源九郎旅日記
葵の暴れん坊

1982ANB/東映

キャスト
松平源九郎…西郷輝彦 弥々姫…池上季実子
又八…桜木健一 鉄心…龍虎 宮尾…春川ますみ
お夕…森マリア お秀…清水石あけみ 石谷隼人正…長門裕之

 十二代将軍家慶の弟・麻布材木町に住まいするお控様こと松平源九郎は将軍職お控の地位にあり、文武両道に優れ磊落な性格で知られていた。
その人柄に惚れこんだ備前岡山藩主が娘の婿にと望むが、当の弥々姫は源九郎を無為徒食のごくつぶしと嫌い突っ張る。
しかし危地に陥ったところを救われ、世間を見てくると旅に出る源九郎の旅に同行するのだった。
 一行はお控様のとりまきの又八と鉄心和尚、弥々姫お付の宮尾、密偵のお夕とお秀にお目付役の石谷隼人正と賑やか。各地を旅して行く先々でワルを成敗するお控様、決め台詞は「江戸は麻布の材木町、お控屋敷の松平源九郎、(三つ葉葵の小柄投げ)こいつは俺のほんの名札がわりよ」「なら仕方がねぇ、てめぇらぁ一人残さず叩ぁーっ斬る!」と独特の二刀流が炸裂。暴将の姉妹番組的位置にあったらしく、作りがよく似ている。しかし峰打ちの上様と違いお控様は皆殺し。たまに名乗る偽名は平松源三郎だったりする。

OP/EDロケ地
ナベヅルの乱舞をバックにお控様の殺陣…
出水平野開聞岳桜島をバックに汀をゆくお控様、ED街道は嵐山自転車道


第5話 「誰がために鍔は鳴る」

 舞台は沼津。知り合った退職間近の小役人が罪人を江尻に護送中お控様を付け狙う沼津藩目付の手先に殺されてしまう。また、罪人の一人はその目付に陥れられ佐渡送りとなった男だった。ラス立ちでは物陰で見ている藩主(鬼姫にべた惚れ)に配慮し目付のみ成敗。
 ロケ地、鬼姫が駕籠かきに絡まれる沼津城下はずれの橋、日吉大社走井橋。お控様一行が小役人の手助けをする柏橋(沼津-吉原間)流れ橋。沼津藩目付の手勢がお控様を襲う沼津藩領、大覚寺五社明神

第6話 「駿府茶どころ父子みち」

 お控様一行がゆく茶畑越し木津川堤、駿府付近東海道。元淀藩士が襲われる駿府猿渡村の森、下鴨神社糺の森。村の神社に日吉大社白山宮(三つの祠も映る)。役人と組んでいたワル三匹が始末される川、大宮川(大宮橋上手)

第7話 「大井川兄弟仁義」

 お控様一行がゆく島田宿への道(東海道)谷山林道。島田代官(ワル)所、大覚寺明智門。大井川の渡し、沢ノ池の汀と広沢池東岸から西岸を遠望の画を複合で用いた模様。

第8話 「いのち白浪恋の舞」

 浜松手前の東海道、荷を奪う賊が出る、酵素ダート・河川敷。赤松多く有栖川の水量もかなりある。浜松藩目付・国松伊三郎と瀬川八重次が話し合う、広沢池西岸湿地帯。これも今と様相が異なる。国家老たちが奪った荷を運び出す浜、大沢池船着周辺。ラス立ちもここ。

第9話 「ちゃんが命のざんげ金」

 舞台は岡崎、矢作川に架かる橋の補修工事が行われている、流れ橋。ビケを仕立ててある。この工事を巡り汚職の陰謀、これに巻き込まれ命を落とす羽目になる男は又八が世話になった兄貴分・島蔵だった。
 ロケ地、又八の回想、八年前の上州安中宿で簀巻きにされ始末されかかるところをガキのした事と庇い身を張って救ってくれた島蔵、上賀茂神社ならの小川又八を簀巻きにして運ぶゴロツキの一人に福本先生、セリフもあり。キャストに名前あり、役名は「やくざ者」。でもすぐ横には「ならず者」としてキャスティングされている人も。違いは組織系/独立系?島蔵が汚れ仕事で掴んだ金を娘・お君に渡すが拒否される神社、上御霊神社本殿まわり。島蔵が鳴海屋の手先に刺殺される汀、梅宮大社神苑入口付近。上御霊さんと梅宮大社は一続きのように場面がつながれている。

