アギ 鬼神の怒り

早川光監督作品 1984.12.4ホッチポッチプランニング
'86アボリアッツファンタスティック映画祭最終ノミネート作品

キャスト
太郎/益岡徹
太郎の妻/中村久美
郎党/伊武雅人
郎党/巻上公一
鬼女/蜷川有紀
陰陽師/天本英世
近江守/岡田英次


 今昔物語「近江国ノ安義橋ノ鬼、人ヲ喰ラフ話」を基にした作品で時代は中世、近江の里に現れる鬼を描く。
 同僚との与太話から、肝試しよろしく安義橋に出るという鬼を見に行かされてしまう侍。橋の上には被衣の女がいてきっちり鬼に変じ、パニくった男はからがら逃げ帰るが、その夜母が亡くなったと訪れた弟は鬼の化けた姿で、とり殺されてしまう。これを受けて近江守の命で討伐隊が出されるが、牙にかけられ憑依され、遂に被害は里にも及ぶ。シメは、太郎の妻を羨み憎んでいた侍女が口にする「鬼とは何か判った」の言葉。

流れ橋 安吉橋(安義橋)

ロケ地
・屋形に宇治上神社本殿(近江守の館か太郎宅かはっきりせず)
・安義橋には流れ橋、河原も使われる。橋は上も下も目一杯利用され、スタジオ撮影でもじゃんじゃん焚かれているスモークは野外ロケでもたっぷり。太郎が鬼を見て馬で逃げ帰るシーンは、真っ暗ななか下から照らされ浮かび上がる橋桁が非常に印象深い仕上がり。それにしてもここまで夜も昼も長時間流れ橋を使った例はさすがに珍しく、撮影の苦労が偲ばれる。
・橋から逃げ帰った太郎がへたり込む家の門、新薬師寺山門。
・妻が水を汲みに行く河原、および太郎の首を埋めに行く河原、石礫からは木津と思われず、不明。
・討伐隊がゆく河原、木津河原流れ橋

*鬼の美術は変形が主で濡れ濡れと気味悪く、ごぶごぶびちゃぴちゃと生理的に気色悪い音が入り効果満点。怖いというより触るの汚い系。口から出ている突起物は、人噛むのに邪魔ではと疑問。*算を乱して逃げまどう討伐隊のシーン、音楽はワルキューレの騎行。*写真はロケに使われた流れ橋と、現在の本物の安義橋(滋賀県近江八幡市・竜王町境、2005/8現在・新橋工事中)。


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