水戸黄門

第43シリーズ  2011年TBS

キャスト
水戸光圀/里見浩太朗 佐々木助三郎/東幹久 渥美格之進/的場浩司 楓/雛形あきこ 八兵衛/林家三平 風車の弥七/内藤剛志 徳川綱吉/風間トオル 柳沢吉保/石橋蓮司


第1話 「家族おもいの武士魂」 2011.7.4

 将軍に呼ばれ江戸に出てきた老公、たまたま出会った食い詰め浪人とその家族を保護するが、彼に世話した就職先はトンデモ。悪徳商人とつるんで悪さをしていた旗本に、怒りの杖を振り下ろす老公であった。

ロケ地

  • お祭りの雑踏でトラブルに遭遇、桑畑一家と出会う町角は妙心寺大庫裏脇路地〜大門前付近。遠景に、伽藍の甍も見えている。石畳に露店あしらい。
  • 放浪中、風呂に入っていたか問うた格さんの言葉を受けて桑畑の長男・逸平の回想、父と水浴びした川(?)広沢池(カメラ池中から、東岸望む。桜並木開花)
  • 桑畑の腕を見るため、助さんと試合わせる水辺、広沢池東岸
  • 田島屋が怪しのブツを荷揚げする夜の船着、渡月小橋下手河川敷(橋上にも人)
  • 水戸の道場に斡旋したあと、桑畑一人呼んでお説教する老公、罧原堤下河原

ゲスト
みち/酒井美紀 岩城喜左衛門/大森博史 田島屋/伊藤高 惣兵衛/蛭子能収 桑畑清十郎/市川段治郎


第2話 「人情長屋で待つ女」 2011.7.11

 将軍の代参で伊勢参り、その実は世情視察の旅がはじまる。世直し道中、早や品川で引っかかり、悪党の陰謀に巻き込まれ引き裂かれていた夫婦を救う。

ロケ地

  • 将軍と光圀が密かに会う、御狩場別邸・椿御殿、宝厳院参道〜通用門。途中、随心院大玄関に似た唐門が映るが、なんか違う。会見の茶室も不明。
  • おとら婆さんの話で出る、おせんと英次駆け落ちの回想シーン、保津峡落合崖道〜落下岩(滑落しかけてファイト一発)
  • 魚を焼いて食う弥七のところへ、英次のことがわかったと走ってくる楓、広沢池西岸湿地(小さな小屋あしらい)
  • 小船で寝ている英次のところへやって来て話を聞く弥七と楓、広沢池観音島。船は西側の石垣際に舫い、カメラ南西から。

ゲスト
おせん/池上季実子 英次/永島敏行 大松助五郎/菅田俊 平山外記/鈴木一功 徳川綱吉/風間トオル
※ラス立ち福ちゃん入り、襷掛けの侍


第3話 「名馬が守った父娘の絆」 2011.7.18

 悪代官に無体をはたらかれる親子を救う老公、晴れて流鏑馬行事に望む父を見届けて去ってゆく。珍しく、生類憐みの令がモチーフになっている。

ロケ地

  • 馬入川を船で渡る一行、大堰川河川敷。このとき、堤に流鏑馬練習中の松岡がいて、船頭が解説。
  • 松岡の娘・お駒とタニシ獲りの格さん、大堰川か支流か(流れは小川、堤法面に駒繋ぎ、堤の向こうに竹林)
  • 松岡から奪った馬に乗ってみて得意がる代官、神護寺石段下。博労のフリをした助さんが近づき、馬の尻を叩く→暴走、代官落馬・お犬様負傷。
  • お犬様の御囲い場を作るとして強制執行される地蔵堂、酵素河川敷
  • 松岡を的に矢を射る代官、立ち位置は神護寺石段中ほど。松岡はお堂前を逃げ回り、危機に老公一行が現れる。
  • 事後、流鏑馬の晴れ姿の松岡を見て去る老公、行事が行われるやしろは神護寺和気公廟所前。馬場は山門から続く白州、青白の幕張り巡らせ。

