桃太郎侍

第175話 「嘘からでた親孝行」 1980.2.24

 田之助と仁兵ヱの着物を盗んだ無宿者のコソ泥は、とっちめられたあと居候に。ここへ、彼の老母が国から出てくるという椿事が出来、嫁もいて仕事もあってという芝居を打つ流れ。
偽りはやがてバレ母を悲しませるが、それだけでは済まないのだった。

吉田神社

ロケ地

  • 欲をかいた田之助と仁兵ヱが寒中我慢大会に参加すべく走りこむ鳥越神社、吉田神社大元宮。二人は坂から上がってきて鳥居をくぐり境内へ入るが、鳥居前でせわしなく着物を脱ぎ吾作に渡す。しかし大会はもう終わっており、引き返すと着物は持ち逃げされているという寸法。
  • かっこ悪くて帰るもならぬ裸の二人が身を寄せる辻堂、大覚寺護摩堂。破れ障子寒風にはためく「内部」はセット撮りか。
  • 老母を連れ江戸見物の吾作、金無垢の鬼瓦が評判の将軍家菩提寺へ赴くくだり、門は大覚寺大門。町衆がこぞって見上げるお堂は金戒光明寺本堂、吾作たちの背後に経蔵が来ている。大きな金瓦が乗っている情景はもちろん合成。
  • 嫁も生業も芝居で、吾作はコソ泥の居候と立ち聞きした老母、長屋を離れ吊ろうとはかる夜の林は大覚寺境内林、気づいた桃さんが駆けつけて阻止。
  • 深更、菩提寺の門を開けさせ押し入る本多の手勢、大覚寺大門・後から瓦職人たちも入れられる。このとき、母を捜し呼ばわる吾作は五社明神、このあと思いついて菩提寺へ赴き、「大門」で本多が落としていった印籠を拾う。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 お勝/絵沢萌子 とん太/北野清治 おさよ/川本美和 なべおさみ 外山高士 塚本信夫 うえだ峻 西田良 吉川雅恵 玉川すずめ/西川峰子 蛙の田之助/山城新伍

脚本/名倉勲 監督/井沢雅彦

※吾作はなべおさみ、彼の母が嫂にいびられていると話す同郷の男はうえだ峻。黄金の鬼瓦を銅製の金鍍金で作って浮いた分を着服していた側用人・本多佐渡守は外山高士、腹心の強面は西田良。ラス立ち福ちゃん入り、縁から落ちるロングのほか、寄った絵もある。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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