だましゑ歌麿IV

2014.9.6テレビ朝日/松竹

キャスト
水谷豊 中村橋之助 鈴木杏樹 原田龍二 田中美里 河相我聞 渡辺大 マギー 金子貴俊 西田健 島田順司 山中崇史 三津谷葉子 真野恵里奈 工藤俊作 映美くらら 重田千穂子 川崎あかね ひがし由貴 森下能幸 市川勇 山内としお 笹野高史 南沢奈央 梅沢富美男 でんでん 萬田久子 岸辺一徳

原作/高橋克彦「だましゑ歌麿」「かげゑ歌麿」
脚本/古田求
監督/吉川一義

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 モデルにした美女が相次いで殺されたことで歌麿は激しく落ち込み、錯乱の果て失踪してしまう。それは老中に阿る者の陰謀であったが、止めを刺す道具にされた女は、失意の歌麿を助けた青年のマドンナという奇縁。無辜の死は歌麿の死にかけていた心に火をつけ、後世に残る大傑作を生ましめるのであった。

普済寺

ロケ地

  • 川開きの宵、屋形船で男と密会する茶屋女・難波屋おたき、大覚寺大沢池(セット併用か)。翌朝、絞殺されたおたきの検分をする仙波、大覚寺天神島東端汀。見物衆は対岸の遣水跡芝地にいて、天神島からそちらを見た絵も出てくる。
  • 虫や草木をスケッチする歌麿、大覚寺天神島鳥居下。凝視する男女あり。
  • 夜中抜け出して作太郎と密会するおひで、梅宮大社摂社前(参集殿脇)。絞殺されたおひでの検分の際には、本殿続きの玉垣際も映っている。設定は深川稲荷。
  • 松平定信邸、随心院薬医門。歌麿が失踪したと報告を受ける老中の段では、書院座敷が使われている。後段にも登場。
  • 山村座を出てきた次郎吉、杉戸屋の衆に囲まれ刺される町角は民家塀際
  • 春朗が次郎吉の治療のため平賀源内を連れてくる道、大覚寺大沢池北辺並木
  • 次郎吉の回想、お恭と遊んだ野原、大覚寺梅林際の草地か。
  • 作太郎がお恭を連れ去った際、次郎吉が追いかけて取り戻す林、不明(祠は置いたっぽい。林は雑木まじり竹林)
  • 大作を制作中の歌麿、評判を聞きつけ押しかける人々は普済寺参道、山門。室内はセット撮り、あばら家仕立て。設定は次郎吉の長屋ではないみたいだし、それっぽい什器置いてないから荒れ寺でもなし、「栃木のどこか」でもあろうか。

※次郎吉は芝居茶屋で働く若者、裏の顔は義賊。彼の死後、近江屋から大金を掠めてばらまくのは水谷豊。
※妓楼・鶴亀の一室の「絵」は、「品川の月」。
※ラストシーンで歌麿が描いているのは「吉原の花」、二階で宴会中の武家女の着物に葵紋を書き入れる筆先が演出されている。
※草木スケッチの絵、「画本虫撰」の毛虫。


 →だましゑ歌麿
 →だましゑ歌麿 II
 →だましゑ歌麿 III

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