水戸黄門 第35部  TBS/CAL

キャスト
水戸光圀/里見浩太朗 佐々木助三郎/原田龍二 渥美格之進/合田雅吏 お娟/由美かおる アキ/斎藤晶 鬼若/昭英 千太/三波豊和 夜叉王丸/山口馬木也


第1話 「風雲急を告げる高松城」 2005.10.10

 老公の実子・高松藩主の悪い噂が流れ、老公は高松へ。政務を放棄し遊興三昧の馬鹿殿の頼常、しかし藩政を壟断する城代のウラを探るお芝居の狂態で、衷心から諫止を続ける家老や、諂い者に見えてその実忠義者の小役人や気風のいい町衆などが登場し、泣き笑い人情劇を繰り広げる。そして城代のバックには徳川を恨む闇の一族、百年生きてる妖怪じみたボスキャラは遠藤太津朗でメチャ怖。

 ロケ地、幼い頼常が養子に出されるのを見送る門、二条城中仕切門。水戸を発つ一行、大覚寺大沢池堤。江戸、横笛を吹く闇の一族のくの一・桔梗の前に現れる夜叉王丸、放生池。高松、野駆けの頼常、桂川堤か。高松城、本物の天守。頼常が籠る栗林荘、二条城二の丸か。高松入りの一行が喧嘩に介入、桂川か(このあと出てくる河原も)。有志の若侍たちが城代を天誅する密議のお堂、大覚寺護摩堂。船遊びの頼常に船頭姿で顔を見せる老公、大沢池。事後、江戸へ向かう頼常が出る門、二条城北大手門。黄門ではいつものことだけど、ちょっとした山道や竹林、野原等不明個所多し。
*ワルの城代に栗塚旭、忠義者の家老に大出俊。なんか逆なような気もするが、印籠出て観念したあと息子のことでトドメ刺されてギョロ目剥くとこなんかは栗塚氏でハマり。ワルくもセコくもない大出俊も新鮮でマル。頼常の松村雄基も馬をやりつつワハハ笑いなんていう馬鹿殿ぶりがけっこう似合っていて、父上にグーで殴られた顔もカワイイ。生さぬ仲の、実は城代の息子を育ててきた勘定吟味役の秋野大作がまたいい味。彼と親しい讃州屋の伊吹剛もマル。SPなので夜叉王丸も「湧く」が、笛の音に感応して水中からキラキラ散らしつつ出現したりで妖怪風味。アキちゃん苛めても出てくるし。冒頭暗殺されるお使いの峰蘭太郎、印籠出現に大仰にのけぞる福ちゃんなんかも(城代を乗せて沖へやる船頭も福ちゃん?)。


第2話 「対決!阿波踊り合戦」 2005.10.17

 藍の儲けを一手にしようと企む悪徳商人とつるむ郡代、踊りの優劣での業者選定を画策するが、最後は煙たい家老を暗殺にかかる凶悪な立川三貴。ワルい大垣屋のライバル・猪尾屋の、家出息子がらみの人情話が主題。

 ロケ地、脇町の情景に本物の卯達の町なみ。徳島城、大洲城天守。ライバルの隼連を偵察にゆき家出兄と出会う猪尾屋の娘・信乃、神護寺石段下。桔梗とその手下と戦う鬼若たち、滝不明。
*息子の趣味に理解を示さず叱責の猪尾屋、以降グレて家出の「趣味」は天文ですげぇ唐突。


第3話 「謎の美女の危険な賭け」 2005.10.24

 舞台は土佐、出世を目論む浦奉行は悪徳商人とつるみ抜け荷。ドラマは彼らの悪事を探る使命を帯びた侍と、彼を求め危地に身を投じる妻女の愛を描く。

 ロケ地、桂浜、どこかのマジ海(穏やかな波の寄せる砂浜、隠密のおじちゃんを隠してある洞窟は岩浜)。抜け荷が行われる場へ向かう老公に襲い掛かる布袋の手先・呑龍、谷山林道(両側切り通し部分や崖地に草原)
*ラス立ち要員に福ちゃんや峰さん、立ち位置から峰さんのほうがちょっと身分上かも。印籠シーンでは福ちゃんのびっくり顔静止シーンあり。呑龍はかなり太めの大男でギザギザ付き鉄球なんかも武器にするがあっさり倒される。


