服部半蔵 影の軍団

1980年 KTV/東映

キャスト
服部半蔵/千葉真一 お甲/三村京子 瓢六/高岡健二 お霧/長谷直美 大八/火野正平 喜平次/春田純一 お梅/栗田洋子 水口鬼三太/菅貫太郎 水口鬼四郎/石橋蓮司 弥藤次/宮口二郎 紀州頼宣/成田三樹夫 酒井忠清/金子信雄 生駒春緒/犬塚弘 おりん/樹々希林 保科正之/山村聰 津々見京之介/西郷輝彦

ナレーター/小池朝雄
主題歌「Gの祈り」、挿入歌「君に捧げるラブ・ソング」 作詞作曲唄/岡林信康

 取り潰しになった服部家の三代目は、四代家綱の御世に江戸で湯屋の主となり雌伏の日々を送っていたが、縁あって将軍補佐役・保科正之と誼を通じ、彼の依頼で闇の仕事を請け負うことに。しかし権力べったりとはならず距離を置き、思想は曲げない半蔵。
そして、保科が半蔵と通じることを良しとせぬ公儀お庭番・甲賀衆は、時に激烈な横槍を入れてくる。
カルい湯屋の主と、重苦しい伊賀者の頭領と、声のトーンも違う千葉ちゃんが見ものの「第一シリーズ」。


第1話 「虎は嵐に爪をとぐ」 1980.4.1

 家光の死後擁立された将軍は幼君、ために野心家が蠢く。そんななか起こった要人暗殺事件は、幕府を恨む服部半蔵の仕業とされ、一族誅滅の沙汰が下りかける。この件で半蔵は保科正之に接触、互いの利害から関係がはじまる、起こりの話。

ロケ地

  • 不審な忍びを洗い出す半蔵の配下たち、聞き込みのワンシーンは「材木置場」。
  • 保科の駕籠を窺う忍びに「先んじて」中の人を「刺し殺す」半蔵、下鴨神社馬場
  • 水口鬼三太に指示されたお甲が半蔵をつけてゆく道、大沢池畔か。

ゲスト
水戸光圀/久米明 阿部重次/神田隆 お佐和/水原麻紀 矢島の局/奈三恭子 尾張光友/林彰太郎 平野甚五兵衛/岩尾正隆 堀田正盛/永井秀明 忍者/福本清三


第2話 「闇に潜む牝豹」 1980.4.8

 逼塞した伊賀者の中から、過激分子が出る。甲賀に取って代わろうとするその一派を、伊賀者全体のため泣く泣く斬る半蔵。そして戦いと駆け引きは続く。

ロケ地

  • 雉の湯へ潜入したお甲が、水口に経過報告をする夜の水辺、木津川畔か(スガカンの背後の「柱」が流れ橋のコンクリ橋脚に見える←水のゆらぎも映っている)
  • 大猿一派を尾行したお霧が見つかり囲まれる竹林、不明(かなり起伏あり)
  • 大猿たちと戦う半蔵チーム、流れ橋と周辺の土手、河原。大猿を荼毘に付すのは橋下の汀で夕景。設定は丸子河原。

ゲスト
下柘植の大猿/倉田保昭


第3話 「悪魔が呼んだ奥州路」 1980.4.15

 主筋から難題を押し付けられた小藩の苦悩、理不尽に取り潰された藩での悲劇、それらが全て陰謀と知った半蔵は、欲深な悪党に鉄槌を下す。しかし企みの大元である老中・酒井忠清の処分は、保科の爺さまに握り潰されてしまうのだった。

ロケ地

  • 一揆衆の晒し首が林立する、烏山城下の水辺、広沢池西岸(首がぶら下がった杭は水中に突き立つ)
  • 改易となる烏山藩の収城使を仰せつかったとの知らせを持った早馬が駆ける街道、不明(北嵯峨か林道か)
  • 烏山へ向けて出発する平久保藩の先発隊、出てくる門は大覚寺明智門
  • 真田藩の支藩・平久保藩に雇われた牢人衆(半蔵入り)がゆく街道、広沢池西岸の道・北嵯峨農地の田んぼ越し(積み藁の陰にお甲がいて一行を凝視、このあと水口に注進に及ぶ)。ここは、後段お甲が預かった密書を届けに行く際も映り、池端の柳がきれいに映り込んでいる。
  • 家老・頼母率いる、平久保藩の先発隊がゆく山道、何個所か出るが不明(大内登り道に似た山道など)
  • 平久保藩一行が真田忍びに襲われる街道、酵素河川敷。ダート上を赤座瑞軒らが走るのを見上げた絵も。襲撃の際は「右岸」側の竹林から出て殺到。ここで頼母頓死。
  • 烏山城、彦根城。まず一行はいろは松の堀端に立ち櫓越しに天守を望む。開門と呼ばわる城門は天秤櫓、門が開けられる絵では太鼓門櫓(出迎えて一行を死屍累々の部屋に案内した藩士も自刃)
  • 突きつけた密書を破り燃やされた半蔵、悄然と帰る道は並木端と酵素河川敷

ゲスト
大内頼母/鈴木瑞穂 新之助/本郷直樹 真田典膳/御木本伸介 赤座瑞軒/平沢彰


第4話 「京の春・お歯黒の罠」 1980.4.22

 倒幕をはかる、不穏分子の公家衆が蠢動。半蔵は、保科の依頼を受け京入り。お甲の入れ知恵でおじゃる側に人質を取られてしまうが、罠と知りつつ渦中に飛び込む、熱いおかしらなのだった。