第10話 「つっぱり囃子の子守唄」

 藩主の乳母として終身御用をつとめる身となった女の、家に残した子への思いを描く。
 ロケ地、尾張名古屋城下に入るお控様、藩主差し回しの庭番をまいたあと木曽屋と菱丸屋の若い衆が喧嘩しているのに出くわす、相国寺法堂裏手の廊下付近。喧嘩は放生池石橋上に移動し遂には梅宮大社神苑入口付近汀に移動する。木曽屋の男勝りの娘・お里が母のいないことを嘆く幼時の回想の渡り廊下のある神社が不明。菱丸屋と次席家老・来島左近の密談、錦水亭。乳母にと望まれ、娘と別れる辛さに身を投げようとする玉枝(浦路の方)、上賀茂神社ならの小川神事橋上。お里が祭り装束の若いのに絡まれる、ならの小川畔。
 ラス立ちで名古屋城のドブネズミなんて言われてお控様にグーで殴られる来島の手下に福本先生、殴られっぷりも良し。最後はお控様の配下の忍・お夕を後ろから斬ろうとして後ろ手で刺され「のわぁ」。

第11話 「波切、潮鳴り悪を斬る!」

 桑名の浜、広沢池東岸に船着きセット。伊勢と京の分岐道・追分の木橋、江川の橋?藤堂領(津)はずれに設けられる臨時の関所、酵素。伊勢神宮宇治橋は本物。他、海浜は伊勢?

第12話 「黒潮、むぎ酒虎目付」

 紀州入りのお控様、お忍びの旅ゆえ斎藤道場で同門だった紀州藩目付・西脇左内が使わされる。南紀で悪徳商人と結託し民を苦しめる勘定奉行の悪行を見、また左内の岳父の庄屋が殺害されるに及びお控様が立ち上がる。三段壁の絶壁で奉行の手先の怪しの山伏との死闘も。
その後酒の勢いで和歌山入りの左内は勘定奉行屋敷に乗り込み大暴れ、あとからお控様も現れワルをぶった斬る。奉行の繰り出すラス立ち要員に福本先生、お控様に斬られくるっと回って「のわぁ」。
 ロケ地、白良浜三段壁千畳敷

第13話 「葵咲かせた白頭巾」

 舞台が京都なので金閣銀閣清水寺…とスーヴェニール映像が随所に挿入される。
 しばらく京都に滞在を決めるお控様、安い貸家を探させる。弥々姫も京入り、侍女と鴨川べりを逍遥のシーンでは桂川嵐山公園中州を使い川中に床机をセットし「床」を表現。実際江戸期の京都の「床」は現在のみそそぎ川上に出したものと違い鴨川自身に出していたというからこれでいいのか。お控様は夜な夜な京の町に「白頭巾」(ビジュアルはほぼ鞍馬天狗)となって現れ役人を懲らしめたりする。
 奉行所門前で賭博と喧嘩の罪で鞭刑を受ける河内八尾村出身の男・喜三郎、青蓮院長屋門。これがお控様が借りた長屋の住人、帰ってきた喜三郎は米の高騰に怒る。前年の豊作にも関わらずの高騰は奉行と米問屋が結託して私腹を肥やしているものだった。これをお夕らから茶屋で報告されるお控様、圓徳院の三面大黒天
 喜三郎の兄・喜助が上洛し米の高騰について米問屋・山城屋を面罵、大塩平八郎の例ひいて啖呵を切るがその後密殺されてしまう。喜三郎は兄の仇をとるため恋女房を置いて出陣、しかし勇ましい出で立ちの割には河内音頭を歌いながらとどこか締まらないのも火野正平の持ち味。
山城屋に接待受ける奉行の座敷に乱入の喜三郎、背負った早桶からはお控様がばばーんと登場、大暴れのラス立ち突入。
 事後、京を発ち伏見をゆくお控様一行、松本酒造前東高瀬川堤

