影の軍団IV

関西テレビ/東映

キャスト
服部半蔵/千葉真一 さつき/池上季実子 あやめ/美保純 菊次/石田純一 がま八/大葉健二 善九/伊原剛 隼太/黒崎輝 トキ/千原麻里 お松/澄川真琴 千代菊/加納美和 弥一/岩戸隼人 牡丹/樹木希林 お梅/藤沢ふゆき 瓢斎/橋爪功 お才/笵文雀 お蓮/志穂美悦子 お蝶/MIE 勝麟太郎/真田広之 堀田正睦/山本學 坂本龍馬/世良公則
村山大蔵/菅貫太郎 鬼源/ストロング金剛 楯岡道雪/亀石征一郎 井伊直弼/成田三樹夫


第1話 春一番!燃えて半蔵いま発進 1985.4.2

 黒船来航で揺れる幕府、開国派と攘夷派が対立するなか、世を憂える若者たちと会合を持っていた老中・堀田正睦が狙われる。若侍のなかには、青年・勝麟太郎が居り、遠く家光の世より伝わる「影」の存在を希求していた。

ロケ地

  • 江戸城イメージ、姫路城天守
  • 川番の伍平が爆破犯を見てしまい斬られる番小屋、大覚寺大沢池船着(大) に小屋あしらい。爆破された料亭は深川。
  • 牢を出されたさつき、麟太郎を案じ半蔵に話すのは仁和寺九所明神前。灯篭の火袋には蝋燭があしらわれている。半蔵は僧形。
  • 堀田を狙うべく早暁の街道をゆく多聞院一党、松尾橋下手右岸堤か。
  • 下田へ出立する堀田、騎乗する屋敷の玄関は相国寺林光院式台玄関。行列がゆく街道は北嵯峨農地田んぼ越し広沢池西岸沿いの道。田畔、積み藁の陰にさつきと瓢斎がいて一行を見ている。
  • 堀田の一行が荷車で道を塞がれ、続いて爆破され逃げ惑う山道、谷山林道か(堀田は馬で坂を駆け上がって逃れる)。騎馬の堀田と配下が降りてくる坂は酵素降り口、多聞院一党に囲まれ混戦となる野原は酵素河川敷。堀田の危機に駆けつける軍団、それぞれのルートに天神川河床広沢池芦原、桂川大堰下などが使われている。逃げた堀田の前に立ちはだかる多聞院一党、堀田に化けていた半蔵が正体を現し死闘を繰り広げる河原は天神川河床。山道でも酵素でも天神川でも、派手なファイヤあり。

ゲスト
多聞院鉄山/小沢象 牧野因幡守/中村錦司 伍平/岩城力也 三木/遠藤憲一


第2話 女の顔が夜光る 1985.4.9

 旗本が次々暗殺され、麟太郎にも魔手が伸びる。黒幕は開明派が大嫌いな書院番頭、親切面して軍団に近づく彼の手の者の肌には、伊賀の印があった。

ロケ地

  • 一連の天誅現場の一つ、夜の坂は紅葉の馬場か。
  • 情勢を語るナレーションに被る、米国総領事館が置かれた下田玉泉寺、一様院(山門を斜めに見上げ、星条旗あしらい)
  • 土井宗清邸、相国寺大光明寺。門のほか、前庭や通用門、南の路地も出て、塀の内外で「密書」のやりとりがあったり。「半さん」がロバで来るシーンでは、背景に墓地の門が映り込んでいる(扉は閉まり)

ゲスト
お島/山本みどり 森山主馬/内田勝正 浦路/小沢寿美恵 陶多左衛門/石山律 土井宗清/綿引勝彦

※勝正は早い段階で半蔵に殺られるが、さつきが憎々しげにトドメさして堀に蹴込むのが大笑い。土井はスローガン復唱させてたりアブない感じ満点で、槍を仕込んだ落とし穴が仇になるへんもアレ。


第3話 微笑が殺意を呼ぶ 1985.4.16

 掛取りに追われ、刺客に付け狙われ、大忙しの麟太郎。そんな彼を、他ならぬ井伊の赤鬼が見込み、取り込む術に「女」を使う。それは、「影」の炙り出しも兼ねていた。

ロケ地

  • 野呂と入れ違いにお才の酒肆を出た麟太郎がゆく坂、金戒光明寺東坂。麟太郎をつけていた「行商人」を斬る「同志」、くろ谷墓地
  • 麟太郎の仲間が井伊の駕籠を襲うも待ち伏せされ返り討ちに遭う林、下鴨神社糺の森。井伊の家来が引き上げるところへ半蔵が出てチャンバラの窪みは池跡で、駆けつけた麟太郎が友の死を嘆くのを後目に去る半蔵は河合社裏手へ。その半蔵に、我が友を見殺しにしたと食ってかかる麟太郎、金戒光明寺石段
  • 堀田邸を出てきた麟太郎を裏切者と斬りかかる同志、金戒光明寺長安院下坂。同志二人が野呂に斬られるのは三門、野呂の言葉を確かめるべくお才の店へ走る麟太郎、永運院下坂〜セット。
  • お才を人質に麟太郎が呼び出される井伊の小梅寮、中山邸通用門。麟太郎の折助に雇われた半さんが、お才を奪われる夜道は参道。

ゲスト
野呂左文次/磯部勉

※糺の森で麟太郎の友を斬る井伊の家臣団の中に福ちゃん、リーダー格っぽい。
※お才は芸者当時に井伊の馴染みだった設定。「間夫」の麟太郎を世に出そうとするいじらしさが可愛い。