ロケ地

  • 御所イメージ、京都御所大路と建礼門。
  • 地に伏せ足音を聞く京都在の伊賀忍び、北嵯峨農地小丘。怪しの修験者たちが上ってゆく石段、西壽寺石段。親幕派の公家が暗殺される夜道、相国寺方丈西塀際(このとき里隠れ・庄助の親爺も斬られ)
  • 父の墓参に赴く半蔵、二尊院。甲賀忍びと行き会い緊張の坂は紅葉の馬場、墓地は境内墓地。先に香華を手向けていた保科の爺さまに京行きを依頼される運び。
  • 伊賀者の首が盗賊として所司代名義で晒される六条河原、罧原堤下河原
  • 京都所司代、知恩院北門。所司代・牧野を詰問するため、半蔵が座敷に忍ぶ。所司代の仕業でないと知った半蔵が物思う野、北嵯峨農地小丘・木の根方。
  • 京都市中イメージ、三面大黒天境内から望む八坂の塔頂部。伊賀忍びが襲撃される市中(セット)につなげる。
  • 黒幕と目される東大路公房邸へ潜入する伊賀忍び、相国寺大光明寺南路地。内部はセット撮り、鞍馬忍びとの戦闘が終わったあと、公房が通用門から顔を出す。
  • 友禅流しを見る半蔵、対岸にお甲、大堰川河川敷と堤。お甲が渡る橋で中ノ島橋を併用、流水イメージに橋上手の堰堤の落水も使われる。
  • 山城屋の荷駄が来る道、松尾橋下手堤か(並木のシルエットが似る)
  • 荷駄を運んだ人足たちが毒殺され流される船、松尾橋上手川中
  • おじゃるに化けて潜入した伊賀忍びが、お甲の差し出口で露見する庭、青龍苑か(高台と思しき芝地に植え込み、茶亭らしき建物)
  • 庄助と、恋人の白川女がさらわれる市中、今宮神社。修験者がうろつくのは楼門、白川女のお里をつけるのは東参道〜東門、誘拐実行は稲荷社前、見ていた庄助も捕まり。
  • 庄助らが監禁される、鞍馬忍びのアジトの寺、不明(破れ障子から塔の部分が見える趣向、八坂の塔か東寺塔か)。寺名は、庄助が「げんせんじ」と発音。
  • 庄助とお里を括り、半蔵が現れるのを待つ洛北・二ノ瀬谷、不明(山をぱっくり真っ二つにして切り口を見せたような「切り通し」、頂には青々と木々が茂る。崖裾や崖下の荒れ地は水食地形、ここが「かかし半兵衛ひとり旅」で出た荒れ地と似る)

ゲスト
牧野佐渡守/川合伸旺 山城屋/伊達三郎 大黒屋/中村錦司 幻尊/笹木俊志 庄助/頭師佳孝 お里/仁和令子 東大路公房/石濱朗

*川合伸旺はラスボスとして出てきたりはしない、設定通りの所司代。半蔵に詰問されてタジタジなのが可愛い。
*お甲は花魁・夕霧に化けておじゃるに接触。
*ラス立ちの荒地では派手にファイヤ。サークル炎から半蔵が逃れる技は土遁。


第5話 「柔肌は渦に沈んだ」 1980.4.29

 瓢六や大八の幼馴染が、美しいくノ一となって現れる。任務に随行した彼女は、瓢六に体当たりで思いを伝えるが叶わず、しかも非情な運命が駆け足でやってくる。

ロケ地

  • 瓢六がトレーニングしている林へやって来るお夕、北嵯峨か(竹林)
  • 旅の夫婦者を装い、讃岐から阿波へ入る瓢六とお夕、休む水場は谷山川沿いか。
  • イメージに渦潮を入れたあと、半蔵たちが上陸する浜は広沢池西岸
  • 山中で過ごす夜、お夕の回想、大きくなったら嫁に来いと言った幼い瓢六、柊野堰堤落差工下(瓢六は釣り中)
  • 目付の配下・入道が駆けつけ封鎖する関所、谷山林道頂上付近。瓢六たちも十把ひとからげに捕えられてしまう。
  • 目付屋敷へ向かう半蔵たちが囲まれ戦う野原、酵素河川敷。ここでお夕落命。
  • 事後、野の仏に祈る瓢六、酵素風呂下手の水子地蔵。

ゲスト
鬼木十太夫/浜田晃 入道/西田良 お夕/宮井えりな

*蜂須賀に謀反の気配、しかし放った甲賀者が全滅で、保科の爺さまは半蔵に依頼。でもなんか、切れ者の目付は幕府に翻弄されてただけみたいで後味悪し。
*お腰いっちょで迫ったお夕、拒否られてかわいそう。お甲が思いっきり私情に走ってるのも笑える。


第6話 「夜霧の港に消えた女」 1980.5.6

 伊賀の隠れ忍びにかかった嫌疑のため、半蔵が長崎へ。ことの起こりの、老いた甲賀忍びの心境を知った半蔵は、彼を新天地へ羽ばたかせ当地を去ってゆく。

ロケ地

  • 唐人屋敷の門、不明(中華ふう/黄檗宗の寺か)。通辞の孫市が遊女を伴い入る(門番に小峰さん)
  • 半蔵たちが長崎へ急ぐ街道、不明(山道)
  • 表稼業の飴売りにいそしむお竜にツナギが来る市中、今宮神社境内。
  • 事後、不知火である孫市を待つお甲に、彼は来ない旨伝える半蔵、不明(頂上付近と思われる山道、茶店あしらい)
  • 亡き娘に面差しが酷似した遊女・おそのと野道をゆく孫市、不明(枯れ木枯れ草丈高い野原)

ゲスト
市兵衛/田中春男 田辺一平太/近藤宏 お竜/戸部夕子 源次/滝沢双 朴念/団巌 博多屋/福岡正剛 おその/鮎川いづみ 坂井孫市/長門勇

*嫌疑は阿片密売、もちろん伊賀者の仕業ではなく、筆頭与力・田辺が悪徳商人とつるんでいたもの。怪しの唐人も登場。


第7話 「標的は謎の女」 1980.5.13

 保科正之を弾劾する凶賊、首領は女。一党は保科により国を追われた高遠の侍で、あろうことか女は保科の実の娘なのだった。父に棄てられた娘の恨みは深く、命のやりとり寸前まで行くが、親子の絆は恩讐を越える。

ロケ地

  • 娘は死んだと主張し聞く耳持たぬ保科、気を回した用人が半蔵を呼び出し事態の収拾を依頼するのは大覚寺天神島鳥居傍。
  • 保科の娘・おえんの墓、宝塔寺墓地。夜をまって探りに出た瓢六は、墓をあばく甲賀者を見る。
  • 本当に父を殺すのかと、おえんに問う弥太郎、宝塔寺塔頭か。
  • 僧に化けていて露見し捕まる高遠の残党、伝馬町牢屋敷に潜入する大八、測量したり溝へ入ったりは相国寺境内か(地下道と牢内はセット撮り)。
  • アジトを急襲され、弥太郎により逃がされたおえん、己の墓に辿り着き保科の字を削り落とそうとするのは宝塔寺墓地、現れた半蔵に過去の経緯を語るのは本堂縁先(楼門が背景にちらり)
  • 酒井の駕籠がやって来る道でツナギをつける水口、宝塔寺寺務所下坂。
  • 半蔵の介入で弥太郎を取り戻したおえん、父を呼び出す橋は流れ橋。高遠の残党は橋上で待ち構え、保科は単騎堤を来て馬に乗ったまま法面を下り、橋たもとで下馬。保科の危機に駆けつける半蔵は河原、戦闘は全て橋上で・ドボンあり。

