銭形平次
 452〜468話

木島神社本殿キャスト
銭形平次/大川橋蔵
お静/香山美子 八五郎/林家珍平
おせん/酒井靖乃(-467) お勝/武田禎子
為吉/神戸瓢介
万七/遠藤太津朗 清吉/池信一
樋口一平/永田光男


第452話「晴姿女岡っ引き」1975.1.8  41

 岡っ引志願と平次の後をついて回る大店のやんちゃ嬢様、無茶をやらかす真意に気付いた親分は、彼女付きの手代にハッパをかけ「出雲の神様」に。

 ロケ地、ひょうたんでお駒が大店の娘と知った絵師の優男が彼女をうまうまと連れ出す道、大覚寺大沢池畔。このあと連れ込む泥棒仲間の潜む絵馬堂は五社明神舞殿、壁と絵馬をつけた扉をあしらい。手代の安吉にお駒の行動の真意を説く平次、不明(茶店は藤棚の下、報告にやって来た八は鳥居が二基ある坂を登ってくる)。身代金受け渡しの誓願寺、赤山禅院雲母不動堂(加賀屋が下りて来るのは御滝堂脇の石段)
*お転婆嬢様は岡崎友紀、手代は佐々木剛。親分たちが盗っ人を懲らしめている立ち回りの最中、告白モードに突入している二人が笑える。盗っ人の首領は有川正治、手下に川谷拓三と三島史郎(優男)。聞き込みのくだりに福ちゃんチラリ、ちょっとチンピラふう。*「お正月」はお転婆の羽根突きくらいであっさり。


第453話「過去の重さ」1975.1.15  42

 縁談が来ている娘のため過去を隠そうとする老爺が犯した罪、彼をそこへ走らしめたのは役職を悪用し恐喝をはたらく卑劣漢。あるまじき行為に、親分の怒りの十手が振り下ろされる。

 ロケ地、御用箱を担いだ駆けつけ御用の髪結いたちが集まってくる本郷の源松寺、神光院中興堂。観念した仁兵ヱが平次に経緯を告白する川べり、嵐山公園中州岸・堰堤脇(中ノ島橋、部分映り込み)。脅迫者に会いにゆく仁兵ヱ、木島神社舞殿脇。
*仁兵ヱは有島一郎、娘は立木悠子、相手の若旦那は峰蘭太郎、勤め先の鶴床の主は松川勉。恐喝の黒幕のお町のダンナは中田博久。*放火犯はあっさり自訴して出て解決、火事を持ってくる布石。でもって、火事の際奉行所から書類を持ち出す駆けつけ御用が出て、お決まりで夜道の難(この夜道は広隆寺塀っぽい/映画村内?)。


第454話「地獄河岸」1975.1.22  43

 探索中に殺された岡っ引の息子が、見事悪党を追い詰め仇を討つ話。血の気の多いはねっかえりを、親分が諭し宥め導く。事件は阿片がらみ。

 ロケ地、監禁場所から逃げてきた辰造が夜鷹に煙草入れを託し息絶える永代付近、罧原堤下か。灘屋に怒鳴り込んで堀に叩き込まれた巳之吉が衣を乾かすお堂、大覚寺護摩堂(新内流しに変装した平次が声をかける)。御船手組屋敷、大覚寺明智門。御船手組頭と灘屋が夜鷹と巳之吉の始末を密談の船着き、嵐峡汀。川筋を聞き込む八に焦れて走り去る巳之吉、大覚寺放生池堤。幇間の金八が加賀屋を灘屋に引き合わせる茶店、不明(藤棚の下、池辺)。灘屋と別れた金八の前にぬっと現れる巳之吉、松尾大社水場。責め問いで秘密を吐いた金八が消されたことで平次に咎められ番屋を飛び出した巳之吉が佇む木、大覚寺天神島大楠(恋人の芸者・小花がやって来て十手を差し出す/親分が祠の陰から見守っている)。巳之吉と小花がお参りの八幡さま、松尾大社本殿。阿片窟行きの屋形船に乗り込む旦那衆(変装した平次入り)嵐峡(駆けつける巳之吉は嵐亭前の道、捕まった小花が乗せられるのを認めるも船は出てしまう)。船を追う巳之吉、中ノ島橋から船に飛び乗り。
*巳之吉は水谷豊、父の職業を厭い平次にも逆らうやんちゃがお似合い。灘屋は沢村宗之助、悪徳商人ぶりもなかなかだが怪しの清国人がナイス嵌り。グルの御船手組頭は北原義郎、手下は岩尾正隆。幇間の南利明もいい味、灘屋配下の清国風味?の黒覆面のヘッドは宍戸大全で怪しい形の小道具が武器。


