水戸黄門 第33部 TBS/CAL
キャスト
水戸光圀/里見浩太朗 佐々木助三郎/原田龍二 渥美格之進/合田雅吏 お娟/由美かおる アキ/斎藤晶 鬼若/昭英 千太/三波豊和 夜叉王丸/山口馬木也
第1話 「将軍を狙った男」 2004.4.12
冤罪を着て殺された父母の仇と将軍を狙う男、しかしそれは彼を拾い育てた富商が彼に焼き付けたものだった。事を知った老公のはからいで彼が狙うスコープには妹の姿映り暗殺は果たされずに終わるが、男は消される。そして大名貸しでブイブイの富商を追求するため、将軍は老公に因州への旅を示唆するのだった。
ロケ地
- 助さんが村娘の教練にいそいそ急ぐ西山荘近くの道、大堰川緑地。そのあと旅立つ一行のシーンでは、土手下。後段、東海道をゆく一行は同所グラウンド脇。ラストの街道は土手上。
- 江戸城イメージ、姫路城天守見上げ。
- 江戸、花火の夜狙撃される元黒川藩筆頭家老のくだり、大覚寺大沢池・天神島朱橋たもとに屋形船舫い。目撃するアキたちは対岸に。
- 久能山へ出立の将軍、二条城本丸西虎口の橋を行列が渡る。後段、駿河城へ入るシーンでは北側の石垣上からのアングルが使われる。
- 久能山東照宮のくだり、石清水八幡宮(頓宮、鳥居、回廊)。
- ラス立ちの野原、不明(山中、幼松など見える。沢ノ池あたりかも)。
第2話 「金貸し泣かせた黄門様」 2004.4.19
西へ向かう老公、御油宿で出逢った因業金貸しの用心棒をつとめる羽目に。呵責ない取立てで民を泣かせるとみえた金貸しはその実、悲しい過去を持つ優しい男なのだった。
「スクルージ」に林与一、前シリーズの悪代官と剣客商売の老武士に続き嬉しい復活、今回ははじけたコミカル設定もあり(金入った壺抱いて寝てたり)。御油宿の悪代官には栗塚旭(引き立ててゆく駿府城代よりイイもの着てて押しも強い)まで出ているゴージャスなキャスティング。
ロケ地
- 金貸し宅、民家玄関先。ここを使えと案内される物置はセット撮り。後段、花は人を裏切らないという金貸しと話す老公のくだりは、玄関から西に入った庭と思われる。
- 金貸しが源八のところへ取り立てに行くくだり、畑で働く夫婦を呼ばわるシーンは落柿舎前の畑。老公も同行。源八宅も同所か(屋根が萱葺)。
第3話 「亭主オロオロ女の決闘」 2004.4.26
舞台は尾張・有松宿。特産の藍染の粗悪品を偽朱印捺して大儲け、と悪企みの問屋を成敗するお話。もちろん当地の代官は結託している。ワルに付け込まれ苦境に陥る哀感漂う夫婦を軸に進むお話、職人気質の意地の張り合いで離縁となるも未練たらたらの中年男女を、「かがり」土田早苗と「死神」河原崎健三が演じる豪華なキャスティング。後妻討の古習がはじめと終わりに描かれ、リズムを作る。
ロケ地
- 有松宿へ入る際と発つ際の街道筋に大堰川堤と緑地。地蔵祠あしらい。
*ラス立ちに福ちゃん、出会え出会えの制服組。
第4話 「父のこころ娘知らず」 2004.5.10
舞台は津、お伊勢参りで賑わう雑踏でお転婆娘を拾う老公、出生にまつわる複雑な事情もつ娘はならず者を引っ掛け誘拐を装い、家から金をとろうとする。しかしその家は欲をかいた家老にハメられ欠所寸前、窮地にあっても人情を失わぬその主の心底を見た老公が立ち回りメデタシ結末。
ロケ地
- 津の雑踏、仁和寺塔前、九所明神に演出。ラスト、旅立ちシーンにも一部出る。
- 油問屋の我儘娘が狂言こいて金を持って来させようとする夜の寺、不明(お堂には障子、参道石畳の脇に蔵。鐘楼基壇越しの画も)。
- 娘が泣きに来る野、民家前小川べり。橋は演出か。一行旅立ちも同所付近か。
*油問屋の気骨ある主に大出俊、渋い。ラス立ちに福ちゃん、肩衣つけた家士で、老公に刀を落とされ杖ではたかれウォッウォッと呻き海老反り。
