八丁堀の七人7

2006年、テレビ朝日/東映

キャスト
仏田八兵衛/片岡鶴太郎 青山久蔵/村上弘明 水原弥生/萬田久子 お袖/竹本聡子 青山市之丞/岡田翔太 磯貝伝十郎/石倉三郎 吉岡源吾/日野陽仁 花田孫右衛門/おりも政夫 松井兵助


第1話 2006.1.16

 新任の年番方与力が、八兵衛を目の敵に。物書同心にされてしまう八兵衛だが、怪しい男を見てしまっては捨て置けず、捜査に首を突っ込むのだった。

ロケ地

  • 弥生が編笠侍(中の人は黒沢)につけられるくだり、八幡堀堀端〜新町浜(ここで気付き、足早に駆け去る)
  • 子らと凧揚げの八兵衛、弥生が来て連れて行かれる土手は嵐山自転車道
  • 越乃屋の後妻・お京が、賊の一味・清六とツナギをとる神社、吉田神社竹中稲荷
  • 清六をつける八兵衛、露見するが青山さまと芝居を打ち信用させるくだり、八幡堀堀端。青山さまと斬り結んで逃げる八兵衛と一味は、明治橋下の船を伝って飛んで対岸へ。
  • 越乃屋への押し込みを延期を懇願するも却下されたお京、賊のアジトから帰る道で物思いに沈むところ声をかける八兵衛、大覚寺放生池堤
  • 北町の見張りがつくなか外出するお京、一郎太たちが尾行する堀端は八幡堀

ゲスト
お京/床嶋佳子 般若の義平/深水三章 宗右衛門(越乃屋主)/森下哲夫 土竜の清六/朝倉伸二
※ラス立ち福ちゃん入り、浪人姿。物書同心としての八兵衛の上司、峰蘭太郎。

第2話 2006.1.23

 「七人」が全員、悪者にとっ捕まり、牢に監禁されてしまうという椿事が出来。薄汚い欲望のため、わざわざ哀れな女を作り出した卑劣漢を懲らすため、男たちは虎口を脱してくるのだった。

ロケ地

  • 札差の手代が殺傷される竹田天神、今宮神社稲荷社
  • 生き残った方の手代・仙吉が、南町与力・守谷とツナギをとる祠、大覚寺天神島。仙吉をつけていた兵助と一郎太が、一味にとっ捕まってしまう。
  • 亭主が殺されて見つかった現場に佇むおちか、広沢池観音島。おちかに接触した八兵衛が一味に囲まれ、投降。設定は「奥沢の池」。
  • 八兵衛が一味に連行される裏道、大覚寺五社明神裏手に崩れ土塀あしらい。
  • 御用金を船に積み込もうとする一味、嵐峡。寸前に北町の出役で、立ち回りは川中におよぶ。

ゲスト
おちか/荻野目慶子 守谷辰三郎/藤堂新二 弥助/清水昭博 仙吉/根岸大介

第3話 2006.1.30

 八兵衛が感心した、南町の物書同心の仕事。その中にただ一つ、どうにも得心ゆかぬレポートが。果たして、それが書かれた裏には、複雑な事情が横たわっていた。

ロケ地

  • 勉強のため、南町から調べ書きを借りる八兵衛、出てきたところで笹山浪人とぶつかるくだり、大覚寺明智門
  • 左官職人が殺されて見つかる神田相生町、八幡堀舟橋たもと堀端。後段、回想シーンで出る際は、かわらミュージアムへ通じる石段からの絵もあり。
  • 材木商殺しのもう一人の目撃者が経営する深川の料亭、八幡堀堀端。
  • 祠に祈るしのに接触する八兵衛、八幡堀堀端。
  • 材木商の番頭が、南町本所方与力・緒形らと密会する屋形船、大覚寺大沢池船着(大)に舫い(番頭が乗ったあと、船は漕ぎ出してゆく)
  • 青山さまが揺さぶりをかけにゆく作事奉行・佐久間民部邸、大覚寺大門
  • ゴロツキが出てしのをさらう堀端、八幡堀堀端。
  • 材木商殺しに仕立てられ、殺されて見つかる浪人(回想シーン・初出はモノクロ映像)大覚寺放生池畔。
  • 引越しはやめたと八兵衛に言う弥生、大覚寺放生池堤。あとから釣りの青山さまが出て、ハチとギャグ。