第455話「深川なさけ唄」1975.1.29  43

 不行跡で寄場送りになった元目明しは平次を恨み、遂に悪党どもに殺させようとはかるが、彼の娘を世話してくれた真実を知るや、憎悪ははらはらと融けてゆく。

 ロケ地、亡者送りの儀式に町衆がつめかける永代寺、赤山禅院雲母不動堂。行は境内を巡り、御滝堂脇の坂を上がったところで変死体を発見、殺害現場を見ていたらしい利三郎と言い合いになるのは延命地蔵前。利三郎が暮らす小屋、不明(林間。利三郎を狙う男が平次らを見て逃げ、墜死するのも同所か←このくだりでは坂や玉垣、丘や崖なども)。悪党とはかり平次を誘き出して殺そうとした船小屋、罧原堤下河原にあしらい。
*利三郎は花沢徳衛、娘の居所を求めるのは稼がせるためという外道。娘の幸せを考えていてくれた平次の真意を知り翻心する瞬間は劇伴もフォロー。娘は中篠郷子で勤め先の医者は岩田直二。永代寺で殺しをはたらいた盗っ人、残った三人は長谷川弘、阿波地大輔、川浪公次郎。


第456話「浮世絵女双六」1975.2.5  44

 浮世絵モデル殺傷事件続発、世人は争って被害者の姿絵を買い求める。事件に二系統あり、大儲けする胡散臭い向きもあり調べは難航、縺れた糸をほどいて出るは愚かな歪んだ愛情だった。

 ロケ地、お参りのお嬢様(モデルの一人)が髪を切られる神社、石座神社本殿。殺された矢場女に懸想していた浪人を尋問する万七、大雲寺閼伽井屋形脇。残りのモデルの娘が襲われる天神境内の茶店、石座神社参道踊り場に茶店あしらい。
*売れない画家・春太郎は小林芳宏、父に引き比べてと彼を叱咤する母は北城真記子(鉄漿施し)。その母の使嗾を受けモデルの娘たちを傷つける元弟子の遊び人は小林勝彦。殺された矢場女を描いた画家は波田久夫、版元は陶隆。


第457話「赤い犯科帳」1975.2.12  44

 薬種問屋への恐喝から出てくる、未解決だった吟味部屋での変死事件。早い段階で怪しい人物は浮かぶものの、毒の仕込みのからくりが平次を長く悩ませるのだった。

 ロケ地、御赦免船から降りた地獄政が根岸へ向かう道、不明(途中から木が生えた塀)。茨木屋薬草園、中山邸通用門。金を持って来いと指定された谷中の墓地で、相談した当の相手に斬られる茨木屋、永観堂墓地。茨木屋の女中に聞き込みの八(葬儀の寺へ向かう道)金戒光明寺長安院下坂(鐘楼下石段を上りかけ)。茨木屋が使っていた料亭の女将に聞き込みの平次、松尾大社楼門脇石灯篭前。凶賊三人毒死の犯人とされ獄死した牢番の女房(吉祥院境内で鳩の豆売り)に話を聞く平次、不明。そこから平次を連れ出し話す火盗改の菊池、茶店は大覚寺天神島にあしらい。手水を使う男を見て閃く平次、松尾大社亀の水場。急ぎ戻る道、渡る橋は上賀茂神社神事橋、刺客が出るのは北神饌所裏手、立ち回りは奈良社。菊池に呼び出しを受ける平次、赴く道は広隆寺裏塀か(映画村内?)。菊池の役宅、相国寺大光明寺
*菊池は佐藤慶、地獄政は伊達三郎、茨木屋は野口元夫、毒死事件の責を負って辞任した町方の吟味同心は山口幸生。*タイトルは朱で「未」と書かれた未解決事件の犯科帳。