第5話 「美少女は天才棋士」 2004.5.17
舞台は伊勢・亀山。甲斐甲斐しく働き、かつての主の娘を守り育てる女を見る老公。出奔した主、背後には当地の勘定奉行が仕掛けた陰謀があった。
ロケ地
- 将棋会所の寺、粟生光明寺、阿弥陀堂、石段。阿弥陀堂は内部も使用。
- 清兵衛が潜む閻魔堂、大覚寺護摩堂。
- 保護した清兵衛に事情を聞く船小屋、罧原堤下河原にセット。五年前出奔の清兵衛が刺客に襲われ崖落ちの鈴鹿峠、保津峡落合落下岩。
第6話 「忍びの里 宿命の対決」 2004.5.23
舞台はアキの故郷・柘植、控えおろうの印籠シーンも無しの全編忍者アクションの回。
お話は柘植の一族と甲賀衆・馬杉一族との確執が遂に火を噴く過程を描く。夜叉王丸もきっちり湧いて出て、彼の数奇な運命も明らかにされる。アキを守るべく動く彼は、馬杉の左源太にギタギタにやられたりしてて今までと少し雰囲気が違ううえ、最後は凛々しい若武者になって清々しい顔で道をゆく…もう湧いて出ないつもりなのかな。
ロケ地
- 甲賀・馬杉の里、不明(里山の山中のような地形、雑木に幼松まじりの植生。砕石場のごとき岩場や、石積の跡なども見られる。かなり広い台地のような個所も。セット併用)。
- 当地を発つ一行、林道。
※印籠は、今わの際の左源太が老公の正体を問うたのに応え暗示するくだりで使われる。
第7話 「嘘を承知の親孝行 」2004.5.31
千太に御隠居の正体がバレる回。お話は、千太がたまたま拾った守袋を届けた先で老母に息子と「誤認」され関わった、大和郡山藩勘定奉行の不正。無邪気に息子の帰還を喜ぶ老母に本当のことを告げられぬ千太、自身の亡母への供養と情が動くのだった。
ロケ地
- 奈良入りの老公一行、参拝する大仏や春日大社参道、興福寺五重塔は本物をイメージに使用。参拝シーンにはどこかの堂内を使った感じ。参拝後一行がゆく街は映画村敷地内「塀」際で、広隆寺の甍が見えている。
- 郡山藩勘定奉行と誼を通じる賊が友吉を消すくだり、保津峡落合落下岩〜崖道。千太が夜営の河原は、崖下の清滝河口汀で、観音像入りの袋を拾う運び。
- 郡山城、本物(イメージ)。
- 友吉の母がさらわれ監禁される小屋、酵素河川敷に設営。
*保津峡、いったいどこに擬えたんだろう…奈良から郡山は平地。
第8話 「陰謀暴いた忍ぶ恋」 2004.6.7
舞台は淡路・洲本。公金横領の洲本領仕置家老の悪事を暴くべく、職も家も擲ち悪事の証拠を掴む旅の途次果てた男の遺志は、老公の助けによりその一子が果たす仕儀となるのであった。
舞台が阿波ゆえ、人形浄瑠璃が小道具に使われているのが一興。
ロケ地
- 淡路に渡る一行、イメージにマジ海汀を映したあとの漁村風景は嵐山東公園と「土手」下に漁具あしらい演出。浄瑠璃の語りが聞こえて来たので行ってみるシーンで、セットにスイッチ。
- 路傍で浄瑠璃を語っていた「竹蔵」が頓死し葬られる寺、粟生光明寺阿弥陀堂。
- 洲本城イメージ、本物の天守。
- 家老の悪事を暴く書付を隠してあった千勝寺、直指庵奥のお堂。
- 早苗が入る尼寺、直指庵(本堂下石段、萱葺山門)。
- 当地を発つ一行、嵐山東公園か(石段は住宅地へ出るステップか)。
*協力 和知町・和知人形浄瑠璃会
第9話 「痛快!チビッコの悪退治」 2004.6.14
千太の手違いで土佐へ。ここで抜け荷事件に関わる一行、当の品物を偶然拾ったやんちゃな男児を助けて動くアキちゃんに、運び屋の一味は阿呆な目に遭うのだった。
ロケ地
- 運び屋・黒潮の鉄五郎たちが抜け荷のイヤリングを紛失する石段、神護寺鐘楼下石段。他の場面で坂下周辺も出てくる。
*やんちゃ次男坊に好かれる留じいに奥村公延、浦屋の女中も彼に心を許す設定、櫛届けに行ったり菓子買いに行ったりしてるだけなのに存在感が凄くて巧いの一言。
