鬼平犯科帳スペシャル・高萩の捨五郎

2010.6.18CX、金曜プレステージ

キャスト
長谷川平蔵/中村吉右衛門 久栄/多岐川裕美 酒井祐助/勝野洋 木村忠吾/尾美としのり 村松忠之進/沼田爆 三井忠次郎/中村吉之助 竹内孫四郎/中村吉三郎 山崎国之進/中村吉五郎 小柳安五郎/谷口高史 小林金弥/中村歌昇 小房の粂八/蟹江敬三 伊三次/三浦浩一 大滝の五郎蔵/綿引勝彦 三次郎/藤巻潤 おとき/江戸家まねき猫 相模の彦十/長門裕之 おまさ/梶芽衣子
高萩の捨五郎/塩見三省 八重/遠野なぎこ 籠滝の太次郎/若松武史 お兼/北原佐和子 鳥居松の伝吉/春田純一 清水三弥/大柴隼人 辰造/青山勝 戸田伊織/石井英明 竹造/火野正平 妙義の團右衛門/津川雅彦

原作/「高萩の捨五郎」文庫20巻、「妙義の團右衛門」文庫19巻


 奇妙な経緯で、傷ついた身を火盗改役宅で養生することとなった嘗役は、危ういところを助けてくれたご浪人さんの正体が鬼平と知る。おかしらのまごころに触れた彼は密偵を志願、しかしかつて馴染んだ大盗を捕えさせようとして露見し賊の制裁を受け、平蔵に黒星をつける結果となってしまう。

本法寺

ロケ地

  • 本所イメージ、八幡堀・明治橋下手から上流望(猪牙舟あしらい)。五鉄セットへ切替。
  • 市中見回りに出る平蔵、粂八の操る船がゆく大川、橘寺前に水面合成。カイツブリやトビの声あしらい。このあと上がる料理屋は、原作設定では秋葉権現近く。
  • 料理屋で見かけた捨五郎をつける平蔵、旗本が粗相をした幼児を斬ろうとする大川堤は山室堤。捨五郎が父子を庇い斬られるのは堤下の畑。運び込まれる寺嶋村の百姓家は「酵素」似のオープンセット。
  • 後日、捨五郎を斬った旗本の家来とすれ違う平蔵、妙心寺大庫裏脇路地。原作設定は九段坂下。
  • 捨五郎の杖を作る枇杷の木を採りにゆく平蔵、神護寺境内林間。木の間に明王堂の甍がちらり。
  • 平蔵手作りの杖で外へ出て歩行訓練の捨五郎、妙心寺大通院裏塀際(ラウンド塀角)。行き会った商人に突き当たられて転びかけ、杖に施された心遣いに感激する路地は妙心寺福寿院道(東望)
  • 密偵となって三年後、妙義の團右衛門と再会する捨五郎、仁和寺。メジロを売っている露店は参道に、團右衛門が茶屋女をナンパする茶店は茶所、捨五郎と團右衛門がばったり出会うのは中門を出たところ。原作設定は愛宕権現。茶所は後段でも登場。
  • 芝神明近くの料理屋・弁多津、大覚寺望雲亭(入口のみ、内部はセット)
  • 團右衛門配下の伝吉が、捨五郎を呼び出し前金を渡す寺、本法寺。仁王門越しに石畳をゆく捨五郎を映し、伝吉が声をかけるのは本堂と開山堂の間・渡廊越し、やり取りは開山堂階脇で塔と蔵が映り込む(南望)
  • お盗め当日、團右衛門のアジトへ向かう捨五郎、妙心寺大庫裏脇路地。
  • まんまと火盗の裏をかき、悠然と船をやる團右衛門、不明(静水域)
  • 捨五郎の塚、不明(雑木まじり竹林、鳥居本や酵素っぽい感じ)
  • 一年後、侍に化けて茶屋女に会いに来た團右衛門を捕えるくだり、大覚寺放生池堤。池之端仲町の出合茶屋から出て不忍池端をゆく團右衛門と伝吉のシーン、導入は大沢池側から放生池堤越しに心経宝塔を望むアングルで、既に鬼平の乗った船が手前に来ている。船をおりた平蔵が二人の前に出るのは堤エンドの石橋際、船着が拵えてある。
  • 事後、石段をおりてくる平蔵、神護寺石段。

*妙義の團右衛門を裏切って殺されるのは、原作では同じ嘗役の馬蕗の利平治。


→ 鬼平犯科帳シリーズ表紙


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