第458話「ある母の願い」1975.2.19  42

 悪い男に引っ掛かり行方知れずの娘、病篤い母の頼みで探し回る平次。しかし母は娘の運命の帰結を既に承知していたのだった。

 ロケ地、捜索対象の娘であるお直の亭主・利喜太郎について元の職場の火消しに聞き込んできた八が報告の石段、金戒光明寺参道石段。次の職場の木場で聞き込みは「材木置場」。お直を見かけたと聞き赴くとゴロツキたちが出る音羽界隈、相国寺鐘楼(ところの目明し・弁蔵が出てとりなす)
*お直は柴田美保子、ダニのような亭主は北村総一郎。このダニとつるむ目明しは内田朝雄、岡場所を支配し女を阿片漬けにするなど裏社会の人間。強面の用心棒は千葉敏郎。お直と出会い彼女をモデルに再生を果たす若い絵師は石山律雄、イカサマ骰子の技術を伝承するゆえ弁蔵にハメられ破門の憂き目を見ていた設定。母は阿部寿美子。*母は強殺犯の亭主を持ち、娘は人間の屑に見込まれてしまう、救いようのない不幸の環。しかし女を食いものにするワルどもは平次に裁かれ、娘の死を知りつつ平次を動かした母の願いは叶う。


第459話「からくり殺人」1975.2.26  42

 大店の娘といい仲の大工が冤罪に落ちかけるのを救う親分、聞き込みの際人体を見た直感で動き、裏をとったり罠にハメたり。

 ロケ地、大工の伊之吉を痛めつけた木曽屋の木場人足が殺されて見つかる池端、広沢池東岸(材木あしらい)。木曽屋の人足頭に聞き込みの平次、「材木置場」(玉垣際)。木曽屋人足の辰次を呼び出し殺す喜三郎、木島神社本殿前(燈籠の火袋で偽手紙を燃やす)。お島の店の隣家で裏取りのあとゴロツキの襲撃を受ける平次たち、大覚寺五社明神
*人足頭・喜三郎は小沢忠臣(現・小沢象)、見た瞬間判る悪人面。伊之吉は荒谷公之、木曽屋の娘は服部妙子で主の兄は唐沢民賢。平次を襲うゴロツキの中に福ちゃん。


第460話「歌吉怨み節」1975.3.5  42

 平次にも公然と楯突く伝法な柳橋芸者、しかし寄場帰りの青年には親身に世話を焼く。動機には、思いもよらぬ確執が隠されていた。

 ロケ地、同心・相良を呼び出す平次、大覚寺大門。歌吉との関わりを問うのは参道石橋たもとの竹垣際。歌吉の過去を探るため縁日で聞き込みの平次、松尾大社楼門(門に立ち参道を見下ろすアングルで、門は映さず。ここへ八が歌吉の出自を聞き込んで駆けてくる)。賭場へ案内を強要された歌吉が括られるやしろ、木島神社本殿前の杉の木(ここで市太郎を庇って斬られ「父」に看取られて逝く)
*芸者・歌吉は宮園純子、莫連女ぶりはさすが。最期に父と呼ばれ号泣の「相良のダンナ」は稲葉義男、寄場帰りの市太郎は速水亮。


第461話「佐渡の恋唄」1975.3.12  44

 越後から来た手踊り一座の太夫は訳あり。彼女を不幸な境遇に叩き込んだ悪党はお縄となり積年の恨みも氷解する。

 ロケ地、日光参詣帰りの万七たちが小浜一座と道連れの街道、不明(田畔、遠景に杉林)。渡船の着く船着き(太夫も万七も掏摸に懐中をやられる)広沢池東岸。船賃に着物を置いてきた万七たちが一座の衣装を借りて道中の道、不明(田畔)。小浜一座がおけさを披露する街頭、今宮神社東門内側(掏摸を見つけた万七が追っかけるシーンに楼門)。佐渡帰りの茶店の親爺に雁金屋のことを聞きこむ平次、平野屋。雁金屋が越後屋を恐喝する市中、不明(細竹編みの塀際、通りがかる平次は林際)。万七が太夫に過去を聞くのは御室霊場大窪寺前の太鼓橋、通りがかり二人を見下ろす平次はお堂前。越後屋の娘をさらう雁金屋の手下たち、走田神社本殿前、駕籠に押し込むのは稲荷社前、万七が栄助とやり合うのは稲荷の重ね鳥居。雁金屋一行や太夫が戸田へ向かう道、不明(冒頭の田畔と同所)。身代金受け渡しの戸田の渡し、広沢池東岸(ここでラス立ち)
*太夫は高田美和、妹だった越後屋の娘は松木聖、越後屋は永井秀和(悪人でなかったと判明)。雁金屋は灰地順、手下の栄助は平沢彰。*雁金屋極悪、不幸の元はみんなコイツなうえ阿漕を通り越した金貸し。