*鉄五郎をシメにゆく老公、ヤクザの大親分を装って脅しにかかる。名乗りは雷の光右衛門…伝法な口調はけっこうお似合い。
第10話 「やんちゃ姫の姉探し」 2004.6.21
舞台は宇和島、若衆姿で町をゆくお転婆姫に関わる老公、妾腹の姉を迎えとろうと動く健気さを見てヘルプに入る。そのことが、桟橋工事にからむ次席家老の悪企みを焙りだす仕儀となる。
ロケ地
- 町でコソ泥を追っかける姫と老公、神護寺毘沙門堂〜石段。茶店で名乗りあう(互いに嘘)くだり、金堂前に床机セット。
- 大桟橋工事の現場、琵琶湖岸(水制のある汀、湖畔にヤナギ。沖ノ島の島影と、長命寺と思しき山なみ、湖東と推定)。
- 宇和島城イメージに本物・石垣越し。見送りの姫が立っているのは映画村セットと思われる。
*お転婆姫はよくある設定だが、今回の姫様は凄腕の女武芸者・楓を従えているのが面白い。楓のアクション、殺陣もトランポリンもけっこう見せる。
第11話 「おっかさんは村の太陽」 2004.6.28
舞台は岩国、生産した和紙に不当な評価を下され窮する民を救うお話。懲らしめられるのは悪代官と「上見取」役の男、低く評価した紙を横流しして丸儲けのワルども。直訴を企む村人を抑え献上品の織物に精をだす庄屋の未亡人には、上つ方へダイレクトに窮状を告げようとする深謀があった。
ロケ地
- 錦帯橋は本物、人物を合成のもよう・トリッキーな画面。山道は北山か。
- 山中村庄屋屋敷、摩気民家(北面の外観、玄関)。
- 直訴の相談をぶつ村の衆、摩気神社本殿裏手塀際。
*騒がしい、庄屋の母に山田邦子。暴発の村人が捕われの牢の番士に福ちゃん、鬼若にボコられる。ラス立ちにも出ている模様だが、「回転」早過ぎで判然とし難い。
第12話 「京娘が秘めた謎!」 2004.7.5
舞台は萩、マイ茶碗作りたくて窯元に逗留の老公、その家の預かりとなっている娘を役人の詮議から庇い関わってゆく。娘をそこへ差し向けた藩士は、郡奉行たちが材木商から多額の賄賂を受けている件を探っており、少々情けない態のこれをも助けワルを懲らしめたあと娘の出生を明らかにしてメデタシ。
ロケ地
- 城下町はずれにある萩焼窯元宅イメージ、植藤(萱葺)。
- 小夜が高野の帰還を期して赴く萩の港、広沢池東岸汀に演出。水は後退。
- 捕まった小夜らを救出するためお娟が走る道、広沢池東岸土手並木。
- ラスト、一行見送りの野、酵素河川敷。
*高野を警戒し城代邸の前で夜も立ち番の郡奉行配下、アキに青鬼とからかわれ駆け出すのが福ちゃん、ナチュラルメイク。
第13話 「甘ったれ若旦那に喝!」 2004.7.12
舞台は出雲。大社門前町を地上げして商店街を泣かすヤクザ、その背後で糸を引く富商と次席家老を成敗する老公、料亭の道楽息子にもきついお灸をすえて当地を去る。
ロケ地
- 一行が詣でる出雲大社、イメージに本物。参拝後軽口を叩きつつゆく道は嵐山東公園内並木道。松江城天守もイメージに出る。
- 出雲遠駆けに参加も途中で力尽き坂を転げ落ちる料亭の若旦那、嵐山自転車道。
- 立ち退きの念書に爪印を無理矢理押されてもまだ酔って寝ているボンが放り込まれる海(宍道湖設定か)、嵐峡。
- 直訴状持って走り捕まった若旦那がのぼらされる刑場、沢ノ池湖尻の広場に演出。磔刑台の背景にダム湖がきている。
第14話 「命を賭けたお調子者」 2004.7.26
舞台は米子、用人の公金横領を告発しようとした勘定方が奸計に落ち罪人とされる。この妻女に恩ある男が徒手空拳立ち向かうのを助ける老公、男は千太の兄弟分という設定。
ロケ地
- 山陰道を米子へ向う老公、沢ノ池ダート。
- 勘定方の妻女の菩提寺、萱葺の山門は祇王寺。
