鬼平犯科帳  第四シリーズ


討ち入り市兵衛/うんぷてんぷ/盗賊婚礼/正月四日の客/深川・千鳥橋/俄か雨/むかしなじみ/鬼坊主の女/霧の七郎/密偵/掻堀のおけい/埋蔵金千両/老盗の夢/ふたり五郎蔵/女密偵・女賊/麻布一本松/さざ浪伝兵衛/おとし穴/おしゃべり源八


討ち入り市兵衛 1992.12.2 通算67話 原作同名 21巻

 神格化すらされた本格の盗めをするおかしら・蓮沼の市兵衛、しかし老境に差し掛かった彼の元からは一人二人と手下が去ってゆく。その一人が、手蔓を求める新しい頭からのツナギを持ってくる。今働きの凶盗の依頼をはねつける市兵衛、間に立った手下が斬られ死に至ったことで復讐を期するが、老盗の命は仇討ちの場で終わることとなる。

ロケ地

  • 松戸の繁蔵が斬られる夜雨の小名木川、上賀茂神社ならの小川畔。
  • 彦十の回想の形で語られる市兵衛のエピソード、繁蔵に引退を仄めかす市兵衛、粟生光明寺石段下部。
  • 同じく回想の鹿間の定八との大川端の船小屋でのツナギ(壁川の源内からの依頼)沢ノ池東岸に小屋セット。
  • 彦十が市兵衛と似ていると言った浅草新鳥越橋海禅寺裏の地蔵へ行ってみる鬼平、大覚寺放生池堤
  • 火盗改のツナギ、北野天満宮参道石灯籠傍。
  • 市兵衛が仇討ちの支度をする深川十万坪地蔵堂へ来る「木村忠衛門」鬼平、鳥居本八幡宮(鳥居、本殿)
  • 事後、繁蔵の墓参の彦十と平蔵、二尊院墓地

*原作では繁蔵が担ぎ込まれるのは五鉄でなくお熊婆さんの茶店。


うんぷてんぷ 1992.12.9 通算68話 原作「霜夜」7巻

 昔、本所の銕が思い詰めて義母を斬ろうとしたのを静かに諫めた同門の弟分が、二十年余を経て平蔵の前に現れる。男は、盗賊の用心棒に成り果てていた。
しかし男は盗っ人の手先を務めるでなく、契った女を庇い通し、凶刃に斃れるのだった。

ロケ地

  • 富山・須の浦の徳松邸、摩気の民家(対岸から南面)
  • 池田又四郎が徳松配下の重吉と久兵衛を斬り捨てる南飯田町の堀川・備前橋、上賀茂神社ならの小川神事橋
  • 池田が平蔵を呼び出す芝・鷺森神社、修学院の鷺森神社。境内で待つ平蔵、又四郎がふらふらと来る道は南側の曼珠院へ通じる林間の地道。平蔵に看取られ事切れるのは一乗寺川支谷の涸れ谷の石橋上。

盗賊婚礼 1992.12.16 通算69話 原作同名 7巻

 いまどき珍しい、本格の盗めをする盗賊・一文字一味。その手口鮮やかで、鬼平の密偵たちも感心することしきり(これに平蔵は少しご機嫌斜め)。その一味の若いおかしらに、畜生ばたらきの盗っ人・鳴海の繁蔵が先代からの約束と花嫁(実は妹でなく情婦)を送り込み接触を図る。乗っ取りを前提としたその企みは、一文字の先代をしくじって鳴海の身内となっていた長島の久五郎によって阻止される。
事後、一文字の盗っ人宿と知らず駒込の料亭で佳肴に舌鼓を打ったことを述懐の鬼平、料理の細やかさは本格の盗めの神経に通じると、久栄を相手に笑うのであった。

ロケ地

  • 鳴海の婚礼申し入れを談義の一文字の弥太郎と配下の勘助老人、八幡掘明治橋付近の路地と堀端〜西の湖太鼓橋下手・船上(設定は駒込や小石川から近い隅田川か)
  • 鳴海の繁蔵が江戸入りを目し滞在の箱根、落合と思われるが確証なし。
  • 鳴海の繁蔵の「妹」を伴い東海道をゆく久五郎たち、嵐山自転車道

