桃太郎侍

第123話 「別れに泣いた信州路」 1979.2.25

 菱野薬師へ湯治の桃さん、途中で人助けをして怪我を負い、これがこのあと悲劇を出来させてしまう奇縁となる。
旅情たっぷりの冬枯れの景美しく、バックに流れる馬子唄が哀切。

ロケ地

  • 冒頭、道隈の街道、大内辻堂前。馬子が八木道の方から来て、桃さんは亀岡道の方から来る。祠の北の道隈に道標があしらってあり、東・江戸へ三十九里/北・小諸へ三里/西・京へ九十六里と記されている。
  • 峠の茶店(親爺は北見唯一)で休む桃さん、大内亀岡道切通し際に設営・山側の法面は裸地。ここへ、鶴吉が崖から落ちたと子らが知らせに来て、親爺と桃さんが走ってゆく。
  • 崖に引っかかっている鶴吉を助ける桃さん、保津峡落合落下岩。導入は見上げのロング、落下岩上での芝居もある。子を上へ上げた途端、岩崩れて桃さん落下。
  • 桃さんを追って旅してきたつばめとすずめ、雲助(一人は福ちゃん)に無体をはたらかれるところ旅人(浅吉、川地民夫/おきぬの亭主・三宅島帰り)が介入の田畦、大内付近か。
  • 二足の草鞋に陵辱されるところ桃さんが介入、おきぬ(鶴吉の母、丘みつ子)を連れ帰る途中渡る橋は若森廃橋。背景に来ている林は藪田神社社叢、山も映り込んでいる。ここで、おきぬが亭主は博徒で五年前三宅島へ送られたが、もうじき帰還と告白。
  • 浅吉とつばめたちが別れる茶店、先の大内亀岡道の茶店。
  • つばめたちを付けて浅吉一家を宿場から落とす桃さん、早暁一家がゆく街道は大内辻堂手前道隈付近(祠映らず)。ここで浅吉が足を止め、桃さん一人に任せられないと言い出して引き返してしまう。
  • 桃さんがゆく宿場の町角、民家裏手南塀際ラウンド塀下崖地の茂み(上写真がその茂み/ここでヤクザの襲撃、浅吉も駆けつけて参入/茂みを抜けた下手の法面に代官所の銃隊がいて一斉射撃)。逃れた桃さんは崖から渓谷にドボン、ここは保津峡で見下ろしのロング(このあと這い上がってくる描写などは無く、浪人が死んだと思い込み哄笑する悪党どもを通常モードで退治に現れる)
  • 先に出たつばめたちが来し方を振り返る街道、大内辻堂前・二人は八木道から来る。この間、桃さんはおきぬと鶴吉に、自分がここへ来なければと詫びて去るところ・大内亀岡道の茶店。

桃太郎/高橋英樹 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 お光/西川ひかる おみよ/吉本真由美 とん太/北野清治 丘みつ子 川地民夫 天津敏 波田久夫 大前均 北見唯一 牧冬吉 石沢健 正島一孝 湯川裕己 秋山勝俊 杉沢勝雄 日高久 笹木俊志 木谷邦臣 大城泰 西山清孝 壬生新太郎 藤長照夫 内藤康夫 玉川すずめ/西川峰子 玉川つばめ/野川由美子

脚本/和久田正明 監督/山下耕作

※浅吉に罪をおっかぶせていたヤクザは天津敏、手下の大男は大前均。グルの信濃代官は波田久夫、配下の牧冬吉は代官所手代か。浅吉は、息子の恩人である桃さんを嬲り殺す手助けを迫られて苦悩という運び。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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