隠密くずれ

1981.7.10CX

キャスト
幻の三蔵/松方弘樹 お鈴/岩井友見 お染/中島ゆたか 川合伸旺 深江章喜 三浦リカ 佐藤蛾次郎 田中浩 浜田晃 福本清三 夢の五介/芦屋雁之助
原作/南條範夫 脚本/鴨井達比古 監督/鷹森立一

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 困難な任務を果たして帰参するも、つかんだネタは金で転んだ権力者に握り潰され、頭に来た隠密は公然と上司に刃向かい「辞職」。
以降、運命を共にしてくれた朋輩と二人、追っ手をやり過ごしつつ旅の日々が続く。やがて彼らは、問題の任地・長岡を目指すが、目的は微妙に違うのだった。

大内辻堂

ロケ地

  • 越後・長岡城イメージ、彦根城天守。雨の夜、城に侵入するも見つかり追われる三蔵、狙撃され濠に落ちるくだりは彦根城佐和口多門櫓内側。
  • 公儀隠密を辞して一月後、街道をゆく三蔵と五介、不明(堤道か)。小休止の道端、藪田神社参道。通りかかったい女に見とれてついてゆく三蔵は社叢北側の道へ。口説いていて懐中をやられる茶店は不明(丘のふもとの地道)
  • 長岡へ入る二人、五介が顔を洗うといって井戸を借りに入る寺は丹波国分寺、礎石の上で子らが殿様幽閉ごっこをやっていて寺男に散らされる。
  • 武家の女たちがお百度参りする神社、鳥居本か。その後戻るお長屋は本能寺塔頭、それぞれ閉門の竹矢来が施されている。以降も頻出。
  • 家老が新潟の回船問屋・能登屋と会う屋敷、中山邸通用門。後段、ここからほうほうの態で出てきたお鈴を、迎えに来た五介がおぶってやるシーンで参道も。
  • 商人に化けて能登屋に会った帰り、刺客に襲われる五介、広沢池東岸。三蔵が出て斬。
  • 藩を憂える有志の一人・杉田が血判状を持って江戸へ向かう途中、追っ手かかり斬られる街道は大内辻堂。三蔵が出て追っ手を皆殺し、奪われた血判状を確保。
  • 新潟へ赴く三蔵、元朋輩の忍者と話す河原は中ノ島橋下河川敷。今は能登屋に雇われていると告白される。
  • 杉田の墓、不明(山麓の林か)。裏切者が仲間に始末される。
  • 長岡城下、己への追っ手を見た三蔵が彼らを誘い込む竹林、鳥居本八幡宮広場。
  • 捕まった五介と密書交換の菩提が原、不明(台地)。ここから逃げた二人が立てこもり自爆する小屋、酵素河川敷にセット。
  • 事後、お鈴との恋破れ落ち込んでゆく街道、大沢池堤か。その後お染が分け前を分配する河原は桂川罧原堰堤下手中州合流点汀(右岸河川敷)

※長岡藩では、殿様を廃し幼君を立てて操ろうとする陰謀が進行中、藩主は幽閉中。悪家老は抜け荷商人とつるみ、幕閣へ巨額献金の鼻薬という寸法。
※三蔵は飯をさておいて酒を飲む女好き、五介は下戸でお鈴に一途という趣向。


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