必殺仕事人 第29話〜49話  六蔵元締篇    →見出しへ戻る


第29話「新技腰骨はずし」1979.12.7

 木更津の元締登場、左門が胴田貫を売り払いおでん屋となる、転換点の一話。
六蔵は白昼主水に接触しダイレクトに仕事を依頼、三人に緊張が走る。また、身辺をうろつく女達の気配にも気付く。
手がかり無いまま告げられたターゲットを探索、ワル旗本の任地であった木更津が浮上、三人して木更津入りし六蔵を囲む。ここで元締の身の上と事情を聞き、彼の下での「仕事」がはじまる。
 ロケ地、名主屋敷、民家門。嵐のあと木更津の浜に打ち上げられるお染の死体、マジ海。遺体に縋って泣く祖母のシーンでは琵琶湖にスイッチ。飛脚のカッコで駆ける秀を追いかける加代、マジ海。同じ街道をゆく主水と左門のシーンは琵琶湖
*左門の新技は手早く、一瞬どうやったのか判りにくい。二つ折りに畳んだという説明は、事件を報じる瓦版でなされる。*ターゲットのワル旗本・松浦市之介に今井健二、女と金に汚いワルを好演。


第30話「酔技田楽突き」1979.12.14

 木更津から加代が指令を持ってきて上総屋でツナギが行われる、ルーティンの初めの一話。
依頼のターゲットは凶盗・白虎。南町同心が一枚噛んでいて、白虎として無実の者が捕えられ処刑されていたり、左門の屋台で盗っ人たちのツナギが行われていたりする。
真相を調べ上げた主水たちは、年最後のお酉さまの日に白虎が動くことを突き止め、盗みに入ったところを仕掛ける。
 ロケ地、木更津から江戸へ馬で走る加代、琵琶湖西岸砂浜。帰りついて着替える馴染みの茶店、西岸の松原にセット。白虎一味の動向をツナぐ仕事人たち、堀川河床か。
*左門の新技、今回は水に手を浸すところからゆっくり詳しく見せる。


第31話「弓技標的はずし」1979.12.21

 公儀お弓奉行の奥方は血に飢えた変態、無惨絵を描きたいがために夫を焚き付け、夜鷹を射殺させたりして悦に入る。もっと血が見たいと迫る奥方、これが老中に押し付けられた将軍家の落胤で出世のタネゆえ逆らえぬ弓奉行と配下は、仕官を求める貧しい姉弟を吸血鬼の餌に差し出すのだった。
 今回の依頼は、夜鷹の差配をしているお梶から、幼馴染の木更津の元締に来る。依頼の最もつよい動機は、殺された姉弟の姉が彼女らの仲間だったことにあった。
 ロケ地、弓奉行・浅山玄蕃邸、相国寺大光明寺(門、南塀通用門)。秀がおひろと行き会い歩く、罧原堤下汀。お梶の依頼を受け江戸入りの元締がゆく道、大覚寺大沢池堤
*夜鷹たちが集う柳原土手の野面セットが上々。


第32話「隠技待伏せ斬り」1979.12.28

 おでん屋で無体をはたらく大身旗本の若様たちが描かれたあと、すぐにこやつらがターゲットの指令が来る。事の真相を探っているうち、若様たちの余りの行状に断が下され彼らは切腹したという情報が入るが、果たして彼らは生き延びていた。
 ロケ地、依頼人の柳橋芸者に接触し話を聞く主水、嵐峡舟着に屋形船。芸者の回想、手籠めにされかかった妹が若様たちの一人を刺してしまう水辺、広沢池(水無)。若年寄・高岩邸、相国寺林光院。若様たちが匿われている上月藩上屋敷、大覚寺大門。江戸を出る若様たちを誘い込み仕掛ける掘割、有栖川河床。
*これでもかというくらい憎さげに若様たちを描き、ラストにカタルシスを持ってくる演出は見事。