ゲスト
松岡左馬之介/堤大二郎 おこま/熊田聖亜 船頭/福本清三 岡部主水丞/新藤栄作


第4話 「助が出会った女幽霊」 2011.7.25

 お祭り目当てで真鶴に寄り道する一行、ボロ宿が怪しい気配を醸す中、助さんが不思議体験。大真面目に出る亡霊は、心残りの解消を願う。

ロケ地

  • 小田原宿、雇われ刺客の浪人を斬る峰新三郎、神護寺和気公廟所裏手坂道
  • 真鶴代官屋敷、神護寺書院門
  • 助さんが志乃に言伝を頼まれる、真鶴市中の明神橋、日吉大社走井橋。助さんは橋に蟠る木に腰掛け、志乃は橋たもとの木や祠の前に「出る」。
  • 真鶴、貴船神社祭礼の段、本物の貴船神社参道石段をイメージに。祭りの絵は映画村セットで。
  • 志乃との約束を果たしに行くも不調、助さんが老公らが待つ茶店へ戻ってくるくだり、日吉大社走井橋〜奥の院参道坂下(茶店あしらい)。ここへ喧嘩と声、駆けつけると新三郎が侍たちと対峙のシーンは日吉大社東本宮境内。
  • 楓が志乃のことを探りに行く段、小田原城イメージに本物の天守。城下武家屋敷の塀は不明。
  • 新三郎が果たし状で代官を呼び出す荒井の城跡、神護寺林間(五大堂東方崖下の林、建物等は映らず)。ここでラス立ち→印籠。
  • 事後、明神橋へ赴き「志乃とまみえる」新三郎、日吉大社走井橋。それを見遣る一行、大宮橋上。見届けて歩みだす坂は西本宮参道。

ゲスト
峰新三郎/松村雄基 志乃/宮元真希 吉井又右衛門/浜田学


第5話 「女スリがさがした秘密」 2011.8.1

 たった一人の子をさらわれた女は、亡父との約束を破り掏摸稼業に復帰、必死で手がかりを求め続ける。ある日狙った懐は助格、不要の印籠を捨てたことから、老公に事態が知れる結果となる。

ロケ地

  • 箱根を過ぎ三島へ向かう途中の山道、不明(山は雑木)
  • 助格の財布を掏ったお蔦、盗ったものを改め不要の品を捨てる川、上賀茂神社ならの小川(神事橋上手右岸)。印籠がどんぶらこは楓が発見。
  • 助格に責められ啖呵を切るお蔦、脱ぎかけてみせた衣を整えるのは上賀茂神社北神饌所裏手、木の傍ら。
  • お蔦が老公に身の上を語る段、同業の仲間に聞いた白狐一味の取引現場、嵐峡船着か。
  • 一味が子を隠してあるアジト、砕石場か(柳谷には見えず/切り立った崖のほか、花崗岩と思しき岩がごろごろ)
  • お蔦母子と別れる一行、嵐山自転車道。導入は公園の木越しフレームの絵。

ゲスト
お蔦/遠野なぎこ 佐伯新左衛門/阿藤快

※白狐一味は人身売買組織。かしらは三島宿の役人、代官はあずかり知らず。


第6話 「海道一のじゃじゃ馬娘」 2011.8.8

 町を仕切る鉄火娘は父と不仲、余命を宣告されている父は娘を案じ婿取りを急ぐが、意は通じず。来合わせた老公が中に入るが、オヤジの病というのが何やら怪しく、たくらみの匂いがぷんぷんしているのだった。
勇み足が過ぎ、老公に拳を封じられる格さん、「じゃじゃ馬」担当を命じられ惚れられたりする。

ロケ地

  • 駿河入りの一行、茶畑は和束の里
  • 清水港、八幡堀新町浜。荷揚げ風景を演出。
  • 格さんがお蝶と話す海辺、琵琶湖(松原、漁具等あしらい)

ゲスト
お蝶/土屋アンナ 英三郎/平泉成 正太郎/大柴隼人 園部文左衛門/立川三貴

※捨て子という話だったお蝶、実は実子、オヤジが若気の至りで異人女に産ませた子。恋女房に内緒のため、疎遠を装った態。
※ラス立ち福ちゃん入り。


第7話 「家族愛にまさる宝なし」 2011.8.15

 その日の暮らしにも困る民をよそに、悪徳商人とつるみ私腹を肥やす悪家老。ひもじさにあえぐ子らを一行が識り、事が発覚する。

ロケ地

  • 玄心和尚の寺、普済寺鐘楼門。老公と助格が雨宿りしていると鐘がゴーン、撞いていたのはここに滞在中の八兵衛。この寺で開かれている賭場はセット撮り。
  • 道端でお昼を使っていた弥七、子らの視線に気付き食べていた染飯を与えるのは酵素ダート待避所。
  • 百姓・吾助の家、酵素河川敷木のそばに小屋あしらい。以降、小川や葦原も使われ、吾助が吊りかける木は「隠宅」前の木(もちろん隠宅セットは無く、家の裏にあった木も映り込む。きれいに「無い」状態を明瞭に使うのは初か)
  • 田中藩家老・牧野邸、等持院。外観イメージに門横の塀と松を映し、老公らが通される廊下は方丈縁側で庭も映り込み。家老の孫娘が鯉に餌をやるシーンで池泉が使われ、女児は切石橋の上。
  • 老公に命じられ江戸の藩邸へ向かう弥七、走る街道は酵素ダート他。

