水戸黄門 第36部  TBS/CAL

キャスト
水戸光圀/里見浩太朗 佐々木助三郎/原田龍二 渥美格之進/合田雅吏 お娟/由美かおる アキ/斎藤晶 鬼若/昭英 新助/松井天斗 八重/岩崎加根子 美加/瀬戸早紀 静枝/池内淳子 夜叉王丸/山口馬木也


第1話 「加賀百万石への旅立ち」 2006.7.24

 どうしても姉の孫の婚礼に行きたい老公、助三郎の母の日光行きに乗じて出奔。行った先では、日光奉行所から五千両の公金が消えていた。

 ロケ地、助さんがフィアンセと遠乗りの道、不明(竹林際の芝地、八重と美香が休む茶店も同所)。日光さして道をゆく老公と助さん親子、沢ノ池東岸汀東照宮はイメージカット。置いてきぼりの格さんが追いついてくる山道、沢ノ池ダート(訪問先の名主の娘がやって来るのは汀からの登り道)。公金泥棒を追う役人たちが非常線を張る山道、酵素ダート。「泥棒」の侍・深見を匿った小屋を爆破し逃れるアキら、深見を隠した船がゆく川は嵐峡(鬼若が操船)。目付役が金を隠していた洞窟から出た老公らが役人に囲まれチャンバラ、沢ノ池堰堤下手のガレ場。旅立つ老公一行、嵐山東公園
*くすぐりをいっぱい入れてあるが、最大の見ものは目付役の中の人・峰蘭太郎(皮は誠直也)。助さんの用心棒志願は当たり前過ぎだが、格さんの色仕掛けは噴飯もの…熟女から逃れるのにアブない技使うし。福ちゃん奉行所の手勢、助さん用心棒の段でちょっと出て、老公捕縛に来て由美かおるに蹴られる。初回サービスでアキちゃんの危機に夜叉王丸もちゃんと湧き、目付役の正体を教えて去る。


第2話 「母子逢わせた達磨さま」 2006.7.31

 生き別れの母子再会の情話、母が襲われ負傷して運び込まれる旅籠に都合よく娘がいて心を通わせる。母に向けられていた陰謀はハナっから老公に把握されており、懸案の死病は神経性胃炎と判明し、達磨さまのご利益でメデタシ。

 ロケ地、高崎・少林山達磨寺、本物(イメージカット)。博打狂いの亭主に売られた娘を探すも不調で絶望し入水未遂のおさき、大堰川河原。涙金で追っ払われた内通者の手代がアキらにとっ捕まる野道、酵素河川敷(「逃がさないよ」のアキちゃんの脅し)。迎えに来た跡取り息子ともどもおさきが始末されかかる道、大覚寺遣水跡芝地(旅立つ老公も同所)。涙の母子再会を見てちょっと羨ましいアキが石を投げる池、沢ノ池東岸汀。
*悪企みに加担していた生さぬ仲の不肖の跡取り息子、身を挺して庇ってくれたおさきに感動「おっ母さん」オマエがお千代ちゃんより先に言うな。*おさきの調達してきた金を盗って逃げる手代が助格に阻まれる段、ナカマに福ちゃん。なりは人足ふう。


第3話 「手抜き普請の悪退治」 2006.8.7

 善光寺門前町で繰り広げられる夫婦親子の人情劇。悪代官が強要する手抜き工事を、酒を断って更生を誓った大工は撥ね付けるが、悪党は子をさらって脅しをかけてくる。

 ロケ地、善光寺、本物の本堂や山門(門前町は映画村)。公儀の使者がやってくる段で映る寺は大勧進。
*悪代官は小沢象。ラス立ち福ちゃんチラリ、老公にぶっ叩かれ。


第4話 「塩の道は絶体絶命!」 2006.8.14

 山賊と組み塩の輸送を阻害し、値を吊り上げ私腹を肥やす悪代官。彼らに利用され、誤解から引き裂かれかかる歩荷(ぼっか)の恋人たちを救う老公、力瘤を出したり杖で悪党をぶっ叩いたりと気炎を吐く。

 ロケ地、信越間(糸魚川−松本)の塩街道、谷山林道(山賊に襲われた歩荷の親子を救うくだり)。この際、許婚者の久吉を山の端に見て追い祖父殺しと斬りかかるともゑ、清滝河原(金鈴渓)。山賊に追われ崖を伝い降りる久吉とともゑの祖父、保津峡落合落下岩(祖父が落ちて見つかるのは落合河口の巌。後段、別の場面で同所へ向かうのに崖道も映る)。塩街道の山道、一部不明。
*自らロープ切って久吉に後事を託した祖父に山田吾一、悪代官に黒部進。