ゲスト
おえん/浅野真弓 弥太郎/森次後晃嗣 与之介/守屋俊志 源次郎/広瀬義宣

*ラス立ち福ちゃん入り、高遠の残党の一人で、流れ橋上で半蔵に斬られる。


第8話 「潜入!大奥の昼と夜」 1980.5.20

 御台所の信任篤いお局さまは、奉公に上がっている娘たちを贄に、親の富商から大金を毟り取っていた。捨て置けぬ酷さを見聞きし立ち上がる半蔵たちだが、政治的配慮という壁が立ちはだかる。

ロケ地

  • 殺された髪結いの弟分と称し営業するお霧に、実は御所忍びな折助が声をかけるのは毘沙門堂仁王門石段下石積際。崖に作られた塀を屋敷に見立ててカメラがパン。
  • 折助の口車に乗って大奥女中を買いにゆく大八、「現場」の寺イメージに金戒光明寺(石段から本堂見上げ、夜補正)
  • この件にはドロドロの裏があるかも、と京之介から聞かされた半蔵が眺めやるお城、姫路城天守
  • お勢以の吊りを止め事情を聞いた半蔵が赴く「寺」、金戒光明寺。石段途中に、更なる大金を要求され放心したお勢以の父・駿河屋が座り込み。一条局は既に金を持って去ったと聞き、追ってゆく半蔵が走る路地は長安院下坂。お甲の知らせで出張る保科の爺さま、半蔵の前に立ちはだかるのは毘沙門堂勅使門石段下。
  • 水口がお甲に半蔵たちの始末を命じる庭、不明(お甲の盲いた妹が花摘み)
  • 神田川に船を出す半蔵たち、広沢池東岸。池端に甲賀者が伏せている。
  • 半蔵たちの船爆破を受けて引き上げる甲賀衆、潜んでそのさまを見ている半蔵は毘沙門堂参道坂脇の林間。その後取り付くお城の石垣は彦根城天秤櫓。

ゲスト
一条ノ局/北林早苗 御台所孝子/三浦真弓 お勢以/野平ゆき 八瀬ノ妙応/野口貴史 横川ノ竹文/藤山浩二 駿河屋/田畑猛雄 讃岐屋/溝田繁 お菊/島田歌穂


第9話 「女忍びの五月闇」 1980.5.27

 伊賀の里から出てきたお転婆くノ一は、叔父・半蔵の不甲斐なさを詰る。しかしまだ青い彼女は、伊賀一族を滅ぼす企みに乗せられ泣きをみることに。

ロケ地

  • 江戸城イメージ、姫路城天守。酒井忠清が保科に、伊賀者のことで嫌味たっぷりに釘を差すシーンの前に。
  • 下城してくる酒井、駕籠を止め水口とツナギをとる坂は毘沙門堂参道坂。
  • 大八を助けようと牢屋敷に潜入するも、当の本人に拒否されたキララにお甲が声をかけるシーン、不明(キララは橋下の流れに、お甲は木橋の上に。上流方向に落差あり。事後、腕を落とされた水口が半蔵への呪詛を吐くシーンでも出て、この際は堰堤がはっきり映る。毘沙門堂近くの安祥寺川かも)
  • お甲に伴われ水口と会うキララ、不明(墓地?)
  • 水口の使嗾で酒井を襲うキララ、酒井が出席する野点の席は毘沙門堂宸殿前(枝垂桜開花、本堂側に幔幕張り)。帰り道の酒井を襲うキララ、坂は毘沙門堂参道坂、キララは坂の東側の茂みに潜む。
  • 事後、子供のようにはしゃいで追っかけっこをする大八とキララ、毘沙門堂宸殿前枝垂桜下。花に隠れて見ていた半蔵が呆れ顔、しかし傍らにおりんが。

ゲスト
権太/井上昭文 竹田清衛門/村松克巳 黒文字のキララ/志穂美悦子

*大八が伊賀の里で、まだ幼かったキララを食った設定。キララは「殺す」とか物騒なこと言ってる割に、破牢させようとしたりいちゃついたり。
*権太はキララについてきた「じい」。キララが囚われたのを見て吶喊し散る昭文がかっこイイ。
*半蔵襲撃に備え警戒厳重な酒井邸、門前を固める衛士の一人に福ちゃん。テッポ持って襷がけして篝火の傍に。
*今回、怒り狂っている半蔵は甲賀の組頭・水口とガチ対決、彼の腕を切り落とす。酒井老中は例によって保科の爺さまが庇う。


第10話 「黒髪は恨みに燃えた」 1980.6.3

 恥辱に歯噛みする水口は、お甲とお菊を伴い仇討ちの形をとって半蔵に挑むものの、再び破れ地に伏す。しかし鬼畜めいた弟が現れ、不敵な言辞を吐いて去る。

ロケ地

  • お菊がくノ一修行と称し魚を狙う川、柊野堰堤落差工。お菊を連れ帰るお甲、その前に現れて拉致されたお梅について問う半蔵、広沢池北岸。半蔵の戻り道、鬼四郎と行き会う坂は二尊院紅葉の馬場
  • 偶然夜道で会った半蔵とお甲が乗り込む屋形船、広沢池か。
  • 水口とお甲姉妹の名で呼び出された半蔵、桔梗ヶ原へ向かう道、嵐山公園堀端か(並木沿い)
  • 桔梗ヶ原、木津河原。半蔵がやって来る際くぐるのと、戦闘中にも流れ橋が映る。川中での立ち回りもある。
  • 事後、旅立ってゆくお甲姉妹、渡し場は広沢池東岸。並木の陰から半蔵見送り。夕暮れの戻り道、木津堤か。

ゲスト
お菊/島田歌穂 茂丸/吉沢健

*鬼三太、相当痛がってたのに、ラス立ちではジオングの有線サイコミュみたいな武器くっつけて現れる。
*鬼三太が負け認めて無駄な戦いを止めてるのに、鬼畜弟は兄をぐっさり。レンジの髪型は蓬髪、そういえば昔はアフロレンジも見た覚えが…地毛使いの変わり髷?
*お甲たちは抜け忍に、消息は杳として知れずと語られる。


