松本清張の異変街道

秋の特別企画 1993.10.13フジ/京都映画

キャスト
三浦銀之助/古谷一行 お蔦/藤真利子 河村百介/火野正平 幸江/森口瑤子 杉浦治郎作/織本順吉 平作/河原崎建三 与四郎/長谷川明男 弥助/浜田晃 甚兵衛/三谷昇 花屋利助/沼田爆 虎谷伊織/内田勝正 庄太/赤塚真人 薬研堀の常吉/蟹江敬三 お文/上野めぐみ 神官/高峰圭二 勘助/岩尾正隆 三蔵/小船秋夫 松波筑後守/神山繁 山根伯耆守/綿引勝彦 隠居/丹波哲郎


 死んだと思った友、その生存を知らせた男が消され、疑惑は決定的に。係りの岡っ引とも気脈を通じた旗本は、江戸の見張りを彼に託して甲府行。そこでは、金山をめぐる闇の戦いが進行していた。

大覚寺

ロケ地

  • 殺された水茶屋親爺・花屋利助の葬儀を覗いていた侍のことを常吉親分に報告する下っ引、広沢池か(夜鷹等行き交う土手下?)。その後、親爺殺しの犯人を乗せた船頭を尋問する渡船場(?)は嵐峡か(水辺、船が係留されている)
  • 鈴木栄吾の墓を撫でるお蔦に声をかける三浦銀之助、二尊院墓地。利助が栄吾に会った話をしていたと聞く茶店は二尊院門内の茶店、紅葉の馬場ロングからパンしてきて、門もちらりと映り込む。
  • 利助殺害犯の死体が上がる大川、流れ橋下河原。橋桁が落ちている。小梅から放り込むと流れ着くのはここと「聞き込み」。
  • 小梅の里、イメージに来る溜池越しの竹林は北嵯峨か。常吉が下っ引を待っている土手は有栖川、河床から見上げで堰堤映り込み。甲府勤番支配・山根伯耆守邸、中山邸(参道や通用門も映し、開いてるのでこっそり入るのは門、庭も使用)
  • 小梅の里の青日明神、不明(山中のやしろ、石段上に舞殿、古怪な祠)
  • 山根邸をちらりと見て立ち去る三浦、このあと青日明神の番人・利助を訪ねるシーンは造園業の敷地内か。
  • 常吉と呑み、甲府行きを告げ後事を託す三浦、船は嵐峡に。
  • 三浦が甲府へ向かう道、不明(両脇がススキ原の野道や山道)。病を発した平作の娘に薬を与える小仏峠は谷山林道か。
  • 甲府宿、みろくの里。建物の並んだ「大路」や、坂道の家も出る。
  • 雲助にからまれるお蔦、不明(山道)。祠から出て雲助を追い払う利助、不明(山中のやしろ)
  • 西山の湯治場、みろくの里か。平作の娘を見かけ追ってゆくと出る里、不明(崖に松)。宿を出た三浦がゆく夜の谷川、清滝か。このあと崖道や山中の林、祭りが執り行われている神社は鳥居本八幡宮。導入は本殿裏手の高みから見下ろした図、青日明神設定。立ち回りには広場も使われる。
  • 武田の裔が棲む台里の里、イメージに保津峡、隠居の屋敷はみろくの里セット。
  • 引っ越した山根の屋敷、大覚寺大門
  • 利助を見張っていた常吉たちが危機に陥るところを助けた三浦、二人の衣に砂金が付着しているのを見つける祠は大覚寺天神島(ライトアップ)
  • 甲府へ戻る三浦、イメージに身延山山頂から見た富士山と富士川峡谷のパノラマ。河村に話を持ちかける西山の宿はみろくの里
  • 河村が三浦を坑道へ案内するルート、清滝河原〜保津峡落合崖から落下岩と崖道。平作が吊るされているのを見る野原は酵素河川敷。このあとは荒れ気味の植林杉の林、坑道入口は大きな巌の下。
  • 河村の計略で山根たちを引っ張り出す河原、湖南アルプス。河原は砂河原で表流水はちょろちょろ、片方の山肌はガレて幼松が植えだされている。また、山裾には蛇籠状の「養生」がなされている。水食を受けたと思しき巌もちらほら、岩山上に立つ栄吾たちの絵もある。
  • 三浦の文を見て江戸からはるばるやって来た常吉、二人して山なみを見て述懐のシーンは身延山現地撮りか。

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