第4話 大奥からの依頼人 1985.4.23

 次期将軍をめぐる抗争、紀州を推す一派を抑えるため、篤姫の昔の恋人が人質に。配下のフライングを叱る半蔵だが、お局さまの依頼が便利屋に降ってくる。

ロケ地

  • 牡丹が滝川に招かれ、金蔵破りの依頼を受ける寺、西壽寺。石段から本堂見上げの図と、庫裏の煙とりをイメージに。
  • 半蔵と兵衛が対峙する橋、中ノ島橋。ハイジャンプ・エックス攻撃。
  • 江戸城イメージ、姫路城天守。後段、麟太郎が泉下の古泉に呼びかけるシーンでは、太った感じの天守が書割で出る。
  • 御金蔵に侵入し甲賀衆と戦う軍団、一部は大覚寺心経宝塔(基壇、石段)
  • 再度侵入する軍団、走る溝は大覚寺有栖川河床。取り付く石垣は彦根城か。

ゲスト
篤姫/賀田ゆう子 頬白兵衛/浜田晃 古泉万次郎/若尾哲平 滝川/奈月ひろ子


第5話 妖精は三度殺られる 1985.4.30

 横浜見物に行き、天誅と称し無辜を殺す輩を目の当たりにして憤激するあやめ。勝の口出しもあり暴走した彼女は、他ならぬ己自身のせいで落命する、気のいい男を見る羽目になる。

ロケ地

  • あやめをさらい、軍団をおびき出そうとする一味、脅迫状で指定のすすきヶ原は広沢池西岸葦原、夜間撮影。
  • 一味のアジトを逃げ出したあやめが走る水辺の道、大覚寺放生池堤(罠で、後から一味の浪人がつけてくる)。逃げる途中、荷担ぎ中の権太とばったり会うのは天神島祠前、一旦大木の陰に隠れるが、権太は追っ手の顔を見て怒気を発し、殴りかかってしまう。
  • あやめに権太の通夜を命じ、配下を連れ一味を退治にゆく半蔵、流れ橋と周辺。土手を駆け下り川を渡渉、流れ橋下の河原を駆け抜ける。アジトの荒れ屋敷はセット撮り。

ゲスト
近藤小弥太/岩尾正隆 筧蔵人/栗原敏 権助/苅谷俊介 鬼島軍十郎/鹿内孝 白井滋郎 福本清三

※バリバリ攘夷派の軍十郎を、村山大蔵が操っている図だが、異人殺しは賠償金高いのでやめておいてね設定。福ちゃんは軍十郎配下の浪人、ラス立ちではみごと千葉ちゃんに斬られて死ぬ。
※権太は大暴れして一味とやりあうが、裏とかはなく、本人の言うとおりの作男。


第6話 京の夜は血の香り 1985.5.7

 幕末の京、世を憂える若い公家が勝麟太郎と文のやりとりをするが、その情報を奪い金にする外道が暗躍。べんり屋に京都店があったり、お蓮が祇園の姐さんだったり。

ロケ地

  • お参りのところを樋ノ口少将に襲われる一条の妹、吉田神社竹中稲荷。お参りは本殿、犯行後の少将が一条と室町に嫌味をかますのは参道の重ね鳥居下。世を儚む一条妹、下鴨神社泉川(林を彷徨って髪に落ち葉いっぱい)
  • 半蔵が京へ向かう街道、木津堤(堤下から見上げ、画面下部に小屋の瓦屋根かすめ)流れ橋(飛脚の善九とすれ違い、彼を襲った刺客を斬り捨て)
  • べんり屋京都店従業員を葬る塚、木津河原(土手法面)
  • 三条口で勝麟太郎を待ち構える少将ら、神護寺。勝に化けたお蓮が石段を登ってくると、金堂縁先に僧に化けた浪人たちと少将がずらり。チャンバラは金堂前のほか石段や毘沙門堂前などでも展開される。
  • 鳥追い姿で京を去るお蓮、川堤か。

ゲスト
室町公春/堀光男 一条知範/小林芳宏 樋ノ口少将/石橋蓮司

※レンジは貧乏公家の暮らしを抜け出すため、裏の仕事を手がける設定。お蓮にはけっこう純愛してるが、本性はド助平みたい。


第7話 黒髪の処刑台 1985.5.14

 汚職を繰り返していた普請奉行は、証拠を握る部下の改方を密殺し、彼を登用した堀田正睦の非を鳴らす。改方の妹とその許婚者が命を賭し闇に立ち向かうさまを見て、軍団は動く。

ロケ地

  • 瑞竜軒の手下に志乃をさらわれたあと、秘密のツナギ部屋へ急ぐがま八、走る溝は大覚寺有栖川河床。大沢池溢水口へ這い上がり、セットへ切り替えて堀から小部屋へ入ったように演出してある。
  • 普請奉行が金を運ぶ船を襲う軍団、嵐山公園水路か。志乃に仇をとらせてやる堀端はセット撮り。

ゲスト
三田村志乃/神保美喜 三田村源四郎/峰蘭太郎 山際栄之助/伊吹剛 土呂平/野口貴史 前島法玄/木谷邦臣 戸沢外記/福本清三 奥村瑞竜軒/田中浩 お葉/風間舞子 牧野因幡守/中村錦司 岡野左近/宮口二郎

※田中浩は出雲鬼道の流れを汲む術者、怪光線が決め手。福ちゃんは彼の部下で、鎖使ったりする。


第8話 闇にきらめく遊女の群れ 1985.5.21

 足抜け女郎に関わり、義憤を抱く麟太郎。みんな助けてやるんだと息巻くが、その楼は甲賀者の巣窟なのだった。

ロケ地

  • 松野屋を始末したあと、一派の首領・道鬼がいる井伊の向島寮へ向け馬を駆る半蔵、嵐山東公園か(背景に並木)