- 米子を出立の一行、嵐山自転車道。
第15話 「暗雲晴らした鳥取城」 2004.8.2
今回の旅の「目標」、鳥取に到着。もうのっけからワルモノの影、茶店地獄みたいな刺客団出て炎上爆発ではじまる派手な一話。招かれたお城では藩主が妙におどおど、怪商・西海屋の魔手は中枢に伸びているのだった。
ロケ地
- 茶店炎上、大堰川緑地・けっこう派手。
- 藩主が籠り怪しの異国人も出入りする海辺の別宅、二尊院紅葉の馬場と勅使門。
- 姫の療養地へ向う助が襲われる野道、大覚寺大沢池畔〜堤。
- 三朝温泉へ通じる橋、西明寺参道・指月橋。
- 姫が滞在する別宅イメージ、植藤の萱葺。
- 町娘になりを作った姫と従者、助が城下を目指す道、大沢池堤。
- 藩主が監禁されている池田家菩提寺・興禅寺、西寿寺(本堂、墓地側崖)。
- 当地を発つ一行、大堰川堤(千太が更生させたお松の茶店が土手上に)。
- 鳥取砂丘や因幡東照宮(樗谿神社)は本物、イメージ使用。
*ラス立ち福ちゃん入り、一般藩士。助格にそれぞれ一発ずつ。
*今回の印籠出しは騒がしく、助格は片手で刀を振り回しつつ「鎮まれぃ」。
第16話 「娘を守った幽霊騒動」 2004.8.9
年貢を倍にし民を苦しめる出石の代官、穀物問屋と組み物資を横流しして私腹を肥やすのを懲らしめるお話。この代官色魔の一面もあり村娘に無体を強いるが、村人総出で幽霊騒ぎを仕立て娘を隠匿するくだりがどたばたと漫画チックに描かれる。
ロケ地
- へたりこむ千太を見て、ここらで宿を捜そうかと老公が言い出す街道、千野棚田に様態が似た谷地田。後段、村の情景の段では、溜池も映る。
- 生臭和尚の寺、妙光寺。林床も草深い竹林の中の井戸が導入、怪異に驚いた千太が転がり落ちるのは庫裏前の坂(このときは草ぼうぼう)。唐門も見える。
- 穀物問屋の荷車を追いかける助さんの走る街道、大堰川堤。法面にアキたちが寝転がっている。
第17話 「愛を救った職人魂」 2004.8.16
舞台は山中、大聖寺藩次席家老が特産品を横流しで私腹肥やし、追求の気配を見せる城代を消しにかかる。利用されるのは献上の彫り物、兄弟弟子の確執につけこむお話。彼らの亡き師匠の代にも同様の経緯があり、出奔した弟弟子が帰り着き若い恋人たちに手を貸す人情話が展開される。
ロケ地
- 庄兵衛食い逃げの茶店、杉林の懸崖の小屋、不明(ありもの?)。
- こおろぎ橋、本物(役者の映るシーンは他所をうまくつなげてある。芝居が行われる渓流は清滝川水系か)。
- 千太が居合わせ、次席家老らの密談を聞くお堂、神護寺五大堂。
- 佐吉が完成させた彫り物を持って行く途中、奉行が品を渡せと迫りラス立ち移行の道、大覚寺閼伽井前と林間。
- 墓参の庄兵衛、神護寺か(山中)。
第18話 「帰ってきた風の盆」 2004.8.23
舞台は越中・八尾、風の盆の日に殿様にじかに窮状を訴えようとする百姓衆を援護の老公。同時に、紙漉き名人の父とデキのいい妹の相手に挟まれ立場のない気弱なぐうたら男を掬い上げてやる。
ロケ地
- 踊りの練習場となる宮、平岡八幡宮(正面石段、本殿、西側石段)。
- 楮を洗う女たち、清滝水系か(山中、ごく浅い川)。
- 一年前、家老に窮状を訴えにゆく山道で襲われ落とされる文六、保津峡落合(落下岩、崖下巌頭)。
- 風の盆に集まってくる民衆、愛宕神社参道鳥居付近。
*ぐうたら亭主の気晴らしにと、千太の入れ知恵で賭場に誘う老公、三人揃ってイカサマにかかりすってんてん。老公服から杖までとられて、ラス立ち前にお娟が取り返しにゆく羽目に。
*家老に中田浩二、ワルでない設定もけっこうイイ。
*ラス立ちに福ちゃん、裃つけて立ち回り、助さんにやられて「ワォ」。
