折鶴笠

冬島泰三監督作品  1951.8.31大映


 旅の途中で供とはぐれたお嬢様を、ちんぴらの兄哥が助ける話。思い込みによるぶっ飛んだ誤解と、掏摸や欲深渡世人がこそこそ立ち回るせいで、兄哥は娘を守って大立ち回りを演じる羽目に。

 鶴太郎の所作が決め手のコメディ、おちゃらけたけちな兄哥をさんざん見せられたすえに出る、お菊の夢に登場の「前髪立ちの折鶴さま」は噴飯もの。

ロケ地

  • お菊が番頭とはぐれてしまう馬入の渡し、不明。渡し場と周辺の街道筋は、松がぽつぽつ生えた地道、対岸に並木のある土手など。琵琶湖周辺かあるいは淀堤か、判別できず。
  • 鳴海屋にはとどまらず水戸の母のもとへ向かう鶴太郎、谷地田の切り通しか。

 鶴太郎は長谷川一夫、掏摸のお芳は山田五十鈴。目のわるい鳴海屋のお嬢様の菊は長谷川裕見子、お供の番頭は市川団升。お菊をさらう欲深渡世人コンビは澤村国太郎と寺山雄作、彼らが草鞋を脱ぐ貸し元は羅門光三郎。鶴太郎を身分の高いお侍だと妄想する旅籠の女将は清川虹子。


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