第14話 「なにわ娘の恋十手」

 舞台は大坂。京・大坂間を往還する三十石船で大坂入りのお控様一行、淀に擬して大沢池。苦しい使い方。大坂城は本物(北側)
 大坂の町に盗賊・風神組が横行、これに脅されかざり職人の新吉が合鍵作成を強要される。新吉は岡っ引・立売堀の孫兵衛の娘・お葉の婚約者で、しまいに娘を拉致って脅す凶悪ぶり、しかも背後に大坂城代と与力、これにお控様の制裁が下る。
 ロケ地、新吉に声をかけたがらの悪い男達の話をするお葉とお控様、中ノ島橋上。与力と城代の密談の屋形船が係留されているのは大沢池北西畔。新吉とお控様が浪人たちの襲撃を受ける、中ノ島橋下。大坂城代・牧野備前守邸、知恩院北門
*ラス立ち、牧野の手下に福本先生、お夕に殴られ二回転、その後お控様にバッサリ。

第15話 「極楽とんぼのひとり旅」

 舞台は姫路、次席家老が仕掛けた罠にはまり専売品の横流しに加担さされかかる回船問屋とハメられた息子をお控様一行と弥々姫が救う。
 ロケ地、灯籠流しの川、上賀茂神社ならの小川。姫の伝手で回船問屋の息子を匿う寺は西明寺(山門)。回想の前年行われた物資横流しのため御用品輸送途中を襲う水辺、広沢池東岸(わざと盗賊に荷を襲わせる役人の一人に福本先生)。姫路を去る回船問屋の若旦那の実の母、広沢池東岸にセットの舟着から池上(背後に萱葺民家)

第16話 「姫のお国の幽霊武者」

 舞台は弥々姫の実家・備前岡山藩池田家の城下。新田でひと儲け企む郡奉行らが宇喜田の武将の亡霊を仕立てる。これに関わって母を殺され仇持ちの身となり妻を離縁した男を助けるお控様一行。
 ロケ地、小杉家の墓に参る勝之進に事情聞くお控様、仁和寺観音堂九所明神。秋月の実家に帰っている絹代に事情聞くお控様、平茸採りの山中は酵素。勝之進の進退を尋ねる、梅宮大社神苑汀。騎馬武者(中味は郡奉行の息子)をやっつけラス立ちの林は下鴨神社馬場池跡

第17話 「瀬戸は夕焼け夫婦船」

 舞台は山陽道・尾道宿。悪徳商人が役人とつるみ抜け荷で大儲け、高利で庶民を苦しめもする。海辺の風景は岩場が多いので恐らく遠隔地ロケと思われるが場所不明。おみよと辰吉が話す草深い汀は広沢池東岸。

第18話 「望郷、三田尻はぐれ鳥」

 舞台は三田尻宿、現防府市。塩田で濡れ手に粟を目論む毛利藩家老と悪徳商人に対抗しようとした商人たちが危機に陥るのをお控様が出張って救う。五歳の時さらわれた息子が渡世人になって帰ってくるが巻き込まれ母の腕の中で死ぬという悲劇が挟まれる。
 ロケ地、三田尻の塩田のある浜、山の見え方と汀の植生から湖西ではなく湖東のいずこかの浜、おそらく近江八幡手前の水茎の里付近の湖岸と思われる。弥々姫たちが岩国屋殺害現場に行き合わせる八幡様境内は日吉大社西本宮とその付近。

第19話 「海峡に咆えた親子鈴」

 舞台は九州・小倉。米問屋・枡屋が小倉藩筆頭家老と結託し銀の抜け荷で大儲け、その秘密を聞いてしまった若者と許婚者の娘が消されかかるがお控様と実は娘の生き別れの父だった枡屋の手下のゴロツキが救う。その父は名乗らぬまま枡屋の手に掛かって死。
 ロケ地、平尾台のカルスト台地は現地撮影と思われる。ラス立ちの山道も谷山林道に酷似するものの背景の山のガレ具合から平尾台撮りと思われる。おきわが消されかかる船の上、泳ぎ着く浜、弥平次が殺される岸辺、広沢池東岸。海岸地形も現地撮りか。
 *小倉藩主に目通りの弥々姫とお控様、茶席で出される菓子が博多銘菓・千鳥饅頭なのは思わず笑った。一個90円。実は筆者の家の近所に最近出店が…。