第5話 「美人女医は暴れん坊」 2006.8.21

 富山入りの一行は、正義感の強い無鉄砲な女医者と出会う。当地では薬の値が急騰し、民が苦しんでいた。

 ロケ地、橋の改修が行われている普請場、流れ橋と下の河原。弱音を吐く女医を励ます老公もこの近くの河原、干し場あしらい。当地を発つ助さんを見送る女医も流れ橋、老公らが堤法面の登り道にいる。空は曇ってどんより、遠景の山なみも見えず川はけっこう増水。
*ワルは家老で亀石征一郎、グルの悪徳医師に中田浩二。亀石氏存分に乱暴なワルで、中田浩二は見捨てられ暗殺されかかったり。女医は藤あや子、助さんとちょっといい感じ。


第6話 「印籠の故郷守る師弟愛」 2006.8.28

 輪島塗を食い物に私腹肥やしを企む悪代官、しかし名人のもとに送り込まれた産業スパイは、師に敬服しその娘を愛するようになっていた。

 ロケ地、御陣乗太鼓の浜ほか、琴引浜。伊之吉にツナギをとる菅田?藩の密偵、不明(赤山禅院に似た朱玉垣)。伊之吉がゆく街道やラス立ちの坂、不明。
*名人の泰山に林隆三、老公の印籠の作者設定で途中で身分ばらしアリ。


第7話 「狙われた百万石の婚礼」 2006.9.4

 姉上の使い走りを嬉々としてつとめる老公、柳沢の使嗾により加賀藩お取り潰しを目論む悪党を炙り出す。輿入れの姫様の、実母に会いたいという願いも叶いメデタシ、姉君と別れちょっと寂しそうに加賀を発つ。

 ロケ地、金沢城下に入る老公のくだり、妙心寺放生池(玉鳳院前)を北から見たアングルで衡梅院前へパン。金沢へ向かう菊姫の行列にならず者が乱入して大騒ぎの杉林、神護寺参道南側(林間から和気公廟所の玉垣がちらちら)。抜け出した姫が「雇った」ならず者に金を渡すのは鐘楼(刺客出てチャンバラ)。潰走した刺客が入る大貫屋の寮、宝厳院通用門。姫を伴い姉君・明芳院に会う老公、金沢城公園兼六園(琴似灯籠脇切石橋)。老公と城下散策に出た姫がゴリをすなどる子らを見る犀川、桂川松尾橋上手右岸汀。アキらが柳沢が遣わした忍び・蝉丸と渡り合う野原、嵐山東公園(夏草生い茂る向こうに嵐山と愛宕の山なみ、一部大堰川河原か)。姫の実母の回想、お輿入れの行列を拝みに行った国境の街道、神護寺参道。姫に化けたお娟の駕籠を襲ってしまう刺客団、大堰川堤か(このあとの立ち回りは大堰川河川敷と思われる)。明芳院に見送られる老公、金沢城公園・石川門表門


第8話 「助っ人アキの越後獅子」 2006.9.11

 それぞれに旅芸人たちと関わった一行は福井の見せ物小屋に集結、アキちゃんは角兵衛獅子の代役をつとめ老公たちは用心棒に納まる。その小屋は、町奉行とつるむワルが狙う一角に位置していた。

 ロケ地、アキらが角兵衛獅子の難儀に行き合わせる街道筋、沢ノ池東岸汀と登り口。福井入りの老公が芸人に無体のヤクザを蹴散らす林、大覚寺大沢池北辺並木五社明神裏手。角兵衛獅子の親方の回想、彦根で死んだ末妹もいた頃の旅路、大覚寺天神島朱橋天神島石仏(直前にインサートされた東尋坊と合成の画面あり)。芸人たちに見送られ福井を発つ一行、大覚寺大沢池北西畔沢ノ池ダート
*ラス立ち福ちゃん入り、町奉行配下の下役人。


第9話 「御老公の悪党志願!」 2006.9.18

 舞台は福井、城下一の大店を潰し甘い汁を吸おうとするワルを懲らしめる話。こともあろうに老公を自分が呼んだ「潰し屋」と誤認しもてなすもんだから、老公ノリノリで悪ぶってお芝居。

 ロケ地、小浜城下手前の街道の茶店、湾の絵から沢ノ池へスイッチ。ラスト旅立ちはここのダートか。
*老公を潰し屋と間違えた奉行配下の役人が迎えの駕籠へ誘うシーン、脇に控える下役に福ちゃん。