ゲスト
吾助/羽場裕一 伝蔵/赤塚真人 松葉屋/ベンガル 玄心/原金太郎 牧野忠右衛門/若林豪


第8話 「狙われたもてなしの宿」 2011.8.22

 ところは浜松、老公が気遣いに感心した宿は、悪者に魅入られていた。事の真相を暴き、たわけ者を懲らし、一行は再び西へ向かう。

ロケ地

  • 裏山で湧き水を汲んでくる千代のくだり、野面不明。
  • 強盗事件の際、松乃屋に金を預けていたという客を見かけ尾行する格さん、蔵前屋が屋形船に乗り込む岸は広沢池東岸。船でお屋形さまの腹心と密談の運び。
  • お屋形さまの魔手が迫るなか、仙太と話す千代、広沢池西岸湿地。
  • 浜松を発つ一行、琵琶湖岸。

ゲスト
冨美/中村美律子 千代/寺島咲 仙太/小谷百輔 青山忠成/吉澤健 多平/うえだ峻

※ヒヒ爺のお屋形さまは殿様の弟、潜入した楓を襲い「あーれー」帯クルクルの古典芸。
※ラス立ち福ちゃん入り、お仕着せの家来。


第9話 「楓に惚れた手筒花火師」 2011.9.5

 吉田入り、花火見物を心待ちにする老公だが、花火の技術を武器に転用し一儲けを企む悪党が、幕府鉄砲方に巣食っていた。若き花火師が、臨時居候の楓にホの字の逸話入り。

ロケ地

  • 吉田城下目指し街道をゆく一行、大堰川堤。音を聞いて見遣る、どーんと着弾の浜は琵琶湖岸。大筒が据えられている野は、亀岡の山中か(高台の広野、遠景の山が青く映り込み、足元は茅萱の群落)。このあと、鉄砲方解説に被る射撃訓練シーンは琵琶湖岸。
  • 花火師宅へ侵入した賊を追う楓、摩気神社裏手で見失い(水路に架かる小橋等も映り込み)。その賊が失敗を咎められ斬られるのは北嵯峨竹林か。ここへ行きあわせる助格が物音に気付く町角、大覚寺五社明神裏手付近柵そば。「賊」を斬った侍が入ってゆく幕府鉄砲方屯所、妙心寺大通院門。
  • 川で洗濯の楓、園部川(摩気民家下の左岸)。丈太郎から、父・茂兵衛の死の経緯を聞く。
  • 家を出るプランを楓に否定されお冠の丈太郎、祭りの露店で櫛を勧められるシーンは大覚寺五社明神(鳥居の笠木ナメて大沢池木戸の方を望む図)
  • 家を出て行った楓を捜す丈太郎、摩気神社裏手。そのさまを、楓が舞殿の向こうから見つめている。
  • 無銭飲食の咎で連行される丈太郎、捕縛シーンは園部川法面。町奉行所は大覚寺明智門
  • 丈太郎の飲食代を払いに行く母、不調に終わり帰り道で老公に説明を受ける町角は大覚寺天神島朱橋そば。
  • 花火師宅に侵入した「賊」の告白、茂兵衛が火薬の技術供与を拒み殺された小屋、亀岡山中の広野か(大仏開眼のアレに似る)。これ以前にもちらちら出ているが、夜間のシーンは同じか不明。
  • 丈太郎が晴れて手筒花火を打ち上げるシーン、不明(老公ら見物衆とは別撮りか、夜間撮影)

ゲスト
おせい/浅茅陽子 茂兵衛/加藤茶 丈太郎/森脇史登 青木民部/中島久之 長崎屋/津村鷹志 奥田九郎兵衛/右門青寿 六助/佐藤銀平

※ラス立ち福ちゃん入り、鉄砲方のその他大勢でお仕着せを着込み。
※クレジット「協力」に「ほの国東三河ロケ応援団」、「豊橋祇園祭奉賛会」。


第10話 「父と呼ばれて…」 2011.9.12

 旧知のご婦人を訪ねる老公だが、本人は亡くなっておりそっくりの娘が。その子の身の上については何やらフクザツな事情、そうこうするうち娘の家にとんだ難儀が降りかかっていると知れる。