第20話 「燃やせ玄海!男の炎」

 舞台は福岡と離れ小島の姫島。流人船を襲って荷と金を奪い流人は売り飛ばすこき使うというせこくて卑劣な手段で私腹を肥やす藩目付と悪徳商人。これに翻弄される人々を見てお控様が正義の鉄槌を下す。
 ロケ地、ナレーションによる福岡城(舞鶴城)の紹介、本物。石谷隼人正がお夕を連れて詣でる筥崎八幡宮祟福禅寺も本物。海岸地形は現地撮りか。
*「千鳥饅頭」の店先で魚の行商の娘・おさとにショバ代を強要するちんぴらの一人に福本先生、お控様にボコられ逃げ去る。博多弁での熱演、役名は当八。

第21話 「葉隠は金魚侍と見つけたり」

 舞台は佐賀。特産の佐賀錦を町奉行と強欲な商人が一手におさめ私腹を肥やそうとするのに殖産方の藩士が反対、その家にお控様が出入りしていることを知った奉行はもろともに消そうとする。以前紀州でお控様に成敗された山伏の兄(同じく山伏)なんかも手駒に使う。
 ロケ地、お控様一行が城下で「葉隠」侍に突っかかられる、黒谷永運院下坂因縁つけの侍の一人に立原啓祐、関西では夙に有名な医療タレント。殖産方の森田福之助が溜池の金魚が逃げたと大騒ぎで掬う川、上賀茂神社ならの小川神事橋下。のちに立ち回りが川の中で。お控様が森田の息子を送っていく途中行者に数珠を投げつけられ果し合いを挑まれる、金戒光明寺石段。果し合いの西の原、酵素河川敷。見張っている役人を死んだフリで騙すお控様。爆薬炸裂シーンもあり。旅立つお控様一行を見送る森田一家、酵素ダート
*ラス立ち、お控様にばっさり斬られる奉行の配下に福本先生。

第22話 「肥後の影花わかれ花」

 舞台は熊本。首席家老追い落としを狙う次席家老、御用船を一手に引き受けようと目論む西海屋が組んで家老の放蕩息子を陥れ失脚させるというシナリオを書く。これを阻むため命を賭して動いたのは放蕩息子の実の母の茶屋の女将だった。
 ロケ地、菊池屋と伊原(放蕩息子のとりまき)の死体が発見される、大沢池汀。死因の不審をお控様に語るお夕、護摩堂前。次席家老稲葉将監邸、大覚寺大門。お香に田辺主膳との関わりを聞くお控様、天神島石鳥居下。*ラス立ち、福本先生はお夕に斬られて「のわぁ」。

第23話 「葵は薩摩の怨敵でごわす!」

 舞台は薩摩・出水。薩摩飛脚のことが語られる映像に福本先生、髭つけた行者姿で派手に斬られ槍で丁寧に殺される。薩摩では斉彬公の跡目を巡って紛糾中、その隙に出水郡代が出先で勢力を誇る。ここに弥々姫の従者として乗り込んだお控様は屋敷に囚われていた琉球の姫を助けることに。しかし郡代に使われている用心棒にかつて無頼時代練兵館で共に竜虎と称された親友・御幌丈介がいた。
 ロケ地、薩摩飛脚が始末されるシーンに酵素竹林保津峡落下岩(見上)、梟首台は酵素ダート。丈介が安里姫を匿う舟着近くの小屋、広沢池東岸。郡代たちとのラス立ち、保津峡落合河口*ラス立ちにも福本先生、しかしいつ斬られたかは不明。

第24話 「地獄砦の用心棒」

 舞台は飫肥藩領。隠し金山への間道を裏に持つ鵜戸屋の茶店、酵素ダート。地獄谷の川べり、保津峡落合桟道、河口。ラス立ちの金を運ぶ街道筋、酵素ダート、降り口、河川敷。旅立つお控様一行に非礼を詫び礼を言う宗吉(正体は城代のスパイ)仁和寺観音堂脇・バック御室桜林メインの隠し金山はどこかの砕石場と思われるが地形心当たりなし。