第4話 「湯の町守る孤独な正義」 2005.10.31

 舞台は道後温泉、悪代官が返り咲き悪辣な顔役も戻って戦々恐々の町。出世をフイにしても正義を貫こうとする代官所月番の青年を助けて動く老公、町衆に奮い立つよう大音声で呼ばわる。

 ロケ地、久萬街道を松山さしてゆく一行、山道不明。土佐を発ち松山へ海沿いを走るアキたち、琵琶湖西岸松原(明神の六三がブイブイの茶店あしらい)。布袋の手下の刺客がアキたちを襲う街道筋、酵素河川敷(あっさりやられた「居合の達人」を桔梗が爆裂弾で始末)。六三の手下にボコられ水に放り込まれる忠太郎、広沢池東岸(格さんがおちかをフォローも同所)
*月番の田川平九郎を演じる宇崎慧、およびその老母がいい味。六三は石立鉄男。布袋の手下弱すぎ。格さん、助と千太の陰口にキレて大トラに変身の一幕あり、しかし牢でも日誌離さず。


第5話 「お転婆姫の大変身!」 2005.11.7

 舞台は豊後、父の恩を認識し民への慈愛を学ぶお姫様のグローイングアップストーリー。姫が領民のためと山師の埋蔵金話に乗るが、探索中に布袋一味がトンデモ武器を持ち出して襲ってくる。

 ロケ地、親を津波で亡くした孤児たちを養う道俊和尚の寺、西寿寺(本堂、前庭や鐘楼を使用、お堂の上層はあまり映らないように撮ってある。お寺の参道には豊後・両子寺の参道石段をイメージカットに挿入)。豊後入りの老公の船を窺う桔梗たち、琵琶湖岸(松とヤナギ混在する草原)。出奔中一旦お城に戻る姫が物売り姿で入る城門、二条城本丸櫓門。布袋一味の飛竜の密談に聞き耳を立てるお堂で野宿の山師、大覚寺聖天堂縁先から前の敷石を見るアングル。埋蔵金を求めて入る風穴のある山、不明(巨岩ごろごろで幼松など疎らに生える野原、導入のイメージカットに国東半島の熊野磨崖仏、不動明王と大日如来)。桔梗が笛を吹く滝、不明…なんか流水が作り物くさい。長崎をさしてゆく一行、不明(溜池の堤みたい、山容や植生は亀岡っぽい)
*今回ニューカマーの刺客は死なず、事後布袋に桔梗との協調を求められたりしている。こやつが持ち込む大仰な武器は大筒、トンデモはこれ自身ではなく鬼若に大岩で破壊されるトホホぶり、どんなヤワい大砲なんだよ。悪家老は西田健、やってるのは御救米の横領でセコいが西田氏のセコいワルはいつもながらキュート。ラス立ち福ちゃん入り(ヒラ藩士)、峰さんはもっと露出多くて目付に従う捕り方に何度も登場。


第6話 「罠にはまったお嬢さん」 2005.11.14

 欲深・女好きであまりにもわかりやすい悪代官、賄賂を断った和泉屋を即投獄し娘も毒牙にかけようとするところを、老公の思いついた巡検使芝居で懲らしめる。お嬢様を見守るヘンな三兄弟が実の兄とか、相変わらず手際のわるい布袋一味の爆破騒ぎのエピソードが挿まれる。

 ロケ地、日田入りの一行が通りかかる球磨川、桂川松尾橋上手河原。酒を買いに行った助さんが美女を見つける橋、八幡掘明治橋。お嬢様は堀端。和泉屋の米俵を検査に来る役人、新町浜。その騒ぎのなかツナギをとるお娟とアキ、明治橋たもとの茶店(格子越しに明治橋)。代官所を見張っていて飛竜の幻術に誘い出されてしまうアキと鬼若、鳥居本八幡宮。三兄弟の回想、貰われてゆくお咲の船、広沢池東岸(兄弟は堤)。日田を発つ一行、不明(野原)
*悪徳商人は中田浩二、巡検使に化けた「賄賂役人」助格相手の悪徳商人ぶりがさすが。ラス立ち福ちゃん入りチラっとどアップあり・用心棒のセンセイ。