第11話 「花嫁と暗殺の鬼」 1980.6.10

 初代服部半蔵に滅ぼされた一族の末裔が、伊賀者を狙う。動きを察知し集会を持とうとする半蔵、しかしその日時場所を知るため、山に隠れ住む半蔵の友が狙われる。忍者とは関わりない彼の妻は、身籠っているのだった。

ロケ地

  • 夜叉神党に襲われる、伊賀忍の隠れ里、酵素河川敷。「木」の裏や竹林から虚無僧たちが殺到、戦いは川中でも行われる。里居のセットあしらい。
  • 上下関係を離れ肝胆相照らす仲の友・伊三郎に会いにゆく半蔵、信濃路の街道は谷山林道か(切り通し遠望)。敵と思い伊三郎と一当りの林間も不明(前出の祠あり)。互いを認識したあと破顔のシーン、うしろの谷川は保津峡。伊三郎の住む山は鉢伏山。
  • 洗濯をしていて夜叉神党に拉致される、伊三郎の女房・お美代、不明(谷川)。帰ってきた伊三郎がお美代をタテに脅される「家」、酵素か。逃がされたお美代が、連れ去られる伊三郎を見て呼ばわる崖、保津峡落合落下岩。夜叉神党がゆく道は山道。
  • 江戸入りの夜叉神党、店を出していて伊三郎のコンタクトに気付いた大八が彼らをつけてゆく町角、相国寺庫裏(大八は回廊で寝そべり)。このあと下鴨神社河合社裏手の茂みを過ぎ、セットの日光御隠殿へ。
  • 阿片漬けにされ、集合場所を吐いたあと消される伊三郎、黒谷墓地か(集合墓)
  • 集合場所の錦糸堀・聖天寺、高山寺。参道坂の石段を主に使い、林間での立ち回りもあり、見返りのシーンに敷石も映り込む。爆破されて崩壊するお堂はもちろんセット撮り。
  • 事後、旅立つお美代を見送る半蔵、北嵯峨農地小丘・松の根方。

ゲスト
三田村孫兵衛/船戸順 諸住玄馬/岩尾正隆 お美代/有明祥子 浦戸伊三郎/長谷川哲夫

*夜叉神党の一人に福ちゃん、膝蹴りも残忍に鮮やか。


第12話 「夜の蜘蛛は親でも殺せ」 1980.6.17

 町内に出た凶賊を、思わずやっつけてしまう瓢六と大八。奉行所は二人に褒美を出すが、あまりの強さに不審を持ち、執拗に探りを入れてくる。それもそのはず、町方の面々は上から下まで薄気味悪い盗っ人にタカって甘い汁を吸っていたのだった。

ロケ地

  • 目明しの父・万之助に、交際を咎められたことを大八に話すおなみ、広沢池東岸汀。そうこうするうち、「通りかかった」八兵衛配下の虚無僧が二人を拉致。

ゲスト
滝十郎左衛門/川辺久造 三浦弥七郎/黒部進 瓦版売り/コメディNo.1 おなみ/田坂都 土蜘蛛の八兵衛/睦五郎 万之助/内藤武敏

*土蜘蛛は忍びの一族で、服部家を恨んでいる設定。しかしからきし弱く、妙な儀式はいったい何のためなんだか。


第13話 「真夜中の美女」 1980.6.24

 大八ばかりか、田舎に暮らす老爺まで狙われる伊賀一族。かたや、町では枯れ井戸を甦らせ病人を癒す「世直し様」が大評判、束ねの美女の正体がお話のツボ。

ロケ地

  • 世直し様の寺、善峯寺。髪結いに来たお霧がくぐる山門、境内石垣際など出て、甦ったという「井戸」は釈迦堂前の水場、石段から見上げで屋形が映るアングルも。後段でも、山門や境内坂が出る。内部はセット撮り。
  • 草加宿はずれに住む、父の片腕だった爺さまを訪ねる半蔵、道は酵素ダート、老爺の住む家は河川敷奥に小屋あしらい。荼毘に付していると川べりに怪しの老婆が現れ、竹林から「一味」の山伏が殺到。
  • 雉子の湯の常連の軽業師が気触れて彷徨う市中、中ノ島橋下河川敷。橋上をゆく市民もあしらい。
  • 操られていたことをお霧に告げる半蔵、夜の川端は嵐峡か。

ゲスト
一郎太/佐藤京一 次郎太/堀田真三 御子神お竜/中島葵

*美女の世直し様は、初代半蔵に夫を殺された経緯を持つ、百歳を越す老婆。ふだん妖力で若く見せていて、忍び込んで実態を見た軽業師が呆ける運び。


第14話 「将軍蒸発!女狐の陰謀」 1980.7.1

 家光に顧みられなかった御台所、憎悪はその子である家綱に向けられる。手を貸す怪しの一団あり、遂に幼君を誘拐。保科の爺さまに泣きつかれた半蔵は、知ったことかと嘯くものの、己が胸に縋った幼な子の顔が脳裏を去らないのだった。

ロケ地

  • 粗朶を運ぶ瓢六、半蔵が現れて荷車を後押しし西瓜食って小休止の坂、毘沙門堂参道坂。いきなり飛び道具で西瓜割られて、前後を荒法師に固められる。
  • 荒野聖・浄空が孝子に会うくだり、お城の庭イメージは彦根城玄宮園
  • 長持に入れられ城外へ連れ去られる幼君、荒法師が出て駕籠舁きを倒す町角は毘沙門堂参道付近か。
  • 頼宣と会い幼君を殺める企みを協議する浄空、紀州邸の縁先は毘沙門堂宸殿。枝垂桜の若葉が繁っている。
  • 家綱は芝浜御殿にいると孝子に吹き込まれたお楽の方、罠と言い聞かせても納得しないので連れ出すお霧、大覚寺有栖川と御殿川の河床。お楽の方が息絶え絶えなさまを見る半蔵は勅使門橋の上に。
  • これ見よがしに置かれている長持、意表をつく衣装を着込んだ集団が出てくる芝浜御殿(?)、不明(山の斜面、他作品でも見た覚えあり、萱場か)

