宮本武蔵 巌流島の決斗

内田吐夢監督作品 1965.9.4東映

キャスト
宮本武蔵/中村錦之助 お通/入江若葉 三沢伊織/金子吉延 沢庵/三国連太郎 又八/木村功 朱美/丘さとみ 本位田の婆/浪花千栄子 林吉次郎(僧)/河原崎長一郎 本阿弥光悦/千田是也 耕介(研師)/中村是好 柳生但馬守/田村高広 北条安房守/中村錦司 細川忠利/里見浩太郎 長岡佐渡/片岡千恵蔵 岩間角兵衛/内田朝雄 お光/三島ゆり子 佐々木小次郎/高倉健


 父を亡くし一人ぼっちになった少年と荒野を開拓する武蔵、収穫を奪いに来た野伏を殲滅したあとは、伊織少年を連れ新将軍が治める江戸へ。沢庵らの推薦で将軍家指南役の話が来るが、やはり下り松で幼児を斬ったことが問題視されご破算に。そして、どうしても武蔵と並び立てぬ立場の佐々木小次郎から果たし状が届き、試合う場所は豊前小倉の船島と決する。

ロケ地
・叡山を下りた武蔵が悄然とゆく野、湖西の丘陵地(遠くに高島の岬が見える)
・沢庵が武蔵に会うよう示唆しお通を置いて去る唐橋、本物(欄干はピカピカ、橋脚も映る。後段、国へ帰る細川忠利の行列が通る際にも映る)
・お通を抱きしめるも忘れてくれと去る男滝・女滝の峡谷、不明。このあと武蔵が打たれる滝も不明(直瀑、揚梅の滝にも似る)
・伊織少年の村、不明(湖西の丘か、饗庭にも似る。遠景の山なみは雪嶺)
・村を出た武蔵が伊織とゆく街道、不明(川堤か、河畔林は竹)
・江戸から京へ向かう途中立ち寄った下り松で親子地蔵を見る武蔵、饗庭
・武蔵の使いで小倉へ向かう伊織と同行した沢庵が彼と別れる道、遠くに望む姫路城は合成か(丘陵地)。ここで伊織の巾着がお通の笛袋と共布と判明する。
豊後小倉城、本物の天守をイメージに。伊織が入る長岡佐渡の屋敷、大覚寺大門
・藩士に稽古をつける佐々木小次郎、不明(どこかの城内、隅櫓が見える)
・武蔵と小次郎の対決を布告する高札が出る小倉城下、梅宮大社東参道の蔵脇。
・武蔵がやって来る佐渡の屋敷、大覚寺式台玄関。去りかける武蔵に脇の戸から伊織が飛び出て駆け寄る。お通が姉であることを告げ去る武蔵は大門内側。
・小次郎に助太刀を申し出て門前払いを食らった本位田のおばばがかんかんに怒って帰るさ、乳飲み子を抱えた又八夫婦と出会う城下の町角、梅宮大社東参道。赤子を抱いた朱美は蔵の西にいて、貰い乳をして戻ってきた又八は南参道の方から現れ、楼門や神苑通用口なども映り込む。
・決戦の地に向かう武蔵の前に現れるお通、琵琶湖岸か(石垣から汀にアプローチが続く)
・船島、舞子浜。武蔵を待ち受ける小次郎と見分の衆は松原手前に幔幕張りめぐらせ。島へ漕ぎつける武蔵の船は湖上、高島の岬や近江八幡の山なみが映り込む。立ち回りは汀。引き上げる船上の武蔵で幕。


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