第7話 「悪代官と十人の盗賊」 2005.11.21

 舞台は八女、盗っ人まで追い使う悪代官を懲らしめるお話。その盗っ人に騙され贖罪の日々を送る元大工と、彼を慕う茶問屋の女将のほのかなロマンスが描かれる。

 ロケ地、桔梗と飛竜がツナギの渡し船、広沢池西岸。僧形の飛竜は観音島へジャンプして去る。一行と離れ山道をゆくアキ主従が布袋の手先と戦うシーンは酵素か(山道、ダート、谷川)。徳兵衛の回想、幼いおくみと遊ぶ旅先の水辺、広沢池西岸・養魚場付近の細流。
*桔梗、遂に老公の前に立ち絶好のチャンスをほほえみパワーにためらい失敗。このほか、お茶目な蜘蛛盗聴器なんかも使ってみせる。*昔徳兵衛を騙して図面をゲットし、いままた代官の手先になって引き込みを強要する凶盗に亀石征一郎。*ラス立ち福ちゃんちらり?


第8話 「仰天!化け猫の仇討ち」 2005.11.28

 舞台が佐賀だけに化け猫、祟る相手は祝言間近の娘に悪さを仕掛け死に追いやった大目付の馬鹿息子。出没するあやかしの正体は娘の生き別れの弟で仇討ち、老公がどら息子の髷を落し「成敗」。騒動に付け込んで老公を狙う桔梗は説得攻撃に遭い退散、なんだかだんだんショボくなってゆく布袋一味なのだった。

 ロケ地、死んだ娘の実家、萱葺の門にスロープ、不明。化け猫芝居の弟のねぐらの漁師小屋、罧原堤下河原。弟が姉の死の直前会って話す神社、大原野神社か。姉の墓、不明。


第9話 「老公狙った百年の恨み」 2005.12.5

 布袋との確執に決着がつく一話。船を襲った葵紋の謎解き、遂に野望を剥き出しにする飛竜などの要素を散りばめ、異人さんも出てくる派手な展開のすえ、恩讐の果て布袋の自爆。

 ロケ地、長崎の浜辺と街道、海津大崎付近か。異人の雲水を助けるアキら、およびお娟と対峙の桔梗、萬福寺境内の竜宮門や回廊。
*通常バージョンとは違う印籠出しは二度、河合甚兵衛の手下だった老爺にこそっと、あとは長崎奉行が出役し「怪しい奴」と決め付けるのにさっと出して身分証明。福ちゃん、この奉行についてくる役人。*それにしても?なのは飛竜の年齢、桔梗の父親を殺ったときいくつよ。


第10話 「格さん切ない柳川慕情」 2005.12.12  

 夜は芸者・昼間は魚屋の染太郎に魂を奪われる格さんのお話、イカレ具合は筆洗っちゃった真っ黒のお茶を啜ってニタリと笑うほど。筋立ては虐げられた民を掬い上げる通常パターンだが、ゲンかつぎのひどい悪徳商人をからかったりしてコミカル要素強し。染太郎にも弟にも慕われる格さん、しかし彼は老公の傍を離れる考えは持っておらず、娘を傷つけない別れの言葉を探していたりするのだった。

 ロケ地、柳川手前の街道筋でお昼を使う一行、大覚寺放生池堤石橋たもと。「格」と名付けた犬を構う染太郎の弟と出会うアキら、放生池畔。染太郎の恩人・野島屋(ワルにハメられ欠所になった商人の一人)が余生を送る長命寺、西寿寺(山門)。染太郎と話す老公、大覚寺大沢池畔。柳川を発つ一行、格さんを待つ茶店は大沢池北辺水路際にあしらい。
*験かつぎの黒木屋が崇めている黄いろい大猫像が妙にポップ調で笑える。*福ちゃん二態、魚屋の染太郎にからむならず者と、ラス立ちの家士。


