剣客商売 〜剣の誓約〜

剣客商売 〜剣の誓約〜

2013.12.27CX

秋山小兵衛/北大路欣也 佐々木三冬/杏 おはる/貫地谷しほり 秋山大治郎/斎藤工 四谷の弥七/山田純大 生島次郎太夫/山田明郷 飯田粂太郎/内野謙太 おみね/栗田よう子 おつぎ/山下裕子 傘屋の徳次郎/竜川剛 嶋岡礼蔵/林隆三 おとよ/床嶋佳子 伊藤三弥/浜田学 檜村仁助/加治将樹 伊藤嘉一郎/高杉瑞穂 秋山道場の若者/川久保宏之 およね/川崎あかね 柿本伊作/西山清孝 門人/円堂耕成、鎌田栄治、中島崇博 伊藤彦太夫/中丸新将 柿本源七郎/金田明夫 小川宗哲/古屋一行 田沼意次/國村隼 

脚本/金子成人 監督/山下智彦

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 十年経とうが二十年経とうが、老いさらばえようとも病を得ようとも、果たさねばならぬ勝負の掟。
その時のためつないできた老剣客の命は、もののふの心を解さぬ痴れ者によって無残に断たれてしまう。
原作とは設定を変えたうえで、「小雨坊」を後日談にして入れてある。

ロケ地

  • 夏へ向かう江戸の風景の描写、八幡堀西の湖(ここでは山裾に町なみを合成、西の湖はこのあともおはるが櫓をやるシーンに別アングルで出てくる)。小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に設営(大沢池に張り出す船着も作られている。中の座敷から外を見る絵も出てきて、池と堤が映っている。「前庭」にはおなじみの鶏が闊歩、井戸も組まれている)
  • 田沼意次邸、門は随心院薬医門。邸内描写は金戒光明寺紫雲の庭と方丈(北東端の座敷と廊下を使う。中から庭を望む図も)。庭は、三冬や小兵衛の出入りに使われている。
  • 大治郎の道場を訪ねる前、嶋岡礼蔵が佇む墓地(?)化野念仏寺石仏群脇。
  • 近くまで行くものの、嶋岡の来訪を父に告げられず去る大治郎、大覚寺大沢池(おはるが草摘み?の土手、北辺並木のところ)。大治郎が白金さしてゆく道、仁和寺経蔵下石段(掃き掃除中の小坊主演出、寺院境内設定)。柿本宅はセット撮り。
  • 嶋岡の回想、十年前柿本と試合った野原、西の湖園地草原。
  • 嶋岡を射た男を追い斬りあう大治郎、雑木まじり竹林は鳥居本に似る。
  • 浅草・今戸の本性寺、龍潭寺。秋山父子がゆく境内は、本堂前付近を山腹の墓地から見下ろしたアングルで。小兵衛亡妻・貞の墓は、山門近くの参道脇斜面に。嶋岡の卒塔婆は秋山家の墓の隣に立つ。
  • 嶋岡の死の一年後、三弥の父・伊藤彦太夫が倅の消息を小兵衛に告げる町角、上賀茂神社ならの小川畔(神事橋下手右岸)。このあと話しながらゆくシーンは北神饌所裏へ。
  • 三弥に呼び出された彦太夫、仁助とゆく夜道は車折神社参道石畳〜本殿前。
  • 三弥らが巣食っている、白金の柿本旧宅へ向かう小兵衛、渡る橋は保津小橋(下手から遠望)。大治郎と合流するシーンは仁和寺経蔵下石段、俯瞰の絵もあり、前と同じくお寺の小坊主もついている。

※枠は金曜プレステージ、年末大型時代劇スペシャルと冠されていた。
※三弥と師匠の例の関係は描写なし、三弥の父は微妙ながら非道ははたらかず。大幅に原作と違うのは「小雨坊」、三弥の兄ではなく同郷の鼻つまみ者・仁助、汚くて粗暴なだけで怪異な容貌ではなく、もちろん小雨坊という名でもない。


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