臥竜の天〜伊達政宗 独眼竜と呼ばれた男〜

2013.3.9BS-TBS

キャスト
伊達政宗/椎名桔平 片倉小十郎/榎木孝明 伊達成実/金山一彦 愛姫/原田夏希 喜多/平淑恵 保春院/秋吉久美子 留守政景/坂西良太 原田宗時/柄沢次郎 小次郎/阿部進之介 施薬院全宗/杜澤たいぶん 金七/野口貴史 芭蕉/辻本祐樹 千利休/左とん平 虎哉宗乙/高橋長英 石田三成/上杉祥三 伊達輝宗/勝野洋 豊臣秀次/関戸将史 粟野木工助/高井清史 井伊直政/陰山泰 畠山義継/白井滋郎 蒲生氏郷/小山田将 徳川家康/伊武雅刀 豊臣秀吉/津川雅彦

原作/火坂雅志
脚本/尾西兼一
監督/吉村芳之

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 天下を望んだ、若き日のみちのくの英雄を描く。
秀吉、家康という、時の権力者と渡り合い動乱の時代を生きる政宗だが、領国は北へと追いやられてゆく。それは、龍の志を恐れられたが故であった。
ドラマは、葛西・大崎一揆介入あたりから、大御所の最晩年まで。父・輝宗の死についての苦衷、実母との確執、股肱の臣・片倉小十郎との日々など、ドメスティックな話もきちんと盛り込まれている。
「仙台さま」の心が、東北の人々の心に生き続けていると締めくくるくだりに、被災地の人々が映し出される。

野洲川

ロケ地

  • 京イメージ、清水寺全景(「京」とテロップ入り)。聚楽第イメージ、不明(池泉越しに豪壮な建物群、奥には塔)。金の茶室で利休の茶を喫しながら、三成を相手に政宗の話をする秀吉のシーン。
  • 南奥羽が政宗により平らげられつつあったと語るナレーションに被る野道(虎哉宗乙を訪ねる政宗主従、騎馬)、土山町市場の野洲川右岸堤内地田畔(並木は落葉)。宗乙和尚の寺は円満院か(お堂縁先、屋根は檜皮、前庭越しの絵)。会談のあと、和尚と小十郎が、政宗と試合う成実を見ている野原は野洲川右岸河川敷の草原(刈ってある)、対岸の岩室の山が映り込んでいる。
  • 黒川城、母と弟に会い、関白と戦えと唆される城内のシーン、円満院か(保春院がいるのは一段高いところに建つお堂、政宗たちは下のお堂縁先から見上げている)
  • 小田原攻めに関しての伊達の会議、不明(座敷から庭が見えている。板絵の鶴はありものか)。参戦を決めた政宗、母の招きを受けて赴く廊下、円満院か(渡廊、お堂縁先)。弟・小次郎を刺殺する廊下、円満院か。父まで殺したと嘆く政宗の回想、輝宗を拉致した畠山義継を追い詰めた阿武隈河原、土山町市場・野洲川右岸汀。
  • 小田原攻めに際し、秀吉が一夜で石垣山に建てた城と町の情景、彦根城天守などを東映オープンセットの背景として合成。伊達が来ると報告を受ける秀吉(野点の席)、および政宗謁見の陣幕は篠山城大書院裏手(幕越しに書院の破風がのぞく)
  • 会津・黒川城へ帰還する政宗、家臣打ち揃って迎える廊下は随心院回廊。
  • 米澤城イメージ、彦根城大手橋付近に櫓や建物などを合成。政宗の居室は不明(お寺の座敷か)
  • 葛西・大崎一揆煽動のくだり、政宗の親書を携えた家来が走る野道、酵素河川敷(隠宅跡付近)、ダート。木村吉清を貶める噂をばらまく鎮守は鳥居本八幡宮鳥居前。
  • 奥羽の一揆は伊達のしわざと秀吉に話す三成、びわこ文化公園池泉(池溢水口に架かる橋上、夕照庵映り込み。秀吉は鯉に餌やり中)
  • 聚楽第での尋問を切り抜けた政宗、小十郎の待つ座敷へ戻り寝転んで笑うシーン、不明(お寺の座敷?帝鑑間みたいな襖絵)。明らかに有罪の伊達を赦した関白について家康と話す井伊直政、びわこ文化公園築山〜池泉切石橋。
  • 京・伊達屋敷の庭、梅宮大社神苑。池にバルコニーを設置、小十郎が横笛を吹く。薄暮?の撮影、神苑入口門から政宗が出てくる。利休切腹について語られるくだり。
  • 米澤へ戻った政宗、一揆討伐の出陣の儀式が行われる神社、摩気神社。楼門越しに本殿前を見る図、大人数入っての撮影。
  • さらに北へ追いやられる伊達家、このままでは終わらんと小十郎に告げる政宗のシーン、岩出山城の縄張り、不明(石垣、檜皮の門、鬱蒼とした林・紅葉)。城普請に来ている家康と語らうシーンもあり、立地が高台と判る。
  • 小次郎の守役だった粟野木工助(今は忠次の側近)に接触する政宗、木工助がゆく京の町は妙心寺大庫裏脇路地(大原女を演出)、政宗に出くわすシーンは東海庵か涅槃堂付近か。
  • 秀次の狩りにつきあい取り入る政宗、不明(崖際か崩壊地形か)
  • 相好を崩しお拾ぎみをあやす秀吉、彦根城博物館居室。
  • 秀次に処断下るくだり、伏見城イメージ、伏見桃山城運動公園の「伏見城」模擬天守。逃げた木工助が討手に斬られるのは妙心寺渡廊の下。
  • 成実や喜多への処置について政宗を諭す小十郎、夜の伊達屋敷庭は梅宮大社神苑、とっぷりと暮れた境内東の空に北斗七星演出、神苑門の向こうには灯り漏れる障子を演出。
  • 伊達と最上が蜂起すると高札が立った件について家康に問う秀吉、座敷は彦根城博物館か。
  • 上杉討伐のため会津へ向かう伊達の軍勢、野洲川河川敷。城攻めは彦根城内、政宗が陣を張る崖下は不明(山肌は水食地形?政宗のうしろにある大岩は作り物っぽい)
  • 三成挙兵を下野小山の陣にて聞く家康、不明(井尻や竜王みたいな感じの山地)。敗残の三成が出てくる洞窟は井上鉱山か。目論みはずれた政宗が家康に会う伏見城、伏見城模擬天守(小天守越しに大天守を望むアングル、狸親爺から「恩賞」に白石城をと言い渡されてしまうくだり)
  • 病床にある小十郎の回想、梵天丸が我が肉を抉れと迫った庭、円満院。米澤城内?

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