ゲスト
御台所孝子/三浦真弓 矢島ノ局/奈三恭子 美和/田中綾 鷹司信平/白井滋郎 幼君家綱/上田孝則 覚海/田中浩 一ノ院浄空/松橋登 お楽ノ方/岩井友見

*高野聖の黄色マントファイト、加えて白塗りでアバンギャルド。
*いじわる孝子さまの高笑いや罵声が耳障りなのは当り前だが、傷心のお楽の方もわぁわぁうるさい。


第15話 「地獄を招く妖僧」 1980.7.8

 幼君奪還を依頼された半蔵は、事の困難さを鑑み、伊賀の里で助っ人を徴募。紀州へ向かう道中からして危険がいっぱい、あろうことか半蔵がやられ脱落というハプニングが出来し、裏切りも出て幼君あわやの危機に、お約束でおかしらが復活する。

ロケ地

  • ひとり紀州への道を辿る半蔵、高山寺参道。外道衆が襲ってくるのは脇参道、巡礼姿の大八らが合流。
  • 伊賀の里を遠見する山道、谷山林道頂上付近。
  • 墓石を鎖で戒められた服部家の墓、二尊院墓地。禁じられた墓参に来ていて咎められた老婆、半蔵と再会しての回想、初代半蔵が甲冑つけて馬を駆る野原、酵素河川敷。伊賀の里人に助けを依頼する半蔵、二尊院湛空上人廟前、石段の手すりには竹カバー。
  • 江戸から来た阿里助が合流したあと、紀州目指してゆく半蔵たち、谷山林道切り通し(遠望)。一旦断った仁王吉らが思い直して合流のシーンは酵素ダートか北嵯峨か。
  • 紀州山中で迷う一行、梓巫女に道を聞くくだり、林道か。
  • 女外道衆だった巫女の襲撃を受けた翌日、岩壁を這い登る一行、保津峡。書物岩を登攀していると、落下岩から巫女が半蔵の背に槍をブスリ→「半蔵」谷川に落ちて以降消息不明に。ここの設定は紀ノ川上流。半蔵失踪後、和歌山城乗り込みの算段を話す大八、保津峡落合・巌上。
  • 和歌山城、イメージに本物の天守。城代に取り次ぎを申し出る外道衆の老爺のくだり、城門は彦根城天秤櫓。城代と会うくだりに挿まれるお城の庭イメージは彦根城玄宮園
  • 雲水に化けた大八らが城にやって来るくだり、城門は彦根城天秤櫓で、囚われの幼君が天守から見下ろす絵に和歌山城天守から二の門を見る図(イメージカット)。雲水に狙いを定める銃口、彦根城石垣や太鼓門櫓など。幼君付きの腰元・美和が大八らに向けて放った矢文が刺さるのは彦根城観音台橋、ここで銃撃され伊賀の里の二人がやられ、お霧も足を撃たれる。
  • 美和の矢文に記されていた岬の洞窟、および城の水門、不明。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。浄空に唆された孝子が、尼将軍として立つべく大法要に出るための衣装を着込んでいるくだり。
  • 前将軍・家光の大法要当日、うきうき道長の歌なんか吟じていた頼宣が無事な幼君見て呆然のくだり、お寺イメージに東寺、金堂甍越しの五重塔。

ゲスト
新宮喜左衛門/山本昌平 仁王吉/佐藤蛾次郎 阿里助/黒崎誠輝

*服部家の墓でおばばを咎める役人の一人に福ちゃん。
*蛾次郎と正ちゃんがよからぬ協議の温泉、バスクリンの緑色。
*幼君と一緒にさらわれた腰元・美和は保科子飼いの伊賀者で、仁王吉の妹。


第16話 「ヤバイ女に手を出すな」 1980.7.15

 健気な娘に託された文は爆弾みたいな密書で、気さくな太夫の狙いはその密書。大八がころっと行く女はみんなヤバげ、お家騒動に首を突っ込むことになるが、おかしらが乗り出してきて城代の心底を確かめ、わるい奴はまとめて始末。

ロケ地

  • 安中藩家中を狙った辻斬りが横行する市中、おりんまで襲われたりする夜道は広隆寺東塀(境外、大木あり)。中間が斬られたり、大八に一当りの「坂」は不明(石段上がったところから、木に埋もれて鐘楼が望まれる。山上か高台にある寺院境内?)
  • 生駒春緒が半蔵に辻斬りの得物を見せる屋形船、不明(湛水)
  • 中山道大宮宿へ差し掛かる大八、若森廃橋。大八が橋を南に渡ると、たもとの右岸堤で酔っ払い浪人が刀を振り回して娘たちに迫っており、大八にいなされる。娘たちは芸人で、旅の一座と出会う運び。橋はまだ健在、大宮と書いた道標あしらい。
  • 一座と旅する大八、お昼をつかう水辺、不明(溜池の土手、かなり高いところに作った池みたい。土手の反対側は山裾の竹林、画面端っこに萱葺きちらり)
  • 安中指して街道をゆく一座、木陰から怪しの浪人が見ているシーンは藪田神社境外南側の道、カメラ境内から。その後一座が小屋掛けするのは藪田神社境内、密書を狙う次席家老の手の者から逃げる大八は藪田神社本殿裏手←太夫は大八を逃がしたため仲間に斬られ。
  • 寺へ参る城代を狙う一味のくだり、寺を探る大八たち、不明(石積み越しに塔見上げ)。城を出た城代が寺へ向かう道、襲撃を防ぐ半蔵たちの立ち回りは下鴨神社、泉川畔で土中から狙う奴を見破ったり、糺の森でチャンバラ、参道や馬場も出る。

ゲスト
お千/水島彩子 久世山城/北原義郎 お春/かわいのどか 石川采女/永野辰弥 弾正/五味龍太郎 蟹丸/片岡五郎 所新兵衛/丘路千 小林/川浪公次郎 猿丸/福本清三 奈津/村地弘美

*かわいのどかにはたかれる正ちゃん、吹っ飛び方がナイス。


第17話 「生きていた闇将軍」 1980.7.22

 金にものを言わせるほか、乱暴極まりない力押しで全てを支配しようとする上方商人。誰に頼まれるでもなく、半蔵は始末を決意する。

ロケ地

  • 保科の爺さまを呼び出し、浪花屋のことを告げる半蔵、釣りをしている船着きは広沢池東岸に張り出し。向うに屋形船がやって来て、東岸芦原で浪花屋が駕籠に乗り換え。並木を北から南へ、半蔵たちのうしろを過ぎてゆく。
  • 浪花屋をつける瓢六、妾宅へ向かう路地、不明(生垣)
  • さらわれた上州屋の娘入りの駕籠が入る深川・瑞雲寺、黒谷か(塔頭らしき門の内側、塔の頂部が望まれる墓地)