第25話 「手毬は知っていた」

 舞台は日向・延岡。放恣な振る舞いで耳目を集める山林奉行の生母の行動は亡夫の死に不審抱いての決死の調査活動を隠すものであった。ワルの内懐に入り込み事実を解明したお控様の断罪が奉行用人と杉の横流しを図った悪徳商人に下される。
 ロケ地、於美代の方の駕籠が大工の貞吉らに襲撃されるのを阻むお控様、大沢池北西畔。於美代の方が亡夫の墓参に詣でる、大覚寺護摩堂前。於美代の方の用心棒として貞吉を峰打ちのお控様、仁和寺九所明神拝殿前。旅立つ一行が見送られる日向杉の林、谷山林道?

第26話 「月に帰った三度笠」

 舞台は豊後・日田。西国郡代と組んだ掛屋が同業者を悪辣なやり口で潰し、年貢米の横流し・治水工事の水増しなどやりたい放題。ここへお控様が旅の途次知り合った病んだ渡世人・清二郎に身をやつし帰還、郡代らを成敗。
 ロケ地、お控様の清二郎が幼馴染のおちかと話す水辺、広沢池西岸湿地、足踏み水車などあしらってある。冒頭出て来るえらく崩れた土塀は「三匹」などでも多用のもの、未だ不明。*渡世人として剣をふるうお控様、こっちのがいつもよりさまになってる。

第27話 「さらば!湯の町残侠伝」

 舞台は伊予・松山。後を継いだばかりの殿様のもと、普請奉行と侠客くずれが公共工事を巡って一儲け企み御用大工を陥れようとする。下辺の事情視察を藩主に依頼されたお控様が乗り込んで解決、ワルを薙ぎ倒す。これに時代遅れの老侠客・長兵衛が絡む人情ドラマ。
 ロケ地、石手川工事現場、木津川流れ橋(橋桁無し・水嵩多)。新藩主に視察を依頼されるお控様、大覚寺勅使門橋上。長兵衛の御赦免船が着く舟着、大沢池畔。ラスト、旅立つお控様一行、弥々姫を城に忘れたと走り出すお控様、水茎の里付近の琵琶湖畔?

第28話 「怒れ!いごっそう土佐鯨」

 幕末の土佐、上士と郷士の軋轢が描かれる。悪どく民から金を吸い上げる浦奉行に立ち向かう郷士の若侍たち、お控様とは江戸で旧知の槍使いが男気を見せる。
 ロケ地、桂浜、琵琶湖(遠景の半島が高島か近江八幡か弁別し難し)。笹森がお控様と話す、大覚寺五社明神。国境の街道、酵素ダート。若侍たちが立てこもる山中の小屋、酵素河川敷に小屋セット。回想の宇野太兵衛が捕縛される汀、広沢池東岸

第29話 「哀れ!小判の雨に死す」

 舞台は阿波・徳島城下。藍一辺倒の藩政に庶民の怒り爆発寸前。藩政を牛耳る首席家老と結託する藍玉問屋、これに対抗する勘定奉行と有志の若侍たち、これに資金提供の商人は若侍の母で盗賊の首領だった。母であることを秘め義賊として働くも息子に盗っ人と罵られ傷心の母は最後と押し入った先で撃たれ旧知の鉄心に見守られ死。ここへお控様の断罪が下る。いつもの小柄ではなく今回は葵シール貼った小判投げる。
 ロケ地、阿波の蔵屋敷に伏見・宇治川派流沿いの酒蔵(役者出ず)。義賊・風早のおときが出入りする寺に常寂光寺仁王門。勘定奉行川村徳兵衛邸、中山邸(門・参道・塀)。旅立つ一行、相国寺参道

第30話 「命を捨てに来た男」

 舞台は高松。藩御用の坂出屋の後釜に座ろうとする淡路屋の背後には勘定奉行。実子でないため坂出屋を出た兄が店を守る妹を命を張って助ける人情話が絡む。お控様の名札代わりは通常通りの小柄に戻っている。
 ロケ地、高松城の向こうの「海」はたぶん合成の琵琶湖、対岸に近江八幡の山。坂出屋の兄妹それぞれと話すお控様のシーンの浜辺も琵琶湖西岸と思われるが、岩がちの汀がどこか特定し難し。

