魔像

大曽根辰夫監督作品 1952.5.1松竹

キャスト
神尾喬之介・茨右近/阪東妻三郎 園絵/津島恵子 お絃/山田五十鈴 壁辰/香川良介 金山寺屋音松/小林重四郎 魚心堂/三島雅夫 大岡越前守/柳永二郎 脇坂淡路守/小堀誠 戸部近江介/永田光男 大迫玄蕃/海江田譲二 長庵/山路義人 筆屋/葉山富之舗 神保造酒/戸上城太郎


 組頭や朋輩からさんざんに辱めを受けた御納戸番・神尾喬之介は、かねてより上司たちの腐敗を腹に据えかねていたこともあり暴発、組頭を斬って出奔。お尋ね者となった喬之介だが、人情家の目明しの配慮で己そっくりの顔をした無頼の浪人に引き合わされる。喧嘩屋渡世のその男・茨右近は、喬之介の行為を賞賛し手助けを買って出、以降二人の連係による御書院番衆への復讐劇が豪快かつコミカルに繰り広げられる。

旧地裁官舎南門

ロケ地

  • 江戸城イメージ、二条城東南隅櫓
  • 戸部近江介を斬って退転した神尾を追う侍たち、二条城南門脇冠木門、城内内濠端。
  • 密かに自邸に戻るも討手迫り逃走する神尾が走る路地、不明。
  • 追捕の高札上がり、お尋ね者となった神尾が逃げ回る路地、不明(塀際)
  • 神尾事件で岳父の伊豆屋が失脚し筆屋が台頭で自分にも運が向くと呟き町をゆく長庵、中山邸通用門前。直後大迫邸へ「お命頂戴」の貼り紙をしてきた右近を見る。
  • 長庵と筆屋が脇坂山城守に献上する品を持って待ち合わせの茶店、神泉苑境内(お絃と吃勘が荷物をすり替え)。茶店の位置は御池通から境内に入ってすぐの石橋の西、北側に法成橋と池が見えている。法成橋は現在のものと少し様態が異なるが、灯籠や橋向こうの善女龍王社は今と同じ。
  • 神保道場を味方に引き入れた御書院番衆が寄り集まる屋敷(横地邸?/知らぬ間に屏風が逆さになっていてパニックのくだり)相国寺大通院。中の様子をお絃が窺っている。
  • 北辰一刀流・神保造酒道場、旧地裁官舎。門内見返りと玄関はセットか。

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