*一文字の弥太郎に三ツ木清隆、原作に「団栗のような眼」とあることからの起用か。清新なイメージの若い頭目を好演。


正月四日の客 1993.1.13 通算70話 原作他作品 「にっぽん怪盗伝/正月四日の客」

 ひとつの食べ物を通して結ばれた縁は、四年続いて、数奇な結末を迎える。
双親を凶盗に惨殺された蕎麦屋の女将は、辛い蕎麦を食べに明けの日に来る男を心惑いつつも鬼平に差す、この間のドラマを山田五十鈴が演じる。亡き父母を偲び唄う追分が哀切。
原作を「にっぽん怪盗伝」に持つ一作、設定を主から女将に置き換え名女優を迎えての作りが細やか。

ロケ地

  • 亀の小五郎一味がターゲットに選ぶ本所・常泉寺、粟生光明寺(山門と石段を使用、山門前に茶店をセット)

深川・千鳥橋 1993.1.10 通算71話 原作同名 5巻

 業病に取りつかれ死を覚悟した男は、最後の時間を情婦とともに暮らすための金を作ろうとする。大工の彼は、仕事先の図面を盗賊に売るという裏稼業を持っていた。盗っ人の間で伝説となっていた札差の間取り図、これを本格の盗賊に売ろうとした男の目論見は外道の企みで破綻、殺されかかるところを救ったのは火盗改の討ち込み、彼の女が思い余って訴え出たものだった。
二人して労咳病みの万三とお元を放免してやる平蔵、密偵に約した金鉄の言は、人情たっぷりに果たされる。


俄か雨 1993.1.27 通算72話 原作「俄か雨」「草雲雀」 18巻

 火盗改の勘定方同心・細川峯太郎が、市中見回りの役に就き、嫁を貰う経緯とそれに絡むエピソードを描く一作。細川の逸話の原作二本をつなげてある。
堅物に見えて、祝言の後も茶屋女に未練たらたらの細川が、雷の如くの平蔵の叱責を受け縮み上がるさまが活き活きと描かれる。

ロケ地

  • 浮気の虫騒ぎ墓参と称し外出の細川、目黒感得寺の墓地は真如堂墓地裏手の路地(塀と小橋)
  • 目黒不動門前の桐屋(黒飴が名物)仁和寺茶店参道。鳥羽の彦蔵を見かける堂裏、仁和寺観音堂西の路地。尾行する林、御室桜林(塔バック)

むかしなじみ 1993.2.3 通算73話 原作同名 10巻

 相模の彦十が、ばったり会った昔馴染みの盗っ人仲間に泣き所をくすぐられて騙され、盗みに参加しかけるが、鬼平は手回しよく彼を事から遠ざけるのだった。

ロケ地

  • 医者通いの彦十が網虫の久六に声をかけられる本所二ッ目橋、上賀茂神社ならの小川神事橋下手水場。
  • 彦十のことで急な呼び出しを受けたおまさが走る、大覚寺放生池堤
  • 五郎蔵とおまさが五鉄の亭主をこっそり呼び出す、上御霊神社本殿裏手〜茶所。
  • 押し込み前のトレーニング彦十、粟生光明寺山門右手の林間と思われるが確信なし。
  • 盗みに出かける彦十が鬼平差し回しの人数に「拉致」される本所五間堀弥勒寺橋、中ノ島橋。彦十が連れ去られるのを見るおまさのバックに堰堤の流れ。

鬼坊主の女 1993.2.10 通算74話  原作他作品 「にっぽん怪盗伝/鬼坊主の女」

 江戸に跳梁した凶盗・鬼坊主の清吉がお縄となり、盗っ人として最後の意地と画策した一件は、残った手下たちの内紛となる。
一件とは、市中引き回しの折、見物の市民の前で辞世を披露すること、この代作が手下たちによって手配されるが、その代金として六百両もの大金を払うとしたことで、金をめぐって手下や情婦の間で血腥い闘争が繰り広げられることとなる。
代作をつとめ消された浪人をめぐるエピソードが加味されている。

ロケ地

  • 伊勢から護送されてくる鬼坊主の唐丸、琵琶湖西岸松原。
  • 棚倉浪人の娘・お冬が辻占を売る夜の橋、中ノ島橋
  • 事後、お冬を連れ信州へ向かう五鉄の三次郎、山室堤道