第31話 「すっぽん夫婦ながれ唄」

 舞台は池田藩の隣の小藩・庭瀬藩城下。清新な新奉行・寺元の廓を廃すなどの政策が気に食わない若年寄と黒滝屋が結託し、たまたま入手した奉行の隠し子をネタに失脚させようとする。しかし隠し子は江戸から子を連れてきた船宿の夫婦の、恐妻家の夫の隠し子だったというオチ。この情けない亭主に粂八さん、なんでこんなにこういう役柄にハマる。
 ロケ地、池田の城を出た弥々姫らがさらわれる浜、琵琶湖西岸姫をさらう浪人の一人に福本先生、じきに大滝屋の短筒に散る。娘のことをどうやって奉行に告げるか相談するおかねと半助夫婦、大覚寺天神島の祠。おかねが奉行を呼び出す茶店、大沢池畔にセット。奉行が呼び出されるラス立ちの浜、琵琶湖西岸(汀にヨシ茂り対岸に沖ノ島と近江八幡の山なみ、松原もあり)

第32話 「神のお告げの夢おんな」

 舞台は松江。山陰筋を荒らし回る盗賊・竜巻組と藩大目付が結託、これに宮尾の知人の鍵職人が巻き込まれ仲間に引きずり込まれるが、お控様の配慮で見逃され惚れた女を伴い江戸に帰る。
 ロケ地、弥々姫たちが江戸から弟を探しに来た大工の松五郎と出会う宍道湖畔、琵琶湖東岸(汀にヨシ繁茂、陸続きに見える山なみは近江八幡、遠景に沖ノ島)。川べりをゆくお控様、女が浪人たちに襲われているのを助ける、日吉大社大宮川畔〜走井橋上。そのおはるに事情を聞く、大宮橋上。お控様が辰吉を捕まえ事情を聞く不安定っぽい灯籠が林立する庭、暴将でも使ってたとこ…どこだろ。ここで先におはるを襲った浪人たちが再度襲撃、中の一人に福本先生、お控様に軽くひねられて失神…でもなんか首に味方の吹き矢刺さってるんだけど。どアップでの登場。このあとラス立ちにも大目付の手下として登場。

第33話 「やがて愛でたき宮津節」

 舞台は宮津。城代家老を監禁し実権を握る次席家老が、殿の老中就任の運動資金と称し領民から冥加金を取り立て私腹を肥やす。これに対抗しようとした若侍の首魁・逸見と次席家老のイヌの横目付がドラマを展開する。横目付・錣弁十郎に五郎蔵さん…じゃなくて綿引勝彦氏。この人がこの立場で出てるなら、ぶっきらぼうで正義感と使命感強く屈折した心理の持ち主で…と思ったらまんまその通り。
 ロケ地、宮津入りのお控様一行、大覚寺放生池堤。逸見が横目付に追い詰められ落下する崖、保津峡落合。冥加金の重さに耐え切れず逃散した農民の子らが養われている寺、西明寺鐘楼。石谷が訪ねる城代邸、大覚寺大門、閉門の竹矢来が施されている。町方に追われる逸見とおこんの囮となって走るお控様、保津峡落合崖上〜河口。おこんが逸見を匿う小屋、酵素。町方に捕まったおこんが引き立てられてゆく、上賀茂神社ならの小川神事橋〜河畔。旅立つお控様一行、ならの小川畔。
*名札代わりの小柄を見てすぐに「この紋はお控様」と気付く次席家老は物知り…まさか小柄に「あざぶざいもくちょう まつだいらげんくろう」とか書いてないよな。*晦日の夜、次席家老が庭に引き出した城代を切腹させようとする際介錯の刀に清めの水を掛ける侍に福本先生。