第10話 「夫婦の絆は河内節」 2006.10.9

 舞台は丹後宮津、臨終の亭主によそに作った子のことを頼まれやって来た後家は、その娘が巻き込まれるトラブルに際会する。後家が歌う河内音頭が監禁場所を知らせる小道具。

 ロケ地、天橋立を望む茶店、不明(海浜か湖畔か、橋立イメージと組み合わせ)。事後別れの浜辺は汀の柳からほぼ琵琶湖と思われるが特定できず。
*近頃評判のライバルが邪魔で潰しにかかる悪徳御用商人に上杉祥三、つるむ悪家老は西沢利明。河内の染物屋の後家(中村美律子)にひっついて登場の新キャラに松井天斗。ラス立ち福ちゃんチラリ。


第11話 「美人壺振り 恋の償い」 2006.10.16

 グレてヤクザ一家に出入りする大店の坊ちゃんを叱り飛ばす壺振りのお姐ェさん、その坊ンの父は二十年前泣く泣く別れた恋人だった。体を張ってかつての情人とその息子を守ろうとする姐さん、それとなく示唆された復縁から身を引き鳥取を去ってゆく。

 ロケ地、鳥取入りの一行、大砂丘とは合成。回船問屋・汐見屋が壺振りのお葉にあの日どうして来なかったと迫る八幡境内、日牟禮八幡宮蔵の前。その二人を見る老公、蔵を望む道を北望。お葉の回想、芸者のお葉と汐見屋(当時は大店の次男坊)がデートの深川八幡(富岡八幡宮)車折神社表参道。ヤクザに騙され家の蔵から献上品を持ち出した直太郎を諭すお葉、日牟禮八幡宮本殿(ヤクザ出てお葉が手傷を負う)。汐見屋に黙って鳥取を去るお葉と話す老公、日牟禮八幡宮本殿裏手の道。老公一行やお葉がゆく浜辺、琵琶湖(お葉の背後に見える松原から、佐波江あたりと思われる)
*お葉に池上季美子、汐見屋に中島久之、奉行に和崎俊哉、悪徳商人に入川保則、ヤクザに草薙良一。


第12話 「母と呼ばせた大相撲」 2006.10.23

 火事で夫と子を亡くした女は、子が好きだった相撲に心を寄せ各地を転々の暮らし。松江城下で助けた若い相撲取りに肩入れし出世の糸口となる試合に出してやるが、勧進相撲は勘定奉行と悪徳商人がアガリを掠める悪事の舞台なのだった。

 ロケ地、出雲大社参拝の一行、イメージに本物。お時が首吊り狂言で老公を騙す林、鳥居本か。お時が寄進する孤児養育の寺、不明。勧進相撲開催の藩公菩提寺・月照寺の土俵、不明(背景に神社の拝殿や祠)。松江を発つ一行がゆく海浜、琵琶湖東岸(遠景に沖ノ島)
*お時に烏丸せつこ、勘定奉行に深江章喜、悪徳商人に北町義朗。*相撲取りの兄ちゃん、ゴンゴン言い過ぎ。


第13話 「お江戸から来た凸凹家族」 2006.10.30

 新助が旅に出た目的は親孝行という逸話、萩焼の土を買い占める悪党を懲らしたあと、親と帰るかと見えた新助は再び一行に。

 ロケ地、銀山街道をゆく一行が新助の動向についてアキの報告を受ける、助さんが顔を洗う水辺、大覚寺天神島。新助に意見する助格、五社明神。萩を発つ一行、遣水跡
*福ちゃん、春木屋方のゴロツキで登場。


第14話 「父子結んだ石州和紙」 2006.11.6

 頑固親父に反発して家を出た息子が戻る話、和解のプロセスに職人対決なんかあって、悪事に利用されていた息子が囚われるのは印籠で解決。

 ロケ地、津和野入りの一行が和紙製造のために筋トレ中の職人親子(頑固親父と亡き長男の嫁)に出会う坂、不明。城下イメージに鯉群れ泳ぐ津和野の掘割。お小夜が戻っている義弟・恭平(次男坊)を訪ねる仕事場、酵素民家セット。石州和紙横流しの探索に出る一行が渡る橋、中ノ島橋(覗き込む水面に群泳の鯉をインサート)。横流しを持ちかけにゆく庄屋屋敷、民家門。津和野を発つ一行、酵素河川敷
*頑固親父に綿引勝彦、未亡人の嫁に長山洋子、庄屋に津村鷹志。次男・恭平を襲う一味の頬被り侍の一人、およびラス立ちの裃侍に福ちゃん、ほんのチラっと。