霧の七郎 1993.2.17 通算75話 原作同名 4巻

 獄門になった兄の仇を奉ぜんと鬼平を狙う凶盗、これに一旦雇われるも事情を知り考え込む浪人剣客。腕も立ち、大らかな好人物の侍はしかし、一度酒飯を共にした盗賊を手にかけることをためらい姿を消し、世に出る機会を放棄するのだった。

ロケ地

  • 霧の七郎のアジト、渋谷村金王八幡宮、犬飼八幡宮
  • 下痢で道端にへたり込んだ辰蔵をおぶって巣鴨へ連れて行ってやる上杉浪人、丹波国分寺大覚寺梅林(遠景に心経宝塔)
  • 上杉の申し出で立ち会う平蔵、下鴨神社糺の森池跡
  • 巣鴨の三沢仙右衛門宅へと走る霧の七郎一味、大覚寺有栖川畔の道(見上げ)五社明神放生池堤

密偵 1993.2.24 通算76話 原作同名 2巻

 火盗改の忠実な密偵の、やっと掴んだささやかな幸福は無惨に切り刻まれて終わる。
或る日出くわした盗っ人仲間は、彼を義理と、女房子の命を盾に再びの泥道に誘う。そして、彼が「さした」元の一味の生き残りが背後で糸を操っていた。

ロケ地

  • 青坊主の弥市が乙坂の庄五郎に連れられ話す英信寺裏の雑木林、土塀と林、随心院かと思われるが塀の小屋根等に疑問残り不明。
  • 庄五郎が弥市を呼び出し盗めの手伝いを強要する屋形船、広沢池東岸に桟橋セット。

*原作とディティールが少し異なる。弥市の断末魔の描写等は、本田博太郎を起用したゆえの変更か。気のいい子煩悩な一膳飯屋の亭主も、大童の血塗れでずるずる畳を這う迫力もマル。


掻堀のおけい 1993.3.10 通算77話 原作同名 7巻

 幼い息子を侍の馬の蹄にかけられ失ったあと身を持ち崩し、盗賊の手先となった女。また、親代わりの頭のもとをしくじり上方へ流れ、その際の知る辺の女と深みにはまりヒモとなる若者。この二人が二人ながら鬼平の密偵と関わり、捕物のあと女はおまさに看取られて息子の名を呼びつつ死に、男は自首を認められ五郎蔵の手に委ねられることとなる。

ロケ地

  • 木村忠吾が深川の縁日でおけいを見かける、妙顕寺参道(露店あしらい)〜本堂前。まかれるシーンは三菩薩堂・尊神堂間、「反った渡廊」が映り込む。
  • 鶴吉とおけいの事でツナギの五郎蔵とおまさ、広沢池東岸汀に船着きセット。
  • 大奥御用の紅白粉問屋・玉屋を篭絡するおけい、待ち合わせの神社は梅宮大社本殿〜神苑汀〜出合茶屋は神苑奥のゲストハウス。

埋蔵金千両 1993.3.17 通算78話 原作同名 2巻

 まんまと盗っ人の上前をはねようとした妾兼下女は、悪びれない天然系の泥臭い百姓女。当の盗っ人の右往左往と、これにまつわる数奇な経緯をコミカルに描く。

ロケ地

  • 実は大盗っ人だった主人の命で信州上田への道をゆくおてい、谷山林道(切り通しに関所セット、野仕事の態をつくろったおていは脇道を入る)
  • 倉賀野・簗瀬川渡し、罧原堤下桂川
  • 小金井街道をゆくおてい、摩気橋
  • 隠し金を埋めてある小金井八幡宮、鳥居本八幡宮(太田万右衛門が馬を繋ぐのは広場、金の穴は舞殿脇)
  • 千駄ヶ谷のおていの実家、摩気民家(佐嶋らが近づくのは農地側から)

老盗の夢 1993.3.24 通算79話 原作同名 1巻

 老いて勃然と若い女に溺れた盗賊がこれを最後と江戸での大仕掛けを企むが、時流は既に「本格のお盗め」からは遠ざかり、老いた大盗は畜生ぱたらきの裏切り者を成敗して果てるのであった。