第33話「炎技半鐘撲り」1980.1.4

 正月早々に来た仕事は、萩江藩の江戸家老から、不行跡の藩士二人を抹殺してくれとの依頼。お家の大事に功あった彼らだが、驕ったすえ邪魔者扱いを怒り藩の面目を潰そうとしていた。その行いは、一番組の小頭が男手一つで育ててきた息子の命を奪うこととなり、父親の嘆きを見て掛け合いに行ったかしらまで消されてしまう。そして、息子の位牌を懐に仇討ちに出る小頭、その途中鳴る半鐘、ここに元締現れ、復讐より職分を果たせと示唆するのであった。
仕置された侍たちの死体が主水によって晒され、鎮火後引き上げの際これを見た小頭は「神も仏も無いと思っていたが」と呟き、暗い結末に僅かに救いをもたらす。
 ロケ地、欲絡みでターゲットの藩士を匿う旗本・河野邸、相国寺大光明寺(玄関、門、南塀)


第34話「釣技透かし攻め」1980.1.11

 海産物問屋・備前屋が塩鯖を隠れ蓑に禁制品で大儲け、秘密を知った蔵番の老爺が消され、真相を探ろうとした孫娘と恋人も殺られる。彼らの故郷の網元で、備前屋に就職斡旋した元締六蔵、漁師たちが丹精した塩鯖が用済みと堀に投棄されるのを見て怒り倍加、仕置を促す。
 ロケ地、備前屋の蔵、伏見・松本酒造酒蔵。蔵番の彦十が若い衆に嬲られるのは東高瀬川堤。彦十の死後、託されていた銭を孫のお初に渡す新三、広沢池観音島(水無)。その二人が心中偽装して捨てられる海辺、広沢池池底
*今回の左門の鯖折りは縦型。主水は備前屋の死体にまいないの櫛を投げてゆく。


第35話「飛技万才踊り攻め」1980.1.18

 きついショバ代取立て、払えぬ芸人からは通行手形をカタにとり、女房を人質に取ったりもする香具師の元締・雷門の大五郎。これが寺社奉行の大検使とつるんでおり、悪事もごまかしまくり。こやつらをターゲットの依頼が来るが、確証無いままの頼みゆえ調査料込みだったり。
岡場所から女房を足抜きしようとした新内流しや、掛け合いに行った大道芸の浪人が殺され、芸人たちが暴発する寸前、チームの仕置が完遂され事なきを得る。
 ロケ地、寺社奉行所、大覚寺大門。大五郎の手下が新内流しの吉三郎の死体を投棄する寺、仁和寺(西塀際、瓦練り込み塀際)
*依頼者の三河万才父子に江戸屋猫八・小猫父子。物真似も取り混ぜた芸を披露。


第36話「合掌技地獄落し」1980.1.25

 奢侈禁止令逃れに純金を青銅仏に偽装して隠す一味、作成者の若い職人が秘密保持のため消され、残された恋人は歌比丘尼に身を落として仕事を依頼する。
仏と称される人形問屋、親切面して比丘尼たちに説教垂れるが内面夜叉の尼、そして比丘尼たちを飼い、あがりを掠める悪辣な僧にして居合いの達人の色悪というワルの面々は、悪事のウラをとった仕事人たちにさっくりと始末される。
 ロケ地、人形師・清太郎に人形を贈られる「芳春尼」おせん、柊野堰堤落差工下の大岩上(椿をあしらい、花がぼたっと水に落ちる不吉なイメージを演出)。観音像作りに不安を漏らす清太郎、場面は広沢池(水無)東岸汀のヨシ原にスイッチ。のち彼が死体となって見つかるのは池堤際。おためごかしの恵泉尼にたばかられた比丘尼たちが「青銅仏」を盗みに入る寺々の情景に相国寺各所(大光明寺門・中仕切扉・石庭・南塀、渡廊、唐門、法堂裏)
*歌比丘尼の風俗が描かれ興味深し。


第37話「落し技替玉斬り」 1980.2.1

 木更津から来た指令のターゲットは、命講の講元。はじめ、たった一つの命を売っても金が必要な底辺の民にとって、それはぎりぎりのところでの人助けではとためらう仕事人たち。しかし仇討ちにからんで、身代わりを命講から仕立てて殺させておきながら、仇を討った若侍も、替玉を立てて一安心の依頼者も破滅に追い込む悪辣さを見て出陣の運びとなる。
 ロケ地、仇討ちの若侍が金の無心に訪れる勝山藩上屋敷、大覚寺大門。危なっかしい手つきでタモを振り労咳の父のため鯉を獲ろうとする盲目の娘を助ける秀、桂川大堰木杭(娘を引きずってくる際には魚道も映る)。仇討ちの天神の森、下鴨神社馬場(マジ雪、木も白く積雪し吹雪)。討たれた「仇」が替玉と気づいた主水らがツナギのやしろ、平野神社(格子越しに本殿)。「人違い」の仇討ちを咎められ切腹の若侍、大覚寺宸殿白州。事後、父の遺骨を抱いて故郷へ帰る盲目の娘を見送る秀、大沢池堤


