砂絵呪縛

井沢雅彦監督作品 1960.3.29第二東映

 将軍・綱吉の病篤く、後嗣をめぐる争いが激化する情勢下のお話。佞臣・柳沢と対峙する間部詮房、それぞれに属する徒党あり、気の向くまま渦中に入る無頼の士あり、美女に惑う奇怪な絵師あり、正邪入り乱れての大騒動が繰り広げられる。己が命など塵芥な浪人は純情可憐な娘の一途な心に陥落、うっかり正義の刃なぞ振るってしまうのだった。

清凉寺

ロケ地

  • 将軍の平癒祈願の大法要が行われる芝・増上寺、清凉寺境内。本堂前の境内を使って賑わいが演出される。石畳脇で絵師・藤兵衛が砂絵を描いているほか、重四郎が呑んだくれる酒肆の外観も境内にあしらわれる。柳影組と天目党の小競り合いが本堂裏手でなされたりもする。
  • 柳影組が続々と終結する屋敷、不明。
  • 柳沢吉保と於伝の方が密談する庭、仁和寺宸殿・北庭池泉
  • 綱吉の愛妾・高音の局が直書のありかを蔵した簪を託した侍女・おみよの駕籠が襲われる道、南禅寺僧堂坂
  • 間部の娘・露路誘拐の報を聞き、間部邸へ駆け入る勝浦彦之丞、大覚寺大門
  • 柳影組が露路を移動させるくだり、途中通る墓地や入る深川のアジトは不明。
  • 事後旅立つ重四郎、不明(田んぼの中の道、背景に大きな古民家も)

 なりゆきで柳影組(柳沢派)に身を置く浪人・森尾重四郎は近衛十四郎、孤独の淵に立つニヒルな男設定だが、のちの月影のダンナを髣髴とさせるシーンもちらほら。重四郎にめろめろの妖艶な美女・お酉は千原しのぶ、吹き替えだろうけど刺青依頼の際の背中にどっきり。お酉の親爺の目明し・留五郎は天草四郎、お酉になついてる下っ引の紋吉は冨久井一朗。重四郎をスカウトする柳影組の首領・鳥羽勘蔵は田崎潤、助平もはたらく腹心・津川弥十郎は楠本健二。
天目党(間部派)の党首・勝浦彦之丞は品川隆二、爽やかな若武者。彼に付き従う義助は時田一男、間部の娘で彦之丞の恋人の露路は中里阿津子、間部詮房は徳大寺伸。
桂昌院は東竜子、於伝の方は鳳衣子、これと通じ紀州綱紀を推す柳沢吉保は柳永二郎。後嗣に関する将軍の直書を託される、寵愛深い御側室・高音の局は松岡利栄子、簪に仕込まれた密書を水戸老公へ届ける途中難に遭う腰元・おみよは富永佳代子。間部に通じる典医・良庵は明石潮、水戸光圀は北竜二。
お酉の裸身を見て惑乱、以降まとわりつく奇ッ怪な砂絵師・藤兵衛は吉田義夫。砂絵が呪いだったかどうかは不明…砂絵の呪いってナバホ族か・メフィストのくせに。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