ロケ地

  • 京を発つ蓑火の喜之助、仁和寺御室桜林(塔バック)金戒光明寺石段(本堂バック、大原女と雲水あしらい)
  • 亡妻の墓参の一乗寺村宝泉寺(原作設定は一乗寺瓜生山)くろ谷墓地(文殊塔バック)。寺を後にする喜之助、金戒光明寺三門(内側からの撮り)
  • 江戸でのアジトとなる谷中首ふり坂の長遠寺、大覚寺大門(火盗改が張り込むのは御殿川手すり前)
  • 喜之助が参籠のお堂、神光院中興堂(火盗同心が顔を覗かせるのは本堂縁先)
  • 張り込みの沢田同心が喜之助に慰労の酒を差し入れられてしまう、今宮神社東門内側(喜之助が一杯やっているのは門前茶屋のかざりや)

*蓑火に丹哲を持ってきたせいか、道中「鼠ばたらき」をする姿や、激情にかられて裏切り者に向かってゆく姿は描かれず。ラスト、黒雲配下の三人と斬り結ぶシーンは圧巻、斬られても平然と迫る丹哲がコワい。また、話がややこしくなるからか、喜之助が溺れた女が肥った大女という設定は外されている。*「血頭の丹兵衛」で出た蓑火のおかしらは別キャスト。


ふたり五郎蔵 1993.3.31(SP) 通算80話 原作同名 24巻

 まわり髪結いの五郎蔵が見せた動揺を見逃さなかった平蔵の勘ばたらき、火あぶりになった兄の意趣返しを目論んだ賊の思惑は阻まれる。
おつとめの一方で平蔵を狙う賊・暮坪の新五郎に菅貫、狂態はないが如才ない笑顔から切り替わる酷薄な憎態さはさすが。髪結いの五郎蔵には岸辺一徳。

ロケ地

  • 髪結いの五郎蔵が火盗改役宅へ通う道、仁和寺観音堂脇石畳。彼が知るべの盗っ人ではなかったことを話す密偵の五郎蔵と彦十、観音堂。髪結いの探索に赴くおまさ、御室桜林観音堂前。
  • 武州・日野に前の髪結いである元中間の政吉を訪ねる密偵の五郎蔵、摩気橋と左岸堤上(バックに民家塀)
  • 千駄ヶ谷の盗っ人宿から誘き出した犬に吠え付かれる彦十、大覚寺大沢池堤
  • 辰蔵を呼びに目白の平蔵私邸へ赴く沢田同心ら、勝持寺南門下石段、参道塀際。
  • 暮坪一味の引き込み・お兼がツナギをとる橋、中ノ島橋(橋下をゆく船に合図)
  • 髪結いの五郎蔵が入水未遂の大川、広沢池東岸

女密偵・女賊 1993.4.14 通算81話 原作同名 24巻

 おまさが偶然出会った妹分を軸に話が展開する。イヌと言えど裏切りたくない者のある密偵たちの苦悩を掬い上げてやる鬼平。凶賊には峻烈に、自らに律を課す者たちには温情を、おかしらの心遣いが泣かせる一作。

ロケ地

  • 鎌鼬と異名をとる侍くずれに斬られる錠前師・押切の駒太郎、下鴨神社泉川(夜)
  • 鬼平の密偵の一人で口合人の佐沼の久七が渋谷宝泉寺に営む花屋、神光院茶室(本堂前からの撮り、石橋も映る。のち沢田同心がツナギに来る際は本堂も映る)
  • ここで聞いた情報について粂八に相談するおまさ、真如堂本堂裏手(設定は渋谷の禅刹・天現寺毘沙門堂)。二人がおまさの妹分・お糸を見かける茶店は茶所、床机をあしらい。
  • おまさが自分のねぐらとの触れ込みでお糸を連れてくる本所弥勒寺門前茶屋・笹屋、今宮神社門前茶屋・かざりや