ゲスト
松野屋徳兵衛/石橋雅史 天六/広瀬義宣 地五郎/重久剛一 お里/芦川よしみ 闇の道鬼/峰岸徹

※道鬼は木曽から出てきた甲賀の一派、井伊に与し勝と影一族の抹殺をはかる。勝がせっかく助けた女たちが全員くノ一で、白塗りに変じてキャハハ→とんぼ切って忍び衣装にチェンジが大笑い。


第9話 拾った女に手を出すな 1985.5.28

 瓢斎が匿ってやった女掏摸は、やばいヤマを踏んでいた。彼女が的にした輩は、勝の愛弟子を虫けらの如く始末した悪党どもと重なり、軍団の制裁が下る。

ロケ地

  • 瓢斎が追われるおこんを匿う縁日の境内、今宮神社。あやめが千田に落し物を拾ってもらうのは石橋、瓢斎が店を出していたのは高倉脇坂下。
  • 千田が勝を連れてゆき実情を見せる沼田藩領、北嵯峨農地(女衒に連れられてゆく娘たちのくだりは農道、畦道)。買い叩いた繭を運んでゆく大八を見るシーンはわらびの里か(竿ケース付きの小屋脇)。横目付が出て斬りかかられる土手は大覚寺大沢池堤(外側から見上げのアングル、心経宝塔頂部映り込み)
  • おこんが留守居役と取引する浄妙寺、妙顕寺。取引は三菩薩堂・尊神堂間にあった「反った渡廊」の下。立ち回りは三菩薩堂縁先や本堂縁先、各お堂まわりで。

ゲスト
利助/小峰隆司 東次/福本清三 おこん/奈良富士子 上総屋/山本弘 相模屋/松田明 黒木勘四郎/有川正治 千田主税/川崎公明 水田直忠/西山辰夫 浅見兵太夫/曽根晴美 武蔵屋/川合伸旺

※おこんは危ないところを瓢斎が担ぎ出し無事、江戸を出る際べんり屋へ挨拶に来る。
※福ちゃん、がま八にぶっすりやられ「あぁおぅ」と派手な断末魔。


第10話 葬式は俺がやる 1985.6.4

 世に出る前の近藤勇と、半蔵がまみえる話。大藩に招かれ江戸へ出てきた武州の郷士は、複雑怪奇な人間模様に翻弄される。

ロケ地

  • 丁子屋の娘・お美和が中間にからまれているのを助ける近藤、大覚寺護摩堂前。
  • 加賀忍びの集団から逃れた近藤と半蔵が語り合う野原、広沢池西岸柳の傍。この前に出る、墓地のある竹林はわらびの里か。
  • 御用盗に化けて押し込みにゆく加賀忍びの前に立ちはだかる近藤、大覚寺五社明神

ゲスト
お美和/佐藤万理 剣持頼母/北町嘉朗 刀根陣十郎/黒部進 城戸白雲斎/長谷川明男 近藤勇/天知茂

※近藤を見込んで呼ぶものの、忍びを使った悪事が露見しかけるや始末にかかる大藩の重職方、という筋立て。強面近藤は子供をもビビらせて大笑いだが、「丁子屋・白雲斎」の娘のくノ一は彼にベタ惚れ。
※ラス立ち、藩士で福ちゃんと小峰さん入り。


第11話 龍馬、麟太郎を襲う 1985.6.11

 土佐の英雄が、勝の門下に入る経緯を描く。攘夷浪士の龍馬は、仲間とともに開明派の奸物を狙うが、麟太郎が見つめるものの大きさに心服する。

ロケ地

  • 捕り方に踏み込まれ逃げる龍馬たち、立ち回りの汀は琵琶湖か広沢池か。暗いが、水はキレイっぽい。
  • 弥一に伊賀の技を伝授すべく鍛える半蔵、馬術は木津河原、素振りをさせる夜の林は糺の森か。べんり屋の仕事で秩父へ行っているという話だが、単に秘密訓練なので江戸近郊設定かも。
  • 天誅や押し込みが続発、龍馬ら浪士が町方と大立ち回りの汀は琵琶湖か。
  • 勝と堀田を銃で狙う刺客、相国寺仏殿跡林間。話す二人の背景に、普廣院の門が映り込む。
  • 勝らを狙った刺客を制したあと、半蔵とお蓮がツナギをとる橋、流れ橋。お揃いの僧衣をつけた半蔵と弥一、橋の中ほどで鳥追い姿のお蓮と行き違う。お蓮は橋脚に取り付いていた「隠密」をぐっさり。
  • がま八たちの援護で浪士たちから逃れた麟太郎、走った先で龍馬が待ち構えていて刃を交える夜の橋は中ノ島橋。湛水域を船で去るシーンも。
  • 側用人・薬師寺からの指示を配下に伝える下村、相国寺鐘楼裏手塀際。塀の東端に菊次がいて凝視。
  • 勝を連れて同志のいる浜へ向かう龍馬、琵琶湖西岸。松原や汀が使われる。河口洲らしき「岬」が見える。

ゲスト
下村多聞/和崎俊哉 薬師寺丹波守/草薙幸二郎

※弥一坊は、待ち構える者どもの脇を過ぎ、勝に危険を知らせる書付を見せる役を果たす。ミニ僧衣が可愛い。
※捕り方で福ちゃんちらり。


第12話 地中にうごめく夜の蜘蛛 1985.6.18

 井伊が弾圧にとりかかる頃、江戸に現れる謎の一派。それは伊吹山中に潜んでいた土蜘蛛党、掃部守と組むところを、軍団が阻む。

ロケ地

  • 泳いで軍艦を見物してきた龍馬、陸に上がったところを村山に見咎められ捕縛される浜、広沢池東岸(夜)
  • 龍馬が勝を連れ出し同志を紹介する町角、相国寺鐘楼脇〜裏手。
  • 井伊に会ってきた帰り、物思う麟太郎が凭れる柱、相国寺回廊。庫裏の方から半蔵が来て去る。夜間撮影。設定は勝本人談「ガキの頃禅の修行をした寺」、向島の弘福寺か。
  • 京へ向かう龍馬を見送る半蔵と勝、広沢池東岸(船着あしらい、船頭はがま八)