第462話「幼心に大きな秘密」1975.3.19  44

 母の再婚相手に懐かぬ幼女、曇りなき目が見顕した悪事。上つ方から差し止めのお達しも何のそのの平次主従、十手を置いて抜け荷一味を懲らしめにゆく。

 ロケ地、加助の死体が見つかる神社、木島神社玉垣前(元糺の池からの撮り)。八百屋に扮して若年寄の根岸別邸へ入る平次と八、門は大沢池木戸。捕われていた母子を救い出し一息つく水辺、大沢池北西畔(五社明神祠脇)
*麝香抜け荷の天川屋は永野達雄、番頭は伝法三千雄。二人して荷改めに来た万七にねちねち嫌味が傑作。抜け荷一味で「母子」を引き取った加助は入江慎也、天川屋の意を受けて動くチンピラに浜伸二と井上茂。*悪党の義父を嫌う感の鋭い幼女は、八には懐き姉様人形の「切札」をもたらす趣向。お静の内助の功久々、糠漬の養生に関する豆知識。*別邸の門番にやった蒸し饅頭が眠り薬入りなのは笑いのツボ。*上からの意向を伝える樋口さまに反発して十手返上の平次と八だが、樋口さまはちゃんと万七に託し届けてくれる。樋口さまに毒づく平次/麝香を用いる向きに皮肉→「お武家って奴は」シリーズにカテゴライズされる一話←町衆の投石入り。


第463話「燃える浮世絵」1975.3.26  42

 奥絵師に推挙されようという画家に、昔仕出かした行いが頭を擡げてくる。過去における心残りは二つ、貧に喘ぎつい描いた贋作と、尽くしてくれた女が身籠っていたはずの子。脅迫者を殺した疑いは平次の働きで晴れるが、一連の事象で絵師は出世の道を諦めるに至る。

 ロケ地、脅迫者の兄が殺されたことで絶望し入水しかける妹(絵師のモデル)中ノ島橋上手堰堤を川のイメージに(妹と、入水を止めるお歌の立ち位置はここの岸辺と思われるが明瞭に映らず)。お歌が「贋作」を捧げ焼き捨てる母の墓、化野念仏寺(石仏群の外の新墓)
*絵師は富田浩太郎、彼に尽くし身を退いた女の娘・お歌に真山知子、悪徳画商は梅津栄。


第464話「熱血の十手」1975.4.2  42

 念願叶い十手を手にして張り切る青年だが、初めて手掛けた事件が理想と程遠い決着となり大いにクサる。しかし平次の説諭とアドバイスで気を取り直した彼は、無礼討ちの裏に隠された巨悪を暴く働きを見せ、一本立ちの岡っ引を目指すこととなる。

 ロケ地、船頭・留造が殺されて見つかる伊勢町河岸、嵐山公園・桂川左岸河川敷。伝吉が老船頭に聞き込みの川端も桂か。
*張り切り青年・伝吉は志垣太郎、彼を下ッ引に取り立てる親分は西山嘉孝、夫婦約束をしている娘は渡辺やよい。留造に贋金を掴ませた雇い主の堺屋は幸田宗丸、つるむ金座役人は外山高士。*事後鯛持って平次宅に礼に来る伝吉のシーン、八と対局中の親分は散々に負けていて来客を良いことに「八、これヤメだ」と駒を放擲・待たないと言う八に手上げかけてるし。