第11話 「刀の鍔で結ばれた愛」 2005.12.19  

 舞台は肥後、殿様の若君の祝い鍔献上に横槍を入れる悪徳商人と欲深家老。もともと献上することに決まっていた名人が襲われ利き腕を負傷、息子に重責がかかるが彼は恋愛問題に悩んでいた。

 ロケ地、檜屋火宝の妻女を助ける街道筋、不明。火宝邸、民家長屋門(一部内部も)。火宝の息子が惚れ込んでいる娘の家(私設孤児院)民家傍に小屋セット(小川や農地も)。山吹屋の庭、不明。火宝が帰宅途中襲われる林、鳥居本八幡宮広場(夜)熊本城、本物。出立風景、アキと鬼若がいる水辺、大覚寺放生池源頭付近。
*火宝に中山仁、悪家老に小沢象。献上品選定の席上、呪いを込めたとの証言に怒って偽証者に駆け寄る尚之助を止める藩士に福ちゃん、もちろんラス立ちも。


第12話 「初春!意地の味くらべ」 2006.1.9

 八代藩のお家騒動、若様を毒殺し城代に取って代わろうとする悪党。企みには饅頭が使われ、代々いがみ合ってきた菓子屋の娘と息子の恋が成就する挿話をからませる。

 ロケ地、八代入りの老公らが凧揚げ中のおさわと宗太郎に出会う道、木津堤か。納戸勝手方暗殺に行き合わせるアキら、大覚寺五社明神。側用人と納戸奉行が若様毒殺の密談をする城の庭、園部国際交流会館(お城に似せた建物・下部がガラス張りなので幔幕をあしらって上部のみ映す)。宗太郎を悪企みから救うため自分が献上菓子をと申し出るおさわ、城門のシーンは園部高校南門(園部城址)
*ラス立ち福ちゃん入り、家士で裃着用。助さんと戦い一瞬どアップに。


第13話 「黄門様のお供は偽千太」 2006.1.16

 人吉入りの一行、悪代官を黄門様がやっつけてくれると噂する民を見る。そのもとは千太を名乗る男の騙り、老公の令名を使って小金を稼いでいた男が健気な孝行娘に縋られてしまい窮地に陥るところにホンモノ出現。

 ロケ地、人吉入りの一行が加増の年貢取立ての役人に追い縋る民を見る道、不明(畑地端の竹林、北嵯峨農地か)。人吉を発つ一行がゆく山道、酵素ダートか。
*騙り男は中野英雄、最後のめ組小頭。孝行娘の父にうえだ峻、いつもすまないねぇなんていうヨイヨイ親爺役を見るのは初めて。代官所役人に福ちゃん、騙り男を捕縛するシーンとラス立ちに登場。


第14話 「仇が教えた命の重さ」 2006.1.23

 父の仇を求める姉弟、しかし高熱に倒れた弟は仇の医者に救われる。仇のほうには充分に気の毒な経緯があり、頑なな姉も土壇場で折れ仇討ちを断念するも、正義漢の医師が煙たい悪代官と一味は事態を利用し三人もろともの始末をはかる。

 ロケ地、桜島の見える浜をゆく一行、合成か吹き替えか。年寄扱いに怒り道を急いだ老公が滑り落ちる谷、酵素ダートか。老公が運び込まれる指宿の庄屋宅、民家門。砂湯に埋まる老公、琵琶湖岸か(砂浜、水制が見える)。急に検地の代官が甚内に阻まれる田地、不明(亀岡盆地か)。代官立会いで行われる仇討ちの摺ヶ浜、琵琶湖西岸(松原に幔幕張り)。指宿を発つ一行イメージに開聞岳を望む浜。
*医師・網野甚内に伊吹吾郎、余裕の風格でお話を引っ張る。仇討ち弟の、近藤勇の養子や「赤松愛」を演った浅利陽介もいい感じ。*捕り方に福ちゃんと峰さん。


第15話 「波瀾万丈!お娟の休日」 2006.1.30

 老公に貰った贅沢なお休みに飽いたお娟は、城下で情けない道場主と出会い、悪家老のどら息子を相手の藩剣術指南役をめぐる騒動に巻き込まれてゆく。お娟に薫陶を受けたダメ剣客は褒められた得意技に自信を持ち落ち着いてゆき、腕自慢の筈の家老の次男坊はあらぬものを見て焦り自滅する、剣法ものによくあるパターンで展開する。

