天下の御意見番罷り通る 彦左衛門外記

1987.9.10テレビ朝日/東映


 大御所・秀忠逝去に際し、次期将軍・家光が採用した危険な政策を阻むために知恵伊豆がとった奇策は、過去の遺物の起用。禄も返上し、気ままに自堕落な日々を送っていた大久保彦左衛門のもとに送り込まれた工作員は、見目麗しくうら若き、伊豆守の妹なのだった。

金戒光明寺

ロケ地

  • 大御所危篤の報を携え水野屋敷へ走る旗本、金戒光明寺永運院下坂(南望)〜長安院下坂(南望)。坂を駆け上り駆け下りる道を表現。駆け込む水野十郎左衛門屋敷は相国寺林光院門。
  • 彦左邸を抜け出したちづるがやって来る伊豆守上屋敷、大覚寺大門。兄・伊豆守にお墨付きの件を報告する庭は白沙村荘倚翠亭
  • 大御所の供養に登城する彦左、江戸城イメージに姫路城天守
  • 外様大名帰国に向け持ち場を下知する水野、屋敷の玄関は相国寺林光院式台玄関。

 大久保彦左衛門は三船敏郎、ぐうたらなリタイアを貫禄たっぷりに演じていて、闖入者のちづるに追い立てられるさまは思い切り可愛い。殿様をボロクソに言う用人の喜内は藤村俊二、だらしないのはおんなじで笑える。彦左を奮い立たせ、お墨付き偽造までするちづるは田中美佐子、爺さまたちを手玉にとる可憐な小悪魔ぶりも良し。ちづるの兄の伊豆守は田村亮、家光は堤大二郎。旗本奴の一人に福ちゃん。


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