腰抜け巌流島

森一生監督作品  1952.10.2大映

キャスト
宮本武蔵/森繁久弥 佐々木小次郎/大泉滉 お通/三條美紀 おゆら/清川虹子 吉野太夫/丹下キヨ子 沢庵和尚/エンタツ 長岡佐渡/渡辺篤 素っ破の佐吾郎/坊屋三郎 吉岡伝七郎/山茶花究 易者呑斉/益田キートン 江戸っ子三吉/上田寛 柳生石舟斉/南部彰三 本阿弥光悦/葛木香一 吉岡清十郎/原聖四郎 城太郎/西岡タツオ 池田輝政/清水浩 細川忠興/武田龍 本位田又八/三上哲


 関ヶ原から巌流島まで、徹底して喜劇タッチで描く武蔵伝。細かいことは観客がご存知の態で進み、「ノーモア、宝蔵院」など、当時はやりのタームを織り込んだ台詞も飛び出す楽しい作り。漫画チックで大胆な書割も見もの。

舞子浜

ロケ地

  • 池田の殿様名義で、たけぞう処刑の高札が立つ堀端、彦根城内濠端(いろは松の傍から佐和口多聞櫓を見る図)。たけぞうが吊るされている木のある城内はセット、花田橋もセットで姫路城天守は書割。
  • 奈良イメージ、塔と大仏殿をデフォルメした書割。
  • 島原大門、現物を模したセット。
  • 一乗寺へ向かう吉岡の一党、不明(田の中の一本道、ロングショットあり)。下り松はセット、極端に奥が坂の塀を作りこみ。
  • お通が九州へ行ったと聞き、武蔵が馬を駆る街道、不明(土手と書割を合成)。駆け入る小倉城下、大寺の路地か。長岡佐渡邸はセット。
  • 佐々木小次郎と対決の長門・船島、舞子浜。北小松から白髭神社にかけての海岸線が背景として映り込むが、見事に余計なものは建っていない。船上のシーンもあり、対岸の湖東の山なみや島影が望まれる。勝負が済んでお通と抱擁の段では、モノクロでも明らかな眩しい青空が。

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