ゲスト
浪花屋左衛門/横森久 次郎/蟹江敬三 三郎/明石勤 上州屋/北村英三

*次郎三郎は伊賀者で里入り忍だが、事情あって浪花屋のために働く。お霧とつながりがあり、ために彼女は志願して現場へ。この際火薬袋を持ち出していて、あとで大八にメッされている。
*上州屋は、クレジットには武蔵屋と書かれているが、劇中呼称もセット小道具も上州屋。これ以外の商人には溝田繁や山村弘三、中村錦司などお馴染みの面々。浪花屋の手下には福ちゃんもいて、大八のダミー爆破の際には鉄砲持って飛び出してくる。


第18話 「瞳の中の殺人者」 1980.7.29

 敵の弱味を突くため子供をさらうと、それは五年も放っておいた己が娘、しかも京之介の手術を受けた直後で、目が治るか否かの瀬戸際。事実を知った男は、してきた事の空しさ酷さをいちどきに覚り、組織を裏切るのだった。

ロケ地

  • 京之介が年に一度薬草採取に赴く伊豆・天城山イメージ、谷山林道か(山なみ遠望)。鬱蒼とした山道をゆく京之介、不明。その後登る坂、不明(必殺で「正八」が馬でゆく坂に似る)。派手な爆薬で襲われる野原、酵素河川敷
  • 天魔一族が巣食う小菅の砦跡、不明(かかし半兵衛などで出る、切り通しの崖が水食を受けた荒れ地。かなり広範囲に周囲も映る)
  • 診療所へ連れてこられた盲いた少女と鳩を放す河原、中ノ島橋下河川敷

ゲスト
お光/井澤明子 脇坂左近/亀石征一郎 権田重兵衛/今井健二 お園/田中真理

*天魔一族は天草の出で、滅んだとされた一族。この設定があるから、母子のしんみりシーンに島原の子守唄が来ても不思議じゃないが、なんで芸が安里屋ユンタなのかよくわからない。
*大八が砦を始末する一発ドカン、凄すぎ。


第19話 「吸血!女の館」 1980.8.5

 家光の未亡人にまつわる、いかがわしい風聞。噂を振りまくと目された怪しの僧・隆光は京さんの元学友で、徳川幕府を恨む者であった。新婚の亭主をむざと殺された、患者の娘の嘆きを見ていた京さんは、自ら志願して罠に嵌りにゆく。

ロケ地

  • 「竜宮城」に招かれて呆けた男たちが身を踊らせる江戸城三日月堀、彦根城佐和口多聞櫓前濠
  • 隆光の駕籠が入ってゆく竹橋御門、彦根城太鼓門櫓
  • お夏の方の子・長松君が遊ぶ庭、彦根城玄宮園池端。お玉の方の子・徳松が遊ぶのは鳳翔台下。お夏の方とお玉の方が行き会い、ばちばちと火花を散らす橋、龍臥橋。
  • 保科の爺さまが半蔵を呼び出す屋形船、広沢池か。
  • 京之介に語る隆光の回想、藩改易後暮らしに窮し野仏の供物を盗み食い、川の水を飲んだ日々の描写、酵素河川敷

ゲスト
お夏の方/渡辺やよい 波路/飛鳥裕子 隆光/遠藤征慈 お玉の方/茜ゆう子 瓦版売り/林家珍平 おこい/岡田美佐子 扇太郎/東龍明 佐々木(役人)/唐沢民賢

*おこいは結婚できるまでに京さんが治してやった患者、亭主は皆と知り合いの大工の扇太郎で三人目の犠牲者。
*竹橋御殿に招かれた男たちをヤラしくもてなす天樹院はもちろんニセモノ、正体は隆光の手下となっている中臈の波路。「天樹院」は劇中そう言ってたけど、それは千姫の号では…。
*隆光は京さんと同じ蘭学塾に学んだ秀才、蒲生藩改易により学業を断念。京さん、隆光斬っちゃってるけど、後年出てくるのは隆光IIかなんかなのか。


第20話 「私は殺される!」 1980.8.12

 保科の爺さまが資金源にしていた、ゆかりの藩が存続の危機。半蔵は伊賀者への隠し扶持を提示されお世継ぎ探しに乗り出すが、亡き藩主と双子の「姫」は、あのお甲の妹なのだった。そしてこのとき、抜け忍・お甲に向けて甲賀の魔手が忍び寄っていた。

ロケ地

  • 伊予・西条藩の若き藩主が頓死と語られるシークエンス、イメージにマジ海汀、お城遠景は彦根城外濠越し天守遠望の図(天守はチラリ)。このほかアオリで映る天守、藩士たちが話しこむ櫓下(?)などは不明。家老(?)が早駕籠で江戸を目指す街道、不明(山道)
  • お甲を血祭りにあげるため天童さして奥州街道をゆく「甲賀の新頭領」水口鬼四郎と一団、谷山林道切り通し。半蔵が一人あとを追う。須坂峠のお時婆さん(伊賀者)の茶店、不明(切り通しの山道)。客の鬼四郎の話を立ち聞いていて露見。
  • 家にいて殺気に気付き逃げるお菊、それを追う甲賀衆のくだり、お菊が橋下に身を潜めやり過ごす谷川は谷山川か。追っ手が合流する川辺、保津峡落合河口汀。
  • 甲賀衆の工作で出張る役人を撹乱し、お甲を連れて逃げる半蔵のくだり、役人が布陣する鎮守(?)鳥居本八幡宮舞殿。半蔵のダミー人形は広場の木に、半とお甲は小柴垣の道のほうへ。
  • お甲・お菊姉妹を連れ当地脱出をはかる半蔵、二手から迫られ窮する断崖は保津峡落合落下岩。ここから対岸の崖にロープを渡し、お甲たちを逃がす趣向で、半蔵は落下岩に巻きつけたロープを死守。綱渡りのお甲はスタント。
  • 伊賀上野に預けるお菊を伴い行く半蔵、お甲と別れる山道、不明(切り通し)

