必殺!ブラウン館の怪物たち

1985/6/29封切  松竹/朝日  広瀬襄監督作品


 時は慶応二年、14代将軍家茂が没し慶喜が就任したばかりの頃。
 品川宿、大坂表への使者の見送りに駆り出されている主水、使者の駕籠襲われ書状奪われる、大覚寺五社明神。篠つく雨。
 その夜、政、竜、順之助まで襲われ、逃げ出しおりくのもとへ集結する、そこへ猿谷町の元締現れ主水の所在高圧的に尋ねる、大覚寺護摩堂。文書奪ったのは主水ということになっている。
 主水、田中に伴われ登城、老中稲葉に京都行きを命じられる、姫路城。情勢を説明する老中、御所・紫宸殿・黒谷三門のイメージ映像被る。家康が帝を擁立する勢力が出て来た時のために御所ごと爆破する仕掛けが黒谷に隠されている、それを記した機密文書を奪回せよとの話だが田中と主水は囮、別に伊賀忍に任務与える老中、でもその忍者は頼りなさそうな若い男女(辰之進とお千)で蝦蟇を膨らませて悦に入っている。
 道中の主水と田中、木津川流れ橋上。泊まりの宿の打たせ湯は柊野堰堤にセット。戦慄コンビと遭遇、またまたあの女のお葉が連れ出したもの。入洛する主水、京都のイメージに三条大橋五重塔は合成か。同じく京に入った竜や政たちが斬り合いに巻き込まれる、桂川罧原堤下の河原。丑寅の角助に助けられるがこれが京都の元締・品川の仕事の依頼人で、主水のところへ案内しろと迫る。
 主水が着く「黒谷屋敷」、門は南禅寺三門。品川で奪われた屋敷の権利書と絵図求め乗り込むがいきなり落とし穴、滑り台に乗せられ着いた黄金の部屋の壁はいきなり虫に変じたりして遂に出会う屋敷の住人はイチビリまくりのビジュアルが展開。
 戦慄コンビが大文字見物の川床、ちゃらちゃらの浅瀬に床、よく使われる瀬だが不明。黒谷屋敷では仕掛け試しが行われ加代と順之助に伊賀忍の辰之進が捕まる。自分たちと品川の一件は関わり無いことがはっきりしたと話す政と竜、下鴨神社・泉川畔。そこへ現れ黒谷屋敷への仕掛けに協力せよと強要する角助、実は公家・綾小路と明かし幕府は潰れる自分に与せよと言い置きて輦台で去る。
 おりくとツナぐ主水、広沢池。田中と行き会う主水、中ノ島橋。橋上をやって来る田中、橋下を歩く主水。田中は伊賀忍の片割れ・お千連れている。
 これから川を下って明日は有馬温泉という船上の戦慄コンビに同道させられる主水、嵐山公園か八幡堀か(道具いっぱいで判別し難い)。翌日訪ねる兵庫港、北野異人館のイメージ映像。招かれる居留地のブラウン館は「しょうざん」。Mr.ブラウンはお葉の仲介で黒谷屋敷購入を希望。死の商人・大黒屋が同席、戦慄人質に取られ脅される主水。
 黒谷屋敷を売る商談の加代、南禅寺三門。大黒屋が異人の戦闘集団乗せ淀を遡る早暁、瀬田川か。主水たちがツナぐ、北野天満宮本殿裏紅殻塀前。現れた辰之進は黒谷屋敷の住人たちを救ってやってくれと頼む。斬りあう主水と辰之進に割ってはいる加代、助勢決めるチーム。
 異人たちとの戦い、糺の森馬場・池跡。角助が待ち構える、二の鳥居。新撰組誘い込む主水と田中、乱闘。黒谷屋敷内、屋敷の仕掛け異人に渡せぬと爆死する角助、意を決した屋敷の住人たちが持ち出す巨大砲、競りあがってゆく。相国寺庫裏の外観を用い一部抜いたウィンドウから巨砲が覗く仕掛け(合成)。しかし発せられる弾は爆発せずぽとりと落下するのみ。次々に異人たちにやられてゆく住民たち、辰之進たちも戦死。
 チームの前に仕事料置く加代、北野天満宮三光門前。参道をやって来る主水、チームから黒谷屋敷の連中見殺しにしたと責められる。冷静になれと仕事の要諦説く主水「俺たちゃぁな、仕事人だぜ」。予告によく使われる印象的なシーンとセリフ。
 化野念仏寺、石仏に千灯ともるなかお葉が待っていてブラウンにつけと主水を誘う。ブラウン館の手勢聞く主水、お葉は主水の決心覚り外人にチクったら自分を殺すかと艶然と微笑む。主水の刀が一閃、灯明を斬り裂く。
 再度山に集結する仕事人チーム、ブラウン館の庭を見下ろす、「しょうざん」。仕掛けるチーム、滝上に立つ政は菩提滝か。一部糺の森をまじえしょうざんで繰り広げられる荒唐無稽な大乱闘。
 事後、江戸へ帰る一行。竜がゆく松原、舞子浜。順之助がゆく橋、流れ橋、ジェイソンマスクの自転車の男が襲ってくるが玉助。戦利品の自転車に乗り街道をゆく加代、罧原堤。砂湯に入る田中様に明細書持ってくる主水、舞子浜


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