ロケ地

  • こっそり旅籠を抜け出し一人町をゆく老公、それをつける助格のくだり、妙心寺。蟠桃院通用門前路地、大通院裏路地(ラウンド塀)、大庫裏脇クランク(弥七や楓とばったり)、龍泉庵浦路地(老公が隠れる裏戸)
  • 味噌屋を訪ねたあと、老公がゆく城下の堀端、八幡堀堀端。岡崎城イメージは本物の天守遠望の図。
  • 代官所へ掛け合いに行ったこなつ、その内容を老公に報告する弥七、大覚寺天神島。代官がこなつを狙っていることが明かされる。
  • 旅籠へ訪ねてきたこなつと船遊びのくだり、西の湖園地。船で水路を行き、中島の汀で話す(父親でないかとすばり切り込まれる)。その帰途、一旦別れるも慕情やみがたく老公に抱きつくこなつ、八幡堀堀端。
  • 事後、岡崎を発つ一行、不明(土手)。こなつが揚げる、「殿」と書いた凧を見る図。

ゲスト
なつ・こなつ/大和田美帆 半兵衛/布施博 磯貝保朋/清水昭博 岩田屋/入川保則

※「若い里見浩太朗」は、八百八町の夢さんみたいな感じのビジュアル。
※ラス立ち福ちゃんや峰蘭さん入り、代官の家来。


第11話 「命守った婆さんの知恵」 2011.9.19

 敬老の日にオンエアされたお話は、馬鹿殿の成敗を訓話に発展させた一件。
養父母への的外れな逆恨みから年寄り全般を嫌う殿様は、自らが老いることを恐れサプリ漬けの日々を送る。その殿様が棄老令を出していることを知った老公は、一芝居打って懲らしめにかかるのだった。
その在の年寄りに玉緒ちゃんを配し、コミカルな仕上がり。

ロケ地

  • 格さんがマムシ除けのお守りを貰う知立神社、本物をイメージに。
  • 一行と落ち合いそこねた八兵衛が、およね婆さんに襲われ飯を盗られるくだり、酵素。林際、降り口の坂、山道、婆の陋屋、変汁を食わされてぺっぺっの小川など各所が使われる。腹下し八兵衛が用を足しにゆくシーンに例の大岩。
  • 殿様が年寄りを押し込める、姥捨山と称される屋敷、高山寺石水院。およね婆さんが助と八兵衛にそこを見せる導入部では、塀上部のみ見えていて、後段の救出シーンでは塀そばや門まわりで立ち回り。
  • 馬鹿殿のトレーニング、相撲をとる土俵は梅宮大社、ランニングは嵐山自転車道と東公園。
  • 殿様をひっかけるため、不老長寿の薬を売る芝居を打つ老公たち、平岡八幡宮本殿前石段下。殿様に招かれるものの、無礼者と叩き出される陣屋の門は同所の社務所(?)入口(参道右手)
  • 当地を発つ一行、高山寺茶園前(婆さんが見送りに出ている)。このあと一行は脇参道を下りてくる。

ゲスト
およね/中村玉緒 織部成明/天宮良


第12話 「忠義に揺らぐ親子の絆」 2011.10.10

 忠義のための密命を受けた男は、妻子を置き去りにしたまま任務を果たす。彼の行動を誤解した倅が、父を斬る羽目になったりするが、老公の手配と印籠で事なきを得る。

ロケ地

  • 格さんが京へお使いで一行と別れ早駕籠に乗る日永の追分(東海道・伊勢街道分岐)大堰川堤。このあと老公らは、子が熱を発し難儀する花村喜左衛門一行と出会う。
  • 亀山城下、朋輩に嬲られる花村孝四郎を目撃し助けるシーン、民家南塀際。後段、思い詰めた孝四郎が目付に父の居場所を注進するシーンもここ。
  • 旅籠の仲居をしている孝四郎の母・由比の回想、夫の脱藩後届いた文を見るシーン、民家長屋門内側から表を望む図
  • 国家老に喜左衛門が城下に現れた由注進に来る目付、民家長屋門と内部。
  • 目付が花山邸へガサ入れしたあと出てくる門、民家長屋門。目付一行は北西角を曲がり東へ、その後出る孝四郎は南へ去る。孝四郎が菩提寺へ向かう道は龍潭寺参道(巨石が印象的に映り込む)
  • 亀山城イメージ、本物の多聞櫓と石垣。後段では、見事な扇の勾配が見られる。
  • 喜左衛門がおきみと子を連れて入る菩提寺、龍潭寺。門のほか、境内鐘楼脇などが使われる。
  • おきみの回想、殿様が川遊びで訪れた江戸郊外・滝野川河畔の茶店(おきみの実家)、清滝河畔か(高尾や栂尾あたりの料理屋か、谷川を望むテラス)
  • 当地を去る一行、大堰川堤