ゲスト
夢屋道三/立川光貴 陣内/佐藤京一

※夢屋は交易商、実は土蜘蛛の首領。井伊の弾圧で殺された蘭学者の娘を娶り、子を産ませようとしていたところ軍団に阻止される。土蜘蛛らしいけったいな死に様だが、蜘蛛に変じたりはしなかった。


第13話 女の呪いは悪魔の業 1985.6.25

 伊賀の隠れ里が襲われ、からくも逃げた兄妹はかしらに会うため江戸へ。しかし彼らを監視する目あり、伊賀を恨む女が敵と通じていた。

ロケ地

  • 隼太とトキのみ逃がされ、住民が皆殺しに遭う伊賀の隠れ里、酵素河川敷に集落あしらい。
  • 江戸へ二里の街道をゆく東介、北嵯峨農地。このあと道雪の屋敷へ。
  • 善九に接触し、かしらに引き合わされる隼太たち、毘沙門堂仁王門下祠脇。甲賀の襲撃あり、立ち回りは東側塀際(境内の斜面)で。去る半蔵をつける鳥追姿の弓、勅使門下石垣際。
  • 兄妹をアジトへ案内する善九、船をつけるのは大覚寺大沢池溢水口。ここから木戸下の堀へ入り、立てかけた梯子で上へ。
  • 隠れ里襲撃について忖度する伊賀者たち、里へ入るのに登らねばならない崖、保津峡落合落下岩
  • 飛脚のおトキが走る街道、北嵯峨農地農道。
  • 東介に襲われる隼太、善九の船に逃れるシーンは大覚寺大沢池
  • 東介が入るアジト(寺設定)、不明(ステップあって門、漆喰の狭間あり)。後段、弥一が捕まるシーンでも登場。
  • 弓の回想、いきなり東介に斬りつけられた亀山城下、大覚寺大沢池畔。
  • トキと姉の弓が再会するシーン、不明(竹林、無縫塔のある墓地、両側に灯篭がずらりと立つ石段)
  • かしらに内緒のまま弓を捜す隼太、祭りの神社の雑踏は大覚寺心経宝塔下に露天あしらい、弓を見つけ呼び止めるのは五社明神。隼太はまかれるが、弥一が尾行を開始、五社明神と池畔〜柊野堰堤下岩場。半蔵と東介が対峙、一合交えるのは堰堤落差工。
  • 弓の動機について語る隼太、身ごもっていた甲賀くノ一に情けをかけたばかりに夫婦で自決した弓の両親、夫により爆破された家は酵素河川敷(ダートから見下ろした構図)
  • 東介と半蔵が一騎打ちの野原、酵素河川敷(草ぼうぼうの部分、互いに気配を殺し潜むシーンでは、蛇とか虫とか這いまくり)

ゲスト
弓/金沢碧 東介/久富惟晴

※トキは弓の実妹、隼太宅へは引き取られ。東介と弓は協力関係。


第14話 くの一、殺しの罠 1985.7.2

 捨て身で影をおびき寄せる罠に、あやめが引っかかる。それが序の口、井伊のはかりごとは一気に政敵暗殺へ。

ロケ地

  • 勝に工作を仕掛ける村山、広沢池に屋形船。会見を終え船をおりた麟太郎に話しかける半蔵のシーンは東岸。
  • 大老選出に関する閣議が行われる段、お城イメージに姫路城天守
  • 明日大老就任という夜、堀田邸からの帰り忍びに襲われる麟太郎、中山邸参道。取って返し入る堀田邸の門は中山邸通用門。

ゲスト
松平和泉守/永野辰弥 戸田采女正/牧冬吉 大久保山城守/近藤宏 日下鉄之助/原口剛 おつね/水原まき

※堀田暗殺に、軍団は村山邸へ殺到。村山の首桶が井伊大老就任を祝う宴席に届けられる運び。
※最初の作戦失敗で、鬼源はお払い箱なうえ、自棄酒呑んでるところ忍びの戦いに巻き込まれて髷を落とされ大わらわ、次に出てきたときはつるっぱげに。


第15話 狸と狐の嫁入り合戦 1985.7.9

 小町娘の連続誘拐は、やり方が派手すぎ。麟太郎に何もかも見抜かれ、軍団を呼び入れてしまうのだった。

ロケ地

  • 銃殺された無宿人たちの死体が浮かぶ鶴見川河口、広沢池東岸
  • 富士見小町がええじゃないかの集団に行き会い拉致される橋、中ノ島橋。公園の方へ担がれてゆき、広沢池東岸にスイッチし船に乗せられる運び(漁師小屋と船着きあしらい)。舞踊集団に入り込んでいた麟太郎と乱闘になるシーンでは船上、東岸水際での立ち回りも。
  • 連発銃の試射が行われた横浜の山中、落合トンネル。的にされた無宿人たちは、保津峡側から追い立てられ清滝側へ走ってきて撃たれる。
  • 整形を受けるため長崎へ向かう牡丹、街道は北嵯峨農地農道。
  • 小町娘の代わりに婚礼の席につくことになったさつき、心情を問う半蔵は建仁寺鐘楼基壇に寝転び(法堂そばの小さい鐘楼、奥に「陀羅尼の鐘」が映り込む)

