徳川家康と三人の女

2008.3.15テレビ朝日/東映

キャスト
徳川家康/松平健 築山御前(瀬名)/高島礼子 朝日姫/若村麻由美 淀の方/星野真理
徳川信康/柏原収史 本多作左衛門/神山繁 石川数正/本田博太郎 本多正信/平泉成 大久保忠世/清水紘治 井伊直政/鷲生功 平岩親吉/真砂皓太 副田甚兵衛/浪花勇二 浅野長政/上杉祥三 前田利家/小沢象 豊臣秀頼/小林翼 石田三成/風間トオル 大政所/中村玉緒 大蔵卿局/左時枝 豊臣秀吉/片岡鶴太郎 織田信長/中村敦夫 ナレーション/梶芽衣子


 三方ヶ原の戦いから大坂夏の陣までの家康の軌跡を描き、彼と政敵との関わりのなか運命に翻弄された女たちの逸話を絡める。「三人」は正室の築山御前、太閤の妹の朝日姫、秀頼の母・淀の方。淀殿のエピソードは走り気味。

ロケ地
・鎧兜を脱ぎ捨てて逃走した三方ヶ原の戦、岩室付近河川敷か(河畔林は竹、広大な河原)
・駆け戻った浜松城、姫路城菱の門いの門(それぞれ内側から)
・家康の嫡男・信康が槍の稽古をする岡崎城内の一角、姫路城西の丸ワの隅櫓内側に幔幕めぐらせ。
・安土城、伊勢戦国時代村安土城天守(再現)をイメージに挿入。
岡崎城、本物の天守をイメージに挿入、築山御殿は不明(式台玄関)。信康と築山御前に蟄居を命じたあと浜松へ戻る家康、天守を振り返る浜は琵琶湖岸
・岡崎城を退去する信康、彦根城天秤櫓
・石川数正来着と聞いた瀬名が岡崎もこれで見納めと嘆じる庭、姫路城好古園築山池泉の庭、見遣る城は西の丸の櫓。
・浜松へ向かう途中、輿の中で自刃を遂げる築山御前、沢ノ池東岸
・瀬名自刃を数正に聞く家康、姫路城にの門(カメラ内側から)
・高天神城の戦い、不明(砕石場のような地形、砦あしらい)
・本能寺の変後、三河へ逃げ帰る家康、鳥居本か(鬱蒼とした林、大岩あり)
・山崎合戦、不明(河原か)
・於義丸を養子に望む秀吉のくだり、大阪城天守
・朝日姫との婚儀の件を報告に帰る数正のくだり、浜松城イメージは姫路城か。縁談を進めるうち孤立し浜松を出奔する数正、家族とともに落ちゆく松原は琵琶湖岸。朝日姫輿入れの行列がゆく浜、琵琶湖岸
・朝日姫の見舞いに岡崎城へやって来る大政所、輿がゆく城内は姫路城か。作左や直政が出迎える玄関は随心院大玄関(背後に薬医門)
・大政所を城に置き、二万の兵を率いて上洛する家康、山室堤。京イメージ、姫路城好古園茶の庭前付近路地(東望、役者入らず)
・駿府城イメージ、姫路城西の丸カの隅櫓見上げ。
・朝日姫が駿府城を出てゆくくだり、彦根城観音台。城から見下ろす家康が「眺める」スリットは三重櫓から(家康の「絵」は別撮り)
・聚楽第大政所御殿(家康が朝日姫に会いに来るくだり)大覚寺勅使門(イメージのみ)
・江戸移封の家康がゆく道、川堤か。
・淀君のお拾君出産、太閤死去のくだり、大阪城天守をイメージに挿入。
・武断派の刺客に遭う三成、大覚寺心経宝塔(家康のもとに逃げ込んだ三成に佐和山退去を命じる)
・上杉景勝の退去について挟撃の罠と話す家康と正信、東福寺通天橋
・関ヶ原の戦い、切り立った岩場の下の砕石場様のアレか。
・冬の陣、夏の陣の戦闘、不明。炎上する大坂城はセット(燃える室内)

*三方ヶ原敗戦の「焼味噌」後の意気消沈した絵姿を描かせるエピソードを映像化してあり、これが家康の原点と位置づけ事あるごとにその絵に対面して物思うさまが出てくる。
*瀬名姫は貞淑な妻として描かれ、命ばかりは救おうとした家康の意を汲み徳川家のため自刃の運び。兄・秀吉の横車で家康に嫁ぐ朝日姫は、労わられて実家に戻ったあともケアされる流れ、大政所がそれに蔭ながら感謝する場面もある。淀君は運命に抗う女として描かれるが、尺ゆえか不消化気味。


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