柳生一族の陰謀キャスト
柳生但馬守宗矩/萬屋錦之介
徳川家光/松方弘樹
松平伊豆守/高橋悦史
春日局/中原早苗
柳生十兵衛/千葉真一 
柳生左門友矩/矢吹二朗
柳生又十郎/工藤堅太郎
柳生茜/志穂美悦子
根来左源太/室田日出男
ハヤテ/真田広之
マン/浅野真弓
ヒラクチ/大塚剛
フチカリ/福本清三
駿河大納言忠長/西郷輝彦
祟源院(江与)/山田五十鈴
別木庄左衛門/夏八木勲
土井大炊頭利勝/芦田伸介
渡辺半蔵/田中浩
阿国/大原麗子
名護屋山三郎/原田芳雄
九条関白道麿/金子信雄
烏丸少将文麿/成田三樹夫
三条大納言実条/梅津栄
小笠原玄信斉/丹波哲郎
猿若雪之丞/中村栄吉
猿若勘三郎/中村富十郎
尾張大納言義直/三船敏郎

深作欣二監督作品 1978.1.21東映

 将軍秀忠の死の秘密を知った柳生但馬守は、開き直って家光に将軍位就任を迫る。以降、はっきりと対決姿勢を示す家光の弟・忠長側と死闘が繰り広げられ、根来衆や一族に多数の犠牲者を出しつつ、遂に但馬守の意向どおり家光に将軍宣下の勅令が発せられる。しかし、証拠隠滅のため味方の口を封じた酷い仕打ちは、そのまま報いとして但馬守に返ってくる。

安曇川

ロケ地

  • 秀忠の遺骸が納められている増上寺将軍家霊廟、扉も連子窓も大覚寺心経宝塔に似るが、軒に垂木が一本も見当たらず。セットか。
  • 柳生但馬守邸門、知恩院北門(嵐の夜演出)
  • 但馬守が松平伊豆守と春日局に「毒殺」の件を問い家光に覚悟を迫るくだり、江戸城内の玄関イメージに使われた式台玄関、不明。
  • 大和柳生の庄・黒谷の根来衆が住まう里、酵素河川敷に小屋等あしらい。
  • 根来衆を引き連れてやって来た十兵衛を迎えに出る但馬守親子、琵琶湖流入河川河口付近広河原(安曇川河口か鴨川河口か特定できず)
  • 土井利勝が老中職を辞し下城する江戸城城門、姫路城菱の門
  • 将軍宣下の勅をのらくらと逃げる公家衆に談判に及ぶ松平伊豆守、大覚寺宸殿座敷。その後庭先に控える十兵衛らを揶揄して立ち去る烏丸少将の通る廊下、仁和寺宸殿前廊。
  • 駿府城下、情勢に呼応して集まった牢人衆を蹴散らしに来る別木庄左衛門、下鴨神社河合社脇〜糺の森。
  • 忠長卿や尾張公、公家衆の宴に舞う阿国、仁和寺南庭に「舞台」しつらえ。
  • 阿国に会い別れを告げる忠長、姫路城西の丸庭。
  • 阿国が「笛吹き」の名護屋山三郎に牢人衆に投じないか問う城下、下鴨神社二の鳥居前参道に小屋や露店あしらい。
  • 根来衆に土井利勝を討つとツナギをとる柳生左門、鳥居本八幡宮広場。
  • 土井利勝襲撃の城下、大覚寺明智門前〜大門前。烏丸少将の介入で頓挫、根来衆が逃げ込む掘割は御殿川河床。
  • 小笠原玄信斉が屋敷に入り込み但馬守を襲うも、十兵衛に阻まれ逃れ出てくる門、知恩院北門。玄信斉の背後に黒門道の坂が見えている(昼間)
  • 身延道に土井利勝を襲う十兵衛たち、養生中の砕石場か。逃げた土井利勝を追った茜が相討ちになりもろともに落ちる谷川、保津峡。妹を追って谷に身を躍らせる十兵衛は保津峡落合落下岩。茜が落ちるシーンは荒地の崖から保津峡につないである。
  • 宮中、徳川氏を骨肉の争いに仕向けた成果を帝に言上する烏丸少将、導入の「門」は金具等細部まで大覚寺勅使門に一致するも、十六弁菊の透かしが入った扉は作り物くさい(透かしの向こうには蔀戸がのぞく)。寝殿は大覚寺宸殿座敷。
  • 烏丸少将が暗殺される林の小道、不明(林は主に雑木、一部竹林)
  • 駿府城下、牢人衆に「忠長卿から」と偽って鉄砲を支給する根来衆、鳥居本八幡宮広場、鳥居下。
  • 三島を発った家光一行がゆく街道、安曇川堤。黄瀬川を渡渉する一行を襲う駿府の牢人衆、安曇川河川敷。河原の葦原で勅使・三条大納言が横死。
  • 忠長の暴挙で勅使が殺されたとして諸大名を糾合する家光が入る小田原城イメージに姫路城天守
  • 高崎に配流となった忠長の行列がゆく街道筋、安曇川堤か。
  • 黄瀬川の戦いで傷つき盲いた山三を伴い尾張公に会う阿国、名古屋城イメージは本物の天守、阿国らが入る城門は東映城。
  • 又十郎が馬を飛ばし駆け入る柳生庄・黒谷陣屋、大覚寺大門。大軍勢に襲われる根来衆の里、酵素河川敷、降り口。
  • 玄信斉と対決する但馬守、養生中の砕石場?に磨崖仏あしらい。
  • 顛末を語るナレーションの背景の江戸城、姫路城天守のほか皇居巽櫓

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