ゲスト
しの/奥貫薫 笹山平八郎/江藤潤 緒形一学/井上高志 佐久間民部/石山雄大
※南町同心で福ちゃん登場、明智門を入ってゆく同心や、セットの南町の玄関にいる黄八丈のヒト。

第4話 2006.2.6

 幸薄き女の哀話。穏やかで暖かな暮らしを呉れた亭主を神とも思う女は、彼に魔手が忍び寄ると知るや命を投げ出す。

ロケ地

  • 縁日に弥生を誘う八兵衛、梅宮大社境内。ここでお小夜を見掛けるが、亭主の藤吉が八兵衛にこっそりお小夜の過去を聞きだそうとするのは神苑・塀際。戻ってみると弥生がゴロツキにからまれていて、黒沢左門が助けるのを目撃。黒沢が弥生に思いの丈を告白するのは神苑池畔。
  • 姑の世話をみるお小夜、八兵衛が来て喜十の島抜けを伝える堀端は八幡堀・明治橋上手右岸。お小夜が行ったあと青山さまがぬっと出て、八兵衛に事情を聞く神社は日牟禮八幡宮境内。八兵衛が語る、入水しようとしたお小夜を助けた夜の川端、広沢池観音島
  • 亭主が脅迫されていると知り、喜十に会いに来るお小夜、二尊院墓地。設定は寺の墓地、瀕死のお小夜を寺男が発見し通報。
  • 弥生が黒沢の正体を知るくだり、大覚寺大沢池木戸〜五社明神。弥生が木戸を入ってくると、磯貝たちが黒沢に叱られぺこぺこしているところを目撃する運び。
  • クビにならなかったことを不審がりつつ歩いてくる八兵衛と青山さま、大覚寺参道石橋。ここへ弥生が現れ三人で漫才のシーンは参道。

ゲスト
お小夜/菊池麻衣子 藤吉/山口粧太 土蜘蛛の喜十/木村栄

第5話 2006.2.13

 黒沢左門の怪しい動きを追うと出てくる、キナ臭い大名。彼らに使嗾されていた青年あり、八兵衛は夫婦の哀しい終わりを見る。

ロケ地

  • 梅島が亀島藩家老と会う屋形船、大覚寺大沢池
  • 国入りを前におちせを呼び寄せる新之助、ここへ八兵衛が出て自訴を勧めるが、亀島藩一行が出て新之助を撃ち、以降出役した北町と立ち回り、沢ノ池東岸
  • 物思う八兵衛に声をかける青山さま、上賀茂神社ならの小川畔神事橋たもと。

ゲスト
おちせ/今村雅美 新之助/川岡大次郎 梅島甚太夫/西田健

プレ6話 2006.3.4

 黒沢左門は、「蔓」から命じられた探索を、隠密方の若者に一任。しかし賊の懐に飛び込んだ彼は、正義感と恋から、抜き差しならぬ状態に陥っていた。

ロケ地

  • 物思う高岡に声をかける八兵衛、上賀茂神社ならの小川畔。的の賊が義賊ゆえ惑う心情を吐露する高岡、彼を彦七が祠の陰から見ている。
  • 彦七の娘・お葉が入水しようとする濠、二条城内濠端。阻止した青山さまが事情を聞く道、仁和寺観音堂脇石畳
  • 事後、事件の核心になった小判の話をする青山さまと八兵衛、仁和寺御室桜林脇石畳