 ロケ地、鵜戸神宮へお参りの老公、イメージに本物、参拝シーンは不明(垂れ壁が特徴的)。特別休暇に飽きて宿を出てきたお娟がアブレ人足に詰め寄られボコられている大木を助ける城下、大覚寺大沢池畔・石仏群周辺。飫肥城、本物。儒学者・林周庵を襲う刺客、仁和寺観音堂(これに先立って千太がアキらにあと二日お娟に連絡を取らぬよう伝えている。これは観音堂階)。大木の回想、幼時師匠に拾われた際蕎麦を食わせて貰った屋台、大覚寺天神島。武芸者・三好梅軒に化けた老公らが大木とお娟に勝負を挑む城下、不明(段差の向こうに半分顔を出している長屋、家老の息子が隠れて見ている建物は塔の基壇ふう)。指南役を賭けての試合が行われる城内三の馬場、二条城二の丸
*老公の梅軒の格好もアレだが、笑えるのは助さんの武蔵ふう茶筅髷に二刀流。*大木の道場と蔵人のそれ以外にもう一軒ある道場の主に峰蘭太郎、総髪垂髪の出で立ちで、試合には立会人を務める。このとき控える家士の一人に福ちゃん(裃)、ラス立ちもあり。


第16話 「鬼と呼ばれた母の涙」 2006.2.6

 雨宿りに入った先で会った「嫁」は若い未亡人で、二親の顔を知らぬ身の上。この家にやってくる高利貸しのキョーレツな女は、赤子の頃手放した娘を探している。もうこれだけで先の見えるお話だが、金貸し女を野川由美子が演じていて涙ホロリの情話に。

 ロケ地、雨宿りに入る元船頭・太吉の家、酵素民家セット。
*野川の「母」は娘を探す算段のため首の飛ぶような悪事に加担しているゆえ、時代劇のお決まりで娘を庇って落命の運び。*「嫁」の父・太吉に赤塚真人。福ちゃん二態、金貸しお重にくっついてくるチンピラと、ラス立ち要員の船奉行の家来。


第17話 「その女に飲ませるな!」 2006.2.13

 一行が阿蘇の麓・坂垣宿で出会ったうわばみ女は、その酒癖ゆえ娘の婚家に忌避され孫の顔も見れぬ境遇。しかし娘の嫁ぎ先の旅籠に降って湧く災難、郡奉行と悪徳商人が組んでの宿場乗っ取りに、孫をその手に抱く夢をあきらめ告発に立ち上がる。これがへべれけに酔って奉行の中田浩二に「やい大タコ!」とかますから傑作、波乃九里子が熱演。娘は小林綾子。

 ロケ地、前後の街道筋の野道等はいつもの通り不明。郡奉行と悪企みの富田屋の寮、大覚寺望雲亭。三崎屋の嫁・お幸に話を聞く老公、大沢池北側の原っぱに茶店あしらい。天気の良い日には赤子を連れて来るここは、遠目で母に子を見せてやる場所、母のお国は水路を隔てて向こうの天神島にいる(三崎屋との「約束」の近付いてよい距離・十間がこれに当るという趣向)。「孫」を抱いた老公に悔しいと掻きくどくお国、護摩堂前。散歩から帰るお幸が拉致される道、有栖川畔。誘拐犯の一人が富田屋とツナギをとるやしろ、五社明神内陣。
*悪い酒がテーマのお話、導入は泥酔した助さんが断酒宣言したことを書いてある格さんの日誌から。商家の番頭も顔負けの細かい記録をつける格さんはけっこう面白くて好き。