*お糸の心を癒してやる料理をと、平蔵の指図で猫どのの作るは浅蜊飯。お熊婆さんと出し汁の秘密で諍う挿話あり。


麻布一本松 1993.4.21 通算82話 原作同名 21巻

 木村忠吾の「妄想」が全編を覆う。盛り場のひとつとて無い受け持ち区域にクサる彼は、ある日茶店で女に誘われ、しかし役目中腿に受けた傷のため約束の場所に行けず煩悶、そしておかしらが病床に連れてきた慮外の「約束のひと」を見て失神してしまう哀れな仕儀となる。

ロケ地

  • 忠吾が見回り中日差しを避けて休むお堂の前の木陰、金戒光明寺経蔵前。
  • 市口又十郎に石をぶつけてしまう麻布一本松坂、毘沙門堂西参道石段。件の茶店は勅使門石段下の踊り場にセット。
  • おかしらと見回り中刺客に遭う麻布鼠坂、南禅寺僧堂坂

*うさ忠の妄想、木陰で転寝の際は吉原でモテモテの「夢」、これは腿を荷馬に舐められているというオチ、女と「約束」の後は彦十相手に全開。


さざ浪伝兵衛 1993.4.28 通算83話 原作「にっぽん怪盗伝」

 老いて隠棲する元盗っ人と今ばたらきの凶盗、二人して過去の悪業に追いつかれ惑乱の果てに一人は死に一人は捕縛される。これに、殺された父の仇を追い求める若者が絡むが、彼は仇をそれと知らず討ち果たすという数奇な巡り合わせとなり、しかも事実を認識せぬまま彷徨うこととなる。鬼平もまた起こったことの全てを掴み得ず、世の不思議を思うのであった。

ロケ地

  • 箱根の山道に谷山林道(切通し、頂上付近など各所)
  • 砂堀の蟹蔵のアジト・地獄谷の山小屋、酵素河川敷にセット。
  • お役者小僧を追う平蔵、墓地は二尊院か。
  • 裏切った女とお役者小僧を殺してのけたあと、黄瀬川堤に座る伝兵衛と蟹蔵、山室堤道(火盗改の同心たちが馬をやるのも同所)。馬子の政吉が黄瀬川べりに用意した船、桂川岸辺(山室堤外地)。伝兵衛が逃げ回る川岸・川中、山室付近と思われるが葦茂るさまが現状とちょっと違う…宇津根付近かも。

*伝兵衛が水中に殺した男の幻影を見て惑乱、は判るが政吉側の描写に些か疑問残る。


おとし穴 1993.5.5 通算84話 原作4巻「あばたの平助」

 真面目一方の火盗改同心が、一度きりとよろめいた水茶屋の女は盗賊の一味だった。濡れ場に踏み込まれ抜き差しならなくなった彼は、盗賊に便宜を図ること数回に及ぶが、平蔵に気づかれたと覚るや、本来の彼に立ち戻って動くも遅く女と共に路傍に死す結果となる。

ロケ地

  • お才の勤める深川・富岡八幡宮境内の甘酒屋・恵比須屋、永観堂松寿院
  • お才に連れ込まれる深川富吉町正源寺裏の川魚料理屋・ふじやから見える大川、罧原堤下桂川
  • おかしらに何もかも知られたと恐慌を来たした新助がうずくまる深川界隈、中ノ島橋堰堤下汀(尾行の伊三次は中州岸)

おしゃべり源八 1993.5.12 通算85話 原作同名 5巻

 凶盗・天神松の喜佐松を追っていた火盗改同心が失踪、四月後発見された時には記憶を失っているが、彼の所持品から盗賊の手がかりが見つかり、一味は悉く召し捕られるという展開に。彼の記憶は遂に戻らず、妻からも離縁されてしまうが、心の臓の病のことも忘れ果てた男は色艶のよい陽気なお喋りに変じ万事めでたしとなる。

ロケ地

  • 源八が木村忠吾に発見される目黒村の野道、丹波国分寺(門と前の畦道)
  • 失踪当時の源八の行動をトレースするため藤沢へ向かう平蔵の一行がゆく東海道、嵐山自転車道下・公園前の地道。
  • 失踪直前、源八が古着を出させ文を託した藤沢宿手前の時宗総本山・清浄光寺(遊行寺)遊行坂の茶店・とみや、平岡八幡宮(参道、舞殿と石段、とみやは石段下左手の参道にセット)

→鬼平犯科帳視聴メモ表紙


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