ゲスト
矢部但馬守/小沢象 伊庭/片岡五郎

※ええじゃないかの集団が娘をさらってゆく絵は、必殺映画の六文銭みたいな感じ。目的は新式銃獲得で、美女を異人との取引に使う。
※牡丹の代行で、お才がべんり屋女将をつとめることに。お狸さまは片付けられ、稲荷が据えられる。


第16話 女忍者、最後の涙 1985.7.16

 井伊の圧政下、韜晦の日々を送る「元」硬骨漢は、血気に逸る倅たちを危ぶむが、予想通りの暗い結果しか得られない。老剣客の悲憤に、くノ一がシンクロ。

ロケ地

  • 次々と切腹に追い込まれる重職や大奥女中たち、お城イメージに姫路城天守
  • 井伊の首を狙う若侍たちが寄合を持つ屋形船、大沢池か。忍びが頭を出すシーンはセットっぽい。
  • 孤舟に返り討ちされる目付配下の忍び、夜釣りの隠居が腰掛けるのは中ノ島橋下背割、忍者は水路のほうにドボン。
  • 隠居の倅を含む若者たちが闇討ちに遭うくだり、正之の同志の一人が斬られる掘割、大覚寺有栖川河床。他はセット撮り。
  • 営業中の半さんを呼び止める隠居、建仁寺僧堂前路地(東望)。通される屋敷内は青龍苑か(座敷から池泉を望む図)。半さんがロバ車に井上家の嫁と孫を乗せて向島へ向かう道、建仁寺久昌院前路地(彼らを尾行する侍を、参道植え込みからさつきが凝視)
  • 尾行者を追って目付宅へ忍ぶさつき、気づかれ逃げるところ、がま八たちの援護がある夜道は大覚寺五社明神
  • 隠居を見舞いにゆくさつき、西明寺山門〜本堂脇。設定は井上家菩提寺。回廊の向こうから目付配下が窺う絵もあり、山門を出たところで半蔵に斬られ。
  • 嫁と孫がさらわれるくだり、がま八たちが出て逃がすのは大覚寺五社明神、一旦逃れるものの囲まれてしまうのは大沢池木戸。
  • 白装束を着込んだ隠居が井伊の駕籠に吶喊する坂、二尊院紅葉の馬場
  • 伊賀へ戻るさつきがゆく街道、北嵯峨か(竹林)

ゲスト
井上正之/藤堂新二 井上いく/木村弓美 陶黒道/成瀬正 大久保武敏/有川博 井上孤舟/高松英郎

※「色ボケの駑馬」の隠居は、芸者のさつきに惚れて追い掛け回す設定。隠居に同情したさつきはフライングして掟破り、仲間に譴責される。かしらの裁可は下っていないが、自主的に江戸を退去の模様。


第17話 魔女三人江戸を裂く 1985.7.23

 デフレを起こし小商人を泣かすほか、さんざん民を苦しめる阿漕な政商。裏のつながりと更なる悪謀を知った軍団は、井伊の資金源たる両替商を討ちにゆく。

ロケ地

  • 道雪に会い井伊への献金を渡す楢屋、広沢池に屋形船。船着は東岸。
  • 楢屋から出た怪しの女三人をつけるトキ、大覚寺大沢池畔〜観月台下(ここで一旦見失い、のち囲まれ誰何される)。トキが去ったあと三人をつける善九、有栖川河床から見張り。三人は望雲亭へ(楢屋寮、芸者に化けて出てくる)
  • 秋田藩目付の接待に供されたあと逃げ出す娘、追いつかれ吊るされ始末されてしまう夜の林は鳥居本八幡宮広場。この前に小柴垣道も映る。
  • 秋田藩の御用金が運ばれる街道、不明(山道、派手な爆破シーンあり)。金箱を積んだ荷車を綱で渡す谷、保津峡落合(落下岩から対岸にロープ張り、危険なアクションが展開される。ロングの絵もあり)

ゲスト
お玉/三原じゅん子 今川左近/野口貴史 楢屋円蔵/近藤洋介

※楢屋は元井伊家勘定方、阿漕な商売を手広く展開。彼が使うくノ一のおばさん三人組は、エログロ。お玉の父は楢屋に追い込まれ縊死という設定、金が仇という生き方であやめをハメたり。


第18話 半蔵の尻に火がついた 1985.7.30

 14代をめぐり井伊と対立するお局さまは、影の力を欲する。しかし半さんに降りかかった火の粉は、お局さまの大事なものを連れて行ってしまう。

ロケ地

  • 失火の冤罪で蟄居を食らった叔母の滝川を迎えに出る麟太郎、二尊院黒門。次期将軍についての話をするのは紅葉の馬場。
  • お咲が持ってきた文を運ぶトキ、仁和寺参道(金堂前)。それを見届けた「尼」が半蔵と言葉を交わすのは御室桜林脇(塔映りこみ)
  • 滝川を隠す庵、二尊院。あやめが案内してゆく段では墓地、湛空上人御廟が木の間にちらり。その後も墓地が庵周辺の描写に使われ、麟太郎が訪ねてくる際には御廟頂部がイメージカットに。
  • 半蔵が目付・榊原の屋敷を脱出する際倒した、炎の手下を始末しにゆくあやめ、鬼源に船を出させつづらを投棄させる川端は広沢池東岸
  • 家定死去、紀州が次期にと語られる段、お城イメージに姫路城天守
  • 弥一のところへ遊びにくるお咲、広沢池東岸。船着きを仕立てて弥一が魚獲り、半さんは汀でポニー洗い。