第38話「闇技船中殺」 1980.2.8

 佐渡金山の落盤事故で夫を亡くした妻は掘り出してくれなかったことを恨み、ヤマそのものを呪う鬼女となる。勘定奉行の鼻毛を抜き金山を無理掘りさせ、鉱夫たちを苦境に陥れる黒幕の芸者となった女に殺しの依頼が出されるが、鬼女に利用されていたかに見えた勘定奉行一派のワルのほうが一枚上手で女とその父を手際よく消し、仕事人たちが崩壊の際に立たされる。それぞれしがらみを断ち切れぬ仕事人、決死の覚悟で悪に挑む。
 ロケ地、勘定奉行が船遊びでどんちゃん騒ぎするのを横目に夜勤の主水、立小便していて奉行配下の用人に声掛けられ「途中で止まる」、大沢池木戸脇の池端。元締がヤマの衆の訴えを聞く、鳥居本八幡宮。仕事人たちが奉行を呼び出す屋形船、大沢池畔。左門がついてきた怪力系の中間を二つ折りにするのは五社明神切り株上。
*元締の人相書き出回る直前、身を隠す決意した主水が帰宅すると戦慄コンビはしおらしく「優しい夫」「頼りは婿殿だけ」などと話している、といういつにない展開に「この幸せを崩すわけには」と独りごちる主水が可愛い。*奉行配下の板野に菅貫、すっとぼけた大ワルを好演。


第39話「櫛技斬!子守唄」 1980.2.15

 おしまを強請って仕事人たちを震撼させる女髪結い、調べるうち裏の稼業のことなど知らず、好きものと見たおしまにカマかけたのみと判明し笑う一同。しかし秀はなぜか苛立ち「あんな女は大っ嫌いなんだ」と激する。だがある夜、辻斬りにやられ負傷し昏倒した彼を助けてくれたのはその強請り女だった。
秀が不用意に漏らした情報でケチな博打打ちを強請りに行った女は、その男の背後にいた辻斬りに始末されてしまい、この恨みを晴らすべく秀は女にやった簪を置き仕事料とする。
 ロケ地、冒頭の四谷の辻斬り、下鴨神社河合社塀際。悲鳴を聞きつけ駆けつけた秀が辻斬りに腕を斬られるやしろ、鳥居本八幡宮石鳥居下と崖。左門一家がお参りの牛込稲荷、今宮神社稲荷社。すぐ脇で強請りのお房、若宮社前。強請られた弥助が注進に及ぶ本所割下水の小普請組・橋爪源八郎邸、相国寺大光明寺門。殺されたお房のことでツナギの三人、広沢池東岸(水無)
*ケチな強請り女に吉田日出子、薄幸の女を好演。事のあと秀に向き直る微笑が美しい。


第40話「昇り技字凧落し業」 1980.2.22

 阿漕な高利貸しに虫けらのごとく消されてしまう大工夫婦、残された幼い息子は加代の示唆で木更津への道を辿る。
 ロケ地、凧上げの松吉をかまう加代、罧原堤下河原。松吉が高利貸したちの姿を見る、嵐山自転車道(川側からの撮り、バックに公園の並木)。信松夫婦の死体上がる海辺、罧原堤下汀。木更津へ赴く松吉が泊まるお堂、鳥居本八幡宮(石段と鳥居)。木更津のお助け地蔵、広沢池西岸(水無、汀に仏のほか松吉が回す伝法輪あしらい)。高利貸しに潜入したおしまと加代の連絡を受け段取りの三人、堀川河床
*子役の出来が出色、ドラマを引き締める。何もしてくれない小役人の主水を見る「目」がキマっている。よくここまで和風のボンがいたと感心。