ゲスト
村井道雪/岩尾正隆 お菊/島田歌穂 手島主膳/河合絃司 お時/泉春子


第21話 「潜伏!蛇の穴」 1980.8.19

 追っ手を倒しつつの旅に疲れ果てたお甲は、迎えられるまま草深い寺に棲みつき、いっときの安穏な暮らしを得る。しかし、妙に腕のたつ寺男の爺さまの正体が知れるとき、再びの修羅が抜け忍に襲いかかるのだった。

ロケ地

  • 追っ手を躱しつつ旅路をゆくお甲、山沿いの街道は谷山林道(切り通し法面ににススキが生えているコーナー部)、水を飲んでいると襲われる谷川は保津峡落合河口汀(上からの絵もあり、河床で立ち回り)
  • 疲れ果てて立ち寄り、寺男の仙蔵に出会う甲州・無念寺、丹波国分寺。山門を入り、石仏や五輪塔を寄せてある「台」に凭れかかり。仙蔵の小屋はインドアセット。
  • 鬼四郎の指令を携えた使いが馬を駆る街道、谷山林道切り通し。
  • さらわれた子のため逃げ出した遊女が忘八に嬲り殺される無念寺の墓地、不明(起伏地に墓石林立、草ぼうぼう。普済寺に似る)。ここは後段何度も出て、仙蔵対半蔵の立ち回りもある。
  • さらった子をタテに脅された留吉が、半蔵をたばかり誘い出す竹林、北嵯峨か。苦戦のすえ深手を負った半蔵が落ちる滝、不明(水量豊かな直瀑、明王谷の三の滝に似る)
  • 半蔵と戦って敗れ瀕死の仙蔵が見る、お甲と過ごした日々の走馬灯、不明(野良に出る一幕、摩気神社裏手や普済寺総門前に似る)
  • 旅ゆくお甲、谷山林道切り通し(足もとの斜面には植えだされたばかりの幼杉)

ゲスト
おすみ/橘麻紀 アカネ/牧れい 留吉/うえだ峻 洞厳/小田部通麿 影丸/有川正治 ゲン/細川純一 忘八/平沢彰 仙蔵/西村晃

*甲州に隠れ住む甲賀一族は、よその子をさらって忍者に育てるならわしを持っていて、子を連れ去られた親の嘆きを目の当たりにした半蔵が関わってゆく次第。深手負って辿りつくのが、お甲の暮らす無念寺という運び。この時点でお甲は二月ここに過ごした設定で、仙蔵爺さんとかなり親しんでいる。
*半蔵がやられかけた戦い、敵に福ちゃん入り。半蔵の手裏剣を胸に受けのけぞり。


第22話 「恐怖の仕掛人」 1980.8.26

 佐渡から送られる金が狙われ、保科の爺さまは半蔵に護衛を依頼。現地へ赴いた半蔵は里隠れの者たちを徴発するが、手強い相手との戦いのすえ生き残ったのは、半蔵と直属の部下のみなのであった。

ロケ地

  • 佐渡金山から江戸の山城屋へ鳩を飛ばす鉱夫、清滝河畔。
  • 保科が半蔵に語る、ダミーの金輸送隊が襲撃された三国峠、谷山林道
  • お霧に瓢六、半蔵が信州・追分さして走る道、大内八木道〜亀岡道。
  • お霧が里入り忍のかしら・龍馬を呼び出す札を貼る神社、不明(アオリの絵で舞殿?と鳥居ちらり)。瓢六が馬子姿の龍馬に声を掛けられる道、不明(土手下に萱葺きや蔵のある里、暴将などでもよく出るアレ。道端に後生車あしらい)
  • 追分宿を発った輸送隊がゆく街道、大内亀岡道。怪しの法華衆と行き会うのは山肌ガレた坂道。このあと、落石がちょっとあるものの無事通過する碓氷峠も同所か(両側切り通しでV字状態の山道、松?の高木あり)
  • 「輸送隊」は二刻前に通ったと言われ怪しまれる小諸藩の関所、大内の谷あいか(平地の田畔)
  • 龍馬の提案でルート変更の下仁田道、大内辻堂(祠の向かい側にも木と茂み。「妙義道一里・下仁田道」と書かれた道標あしらい)。ここで喜平次と小蝶が斥候に出される。
  • 喜平次たちが戻り合流する、一行が泊まった山のお堂、御室霊場
  • 半蔵の決断で船を使うくだり、藤兵衛の鉄砲隊が一行を襲うのは酵素降り口〜河川敷。船の傍で死闘が繰り広げられる神流川、広沢池東岸

ゲスト
藤兵衛/藤沢薫 吉左/峰蘭太郎 石橋/国一太郎 用心棒/平沢彰 ヤクザ/秋山勝俊 龍馬/玉川伊佐男 小蝶/日向明子

*藤兵衛は名うての野盗、目的は徳川の世の撹乱で半蔵の鼻もあかしたいみたい。裏にいる者は不明のまま。
*小蝶は不安から喜平次に縋り、気配を察した吉左が激怒。龍馬は佐久の里入り、初代半蔵に命じられ五十年も潜伏していたという設定。
*今回大八は居残り、理由はコナかけた女が怪しいので用心のため。ラストにアホなオチつき。


第23話 「赤い蛇の目は死の宣告」 1980.9.2

 不審な縊死や心中は果たして偽装、金で殺しを請け負う闇の仕掛屋が跋扈。一味の正体は風魔の裔で、半蔵たちは調べ始めた途端に反撃を食らい、無事なのは瓢六のみという危機に一時は追い込まれてしまう。

ロケ地

  • 武蔵屋の女将が縊死体で見つかる墓地、不明(立地は山裾か、見分の際には巨岩が見える)
  • 赤い蛇の目をさした女に首を刺された男が「酔って溺死」の態で見つかり、同心の見分を受ける川端、中ノ島橋たもと堰堤脇。見物の衆は橋上に。
  • 恋人が勤め先の主と心中したのは何かの間違いと主張していた青年が、裏を知って殺され、後追い心中の態で見つかる川、嵐山公園中州下手川中。ラスト、「依頼者」側の後家と留守居役が心中の態で見つかるのも同所、町方の見分の背後に中ノ島橋が来ている。