ゲスト
花村由比/佳那晃子 花村喜左衛門/石橋正次 花村孝四郎/加治将樹 板倉周防守重冬/猪狩賢二 おきみ/池野浩子 市川宗兵衛/亀石征一郎

※殿様に事態を知らせ、城外へ連れ出す手段に肥桶を使う。もちろんベタなギャグ付き。
※「不発」ラス立ちに福ちゃん、亀さん一派の藩士で、うしろの方にいる。


第13話 「冴えない男の恩返し」 2011.10.17

 恩ある人の遺児を密かに援助し続ける男だが、遊学のための大金は作れず。そこに付け入られ、知らず悪事の片棒を担いでしまうことになる。そして、昔にも同じことがあったと気付かされるのだった。

ロケ地

  • 松坂へ向かう一行が、源助たちの荷車を助ける土手、大覚寺大沢池堤
  • 源助がお佳世に出す文の代筆を頼む親爺が営む茶店、大覚寺護摩堂裏に設営。
  • 倫太郎が朋輩にからまれるところへ助さんが介入、大覚寺石仏前。
  • 野嶋屋の手代に頼まれ怪しの荷を運ぶものの、消されかかり逃げた源助、浪人に斬られドボンの橋、中ノ島橋。傷ついた源助を見つける弥七、橋近くの掘割護岸石積上から下を覗き込み。
  • 助さんがお佳世を呼び出し話すくだり、大覚寺天神島木の根方、水路端。
  • 野嶋屋の手代が金を受け取りに入る江坂屋別業、大覚寺望雲亭。浪人が出て、帰る手代を襲うのは大覚寺天神島鳥居脇←楓と弥七が介入。
  • 源助が奉行所へ訴えるためよろばいつつ行く道、大覚寺五社明神裏手〜セット。
  • 事後、江戸へ向かう源助と佳世ら、大覚寺放生池堤。当地を去る一行、大覚寺遣水跡池端(池から北望の図)

ゲスト
源助/中本賢 お佳世/山下リオ 倫太郎/平岡拓真 町奉行/大出俊

※ラス立ち福ちゃん入り、奉行所のお仕着せ下っぱ。


第14話 「母ちゃん探して伊勢参り」 2011.10.24

 伊勢に着いた一行は、母を求めたった一人で旅してきた少年を見る。人捜しの過程で、集う人を食い物にする悪党が浮上、少年の母の不幸な最期も、そやつらの所業と知れるのだった。

ロケ地

  • 伊勢の雑踏をゆく老公一行、嵐山公園中州(堰堤脇、北岸)。八兵衛がガキに金を毟られる小田橋は中ノ島橋、ここは後段ガキを見つけて追っかけてくる際にも出て、悪童どもは橋下手の水路に逃れる。
  • 亀吉の出現に戸惑ったお滝が呟きかける石仏、大覚寺大沢池北辺水路端汀。ここへ助が来て亀吉の身の上を話す。
  • 弥七が「はしりかね」のことを聞き込む夜の海辺、広沢池観音島。娼婦たちが船に乗せられ沖へ出てゆく描写。
  • 当地を発つ楓、大覚寺放生池堤。「知り合いの女性」の墓に額づく「母子」お滝と亀吉、大覚寺大沢池北辺水路端汀(会話から、これが塚であると知れる)。老公一行がゆく街道、大覚寺遣水跡

ゲスト
お滝/山田まりや 亀吉/藤本哉汰 岩井右近/藤堂新二

※ラス立ち福ちゃん入り、奉行所の下っ端。
※御師の説明や食べ物など、伊勢関係の設定が細かい。印籠は変則、ラス立ちで出すのは将軍綱吉のお札。


第15話 「助さん格さん大喧嘩!!」 2011.10.31

 些細なことで日頃の鬱憤が爆発、助格大口論のすえ子供みたいに口きかず。そんななか、助さんが哀れな足抜き女郎と関わり、手強いヤクザ相手に一人で殴り込み、捕われてしまう。

ロケ地

  • おけいが結婚を約束していた畳職人・さぶを訪ねる助さん、外へ出て馴初めなど聞く河原は大堰川河川敷(右岸、川中には投網打つ漁師をあしらい)。後段、おけいのもとへさぶが走ってくるシーンも同所。
  • おけいと一緒に逃げた女郎が殺されて見つかる町角、大覚寺天神島木の根方(水面等は映らず)。
  • 当地を発つ一行、大堰川堤。楓がゆく水辺は大覚寺大沢池畔。

