銭形平次

森一生監督作品 1951.4.28大映

キャスト
銭形平次/長谷川一夫 お静/長谷川裕見子 八五郎/佐々木小二郎 お品/日高澄子 三輪の萬七/光岡龍三郎 清吉/三上哲 笹野新三郎/市川男女之助
お栄(絵師の姪)/三篠美紀 お喜多(絵師の女房)/大美輝子 亀造(船宿主)/香川良介 大槻源六郎(道場主)/沢村国太郎 間重太郎(絵師宅居候・浪人)/清川荘司


 千両箱を担いだ変死体の手がかりを求めて絵師を訪ねるとその男も変死、二つの死体の共通点は骰子の刺青、そうこうするうち殺される弟子の腕にも骰子。また、絵師はさほど儲かっていそうもないのに大所帯という不審、身持ちの悪そうな女房と、血の繋がらぬ美しい姪、使用人に忌み嫌われている居候の浪人など、各人怪しさ満点なるも手がかりはつかめず、平次は苦悩しお静は心を痛める。
調書から、一年前箱根山中で御用金をたんまり盗んだ賊のうち、捕われて死んだ男の腕に骰子の刺青があったと判り、謎は徐々にほどけてゆく。最後は大芝居に打って出て悪党を燻り出し、お静の身が危うくなる緊迫の場面もある。

三条大橋

ロケ地

  • 土左ヱ門を見物の群衆が鈴なりのの業平橋、三条大橋(欄干の金具や擬宝珠、桁隠しが一致)
  • 八五郎が注進に走りこむも不在の平次は、明神さまで子らの騎馬戦に参加中、松尾大社楼門前。
  • 調書で六人組の賊の件が判明し、八五郎に関わりある者の肌を調べるよう指示を出す平次、妙心寺東海庵南塀際。
  • 絵師の碁会参加メンバーの道場主を探っていて叩き出される八五郎、大月道場は妙心寺養徳院。そのあと通りかかった万七が嫌味を言うシーンでは向いの蟠桃院が映り込む。
  • 絵師が亡くなって一月目に行われる川施餓鬼、屋形船を浮かべる川は嵐峡か(対岸の町なみは合成?)
  • 屋形船に恐喝に来た浪人たちに間浪人の芝居と聞いた平次、解せぬと考え込む帰りに万七が犯人逮捕と知らせが来る道、妙顕寺か(門前の題目碑/灯籠に妙×寺の刻印)
  • 平次の嵌められて隠し金を掘る一味、不明(中島の祠に石橋が渡る)
  • 事件解決後、楽しげに子らと綱引きをする平次、松尾大社参道

*川向こうの事件、石原の利助が病を得ているので娘のお品が平次の助けを請う次第。
*絵師の姪で屏風絵のモデルの美人が平次に岡惚れの展開、秘事を語る段では妨害があり御用の役には立たず、しかし彼女は監禁されていたお静を助けてくれる。


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