第18話 「脱藩者は老公に瓜二つ」 2006.2.20  

 舞台は豊後・佐伯。干し鰯の利権をめぐるヤクザの抗争は悪家老の企みで、不埒と責め専売制に。以後、この家老が成り上がるためになした過去の悪行の因縁話に。

 ロケ地、寅造一家と熊五郎一家が抗争の河原、酵素河川敷。佐伯城、イメージに二条城(役者が入っての情景は東映城)
*悪家老のせいで汚名を着、神君の脇差を探す流浪の日々を送った元指南役は里見浩太朗の二役。なりは総髪の浪人態、三匹の御隠居の関谷勘兵衛に似る。回想シーンなどに出る月代剃ったほう、思いっきり年寄に見えるのはなんでだろう…。*悪家老は亀石征一郎、「娟奴」に風呂に誘われるが湯船に鬼若というグロいシーンが大笑い。*具足改めのくだりに峰蘭太郎と福ちゃん、立ち回りでは峰さんは殿様を守り福ちゃんはチャンバラ。


第19話 「箱入り娘と最強の用心棒」 2006.2.27

 監査を前に悪事の証拠隠滅をはかる船奉行、消されかけた豊田屋親子を救う老公は父子のわだかまりも解いて中津を去る。

 ロケ地、中津入りの一行がゆく道、琵琶湖東岸・守山今浜町なぎさ公園菜畑東岸湖畔(マイアミ浜か佐波江、山なみの手前に見える緑帯は日野川河畔林か。ラストも同所)。おみつが駕籠を降りてゆく山道、鳥居本か(巨岩露出、侍とやりあうのは竹林)。豊田屋の息子の十三回忌法要の寺、粟生光明寺阿弥陀堂(鬼若が踏み抜くのは回廊)
*アキの命でおみつ護衛をつとめる鬼若、お店者の格好もする。怪力見せつけシーン多数、しかし竹は引き抜けないだろうの「あなたの杖を作りますぅ〜」はなんなんだ。


第20話 「男意気地の無法松」 2006.3.6

 舞台は博多、喧嘩っ早い一本気な男と出会う一行。彼が崇拝するマドンナが抜け荷事件に巻き込まれる筋立て、牢に込められ処刑されかかる二人を救い悪を懲らし、結ばれる二人を見て老公は還路につく。

 ロケ地、富五郎が苛められていた修太郎に喧嘩のしかたをレクチャー、中ノ島橋下河川敷。砂金入りの印籠をぶら下げて城下に立たされる千太、妙心寺大庫裏脇路地。採土場、不明。奉納腕相撲が行われる神社、上御霊神社(楼門、舞殿)。老公らが休んでいる茶店に旅装で現れ博多を出るという富五郎、嵐山自転車道(茶店は公園にセット)
*富五郎にガッツ石松、マドンナの亭主に恩を感じ、かつその死が自分のせいと思い込む単細胞設定。*ラス立ち福ちゃん入り(裃の藩士)。


ナショナル劇場50周年記念特別企画 水戸黄門2時間スペシャル 2006.3.13

 次期将軍をめぐるキナ臭い動きがあるなか、どこかひ弱な貴公子・甲府綱豊を旅に連れ出す老公。甲府へ向かう旅はお坊ちゃんを成長させるが、当の領地では柳沢と通じた次席家老が蠢動していた。

 ロケ地、高田馬場で乗馬中狙撃される綱豊、嵐山の公園か(ちらっとベンチ映り)。老公に白石の文を持ってきた茜が滑落する崖、酵素ダートか。西山荘、本物。老公が綱豊を町へ連れ出して乗る屋形船、大覚寺大沢池(大前屋が船を寄せて話しかけ吉原に招待)。甲府道をとらず東海道をゆく一行、不明。小田原城、本物。野原で富士を仰ぐ綱豊、忍あたりの野か。茜への暴言を反省する綱豊←茜登場の林、不明。箱根神社、本物(芦ノ湖に突き出した鳥居)。茜の父で武田忍びの五兵衛宅、酵素民家セット前に門屋(後で爆破炎上)あしらい。金山、不明(何度も使われた岩壁に小滝落ちる例の場所、ど派手爆破シーンあり)。江戸城イメージ、皇居外苑巽櫓
*甲府入り前に二件通常タイプの民衆救済譚を入れて、後段は甲府に巣食うワルを成敗という作りで、悪代官お風呂覗きや印籠お遊びネタもあって、助さんラブの女掏摸には父子再会話を絡めてある。キャストも豪華な面々をふんだんに配し、福ちゃんもきっちり登場。アキちゃんいじめると夜叉王丸が湧くほか、老公には桔梗が。


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