第19話 「殿が見初めた物売り娘」 2004.8.30
舞台は長岡、城下を忍び歩きの若い殿様が青物の棒手振り娘を気に入ってタイヘン。「じい」はとんでもないことと怒るが、心効いた娘を見て乗り気、茶会に招く運びとなる。娘に同行の老公、殿様の前で娘の父を陥れた奉行と商人のお話をねちねち→ラス立ちへ。
ロケ地
- 先乗りの千太は果たして旅籠を?と話しつつゆく老公たち、大覚寺大沢池北辺水路端、対岸からの撮影で導入。城下の事情を話す千太のくだり、水辺の小屋は琵琶湖畔に設営か(ラスト旅立ち場面もここと思われる)。
- 長岡城、本物をイメージに挿入。城内の情景に二条城二の丸各所。
- 棒手振り娘が仕入れをする道端、北嵯峨農地・大沢池堤際の水路端法面。
第20話 「地獄酒場は金山の入口」 2004.9.6
舞台は佐渡、奉行が掘る隠し金山を暴くお話。一行に調子よくついて入る旅人が実は公儀隠密で、荒くれ者の集う酒肆にいる奉行のお妾志願の女は彼の実の妹だったりする。兄妹は二人ながら、失脚せしめられた前佐渡奉行の父の仇を狙っていた。二人を結びつける隆達節は父奉行のお気に入り、老公が和する場面などもある。
ロケ地
- 出雲崎へ向かう一行、琵琶湖東岸松原。後段、「旅人」の半次郎に無理をするなと諭す老公のくだりでは、近江八幡の鶴翼の山なみ望む岸辺で、水制が見える。見送り・旅立ちなども同所。
第21話 「男意気地の恩返し」 2004.9.13
舞台は村上、三面川の鮭を巡る騒動、騙されて零落した海産物問屋を遺児たちが立て直すお話。老公は入札に必要な資金を用立て、現場に介入し印籠見せて解決。
ロケ地
- 三面川、大堰川河川敷。ラスト旅立ちもここと土手道。
- 旧主・和泉屋の墓に参る清次のくだり、金戒光明寺墓地〜本堂脇〜長安院道(東西)〜本堂下石段。老公が来てともに帰るさ、話を聞くという図。
- 村上の加賀屋支店へ資金調達に赴く八重、千太がお供の坂は金戒光明寺長安院下坂。
- 清次の奔走に礼を述べる和泉屋の遺児・ゆり、吉田神社竹中稲荷(本殿、舞殿、本殿脇の石段)、刺客出てアキら介入。
- 事後、アキと鬼若がゆく道、くろ谷P前参道か。
第22話(SP) 「大対決!八百八町は日本晴れ!」 2004.9.20
江戸入りの老公、旧友の息子の北町奉行を助け、若年寄と組んで民を泣かせる道場主を懲らしめる。伝法な口調のこのお奉行、配下の熱血同心とともに事に当たるが、柳沢吉保と通じるワルをぴしぴし摘発した結果謹慎処分に。クサる彼には、老公のプッシュのほか様々な助け手が現れ、罷免覚悟で乗り込んだ若年寄屋敷でチャンバラのすえ印籠が出る運びとなる。助さんでも危ないかもの道場の使い手には、夜叉王丸が出現し片付けて去ってゆく。
ロケ地
- 馬渕道場の黒崎をつけていた棗が気付かれ戦う山道と谷、清滝川水系か。
- 道場に通っていた息子を無惨に殺されたおとよが営む茶店、上御霊神社絵馬堂に設営。
- 道場へ乗り込んだ奉行が襲われる帰り道、大覚寺有栖川畔〜五社明神。ここに駆けつける同心たちは大沢池木戸をくぐってやって来る。
- 北町奉行所、大覚寺明智門。
- おとよの茶店を襲った人数に「紫頭巾」出て斬り合いののち、出た黒崎に対峙する夜叉王丸、大覚寺梅林。
- 若年寄・横溝の政敵を暗殺した黒崎の回想で出るモノクロイメージ、大覚寺護摩堂、セット併用。
- 道場に潜入した助さんが聞き込んできた情報を奉行の耳に入れる老公、大覚寺大沢池畔。
- 菱川師宣の女弟子が腰掛けて歌うお堂、大覚寺護摩堂縁先。
- 水戸家上屋敷・小石川後楽園、本物をイメージに挿入。丹哲と逍遥の老公は青龍苑か・手前に大刈込、築山上に萱葺の亭。
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