第41話「織り技重ね裏返し」 1980.2.29

 吝嗇で名高く、ケチゼン屋と陰口を叩かれる越前屋をターゲットの依頼が来る。しかし真のワルはケチの主ではなく、忠義面の番頭とその情婦となっている女将、実は主は禁制品の商いも知らないというありさま。番頭は呼び寄せた幼馴染も平気で消す悪党で、唐織りを仕立てさせる織り子らを劣悪な環境で酷使し死人まで出す。バックには川船改の役人までついていて死体の始末も請け負うという仕儀に、仕事人たちが動き出す。
 ロケ地、冒頭主水が殺しを目撃する千年橋、中ノ島橋(以降、茂平始末等に橋周辺の河川敷、秀と左門が役人を仕置に橋たもとと多用)。夫・茂平の死後越前屋を出る志乃に親切面して根岸の仕立て場に誘う番頭と女将のくだりは広沢池観音島(南側から全体映るショットも)
*せんりつや早川さまの嫌味にも蛙の面に水の主水、役所は絶対辞めないし家も出ていかないと開き直り。


第42話「隠し技暗闇とどめ刺し」 1980.3.7

 とんでもないワルの旗本の次男坊三人組、罪も無い庶人を金のため虫けらのごとく斬るは火付けはするはの悪行三昧。これに両親と奉公人を皆殺しにされた娘は、夜鷹の姐さんたちの助けで身を養い、遂に木更津へ願いを上げるに至る。
 ロケ地、遊蕩費欲しさに堀留町屋敷裏で老舗の隠居ふうの老人を斬る本多勝之進たち三人組、金戒光明寺東坂。勝之進に簪を届け代金を貰った秀を襲う仲間の二人、下鴨神社河合社塀際。病をおして木更津へ向かったお小夜を追って馬を駆けさせる加代、琵琶湖西岸。次第を主水に報告の加代、金戒光明寺放生池極楽橋(バックに墓地石段)。主水が勝之進を仕置に入る婿取りの宴の若年寄・相良和泉守邸、相国寺大光明寺(門、東塀)
*主水の仕掛け、遺留品の印籠投げつけ灯明を両断し返す刀でばっさり。電光石火の動作が見もの。


第43話「情技衣替え地獄落し」 1980.3.21

 坂道で直参・淵部監物の権柄な側室の駕籠に荷車を突進させてしまい無礼討ちとなる八百屋の夫婦、亭主は目を女房は腰の筋を斬られ不具となってしまう。子沢山の彼らは、老父母や子らの負担となるを苦に心中を遂げるが、幼い末娘に託された遺言の「晴らせぬ恨み」の一句は残された老父をして木更津へ依頼せしめるに至る。
 ロケ地、件の坂道、吉田神社大元宮脇坂。淵部邸、大覚寺大門。側室・美鳥の方が男児懐妊を祈願にお籠りの八幡宮境内で見張りの侍に仕掛ける三人、今宮神社(左門は合祀摂社前、秀は高倉脇坂、主水は石畳上・明暗のコントラスト絶妙)


第44話「艶技鬼面潰し」 1980.3.28

 怪しの御霊舎(みたまや)に巣食い、大奥の権威を笠に着て抜け荷・買占め・試し斬りなど悪事の限りを尽くす男女の前身は拝み屋を装った凶盗。悪女のお局さま付きの腰元は親の仇の彼らを殺し得ず、夜な夜な市中を鬼面つけ走り、捕り方の目を御霊舎に引きつけようとするが露見し消されてしまう。このワルどもへの制裁依頼は、彼らが邪魔になった偉いさんから来る。
 ロケ地、御霊舎に下鴨神社各所。鬼面の女を追う火盗改が走る朱も鮮やかな塀は楼門の翼。あとで楼門も映る。秀が真佐木の局に目をつけられるのは馬場。腰元と二人吊るされる秀、糺の森


第45話「裏技欺しの十手業」1980.4.4

 南町同心に殺し屋ありと投書、主水と同じ昼行灯で養子の窓際族は妙に張り切り探索に熱を上げ、仕事人たちの喉元に迫る。恐慌を来たす仕事人たち、しかし事態は急転、再びの密告にはその窓際族を殺し屋としたためてあった。
 ロケ地、闇の殺し屋として捕われた父を嘆く娘、大覚寺大沢池畔。これを陰で見る秀、勅使門橋上。
*出陣の左門が指に糸を巻くシーンが登場、桶の水の中。今回二つ折りは無く、巻いた糸をほどくシーンもあり。


