血煙り笠

松田定次監督作品 1962.10.12東映

キャスト
つばくろの藤太郎/大川橋蔵 とびっちょの松五郎/里見浩太郎 お蝶(小きん)/朝丘雪路 お倉(吉野屋女将)/花柳小菊 おみつ/三原有美子 奥平源四郎/菅貫太郎 不動の多佐衛門/宇佐美淳也 荒井の虎五郎/三島雅夫 田尻の平八/山形勲 仏の甚十郎/大友柳太朗


 妹をなぶり殺しにされた渡世人は、相手を聞くやためらいもせず甲府勤番支配邸に殴り込み、馬鹿息子を血祭りに上げそのまま旅の空に。渡り歩いて一年後、三島宿で見たヤクザに見込まれている女郎が恩ある親分の娘と知り、彼女を救い出し亡き親分の念晴らしをする大活劇が繰り広げられる。

*ロケ地は特定困難な個所多し。以下、手がかりの覚書。
・甲府さして街道を走る松五郎、富士山麓(ロング、顔ははっきり映らず)。
・奥平源四郎を斬った藤太郎がゆく街道、野面のほか渡る橋は低い欄干つきの木橋、海辺はマジ海か・波荒し。
・金谷宿手前、松五郎の企みで甚十郎のもとへ導かれてしまう際渡る橋、かなり大きな木橋(左岸側?の遠景に叡山に似たシルエット、湖東の川か)。
・一人で金谷を出た藤太郎を駕籠で追ってくる甚十郎、
琵琶湖西岸松原脇の地道(橋蔵のアップ時、背景に高島の岬映り込み)。
・小きんの顔を見て疑問を抱いた藤太郎に頼まれ、不動一家のその後を調べに走る松五郎のくだり、林道〜木橋(下は涸れ川で欄干なし、犬上川や日野川あたりの中・下流部か)。
・小きんが身請けされ藤太郎が姿を消したと知った甚十郎が追ってゆく街道、馬子にものを尋ね馬を「買って」走り出す地道は棚田脇。
・藤太郎たちが休んでいると甚十郎が追いついてくる野原、土手下とセット併用か。
・平八一家が追ってくる街道、棚田脇。
・船に乗る藤太郎たち、堤の高い川・堤上には並木で流れは滞水。
・藤太郎が小きんを置いて越谷へ向かう道隈、溜池脇の辻で一本松あり。後年のテレビ作品でも頻出の場所、谷地田の奥か。
・藤太郎が誘い出される、花会の行われるという宿場はずれの妙伝寺、勝持寺に似るも確認できず。
・去る甚十郎たちを見送る道、広大な農地の田畔、脇にクリークあり。湖東か湖西か亀岡か、行く手に小丘。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧 ・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