ゲスト
おけい/中島ひろ子 さぶ/鈴木一真 江森同心/内田勝正

※ラス立ち福ちゃん入り、「制服」の下っ端。天神島で仏に念仏唱えてる爺さまに小峰さん、ベタでクレジット。


第16話 「ニセ印籠で村を救え!」 2011.11.7

 薄汚れた三つ葉葵の印籠を使い、小金を掠める怪しの浪人。正体は村出身のゴンちゃんで、代官の苛政に苦しむ村人に小判を撒いていた。もちろん、ゴンちゃんにお咎めはなく、代官は本物の印籠を見せつけられ膝を折るのだった。

ロケ地

  • 房州・館山の海岸、琵琶湖西岸。砂浜のほか砂州や松原も。海越しの富士山や、マジ海の干潟など組み合わせて使われる。里の田んぼ(稔りの田)や、後段代官が商人を案内して来るシーンなどは不明(湖岸石積みか)
  • 村役人の市兵衛が捕り方に連行されるところ、浪人・高山権之丞が割って入る林、鳥居本八幡宮広場。
  • 館山陣屋、随心院。看板のかかった門は長屋門、立ち回りなど芝居の行われる玄関は大玄関(主に中からの絵)。出入りには拝観口も使われる。
  • 代官・豊田について弥七の報告を聞く老公、上賀茂神社渉渓園曲水端。

ゲスト
高山権之丞/小倉久寛 ふじ/松本美奈子 市兵衛/綾田俊樹 豊田久兵衛/篠塚勝

※ラス立ち福ちゃん入り、ぶっさき羽織着た代官の配下、下っ端よりちょっと上な感じ。


第17話 「疑惑に満ちた雨の宿」 2011.11.14

 木更津で船待ちの一行だが、宿で殺人事件が起きて更に足止め。取調べにやって来た目明しの態度に気分を害した老公は、真の下手人さがしに乗り出すことに。

ロケ地

  • 当地を発つ一行がゆく道、上賀茂神社ならの小川畔。誤認逮捕されていた紺屋の息子が布を晒していて、老公に気付き目礼。

ゲスト
義助/温水洋一 源兵衛/でんでん 多吉/石倉三郎 お鈴/勝野雅奈恵


第18話 「上様、長屋で叱られる」 2011.11.21

 江戸に戻った老公は、「悪法」をタテに民を泣かす目明しを見て上様に言上。挑発に乗った綱吉はお忍びで町に出て、吹き溜まりの裏長屋に迷い込む。そこは、悪者が狙っている土地なのだった。

ロケ地

  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓
  • 綱吉が老公に会いに来る椿御殿、宝厳院通用門(イメージ)。会見の座敷は大覚寺宸殿か。
  • 長屋衆に罵られ怒って出てきた綱吉に諫言する格さん、大覚寺五社明神。綱吉は舞殿に腰掛け。
  • 日光さして街道をゆく一行、大堰川河川敷(河畔林脇、大木の根方)

ゲスト
お勝/松金よね子 甚六/水森コウ太 熊蔵/若杉宏二 三好九右衛門/磯部勉 大貫屋/山本昌平

※ラス立ち福ちゃん入り、三好の家来。


第19話 「難問ぞろいの算術対決」 2011.11.28

 寺子屋の先生夫婦に歓待される老公一行、子らと和やかに過ごすところへ、お城の殿様から難題が投げかけられる。勘定奉行でもある算学者との対決は、過去の事件を炙り出し、大狸の退治となる。

ロケ地

  • 算学絵馬が奉納されている神社、平岡八幡宮舞殿。高さをはかるため子が登っていて騒ぎとなる火の見櫓は参道広場に設置。
  • ちかごろ隆盛をきわめる、勘定奉行もつとめる井崎源斎の塾、妙心寺隣華院。門前で八兵衛が本を売っていて城代に怒られる。門の中からのアングルもあり。
  • 前橋城、不明(隅櫓?と濠。後段では立派な天守?も)
  • 師匠の墓に参る吉田夫妻と橋本、不明(墓石は浄土系?)。覆面の集団に襲われる帰り道、妙心寺寿聖院前路地
  • 夫の無事を祈りお百度を踏む美代、梅宮大社境内百度石(百度石と彫られた細長いのと、尖った自然石と、二つの周囲を回る)
  • 吉田夫妻と子らに見送られ当地を発つ老公一行、平岡八幡宮広場。一行は脇参道を去る。