第46話「怨技非情竹光刺し」 1980.4.11

 秀の青さが露出し、主水と左門からヤキが入る一話。さんざん痛めつけ、いちいち脅しをくれる主水だが基本的に「諭す」方向で、命を粗末にするなとお説教が入る。これは、捕り方に追われ武家屋敷に逃げ込んだ秀がその家の主にかけられた温情と一致するのだった。
お話は、命を賭して殿に諫言の側用人が詰腹を切らされるが、下賜された短刀は竹光、苦しみぬいて死んだ父の姿が頭を去らず殿を仇と狙う息子、これに情動で関わる秀というもの。秀が無茶を止めたもののその夜刺客に斬られてしまう息子、この二代の恨みを晴らすべく木更津に依頼の主は側用人の家に長年仕えた老下男だった。
 ロケ地、捕り方に追われた秀が逃げ込む大槻主膳邸、相国寺大光明寺南塀。兄に仇討ちをやめるよう懇願の妹、罧原堤下汀。香月藩上屋敷、相国寺大光明寺門
*左門の二つ折り、今回戸板ごとという豪快さ。


第47話「悔し技情念恋火攻め」1980.4.18

 大店の呉服屋・木曽屋は、火事で丸焼けになり在庫を焼き尽くしたというのになぜか肥え太る。その息子と祝言間近の寿司屋の娘は一途に男を信じるが、近づいたことさえ嘘の汚い企みの果て放火犯に仕立てられ火刑に処せられる。彼女の父は元仕事人で、娘の仇を討ちに入るが、実は槍の名手の木曽屋に返り討ちに遭い、からがら辿り着いた上総屋で「仕事」を頼み事切れる。
 ロケ地、お八重が木曽屋の息子と密会の折り話す木曽谷での幼時の回想、酵素河川敷(林道から見下ろし)。木曽屋のルーツを探るべく中山道をゆく秀、谷山林道酵素(有栖川の瀬を踏んでゆく)
*一味の一人・役者の嵐花三郎は芝居の最中秀に仕置されるが、演目は「八百屋お七」、半鐘叩きの梯子のくだりでぶっすり。


第48話「表技魔の鬼面割り」1980.4.25

 評判のよい腰の低い医師は、裏では禁制の堕胎を手がけ、患者を出世の道具に使うほか海外に売り飛ばすなどしてのける悪どい男。しかも所業を咎めた師匠を殺害した前科あり、仇と狙う娘は失敗し遠島の憂き目を見る。そして、医師から一旦袖の下を受け取るも改心の主水の同僚が消され、その夜にチームは出陣する。
 ロケ地、日下玄朴が往診に赴く豊津藩下屋敷、大覚寺大門。遠島のお雪を乗せる船が出る船手番所、罧原堤下河原


第49話「偽技浮かれ囃子攻め」1980.5.2

 妻を陵辱され老親と一粒種の子を殺されるも、仇討ち免状を貰えなかった松江藩の下級武士は仇を追い夫婦して江戸に出、それぞれ幇間と芸者に身をやつし機会を窺う。そして二人まで手にかけるも道半ばにして返り討ちに遭い、後事は仕事人に託されるのであった。
 ロケ地、運海と名乗り僧となっている仇の一人・宮本の住持する蓮浄寺、西寿寺(山門、石段見越しの本堂大屋根)。俎鯉之助が妻の芸者・小染と連絡を取る桜満開の水辺、大覚寺大沢池畔。天城屋(仇の一人・谷沢)の座敷に呼ばれるも正体バレていて斬られた鯉之助が逃げ、妻の腕の中で落命する堀端、嵐山公園中州水路堰堤脇の河川敷。病をおして木更津へ向かう小染、酵素河川敷(ダートから林越し見下ろしのショット、有栖川に手拭を浸すシーンも)御室八十八ヶ所御堂(旅の男にからまれ、尾行していた加代は思わず加勢)広沢池東岸(同道した加代に礼金を渡そうとする)広沢池観音島(木更津お助け地蔵設定・祠に額づくシーンのアングルはなかなか)
*タイトルは、鯉之助が左門の技をなぞり二つ折りにして殺すことから。これでチームに動揺走り、元締が出張る一幕も。


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