ゲスト
峰の炎/松村康世 滝川/奈月ひろ子 榊原元成/睦五郎 お咲/林佳子

※松村康世怖すぎ。半蔵を兄の仇として憎悪する忍びの頭目なのだが、雇い主すらひかせるキレっぷりが凄い。護摩焚いて何か唱えてるけど、似たのを聞いたことないヘンな呪文で、とにかくヤバい感じ。名の炎は「ほむら」と発音されていた。


第19話 凄い女がやって来た 1985.8.6

 井伊の弾圧を受け逃げ続ける、高野長英。彼にぴったりと張り付きサポートする凄腕の姐さんは、おかしらが付けた「影」だった。

ロケ地

  • 高野長英を狙った刺客が駕籠を襲うが、中からおらんだお蝶の街道、大覚寺放生池堤。刺客は護摩堂の陰から出てくる。
  • 街道筋の祠に貼られた長英の手配書、北嵯峨農地農道。人相書がべたべた貼られ、通行人が臨検される渡し場、罧原堤下河原。長英の隠れ家へ走る飛脚姿のお蝶、広沢池北岸汀〜竹林(北嵯峨か)
  • 長英を狙い旅ゆく村山たか女、元亭主の公家が追ってきて始末される街道は谷山林道、遠くの切り通しを望む図も。
  • 魚獲りの長英を眺め微笑むお蝶、清滝川
  • 掛川宿に現れた長英について報告を受ける志賀宝生、中ノ島橋。掛川を出た長英らが宿にするお堂、大覚寺五社明神。のち、妹が獄死した件をお蝶に話すシーンでは、本殿裏手に長英が立ち、内陣にお蝶という構図が見られる。
  • 妹のため河原に石を積む長英、清滝河原(西明寺の下か)
  • お参りの群衆に紛れる長英、火祭りの秋葉神社は長岡京市の走田神社。松明を掲げた人々が石段を登ってくるシーンには、勧請縄もしっかり映っている。半蔵が宝生を仕留めるシーンは本殿と舞殿。

ゲスト
蜘蛛太夫/誠吾大志 志賀宝生/内田勝正 村山たか女/本阿弥周子 高野長英/中野誠也

※たか女を追ってきた、元旦那のおじゃるは峰蘭太郎。
※長英に破傷風の治療をしてもらうたか女、全然感謝してねーあたりが怖い。設定は井伊直弼の元愛人。


第20話 悪女の首が笑う 1985.8.13

 勝麟太郎に会いたいと思いを募らせた長英は、顔を焼いてまで江戸へ。しかし「大老の女」の意思は強く、手先の甲賀者は遂に蘭学者の命を絶つ。

ロケ地

  • たか女と井伊が会う屋形船、桂川か(夜景)
  • 飛脚姿のお蝶が忍びに追われ囲まれ立ち回り、嵐山公園水路堀端中ノ島橋(吹き矢にやられ、橋から身を躍らせて逃走・ドボン水音演出)
  • お蝶が傷ついて辿りつく、武州丹波村の長英が隠れ住む小屋、北嵯峨竹林か。
  • 長英の訳本を読んでいてお才に叱られる麟太郎、罧原堤下桂川。彼らを見張るたか女と手下が屋形船に。
  • 長英の情熱を知らされた麟太郎、菊次とがま八を従え渡世人姿で武州へ向かう道、北嵯峨農地田畔(早苗の候)。麟太郎を見張っていて見失い、蜘蛛太夫の制裁を受ける甲賀者、中ノ島橋下手中州法面(斬られて川に投棄される)
  • せっかく来てくれた麟太郎と会えずに終わった長英、無理をおして江戸を目指すくだり、がま八が操る船がゆく川は桂川か。江戸へ入ってしまったお蝶に会いにくる半蔵、尼姿のお蝶がいる庵は梅宮大社神苑
  • 長英に別名を名乗らせ医者を開業させる青山百人町の家、北嵯峨に入口セットか(周囲は雑木林)

ゲスト
蜘蛛太夫/誠吾大志 村山たか女/本阿弥周子 高野長英/中野誠也

※たか女さま、首持って来いと荒れて蜘蛛ちゃんをSっぽく叩きまくり。たか女の衣にそっと手を伸ばす一幕もあったりして、似合いの変態さんたちは、おかしらにまとめて吊るされ。
※長英は蜘蛛太夫のヘンな武器で首ちょんぱ。あとでグロい首だけシーンも。


第21話 穴の向うの黄金仮面 1985.8.20

 お蓮が上方から追ってきた商人は怪物、邪魔な者は情け容赦なく踏み潰してゆく。勝麟太郎は、彼を巨悪と知っていて海軍操練所設立資金を引き出そうとするが、「影」はそれを許さない。

ロケ地

  • お蓮の示唆で抜け穴探しの両国の空き地、不明(塀際に棕櫚がたくさん突っ立つ草ぼうぼうの野原、塀の中には蔵など。後段、弥一が井戸を発見する段では、池端であることがわかる)
  • 商家の主夫婦が縊死し出火、これは日之本屋の仕業と半蔵に報告するお蓮、大覚寺天神島大木の根方。
  • 日之本屋に入り込み探っていた隼太たちが露見、逃げた先でお蓮と落ち合う町角は大覚寺護摩堂前。
  • 日之本屋から金を引き出そうとしてしくじり、憤然と帰る道で怪しの法華衆に囲まれ斬られる与力以下の町方、大覚寺大沢池畔。目撃した子供も狙われるところもお蓮の手裏剣が阻むのは大覚寺五社明神
  • 月に一度城へ通う日之本屋の船がゆく大川、広沢池(東岸に接岸)
  • 抜け穴を捜すトキ、大覚寺御殿川河口付近(河床)。船を出して岸を調べる善九、大覚寺大沢池溢水口(落ち口側から見上げ)。この直後の弥一が井戸を見つけるシーンは、上述の「空き地」で。

