お坊主天狗

佐々木康監督作品 1962.11.2東映

キャスト
番匠谷吉三郎/片岡千恵蔵 荒木均平/大友柳太朗 おもと/桜町弘子 おしゅん/北沢典子 小鶴/久保菜穂子 伝吉/山城新伍 七之助/伏見扇太郎 三次/星十郎 十太/池信一 お京/西岡慶子 アホ虎/平参平 伊勢松/茶川一郎 三田基蔵/小田部通麿 番匠谷蔵人/明石潮 銀次/南方英二 権次/潮路章 渡海屋/進藤英太郎 本多越中守/三島雅夫 陣蔵/阿部九州男 大倉十兵衛/原健策 合沢修理介/山形勲 小染/美空ひばり 秋葉屋新三郎/大川橋蔵

原作/子母沢寛 脚本/結束信二

∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵

 瘋癲屋敷のダンナ、本所のお坊吉三、お坊主天狗などと異名をとる旗本くずれの侍は、父の仇を討つ意思を秘めて雌伏の時を過ごす。
彼に頼みごとをする芸者あり、これも実は武家の出で、父を斬って退転した男を追う身という奇遇。そのうえ、二人の仇は汚れた欲望でつながっていた。

 ダンナの屋敷は、掏摸にごろつきなどが屯しさながら梁山泊の態。
いざ悲願成就という日には、彼らが大挙して同行、派手な討ち入りとなるのであった。

仁和寺

ロケ地

  • 本多越中守邸、仁和寺本坊表門。腰元を手討ちにするくだりで出るイメージショット、高所からのアングルでこのときは前のスロープ映らず。
  • 吉三の回想、父と遠乗りに出た際、越中守の娘婿の落馬に行き合わせてしまう野原、不明(林に囲まれた芝地、奈良公園に似るが起伏なし)
  • 印旛沼視察に赴く越中守、行列が出る門は先と同じ仁和寺本坊表門、高所からの絵もあり、行列は参道を北へ。
  • 越中守を街道で待ち伏せる吉三、首塚と彫られた碑のある松林は琵琶湖畔、道は地道。セット併用。
  • 吉三が闇討ちに遭う夜道、不明(石畳のまわりに並木、蔵や塀などちらり。セットの可能性あり)
  • 渡海屋が例の刀の持ち主と判明、吉三に言われ小染を呼びに行く「乾分」どもは天龍寺塔頭慈済院来福門前を走り抜ける。放生池対岸からの絵で、池端に材木が立てかけてある。

※越中守は酒乱で乱暴者の狂疾の殿、山形勲や原健策は殿の乱行に隠れて私腹を肥やす悪者。大友柳太朗がいい家老で、さんざん諫言するも無駄に終わり、主家はなんとか存続させて自らは浪人・堅物なれど贔屓の芸者はちゃんといて熱々。
※秋葉屋は御用達の研師、若旦那の新三郎は吉三と懇意、小染に肩入れし岡惚れ。


・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