ゲスト
橋本胤通/榎木孝明 吉田貞晴/田中実 美代/尾上紫 井崎源斎/河西健司 城代/堀内正美 前橋藩主/渋谷哲平

※3月14日に放送予定だった回、本来は42部21話。
※殿の御前での算術対決、立ち会う藩士の一人に福ちゃん、裃姿。


第20話 「裏切者は誰だ!?」 2011.12.5

 日光に出る山賊、水戸の家中が被害者となり、居合わせた老公が乗り出す。当の賊が役人とつるんでいる図のほか、苦しむ民を見かねて行動する義の人も出て、助さんに恋してしまい苦悩する娘の話なども盛り込まれる。

ロケ地

  • 日光イメージ、龍頭の滝華厳の滝東照宮陽明門。
  • 水戸家の奉納品を運ぶ荷駄が襲われる山道、不明(林道)
  • 専修の畑で芽を踏んで怒られる老公、大堰川河川敷
  • 専修が呼ばれて行く、負傷した水戸家中がノビている境内、本物の輪王寺をイメージで出して、お芝居は妙心寺三門基壇と付近で。
  • 日光奉行所、妙心寺春光院
  • 助さんに問われて語る峯田伊右衛門の回想、この先山崩れと告げた怪しの役人が出た例幣使街道、切通し。
  • 御用金運版の仕掛けや、助さんのラブ・アフェアについて老公と専修が話す庭、妙心寺退蔵院余香苑
  • 本物の御用金を助さんたちが運ぶ道、不明(切通しや林道、崖など)
  • ニセモノを運ぶ格さんルート、山賊が出て立ち回りの山道は谷山林道切通し。
  • 御用金を奪った峯田一行が野営する野原、酵素河川敷。
  • 山賊とグルの役人が通る、アジト近くの滝、琴滝。以降も出る。

ゲスト
専修(輪王寺住職)/大滝秀治 峯田伊右衛門/寺田農 琴江/木内晶子 山岡正純(日光奉行)/小沢象


第21話 「嗚呼、人生に涙あり」 2011.12.12

 老中・柳沢は、世継をめぐる私欲のため、容喙必至の老公を排除にかかる。送り込まれた刺客は手強く、老公の身に白刃が迫るが、土壇場で「心」が通じる。

ロケ地

  • 夜中、柳沢吉保が密かに訪ねる水戸家上屋敷、妙心寺龍泉庵
  • 西山荘の畑、造園業の敷地か。
  • 老公が佇んでいると、江戸家老・藤井来着と知らせがくる水辺、広沢池東岸
  • 唐芋を持ってきた百姓衆が通される裏木戸、酵素河川敷に設営(隠宅セットが建っていた場所、セット併用)。竹林から刺客・黒田が凝視していて、去り際に弥七とすれ違い緊張の場面は笹藪脇で。
  • 釣りの黒田に声をかける老公、広沢池東岸(後方に団体敷地の生垣)。ここでお昼にと唐芋の焼いたのを差し出し、救荒作物として開発したい旨伝える次第。
  • 遂に刺客として現れた黒田、助格と斬り結ぶ夜の林、不明(雑木まじり竹林に巨岩のアレ)
  • 柳沢邸、妙心寺天祥院(路地から門遠望、イメージのみ)
  • 黙って去ろうとした楓の前に現れ、手土産を渡し別れをする老公、酵素河川敷笹藪脇。助格らと耕作の日々のラストシーンは冒頭の畑。

ゲスト
藤井紋太夫/小倉一郎 黒田一馬/伊武雅刀

※刺客・黒田を居室へ引き入れ、刃を待つ老公…扇子出したかと思うと敦盛舞いだす。


水戸黄門 最終回スペシャル 2011.12.19

 しばらく旅に出ていない老公だが、救いを求める向きは絶えず。些か強引な形で渦中に引き込まれ、悪代官を懲らすものの今度は将軍家からお使いが来る。相手は、幕府転覆をはかる、物騒な一団だった。
長く続いたシリーズの幕引きの一話は、たくさんのゲストを迎え華やかに終わる。