第15話 「お娟が挑んだ女の対決」 2006.11.13

 水禍を蒙った民を救おうと、藩祖の宝櫃を開ける決心をする徳山の殿様。その藩主の命を狙うのは、凄腕の雇われ女忍者だった。

 ロケ地、先乗りのお娟が手荒な誰何を受ける街道、酵素ダート。峰蘭太郎の馬廻組が女忍者にやられるのはこの先の広場。下城してくる馬廻役を出迎え宿の礼を述べるお娟、金戒光明寺鐘楼裏手〜長安院下坂。ここへ襲撃をかけた女忍者を追い込むお娟と助格、墓地。逃げる女忍者を見かけるアキ、東坂。女忍者が手下の山伏と潜む小屋、酵素河川敷(強襲を受け爆破して逃げる)
*殿様に江藤潤、悪家老に成瀬正孝、馬廻役に冨家規政。福ちゃんは馬廻組で、お娟誰何と小屋強襲場面に登場。


第16話 「銘酒を守った頑固者」 2006.11.20

 美酒を醸す蔵元を蹴落とそうとしたライバルは城代と結託、利き酒に細工をするが老公らの働きで企みは暴かれる。厳しすぎて弟子を失いかける頑固杜氏の情話が主体。

 ロケ地、宮島厳島神社縮景園賀茂鶴酒造酒蔵など現地ロケ。広島城天守も。
*杜氏に長門裕之、大殿に寺田農で側近が福ちゃん、城代は栗塚旭。


第17話 「男度胸の鬼退治」 2006.11.27

 悪徳商人に魅入られる網元親子、娘を好きな青年は気弱さゆえに結婚を許して貰えないでいたが、老公らのサポートで度胸をつけ蛮勇を奮い悪に立ち向かってゆく。

 ロケ地、岡山イメージに岡山城天守。城下へ向かう老公に身内になってくれと乞う魚屋の太吉、嵐山東公園。老公に娘を会わせにやって来る太吉、一行が休む茶店は上賀茂神社ならの小川畔にセット。網元に会う老公、琵琶湖東岸浜辺(島影の見え方や松原等から、佐波江と思われる)。太吉と新助が肝試しに行く夜の墓場、金戒光明寺本堂裏手墓地。鬼の首塚へ行く道、不明(石段と鳥居、途中からセットにスイッチ)
*網元に中田浩二、悪徳商人に工藤堅太郎。ラス立ち福ちゃん入り、由美かおるに足払いかけられ宙を飛ぶ。


第18話 「若君救った女将の秘宝」 2006.12.4  

 養父一族累代の墓参に赴いた老公は、当地でお家騒動に出くわす。自身の出自と似た悲しい母子を見た老公は、騒動の根を断つべく乗り出してゆく。

 ロケ地、養父・三木仁兵衛一族の墓に参る老公、三木市法界寺現地ロケ。明石藩の若君が斬られる寺は志染町の伽耶院。吉川温泉イメージに挿まれるナイアガラ型の滝は美嚢川の黒滝(お娟が用人に色仕掛けのくだりは「よかたん」露天風呂)。若君と小野藩の姫のお見合いの茶会が催される三木城下郡代屋敷、神護寺(本坊、参道)
*若様の生母に栗原小巻。ラス立ち福ちゃん入り。


第19話 「浪花娘情けの恩返し」 2006.12.11

 舞台は高野山、やっと拾ってもらったご主人を亡くした娘は追善に墓をたてるのが願い。門前茶屋を営む叔父を頼るが、そこで悪事を企む者どもの首魁は、ご主人を切腹に追い込んだ当人だった。ヨシモトな回。

 ロケ地、高野山金剛峯寺各所。大門、女人堂に伽藍の各所が使われている。


第20話 「祇園の夜の大騒動!」 2006.12.18

 京で今回の旅の起こりの「夫婦」と再会する老公、土産の京人形を求めに行った先で遭遇した親子喧嘩が、思わぬ大ごとに発展する。

 ロケ地、京イメージ、東寺外観。京の町をゆく一行、上賀茂社家町・明神川畔、藤木社前。所司代屋敷、西本願寺大玄関門。菊が実母と会わせてくれた件について礼を述べる道、金戒光明寺善教院脇坂。助格に菊を送らせ宿へ帰る老公、参道石段。人形師の娘をさらうつもりで出向くヤクザが通りを窺うのは三門、その娘の着物を着た菊が通るのは参道石段下、菊拉致は永雲院下坂(坂下の角を使うが、道標隠しに植木あしらい)。菊に加え人形師の「次男」も監禁したヤクザが長持に詰めて二人を持ち出し、始末するつもりで開けると中は鬼若とお娟の鎮守、鳥居本八幡宮。京を発ち街道をゆく一行、嵐山自転車道
*人形師に沼田爆、柳沢への貢物に人形を無理に頼む福井藩用人は森次晃嗣、ヤクザは西田良で悪徳商人は小沢象。*印籠後にちょっと唐突な感じで人形師の実子の次男の確執と、所司代が通う祇園の料亭の女将が菊のおばさんな件が出てくる。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