ゲスト
二階堂主膳/片桐竜次 義兵衛/長谷川弘 日之本屋覚全/内田稔 夕子/山口美也子

※夕子は覚全が金にあかせてゲットしてきた公家の女で、悪事に加担は無いが、別の時間を生きているヘンな人。
※覚全の手下は法華衆の格好で町にでるが、中の一人に福ちゃん発見。
※弥一が見つけた井戸には「蘇民将来子孫家門」の標が付けられている。


第22話 金髪娘は拳銃で勝負 1985.8.27

 安政の大獄の前触れともいえる、陰惨な弾圧事件が発生。悲惨な結末を見た軍団が出動する筋立てに、おてんばヤンキー娘がからんでくる。

ロケ地

  • 京で摘発された水戸藩士・藤田知明が護送される道、不明(池堤か)。渇きを訴えるも役人の嫌がらせを受けるシーンは木津河原
  • 老婆を湯治場へ運ぶ仕事の最中だった半さんが、藤田の妻女・千枝が雲助に無体を受けるところへ出くわす街道、大堰川堤か。
  • 千枝と下僕の権十が有志の若侍たちと落ち合う神社、不明(山腹に立地、朱の鳥居をくぐって坂道を登ると祠。周囲は竹まじり雑木林)
  • 水戸藩士らが護送の駕籠へ殺到する道、不明(大内みたいな感じの谷地田沿いの道、畔にはさ木)
  • ローラが唐丸に出くわす峠の茶店、不明(大内の坂道に似る)
  • 徒目付の黒木が封鎖する六郷の渡し(川崎側)木津河原。追われる千枝を、ローラや善九が助けるシーンは付近の草原や汀で。
  • ローラから逃げた善九が江戸へ急ぐ道、品川へ一里のところへ架かる橋は流れ橋(夕景)

ゲスト
藤田知明/大場順 権十/柴田p彦 黒木玄太夫/勝部演之 武田千枝/岡本舞 ローラ・ウィップル/ビクトリア・ハースト

※権十は裏切者の甲賀。黒木を始末に向かう軍団は、彦根藩下屋敷へ斬り込み。千枝を襲う雲助の一人に福ちゃん。


第23話 男の中に女が棲む 1985.9.3

 大獄の指揮をとる井伊の懐刀は、女たちの熱い視線を浴びる気鋭の官僚。しかし彼の心には魔が棲み、歪んだ心が数多の犠牲を生み出していた。

ロケ地

  • 由良典膳の駕籠を襲う浪士たち、下鴨神社馬場。典膳自ら駕籠を出て戦い、凄腕で返り討ちにするのを、がま八が目撃。
  • 由良邸門前で托鉢をする半蔵と弥一、大覚寺大門。中から家士がわらわらと出て開門し、半蔵らを退けているところへ、参道石橋を渡って典膳が戻ってくる。
  • 典膳の性癖について軽口を叩いた役人二人が密殺されるくだり、追っ手を目撃するがま八は大覚寺有栖川畔(河床から見上げ)〜五社明神(気配に気付いたがま八が舞殿の床下に隠れる)。役人二人は護摩堂裏で追いつかれ、天神島へ入ったところで死体になっているのをがま八が確認。
  • 地下の秘密部屋で典膳の女装を手伝っていた髪結いが土左衛門で見つかる船着き、大覚寺大沢池船着き(大)

ゲスト
大谷監物/森章二 不矩/阿井美千子 由良典膳/大出俊

※監物のひとつ位が下?の家来は峰蘭太郎、変態の主に尽くす忠臣。お才旧知の芸者で、典膳に迫ったため殺される姐さんは湖条千秋。
※単なる女装趣味ではない典膳、ナルシズムが昂じて鏡の間で踊り狂うありさま。エリート教育のひずみで、吉田松陰や橋本左内に嫉妬とかいう設定も出てくる。
※がま八のラクラクかんたんカツラ目撃。こう、かぱっと。


第24話 長崎帰りの整形美人 1985.9.10

 井伊が集める裏金、供出を拒んだ店には、あの手この手の嫌がらせ。果ては子をさらおうとする悪辣さ、ガードに入っていたお松が捕われてしまうが、軍団が大目付屋敷に殺到する。

ロケ地

  • 京屋女将・お梶と麟太郎が会う茶店、窓から見える咸臨丸は琵琶湖か(茶店はセット撮り)
  • 町で拾った京屋の息子・周吉と一緒に昼をつかう弥一、上賀茂神社ならの小川畔。半さんもポニーつないでお休み。
  • 周吉と魚獲りをする弥一、下鴨神社泉川
  • 下城してくる大目付・永井の駕籠側に寄り指令を受ける村尾、二尊院紅葉の馬場
  • 周吉に化けた弥一をさらう村尾の部下たち、誘拐現場は遊び場所の泉川、横抱きにして走るところ通行人を水に叩き落とす道は大覚寺放生池堤。連れ込むお堂は大覚寺護摩堂
  • 寺に非難している京屋女将・お梶に会いにゆく勝麟太郎、一様院(山門前、中はセット撮り。鐘の音や来迎図の屏風等から寺設定と推測)
  • 身代金を持ってお松を受け取りにゆく麟太郎、広沢池東岸

ゲスト
周吉/神藤一弘 サエ/明日香尚 番頭/北見唯一 永井政計/小林勝彦 村尾玄道/大木正司 お梶/二宮さよ子

※村尾の手下に福ちゃんや小峰さん、ユニフォームはアニマル柄っぽい。
※船頭のがま八、村尾に斬り付けられ宙返りジャンプで回避するが、さかさまになった頭からかつらが外れる…うーん。