第34話 「黄金の伝説 大黒様と白兎」

 舞台は因幡・鳥取。お坊ちゃんの城代家老をよいことに次席家老と悪徳商人・因州屋が組んで私腹を肥やし領民を苦しめる。また、民のためを思う侠気の強い大黒屋を密殺し身代を狙うという凶悪ぶり、その遺児とこれに絡んで藩を追われた侍を助け、お控様が叩っ斬る。
 ロケ地、因州屋の駕籠に斬りかかるも短筒で返り討ちにあう森岡倫之助、大覚寺有栖川畔の道〜五社明神(夜)。負傷した森岡を匿い治療する寺、西明寺山門(夜)。鉄心たちが寺へ食糧を運ぶ際袋からもれた米粒で岡っ引にあとをつけられてしまう、広沢池東岸堤道。気多の浜でお控様が大黒屋の残した手がかりについて話す、琵琶湖西岸(だいぶ北のほうみたい)。旅立つお控様一行、安曇川河口?
*今回ラス立ちでお控様は因州屋の短筒で負傷、因州屋はグルの家老をぶすっと殺るなど凶悪な面を見せ、侍の世の中も長くないと嘯く。

第35話 「荒海に哭く恋人形」

 舞台は福井。城代家老を回船問屋・佐渡屋と結託し物資横流しで私腹を肥やす巨悪と改革派の若侍たちははやるが、悪徳商人の陰にいたは若年寄と大目付だった。浪人たちに襲われる若侍を助けたことから関わってゆくお控様、しかし佐渡屋の用心棒にはお夕の昔の恋人・田島伊十郎がいた。
 ロケ地、若侍たちが襲撃される三国湊の浜辺、琵琶湖西岸の湖成三角州と思われる(砂州の先まで河畔林続く)。この直後の松原のシーンも琵琶湖西岸と思われる(対岸に近江八幡っぽい山なみ)。お夕と田島が話す海岸、間人。お夕と田島の対決も同じ。ラスト、田島の塚を立てるお夕のシーンは海浜を見下ろす崖の上。
*今回お控様はラス立ちに派手な朱のシャグマつけて大暴れ。大目付配下の一人に福本先生、戸越しにお控様にぶっすり。タイトルの「人形」は田島がお夕と名をつけ作っていた越前竹人形、下がり気味の目が悲恋とちょっとギャップ。

第36話 「奥能登にかけた蜃気楼」

 舞台は輪島。財政逼迫の加賀藩では特産品の専売化を進めているが、これを密かに横流しして私腹を肥やさんとする家老と七尾奉行、これを操っていたのが「いい人」そうな小役人・五鉄の大将(名前を覚えんかい)。輪島入り早々殺人犯に仕立てられかけるお控様一行、偽物まで仕立てられる始末。この「にせ源九郎」に福本先生、虚無僧ルックのお控様にシメられ坂を転げ落ちるは短筒で始末されるはの目立ちまくり。ラスト、旅立つお控様の目に小役人・佐々木が供揃えで歩く「蜃気楼」…そんなでかい蜃気楼ありますかいな。
 ロケ地、輪島の海、間人海岸。偽者の源九郎たちが屯する輪島の山中、鳥居本八幡宮。ラスト、魚津の浜をゆくお控様一行、間人海岸

第37話 「孤剣に賭けた越後の女」

 舞台は越後・新潟。回船問屋と結託し抜け荷で私腹肥やす新潟奉行、腐敗を糺さんとする下僚はお控様の剣友で身を引いて姿を消した女を追って志願して新潟に来た元火盗改の岡野。これがワルと゜もに始末されかかるところへお控様が登場、成敗。
 ロケ地、信濃川河口部には無数の水路があり抜け荷の温床、と語られるナレーションに続いて武器密輸の現場に行き合わせるお控様のシーンは広沢池東岸(水無)。ここで岡野に成敗される人足に福本先生、荷台にのけぞり果てる。あとで奉行と春日屋が釣りを装って抜け荷の密談をする水辺も同じ広沢池。久江の甥が苛められているのを助ける弥々姫たち、仁和寺参道。お控様の江戸回想・道場帰りに幾乃と行き会う岡野とお控様、仁和寺観音堂脇。新潟奉行所、大覚寺大門〜参道石橋。牢番が密殺される、仁和寺御室桜林。岡野がお控様に新潟奉行所の内情を話す神社、石座神社。岡野の江戸回想、幾乃に別れを告げる、仁和寺九所明神