ゲスト
仁斎/久富惟晴 おふじ/水原麻記 佐野修理/中村竜三郎 神崎伝蔵/汐路章 おりょう/人見ゆかり 太市/水上保弘

*仁斎は易者が表稼業、ナカマには大入道や、赤い蛇の目さした女。この女なかなかに凶暴で、大八が心臓の近くを刺され。
*一人残った瓢六の奇策は、かしらに化けて代わりに入牢、半蔵に戦って貰うプラン。半さんを捕まえたお町のダンナの汐路章は、超騒がしい系。
*「半さん」が、押しかけ女房を気取ろうとしたおりんに、生涯娶らず宣言。マジなら四代目は如何に。


第24話 「戦慄!処女のいけにえ」 1980.9.9

 祭りの芝居で男装するお霧、女と知らず「霧太郎」に惚れたお嬢さまは、半蔵が追う相手の娘だった。世の転覆をはかる物騒な男の巣に、危険を承知で潜入志願するお霧。男勝りのくノ一の胸の裡には、半蔵を慕ういじらしい女心が隠されていた。

ロケ地

  • 千歳が「霧太郎」を呼びつけて会う茶屋イメージ、錦水亭東屋外観。
  • 事後、直介といずこかへ旅立ってゆく千歳、谷山林道か(切り通しの山道)

ゲスト
直介/小林稔侍 松本無善/名和宏 西大路康房/吉田豊明 井上/大木正司 門弟/福本清三 千歳/三浦リカ

*無善は薩摩藩指南役、藩とは形式上別にクーデターを企画。おじゃると連動しており、娘を「接待」に差し出す。福ちゃんは無善の門弟で、試し切りを躊躇い殴られてのけぞり。
*お霧「殉職」。


第25話 「悲恋からくり天井」 1980.9.16

 旅の空、倒れたお霧を親身に手当てしてくれた瞽女は、伊賀の里隠れ。彼女が託した「おかしらが危ない」という伝言を届けるお霧、半蔵の危険な任務の手助けをして散る。

ロケ地

  • 旅の途にあるお甲、水を飲んでいると追っ手が現れる谷川、清滝
  • 夜道に半蔵を襲うも返り討ちに遭う念流の堀内源三郎、広隆寺東塀(境外、大木を小道具に使う)
  • おりんの兄・松次郎ら職人が斬られる板橋宿はずれ、神護寺毘沙門堂裏手崖(下から見上げ)
  • 江戸城イメージ、姫路城天守(西の丸から)。酒井老中が、幼君に豊島郡・志村への鷹狩りを頻りに勧めるくだり。
  • 鷹狩りの際、将軍宿館となる乗蓮寺、神護寺。山門と前の坂を使う。門には葵紋入りの幔幕が張られている。後段、将軍が寺に入ったあと、引き返すよう保科に忠告する半蔵は山門の楼上に。
  • 鷹狩りに向かう将軍の行列が渡る橋、日吉大社走井橋
  • 乗蓮寺を見張っていた喜平次が、とても入り込めないと戻ってきて瓢六にツナギをとる「裏手」、御室霊場、大窪寺裏手・鹿野園法輪塔脇。このあと通りかかった警備兵を倒して衣を剥ぎ入れ替わり。
  • 事後、身代わり地蔵と呼ばれるようになったと語られる川越街道の石仏、不明(土手下に萱葺きと蔵とかあるアレ)

ゲスト
お春/田中綾 堀内佐渡/山口幸生 堀内竜之介/石倉英彦 堀内源三郎/白井滋郎 根津若狭守/中村錦司 内藤備前守/森源太郎 松次郎/木谷邦臣

*お春は、助けた女がくノ一と知り伝言を託すが、お霧も彼女を里隠れと察していた次第。
*酒井は寺に細工をして将軍を害す腹づもり、おりんの兄の大工が巻き込まれる。このアニさんは雉子の湯の普請をしてくれた棟梁という設定。仕掛けは、お甲の上に落下する。
*酒井の手下となって半蔵を狙う遣い手は、堀内三兄弟とその一派。


第26話 「魔境・呪いの横笛」 1980.9.23

 雉子の湯でも起こる発砲事件、保科の依頼で半蔵たちは密造が疑われる伊豆・天城へ。そこでは懐かしい顔との再会があるが、やがて辛い別れにつながるのだった。

ロケ地

  • 大山まいりと称して出た半さんを追って街道をゆくおりん、北嵯峨農地農道。
  • 天城山中・吉奈温泉、不明(川にいで湯演出、崖上に建物)
  • 吉奈の左近宅を訪ねる半蔵、酵素河川敷の小川べりに小屋あしらい。
  • 大神一族が出るので入山禁止、柵が設けられている山道、御室霊場巡拝路。
  • 半蔵が調査のため紀州へ行ったあと、残った瓢六たちが襲撃を受ける山中、酵素か。
  • 大神一族が銃を密造している持越鉱山跡、砕石場か。
  • 大神のかしらの秘密を知らせようとして撃たれたマキを弔うため、野の花を摘むおりん、北嵯峨農地田畔。ここで半蔵らが走ってゆくのを目撃、山まで追ってゆく運び。

ゲスト
鬼丸/阿波地大輔 首丸/藤沢徹夫 中山左近/草薙幸二郎 マキ/早乙女愛

*左近は元伊賀者、雑賀衆の女と駆け落ちし抜け忍となるが事故で女を亡くし足を怪我。半蔵の父は追わず許してやった設定。


第27話 「乱入!女湯の24時間」 1980.9.30

 幕閣がふと口にした伊賀者を用いる話が、鬼四郎の怒りに火をつけ暴走を呼ぶ。隠れ里を襲われ、雉子の湯に仕掛けられ、大事な者を失った半蔵は戦いの時を知る。

ロケ地

  • ひとときの平和は甲賀との決戦前夜とナレーションが入るくだり、イメージに北嵯峨農地田畔と、桂川堰堤(臨川寺地区)
  • 甲賀者の襲撃を受け壊滅する、伊賀者の隠れ里、酵素河川敷。
  • 偽の呼び出しのあと、戻り道の半さんを襲う甲賀者、大覚寺有栖川畔。銃撃のあと、確認に溝を覗き込む甲賀者をかっぱいで河床に落としこみ、他の者ともそこで立ち回り。
  • 喜平次とお霧の墓、酵素竹林際。瓢六とお梅の盃事、酵素河川敷。

*雉子の湯乱入組の甲賀者、大八に刃突きつけて脅すのは福ちゃん(役名なしでクレジット)。
*鬼四郎に騙された保科家用人の生駒さま、そのあとも背中に槍刺さってたりヒドい目に。


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