桃太郎侍

第233話 「遠州路の決闘!」 1981.4.12

 長い間ずっと、生まれた江戸の地へ帰ることばかり望んでいた小役人は、娘の結婚を機に役を退き念願の切符を手にするが、勇退まであと三日というとき、今まで何の揉め事も無かった村にヤクザが乗り込んでくる。
谷幹一が小心者の葛藤を熱演する、哀話。

流れ橋

ロケ地

  • つばめ不在のため興行を渋られ窮する一座、湯本村出役の十兵衛に連れられ村へ赴く一行が渡る橋、流れ橋。以降この橋は、ヤクザがやって来るシーンや、遠江代官所との行き来などで何度も出て、ラス立ちにも使われる。立ち回りの際は橋上だけでなく、橋の下も使用。
  • 一座が興行を行う、湯本村名主宅、民家門を前畑の木越しに。幟などもあしらってある。内部はセット撮り。
  • 村の酒肆が乗っ取られたと聞き乗り込む十兵衛だがてとも敵わず、娘が桃さんに助けを求めに走るくだり、桃さんたちが滞在する湯治場は酵素河川敷に小屋と湯の樋あしらい。
  • 博徒どもを追い払い、退職して江戸へ帰る十兵衛のくだり、村人たちと見送る道は北嵯峨農地竹林際。桃さん、もっと深刻な事態を察知しているが、十兵衛に覚られぬようはからう。
  • 事後、当地を発つ桃さん一行がゆく街道、木津堤法面の道。十兵衛の娘の結婚を世話する話で、独り身では難しいと囃される。

桃太郎/高橋英樹 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 玉川かもめ/遠藤薫 谷幹一 森田理恵 汐路章 小沢象 天草四郎 大木正司 北條清嗣 阿木五郎 肥土尚弘 藤山喜子 須永克彦 勝野賢三 福本清三 かまくら文太 波多野博

脚本/高階航 監督/井沢雅彦

※桑原十兵衛は谷幹一、娘は森田理恵。はじめ乗り込んでくる博徒・弥三郎は大木正司、これについてくる用心棒は福ちゃん、後ろにいる大親分の赤鬼の虎蔵は汐路章。村に金脈を発見し、村人皆殺しを企む遠江代官は小沢象。十兵衛の後任の若い役人は天草四郎。
※福ちゃん、怖い系のメイクして桃さんと丁々発止。投げた枡は刀で受けられ、抜こうとすると楊枝で制され、いざ対峙の場面ではあっさり斬られる。
※大木正司が人数を率いて橋を渡ってくる際の劇伴、長谷川伸シリーズで鳴ってたのと似ている。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


  → 桃太郎侍 表紙

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