第25話 幻の少女私を殺さないで 1985.9.17

 町医者の片腕となって立ち働く健気な娘、彼女に降りかかった災難はまつりごとの闇から来ており、トラウマの因果も同じ筋からもたらされていた。

ロケ地

  • 大奥の女たちが代参して、熊野踊りが奉納される山王権現、松尾大社。踊りは舞殿で、玄安に誘い出された老女が密殺されるのは摂社前。
  • 夜、老女たちの死体を埋める大雪と配下、大覚寺天神島
  • 出世の内示を聞き部屋を出てくる玄安、永観堂御影堂縁先(見下ろし)。玄安に妊娠を告げる年寄・松島付きの侍女・おゆみ、永観堂臥龍廊(見上げの図も)
  • 身の危険を察し、玄安が前将軍を殺した旨書かれた密書を持ち出し逃げるおゆみ、倒れて半さんに助けられる道は大沢池畔か。
  • おゆみを診た医師・了賢が奉行所へ出頭するのに通る道、相国寺。弁天社に熊野忍が潜み狙うが、瓢斉の芝居で水入り。なお付け狙う者が半蔵にやられるのは鐘楼まわり、裏の碑も映る。
  • お藤に頼まれ長崎から薬を運ぶ善九、馬を駆る街道は大覚寺大沢池堤、乗った船が着く浜は嵐山公園堀端(渡月小橋下手湛水域、がま八が右岸川端に出て船を迎える)
  • 了賢が移送されるルート、南町奉行所は大覚寺明智門(御殿川河床から見上げ)。駕籠を尾行する瓢斉は大覚寺観月台(池等映らず)
  • 了賢が映された谷中・日照寺へ罠と知りつつ赴く半蔵たち、神光院。お堂は中興堂、半蔵が宙吊りにされる一幕などあり、退却の際には本堂前の池に飛び降りたと思しきシーンもある(煙幕で逃走の段)
  • 診療所を焼かれ、密書をとらせまいと抵抗し斬られたお藤の亡骸をおぶい行く了賢、子らが見ているのは鳥居本八幡宮舞殿。直後了賢が斬られるのは広場。
  • 了賢とお藤を埋めた塚、罧原堤下汀

ゲスト
お炎/三原世司奈 おゆみ/竹井みどり 松島/舞小雪 山倉玄安/藤木孝 大雪/遠藤征慈 お藤/中村明美 柴田了賢/織本順吉

※お藤は大和の隠れ里を襲われた際の生き残り、山中を彷徨っていた幼い彼女を蘭医・了賢が拾った次第。里を襲ったのは熊野忍、玄安の弟・大雪が頭領。玄安らを追い使う黒幕は道雪。


第26話 消えた十三人の水夫 1985.9.24

 いよいよ咸臨丸出航という段になって、水夫が殺害され、勝麟太郎の命も狙われる。兄を捜しに来て巻き込まれた娘をはじめ、散らされた命のため、影は動く。

ロケ地

  • 海軍操練所、萬福寺開山堂。門のほか、水夫の鍛錬のシーンでお堂の前庭、兄を捜しに来たお浜のくだりでは門前、善九とがま八が水夫に化けて潜入するくだりでは回廊や匂欄も見える。
  • 五島からやって来て操練所へ向かう途中の水夫二人が甲賀者に殺される戸塚宿はずれ、流れ橋(橋下も使われる。橋上に流れ着いた木屑など打ち上げられているほか、目撃した善九が逃げるシーンには傾いだ橋桁が映りこんでいて、「半壊」状態なことがわかる)
  • 操練所で水夫が殺されたあと、半蔵を呼び出し助力を求める勝、蓮華寺五智如来像裏手(夜)。ここは再度登場。
  • 花を摘むお浜、不明(土手法面)。お蝶の家を出て故郷に帰ろうとするお浜、渡る夜の橋は渡月橋(見上げ、シルエット)。お浜を捜しに出るお蝶とあやめ、罧原堤下河原(夜設定の絵)。追っ手に殺られてしまうお浜、罧原堰堤下。

ゲスト
重蔵/小野進也 お浜/北原佐和子 島田伝八郎/伊吹剛 風の幻斉/綿引勝彦

※島田は副艦長、実は井伊の手先。福ちゃん、重蔵の配下でペアで操練所潜入・クレジットはベタ。
※咸臨丸派遣は単に敵情偵察、鎖国サイコーな井伊のスタンスが明らかにされる。


第27話 大老暗殺!桜田門の女たち 1985.10.1

 桜田門外の変秘史、歴史的事件の裏で暗躍する影の者たち。浪士たちの意思は「影」によって果たされるが、軍団は大事な仲間を失ってしまう。

ロケ地

  • 大奥女中に化けたくノ一たちがゆく道、相国寺大光明寺南路地。彼女たちが入ってゆく薩摩藩上屋敷は相国寺林光院(前庭も使う)。御台所の使者来着を聞く斉彬、相国寺大光明寺石庭
  • お払い箱のお狸さまを売りに出す半さん、今宮神社境内か。ここで日下部逮捕劇。
  • 大老に酷似した男を屋形船に連れ込むくノ一、罧原堤下桂川か。
  • 長州に工作すべく京へ向かう高橋の危機を救う半蔵たち、湖南アルプスか。
  • 事後、帰国した勝麟太郎登城イメージ、姫路城天守

ゲスト
日下部伊三治/松本朝夫 高橋多一郎/剣持伴紀 霧女/風間舞子 有村次郎左衛門/平泉成 火走りの修羅/樋浦勉 島津斉彬/西沢利明 日下部静子/野際陽子

※井伊邸へ侵入したお松にとどめをさす家士の一人に福ちゃん。


★第1話と第27話は、2011年に時代劇専門チャンネルにて視聴した「短縮版」を基に書いた記事です。


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