桃太郎侍

第236話 「世間知らずの若様作家」 1981.5.3

 戯作者志望の、旗本の三男坊を世話することになる桃さん。庶民の暮らしを知るとて若様は長屋へ越してくるが、碌に見聞も広めぬまま初めて書いた作品をけなされてたちまちキレ、愚民がとか言い出す始末。しかし、フテて飛び出した先で女児を拾い「事件」に巻き込まれ、その過程で若者はひとつ階梯をのぼるのであった。

宝厳院

ロケ地

  • 長屋の皆相手に高邁な理想を説いていた春之助を外へ連れ出し諭す桃さん、大覚寺大沢池畔・護摩堂前。水面越しに大沢池堤が見えている。
  • 作品を否定され怒った春之助、原稿を投げ捨てると女児が拾うが、聞いても名も家も言えず、聞こえてきた鐘の音に怯えしがみつくシーン、大覚寺五社明神
  • 女児を連れて江戸の町を捜し回る春之助、疲れて休む木の根方は大覚寺天神島。このとき二人を見かけた侍が襲ってくるのは祠脇。
  • やっと名は判った女児・お千代を、父親が殺されたらしい大川岸(深川側)へ連れてゆく桃さん、広沢池東岸(水少なし)。鐘の音を聞き、記憶を取り戻す運び。
  • お千代がさらわれ、連れ込まれかける西海屋の根岸寮、中山邸通用門。尾行していた春之助が飛んで入り、一太刀浴びる。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 玉川かもめ/遠藤薫 頭師佳孝 外山高士 江見俊太郎 片岡五郎 玉生司朗 小川晃世 壬生新太郎 矢部義章 大月正太郎 蛙の田之助/山城新伍

脚本/奥村俊雄 監督/田中徳三

※高瀬春之助は頭師佳孝、なりは書生ふう。油の値を吊り上げる西海屋は江見俊太郎、黒幕の勘定奉行・大田原頼母は外山高士で、腹心は片岡五郎。ラス立ち福ちゃんや峰蘭さん入り、福ちゃんは何回も出てくる。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


  → 桃太郎侍 表紙

・日記目次 ・ロケ地探訪 ・ロケ地探訪テキスト版目次 ・ロケ地一覧
・時代劇の風景トップ  ・サイトトップ