第465話「地獄の使者」1975.4.9  44

 尽くす女房がいるにも関わらず身持ちの悪い男、平次も庇いきれず遂に入牢。牢番がとんでもないワルで囚人の身内にタカるが、親分決死の牢内潜入で命数は尽きる。

 ロケ地、お品に亭主の入牢を告げる平次、大覚寺放生池堤。牢番の伝次がお品を呼び出し金をせびる町角、仁和寺御室桜林西方(御所跡北通用門や観音堂に塔も映り込む。御室桜は落葉)。お品に亭主が死んだと聞かされた水茶屋女が伝馬町へ押しかけたあと死体で見つかる川、中ノ島橋下手河原(橋脚下部がちらっと映り込み)。水茶屋へ遺体を引き取れと掛け合いに行った平次がそこで働いていたお品と遭遇、事情を聞く川辺は中ノ島橋上手堰堤際岸辺(欄干越しの絵も)。牢に潜入した平次が伝次に告げた「俺の女が金を持ってくる」増上寺、仁和寺観音堂(御高祖頭巾のお静が伝法口調で応対、逢瀬に誘う)。誘われた屋形船にやって来る伝次、大覚寺放生池堤に船繋留、船頭は八で船の中に平次。見苦しく逃げ回る伝次は池に。
*伝次は穂積隆信、囚人の女房を情婦にやらせている水茶屋に送り込むという外道。男に合わせて非道な女将は松村康世。元は庄屋の若旦那で世間知らずの源太は二瓶秀雄、結婚の経緯に引け目を感じ尽くすお品は倉野章子、亭主の死を知らずにいた水茶屋女は野口ふみえ。牢名主は小田部通麿で、羽目板リンチ役は西田良。*牢に入る平次の変装はアイパッチにぼうぼう月代、獄門必至で腕には三本の入墨という仕立てで牢名主を畏れいらせ、牢番の悪事を暴露し囚人たちに伝次告発の書付を出させる、大胆にして痛快な趣向…でも小田部さんの牢名主がハマり過ぎてて、あの程度の親分の変装では汚さが全然違う…汚いと言えば八、屑拾いで水茶屋探るくだりで「臭う」と女たちに顔を背けられているがひょっとして地*平次の悪口を言う為さんや万七にムッカーおせんちゃん、万七にそんなだからいつまで経ってもぺーぺーなんだわ発言、「ぺいぺい」は歌舞伎でも言うからオッケーか。また、お静が源太の処置について手心を加えられなかったのかと呟くくだり、法は法と叱るその場で減刑嘆願書を書いてるのも細かい。


第466話「兄んちゃん」1975.4.16  42

 植木屋兄弟の人情話。妹の縁談に異を唱える兄は、当の相手が殺されたことで容疑者とされるが、親分の働きで難を逃れる。兄と弟が互いを気遣って言い出した「親父の遺言」も、平次の機転で笑い話に。

 ロケ地、仕事先の庭三つ、不明(一つは芝地に茶亭)。兄にほんとに殺ってないか問う弟、木島神社本殿前(万七が出て兄は本殿に逃げ込み)。新助の墓に参るお春、西壽寺石塔脇(墓地参道から参道へパン)
*兄は松山英太郎、弟は大内正明、妹は紅景子。お春の情夫は黒部進、手下に小峰さん。*万七、悪態の「三遍回ってワン」を「それは奉行所で」と返され。


第467話「瓦版騒動記」1975.4.23  42

 将来を誓った女の、思いもよらぬ出自を知り苦悩する青年。一旦は秘密を握り潰そうとするが、酔って暴れたすえ「証拠」を平次宅に投げ込んでゆくのだった。

 ロケ地、お吉の身辺を聞き込んだ帰りの播磨屋番頭が殺される夜道、上賀茂神社ならの小川畔。この事件を瓦版に書き立てた三平がゴロツキにボコられる神社、今宮神社稲荷社。お吉に簪を渡す三平、今宮神社石橋(瓦版のことで苦言するお吉に構わず次号のヒントを得て駆け出してゆく三平は東門)。お吉に子供のお使いを立てて別れの文を届ける三平、上賀茂神社奈良社
*三平は三ツ木清隆、お吉は竹下景子。*瓦版はエスカレート、しまいに平次の大失敗などと書き立て、版元が万七から営業停止食ったり。殴り倒される三平を助けるのにおせんちゃんの機転、銭を投げて「銭形の親分さんこっちです」と大声。


第468話「打首待った!」1975.4.30  45

 夢遊病の女が人を殺し捕まるが、彼女を知る者見た者はまさかあの女がと口を揃える。女牢の古狸が、切り放しの貴重な時間を費やして訴えるにおよび、平次は動き出す。

 ロケ地、万七の取調べに対するお園の供述、夢遊の気が出て徘徊し佇んでいた近所の掘割、上賀茂神社ならの小川畔。牢のお園に会いに来た女中に話を聞いた帰り、女を拉致しようとしている男たちを見て介入の平次、上賀茂神社北神饌所裏手渉成園(女も姿を消したことで「芝居」と判断)。お園への差し入れに毒が入っておりガメた牢番が頓死したあと、女中に差し入れの有無を確認する平次、上賀茂神社藤棚(川は映さず)。お園の処刑日が決まったと聞き奉行所を出てくる平次、大覚寺大門(亭主の「実家」の銭屋とヤクザの関係を調べてきて報告する八は参道石橋)。平次のはからいで一時牢を出されるお園、正体を現した亭主が彼女を始末にかかる江口屋の墓、黒谷か。
*お園は横山リエ、亭主は小川真司。牢名主のうわばみのお鉄は近江輝子、平次と懇意の牢奉行・石出帯刀は加賀邦夫、首斬り朝は南原宏治(メチャ怖の面つきと態度だが、平次の横紙破りを容れ協力してくれる「いい人」)。


銭形平次 表紙


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