花隠密
1983.4.22フジ/映像京都

キャスト
田吹矢十郎/加藤剛 千代・おみつ/真野響子 田吹弥兵衛/辰巳柳太郎
川原又兵衛/宮内洋 永井喜八郎/田口計 安藤数馬/青木義朗


 大御所・家斉の晩年、女漁りにもようやく飽いた暗君は花に凝り、諸家は競って名花を献上。中でも肥後の細川家と伊予の伊達家の菖蒲は優れており、二家のいずれが勝つか衆目を集めるが、この「花合戦」は大御所の伊達家への遺恨から、妙な方向へ曲がってゆく。
命を賭けた花を辱められた老人は腹を切り、その息子は父の汚名を雪ぐべく肥後へ。物語の過半は熊本で推移し、二人の女との奇縁が描かれる。「花隠密」は名花を入手し肥後を去るが、そのとき当初の目的は失われていた。

本梅川 若森廃橋

ロケ地

・献上花を確かめに広尾へ隠居した田吹弥兵衛のもとへ馬を駆る伊達の殿様、大内辻堂亀岡道(坂を走り降り辻堂前を南へ)
・弥兵衛の白菖蒲を見る殿様、広沢池西岸(湿地に鉢植えを並べて)
・江戸城イメージ、姫路城天守。女を多数侍らせ鯉に餌をやる大御所、二条城清流園。肥後菖蒲を絶賛し伊達の白菖蒲を嘲笑する大御所(観覧の席)相国寺方丈廊下。
・伊達藩上屋敷、相国寺林光院。屋敷を下がる田吹矢十郎に声を掛ける川原又兵衛(妹の婚約者)金戒光明寺長安院下坂。弥兵衛の葬儀の寺、粟生光明寺の堂。見知らぬ弔問客(武家女)を追い名を問う矢十郎、石段。
・熊本イメージ、阿蘇山熊本城。猛暑の候、熊本入りの矢十郎、本梅川若森廃橋を渡る。関所は酵素か。城下へ入る矢十郎、金戒光明寺長安院下坂・鐘楼石垣脇。
・熊本藩士・安藤の口利きで矢十郎が寄宿する法念寺、西明寺(本堂、境内、門)
・黒髪村、村方横目付・永井邸、不明(雪景色)
・天保12年春の江戸イメージ、桜満開の大覚寺大沢池堤
・献上の肥後菖蒲の行列が発つ、摩気橋
・矢十郎と草摘みの千代が通りかかる「妹」を見て怒気を発する川原、本梅川若森廃橋下河原。黒髪村の無縁墓地、不明(山の上、眼下に細長い盆地)。忍者姿で永井邸へ走る矢十郎、広沢池東岸
・熊本城下へ入る虚無僧姿の伊達家から放たれた刺客、金戒光明寺永運院下坂。矢十郎と対決の「虚無僧」たち、桂川(亀岡盆地)河原。白菖蒲を抱き肥後を去る矢十郎に「花盗っ人」と斬りかかる安藤、谷山林道か大内か。勝負あって当地を去る矢十郎がゆく街道筋、大内八木道


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