仕掛ける女!泣くな大五郎」2002.10.28

 依頼で世捨て人・岡本平蔵を斬る一刀、酵素河川敷。民家セットも映り込む。その帰途殺気を漂わせる墓参の美女と擦れ違う。

ロケ地

  • 潮来への船上、女衒に連れられた女の流す笹舟に撫子の花を添える大五郎、広沢池。船着きは東岸。このあと旅籠で助けることになるのはこのときに出会った女で、己の殺した平蔵の娘と知った一刀は彼女を解放すべく身代わりに廓の折檻「ぶりぶり」を受ける。

*廓の女元締・酉蔵に池上季美子、一気に作品が締まる美しさ。


第4話「死闘!一刀対90人の無法者」2002.11.4

 渡り中間に恥辱を受けた館山藩用人・鈴木初内の依頼で江戸に赴く拝一刀、しかし依頼人は既に斬りこみ非業の死を遂げていた。その遺児に仇を討たせるべく自らを囮とし大乱闘を繰り広げる一刀。

ロケ地

  • 江戸へ一里の街道をゆく拝父子、大沢池堤
  • 船をやる一刀、木津川広沢池の複合。
  • 大二郎を置いて中間頭三人を処断に赴く一刀、大五郎が待つ掘割は八幡掘・船橋付近。
  • 渡り中間の解説のナレーションに使われる大名屋敷のイメージ、仁和寺中門下西塀大覚寺明智門
  • 渡り中間の元締・尾川の斧助が巣食う尾張藩江戸屋敷、仁和寺勅使門
  • 中間たちに加え小普請組の侍たちと大乱闘の河原、木津河原。斧助と鈴木の遺児が相対するのは流れ橋下。出役の与力・等々力が様子を窺うのは木津堤上。

*賭場に斬りこんで来た一刀に腰を抜かす壺振りとラス立ちで向かってくるヒゲの中間に福本先生。


第5話「父と子の哀しき一石橋」2002.11.11

 拝一刀は小島藩士・佐伯に辻斬り趣味の国家老の息子の密殺を依頼されるが刺客の毒矢を受け昏倒してしまう。未だ癒えぬ体を引きずり馬鹿息子を仕留める一刀に大五郎のサポートも。

ロケ地

  • 一刀が刺客に襲われ矢を受ける神社、鳥居本八幡宮(舞殿に扉セット)
  • 国家老の息子が通る「一石橋」は素朴な欄干の木橋、川・橋とも不明、川相・植生から清滝川水系もしくは鴨川水系か。
  • 大二郎が立花の妻女・小夜と遊ぶ水辺に梅宮大社神苑。

第6話「許せ!大五郎 父と子の哀しき運命」2002.11.18

 馬入の渡し・川止めの宿で一刀の回想。遅めに授かった子と幸せな生活、忌まわしき首斬りの役目にも充実を感じる日々。それが勢力拡大を狙う柳生の陰謀により一変、妻の無残な死と理不尽な断罪。一子大五郎と共に冥府魔道をゆく決心を固めた一刀は大目付を血祭りに上げ旅立つ。川止めの明けた朝、宿の亭主で実は盗っ人を依頼により斬り捨てる一刀、しかしその隙に大五郎はさらわれ柳生の手先と対決、一旦大次郎をカタに胴田貫を取られてしまうが手押し車に仕込んだ武器で殲滅。その向こうには仇敵・柳生烈堂の姿があった。

ロケ地

  • 大目付・柳生備前守を斬って捨てる一刀、清滝川
  • 水鴎流波切の太刀が走る。川止めが明けた渡し場、罧原堤下汀
  • さらった大五郎を盾に迫る柳生、下鴨神社糺の森池跡。駆けつける烈堂、馬場
  • 旅立つ父子、嵐山自転車道、手前に彼岸花の赤が揺れる。

第7話「なみだ糸 母の愛を知った大五郎」2002.11.25

 殺しの現場・上田藩領に立ち戻る一刀におののく依頼者、また暗殺に斃れた息子の死をくどくどと思い悩む老母あり、大五郎が懐くその母は一刀を仇と狙う。一刀の仕業でなく、大目付の陰謀であったことを知る老母の怨みの浄化の過程が描かれる。

ロケ地

  • 一刀が入ってゆく門、大覚寺明智門
  • ラスト、旅立つ父子、罧原堤下川岸、バックに自転車道の木立。

第8話「陰謀の炎、一刀を死罪に処す!」2002.12.2

 一刀に殺しを依頼する高崎藩牢奉行石川帯刀の妻・ぬい(前奉行はぬいの父)。ターゲットが牢にいるので押し込み強盗として捕まり潜入する一刀、「ぶりぶり」に続いて薀蓄たっぷりの拷問シーンあり。ビジュアルがなかなか凝っている。死罪二間牢にいる死囚・赤猫新介の放火フェチぶりがなかなか。

ロケ地

  • 一刀への依頼の社、鳥居本八幡宮
  • 柳生の手の者が大五郎を襲う水辺、広沢池東岸
  • 旅立つ拝父子を見送るぬい、嵐山自転車道
  • 山道を行く父子、谷山林道

*ぶりぶりの時もだったけど今回の「さぁ来いさぁ来い入って来い」もリズミカルで興味深し。


第9話「一刀対烈堂!大五郎に捧げる父の愛」2002.12.9

 一刀に「山彦」を仕掛ける烈堂、仲間を多数囮に使い相手を油断させ仕留める柳生の非情の作戦。しかし一刀には通用せず、側近を失う烈堂。辛うじて山彦を撃破も傷つく一刀。父子の冥府魔道の旅は続く、第一部完。

ロケ地

  • 旅をゆく父子、木津川原・大五郎立小便。
  • 沼田藩家老、柴田重蔵を柳生の草と成敗、木津川流れ橋上。柴田は川落ち、随分長いこと流されてゆく姿が映る。その河原をゆく一刀、シーンは木津川右岸堤へ移動、堤下からの撮り。
  • 山彦を仕掛ける雲水姿の五の組の襲撃、谷山林道。大五郎の車が坂を転げ落ち崖から落ちかかるのを救う通りすがりの若者・平吉のシーンはピーク近くの脇道上。実際はそんなにも無い傾斜をうまく演出してある(崖のとこはマジ崖)
  • 河原で傷を洗う平吉、一刀に自作の酒を勧めるのは清滝川か。
  • 再び始まる旅、大五郎をあやしながら行く平吉、大覚寺放生池堤
  • 薬をくれ看病してくれたお菊との再会、天神島
  • 山彦・三の組の襲撃、鳥居本八幡宮竹林付近、草だった平吉が一刀の腰を刺すのは鳥居下。
  • 山彦仕上げとなる一刀が傷を手当てする小屋、酵素

*EDで回想、今までのシーンが散りばめられている。*五の組の雲水の一人に福本先生、倒れて見える笠の下はラスト・サムライ仕様の地の頭。


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