ゲスト
高岡純之介/加勢大周 お葉/宮本真希 彦七/ベンガル 丹羽兵部/小沢象 うた/新海百合子

※本放送時は、大阪朝日放送にて視聴のため、この作品は見られませんでした。この話は、関東地区で3/4午前中、第七シリーズ総集編と併せて放送された模様です。2011年夏、時代劇専門チャンネルで放送された際には第6話として扱われていました。当サイトでは、本放送時に資料を作ってしまってあり混乱するので、この話は「プレ6話」と表記します。

第6話 2006.2.20

 幸薄き女の心に付け入り、非道を働く男。その正体を知った黒沢は、苦しみ悲しむ人々の思いにつまされ、自分もまた道具だったと覚る。

ロケ地

  • 一大事と八兵衛を引っ張ってゆく磯貝たち、八幡堀堀端(新町浜対岸)。磯貝が弥生に求婚している堀端は明治橋上手左岸堀端、茶店仕立て。二人を見る八兵衛は明治橋上。
  • おとせが放火犯だと偽証した若者たちが殺される神社、日牟禮八幡宮本殿裏手玉垣際。虫の息で犯人が誰かを言い残し。
  • 釈放されたおとせ、男に会いに行くも斬られてしまうお宮さん、吉田神社竹中稲荷本殿裏手摂社群。
  • おとせの墓に参る八兵衛、吉田山か(丘の上、林の中)

ゲスト
おとせ/佐藤友紀 角田庫之助/春田純一 丹羽兵部/小沢象 うた/新海百合子

※角田は目付・丹羽が使う男、追い立てのための放火等の実行犯。

第7話 2006.3.6

 黒沢の死後も放火は続き、目付のほか火盗改も跋扈。彼らを追い詰める北町だが、手足を切り捨てて恬と恥じぬ巨悪が隠れていた。黙っておれぬ男たちは、死を覚悟して「上御一人」に訴えかける。

ロケ地

  • お咲を捜し走り回る火盗改を目撃する源吾、八幡堀堀端。
  • 青山さまが若年寄に駕籠訴のくだり、お城イメージに姫路城天守。下城してきた戸田若狭守の駕籠の前に出る道、大覚寺参道(東望、大門映さず)
  • 鰻重につられた磯貝がお奉行にお咲の居所を喋ってしまい、お咲がさらわれるくだり、皆にののしられたことをぶつぶつ愚痴垂れながら磯貝が歩いていると、お咲を横抱えにした者どもが走り去るのを目撃する堀端、八幡堀舟橋付近。左岸の階も使われる。目印に置いていくのは、返すため持っていた食べかけ入り重箱。
  • お咲を取り戻しに、丹羽らのアジトに乗り込む北町、逃げ出した丹羽らが若狭守に消されるのは大覚寺天神島(夜)
  • それぞれに「家族」と別れをしてきた八兵衛と青山さま、ふたり合流する堀端は八幡堀新町浜。あとの五人も同行し開門を呼ばわる江戸城城門は映画村入口、天守イメージに姫路城天守

ゲスト
戸田若狭守/峰岸徹 角田庫之助/春田純一 丹羽兵部/小沢象 赤間主馬/中田博久 戸辺慎之介/石倉英彦

※城門が開き、七人が中へ入ったところでホワイトアウト。エンディングは「その後」ではなく「走馬灯」。


 このシリーズはサブタイトルなし。
以下は、時代劇専門チャンネルの番組表から拾ったサブタイトル

1 八兵衛左遷!鬼与力が北町を分断
2 消えた七人!?妖艶な女性が仕掛けた罠!!
3 紫頭巾の人妻!乱れた調書に殺しの爪痕
4 張り込まれた女!?過去から来た脅迫者!!
5 浴槽の死美人!左門に連続殺人の疑い!?
6 隠密同心と賊の娘(当サイトではプレ六話として扱い)
7 黒沢左門死す!!江戸を火の海にせよ!
8 ついに完結!さらば七人!江戸城乗り込み


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