大奥犯科帳

1983.5.13CX/東映

キャスト
星野知子 高見知佳 早坂あきよ 田島令子 山本みどり 根本律子 三原世司奈 湖条千秋 桂川京子 近江輝子 秋津万里子 野川愛 山口朱美 福本清三 森源太郎 白井滋郎 野際陽子 岩井友見 西沢利明 白石奈緒美 藤巻潤 小池朝雄 沖雅也

脚本/西澤裕子、松本功 監督/大洲斉

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 大奥の御使番という職掌にある娘たちが、世子殺害の謎を追う話。
辛苦のすえ割り出した真実は、思いもかけぬ人物の出自と目的。
全て終わったあと、大奥に残ることを決めた娘は、淡い思いを抱いた相手に文を書く。

二条城

ロケ地

  • 江戸城イメージ、姫路城天守。御本丸・大奥イメージ、二条城内濠端(鳴子門望む図)、本丸御殿唐破風。
  • 松平定信が、将軍・家斉に世継披露の日取りをはかる庭、二条城清流園
  • 家斉の長男・竹千代が腰元と鬼ごっこをしていて失踪する庭、枳殻邸印月池畔。若君は回棹楼近くの築山を登ってゆき、以来行方知れずに。
  • 竹千代の弟たちについて説明が入るくだり、三男・敏次郎ぎみが鯉に餌をやる池は枳殻邸印月池・侵雪橋たもと。
  • 竹千代の守役が灯篭の下敷きにされて殺される稲荷、大覚寺天神島朱橋たもと。
  • 竹千代が水死体で発見される池、枳殻邸印月池・護岸組石の奥。
  • 雨の中、菊の花を毟る鬱入ったお楽の方(敏次郎ぎみの生母)枳殻邸臨池亭の池端。
  • 幼馴染の医師・桂木小四郎に、竹千代の死に関する謎について意見を聞きに行く美和。小四郎の回想、足を怪我した幼い美和を手当てしおぶってやった河原、罧原堤下河原。美和の回想、小四郎が木にのぼってとってくれた柿を食べたシーン、民家前畑。忍者の襲撃から美和を庇い負傷した小四郎、町方へ戻るよう美和に進言するくだりは枳殻邸内林間(枯野の草原)、園林堂の甍が見えている。
  • 御台所に用事を言い付かった音羽、用足しの途中侍に囲まれる町角は相国寺鐘楼前、連れて行かれた先で松平定信が出て協力を求められるのは相国寺大光明寺方丈石庭、老中は座敷から現れる(アングルは座敷から)
  • 厠で福松ぎみを襲った「打掛の女」を追う美和たち、神光院本堂脇(北望)。このあと、始末された黒鍬者を見つけるくだりで、本堂前石橋や池が出る。
  • 打掛の主の上臈のことを調べに出る美和、お春が芝居を打って見張りをごまかす門、大覚寺大沢池木戸。美和たちは木戸を出て「溝」伝いに外へ。墓をあばくシーンは不明。
  • お袖の方の出自を調べてくれるよう、老中の配下の侍に頼む音羽、二条城本丸西虎口。これが「男と会っていた」とされ、音羽失脚。
  • 敏次郎ぎみの人形に刺さっていた針から、竹千代暗殺犯として拷問を受け廃人となったお楽の方、寺へ送られる駕籠が出る城門は二条城北大手門
  • 松島がひそかに田沼意次と会う屋敷、不明(細竹編みの塀など見える)

※御使番は、御代参のお供や外へのお使いなど本来の役目のほかに、大奥総取締・松島の指揮のもと、大奥内で起こる事件の探索・吟味に当たる。武芸の鍛錬も積み、大立ち回りもある。御使番のヘッドは音羽、美和やお春にお里の主人公三人組はこのほど選抜された娘たち。
※福ちゃんの正体は黒鍬者、上臈の打掛をまとって大奥に出没、いたいけな子供やか弱い女たちを暗殺したりする。ふだんは御宰、名前は「よしぞう」。最期は仲間に始末されて池の中で頓死。


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