第38話 「駆けろ!げんこつ街道」

 舞台は会津若松。お控様一行が会津入りすると街道筋は砂金強奪で騒然、そんななかお控様一人旧知の中間・為吉を訪ねるが、これが隠れ切支丹として捕縛されてしまう。為吉は蝋燭職人として五色屋に勤めていて、店の主人も一緒に引っ括られるが実は五色屋が奉行を抱き込んで砂金ちょろまかしの張本人、切支丹云々はでっちあげで為吉に砂金仕込みの蝋燭を作らせるのが狙いだった。馬を飛ばして駆けつけたお控様の断罪が下る。
 タイトルのげんこつというのは為吉が息子を育てる際振り上げた拳のこと、ことあるごとにお控様のことを口にする父に反発しグレた息子はお控様本人に会いくたくたと改心する。
 ロケ地、お夕とツナギのお控様、ラスト旅立ちの一行、仁和寺御室桜林。今市街道、日吉大社各所。ラス立ちは西本宮境内をダイナミックに使用。

第39話 「陸奥みやげ三春駒」

 舞台は郡山、守山藩領。大番頭が政務を投げ出し、後任人事を巡り大騒動。工作資金獲得に富商の子をさらう奉行まで出る始末、呆れ果てながらのお控様の成敗が下される。
 ロケ地、白河江戸道上り道の猪苗代湖畔、琵琶湖西岸(エリと松原)。太市が牛に引っ掛けられる祭礼の郡山天満宮、下鴨神社糺の森。弥々姫とお控様のラブラブ、糺の森泉川畔。小諸を出てゆく兵六、泉川。小諸へ帰る兵六、舟着は罧原堤下。
*冒頭、湯治をすすめるなど弥々姫に気遣いを見せるお控様だが会津の藩祖が浮気の子という話から家斉の女癖の話となり大喧嘩、珍しく声を荒げて怒るお控様。しかし途中で仲直り、具体的な結婚話が出て物語の終焉を予感させる。*梵天の五郎太の手下および奉行・鵜飼の配下に福本先生。

第40話 「春を待つ夫婦だるま」

 舞台は宇都宮。黒羽藩では次席家老と勘定奉行が藩侯の政策で作ったラシャを横流しのうえ抜け荷の品と称しぼろ儲けを企む。熱血の黒羽藩士・津田重次郎は許婚者の父にも関わらず次席家老を斬り逃走。父の仇と津田を狙う娘、荷を運ぶ勘定奉行たち、逃げつつ勘定奉行を狙う津田、これらが宇都宮城下で大騒ぎ、娘を助けて関わったお控様は仇同士となった恋人達の心をほぐし、自らが勘定奉行一行の荷に立ちはだかり断罪。
 *タイトルの「だるま」は淡い恋心抱き津田を助けるだるま売りの娘のエピソードから。ラス立ちには福本先生のお姿、荷車を駆け上がっていらっしゃったような。
 ロケ地、おきみが津田を匿う祠、鳥居本八幡宮。お控様が弥平に家老の事情を聞く門、お夕がラシャを見せに来る門、金戒光明寺三門。お夕が荷の到着延期を津田に耳打ちする、黒谷塔頭道。勘定奉行一行に殴りこみラス立ちのお控様、下鴨神社糺の森(参道・泉川石橋・河合社・池跡)

第41話(終) 「はばたけ!あの雲の彼方へ!」

 舞台は江戸。お控様を騙る火付けがお城に放火のうえ、救援に駆けつけようとした口入屋の一行を惨殺、市中には噂が広がり幕閣も動揺。裏には西の丸老中・土井但馬守と御用達を狙う佐渡屋がいて口入屋の番頭を借金のカタに脅し証言させていた。
身の潔白と、その番頭を慕う口入屋の娘のため奔走するお控様、遂に悪の証拠掴みワルを成敗。登場の仕方がふるっていて、先にぶった斬った老中の配下(偽者のお控様役)になりすましワルの座敷に座っているというもの。事後、やはり旅を続けるというお控様、今度は一人旅と又八や鉄心、弥々姫も伴わず石谷も同道を禁じられる。
 ロケ地、佐渡屋の寮、中山邸門。麻布材木町お控屋敷、相国寺林光院。弥々姫との別れ、相国寺天界橋


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