鯉名の銀平 雪の渡り鳥

1983.5.20CX/東映

 下田湊を仕切る一家の小頭・銀平には恋仲の娘がいたが、曲折あって弟分に譲り、草鞋を履く。しかし旅先で親分の死を聞かされ、行きがかりで駆け落ち者を助けたことで恋しい女の姿が脳裏をよぎり、故郷へ立ち戻る。案の定下田は阿漕なヤクザに仕切られており、肝心の二人は銀平への遠慮と心残りから揺れているのだった。

鳥居本八幡宮

ロケ地

  • 下田の海は現地ロケ、荒波寄せる浜や断崖、海を望む丘など出るが詳細は不明。
  • 帆立一家の多治郎とサシで勝負の銀平、鳥居本八幡宮舞殿、本殿前。
  • 銀平が下田を出て五年の木曽・妻篭宿、草鞋を脱いだ一家で悶着を起こした若者を助けるくだり、捨て身の女が解放される恋人を確認する祠、大覚寺天神島(夜間撮影、祭礼の幟あしらい)。銀平の助けで逃げおおせた男女が礼を言うため待っている雪の街道は不明(杉木立の山道、マジ降雪)
  • 故郷へ立ち戻る銀平の辿る道、海崖や富士を望む野、滝(浄蓮の滝?)、山頂の薄野など現地ロケか。
  • 廃屋と化した大鍋一家を見たあと、銀平が参る先代の墓、不明。
  • 酒肆・川増の女将が富蔵を誑し銀平に注進におよぶところ露見し斬られる夜道、鳥居本八幡宮小柴垣道。女将の悲鳴を聞いた銀平が出てくるお堂(墓地のそば設定)大覚寺五社明神(舞殿に扉あしらい)。女将をタテに銀平を脅す富蔵が返り討ちに遭うシーンは鳥居本八幡宮にスイッチ、舞殿下の広場。

 銀平は大川橋蔵、痩せ我慢を貫く男伊達を熱演。恋人だったお市は坂口良子、亭主となった弟分は近藤正臣で拗ねた表情が○、銀平との仲を裂いたお市の養父は織本順吉。帆立一家の親分は小松方正、大鍋を裏切り帆立についた外道の富蔵は西田健。銀平を匿ってくれた酒肆の女将は左時枝。銀平が妻籠宿で助けた駆け落ち者の男女は桜木健一と西崎みどり。


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