ロケ地

  • 大日本史編纂の資料集めに出ていた助さんが呼び戻され、江戸へ向かう街道、大覚寺大沢池北辺並木
  • 水戸藩江戸下屋敷、妙心寺龍泉庵。門と門前(老公拉致を目論む「農夫」らが潜む)、式台玄関(助さんの祝言の支度が慌しく行われている)と内部(格さんと舅が子をあやす廊下、五本線入りの塀内側が見えている)
  • 江戸城イメージ、二条城北大手門(衛士配置)。各地で起こる物騒な事件について、柳沢と隆光の前で将軍が「あのお方に相談」と言い出すくだり。
  • 屋敷を抜け出した老公が厳兵衛をお供にやって来る神社、梅宮大社。楼門越しに境内を望む図のほか、舞殿まわり。
  • 老公らを拉致する農夫たち、嵐峡(舟宿演出)
  • 老公を捜す助格、船頭(松井天斗)に聞き込みの川端、大覚寺大沢池船着(小)
  • 大川筋で聞き込みの助さん、大覚寺大沢池北辺水路端。
  • 老公らが船から下ろされる川端、嵐峡。このあと連れて行かれる、救いを求める者たちが住む里(名主が伊吹吾郎)美山・北村集落。里人に事情を聞かされる名主宅座敷は、民俗資料館と思われる。
  • 老公を捜す旅の途、人さらいから子を助ける格さん、茶店がしつらえられた街道は酵素ダートか。このあと将軍の使いの近習(大和田伸也)の駕籠が通過する。
  • 里人とともに年貢の荷駄を運ぶ老公(小汚い百姓の老爺に作っている)谷山林道切通し。雇われ浪人(代官の手先、首領は丹古母鬼馬二)の襲撃があるが、助格駆けつけてチャンバラ。
  • 龍刃党を抜けようとして斬られた男を助ける弥七、不明(巨杉のある山中)
  • 惣右衛門の村にも来た龍刃党のオルグ、行き帰りの道は谷山林道か。
  • 江戸城イメージ、皇居巽櫓。老公に助けを求めた件を柳沢らが愚痴る段。
  • いつもの格好になった老公たちが出てくる茶店、谷山林道
  • 楓が飛猿と出会う林、鳥居本八幡宮広場。
  • 馬を駆る綾姫、谷山林道頂上付近。
  • 上州・沼沢領の太吉の家、酵素河川敷。隠宅セットがあった所に小屋あしらい。
  • 西国・美崎藩領の寺、西壽寺。不満分子が寄り合いを持つところへ、龍刃党が乱入し「焚き付ける」。本堂のほか、又蔵が妻子をタテに脅されるシーンに羊歯の生えた崖際等が使われる。お堂内部のシーンはセット撮り。
  • 沼沢へ近づく老公一行、谷山林道(一部、石積みのあるいつもの山道か)。沼沢城、不明(櫓)。助さんが綾姫に接触する山道、谷山林道
  • 綾姫が鉄砲組の侍たちに又蔵の消息を問うシーン、セットかロケか不明。
  • 綾姫が助さんに嫁を貰ったか聞く石段、平岡八幡宮石段。国家老(西岡徳馬)が連れ戻しに来るが、正体を現し二人を捕える。
  • 一味の虚無僧を倒し、将軍暗殺の企みを聞きだす弥七、酵素ダートか。
  • 護国寺参拝の帰りを狙われる将軍、仁和寺金堂前、参道石畳。一味が潜むシーンに、平岡八幡宮境内や、西壽寺境内が使われている。
  • 事後、弥七が飛猿に別れを告げる茶店、鳥居本八幡宮広場に設営。鎌倉へ向かう老公一行、北嵯峨か。

 ゲストは多彩、まずお娟で由美かおるが返り咲き、亭主は亡くしている設定。横内正は格さんの舅で登場し、老爺メイク。大和田伸也は、老公のもとにお使いに来る上様の近習。あおい輝彦は助さんを助けてくれる浪人、失踪中の老公について情報をくれる。伊吹吾郎は里の名主で元侍、改易で浪人した藩士たちの指導的立場にあり、開墾地を守る。高橋元太郎はそのまま八兵衛で登場、蕎麦を振舞う。飛猿もそのまま設定で登場、牢を素手で破ったり。宮園純子、山口いづみ、コロッケなど古手のほか、この間までレギュラーだった松井天斗も出る。旧格さんズによる印籠パス回しなんかあって、視聴者サービス。
 林与一は悪徳商人で登場、最近は悪役も板についてきた感じ。三浦浩一は元侍の里人。森章二や田口計も出ていて、悪くないのが笑える。また、成瀬正孝、倉田てつを、柴田p彦、原口剛、草薙良一など御馴染みの面々もいつものように出ていて、福ちゃんもクレジット付きで出ていてかなり台詞もあり、峰蘭さんもモブでちらり、鬼馬二は久しぶりに見られて嬉しかった。
 このところあちこちで鍵となる人物で出てくる西岡徳馬は、はじめ情けない見た目で出てきて笑わせ、「犯人はヤス」状態。みのもんたはチラリ登場。神田正輝は元鉄砲奉行の猟師、格さんが拾った太吉の父設定、悪人に付け込まれスナイパーに。彼を切腹から助けた姫様は佐藤めぐみ。
現セミレギュラーのレンジと麿赤兒は、出てきただけで何の展開もなし。


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