桃太郎侍

第254話 「望みかなった新妻の座」 1981.8.30

 身分違いだと、引き裂かれていた「夫婦」が晴れて復縁、子も入れて三人幸せを得る情話。そこに至る紆余曲折と、降りかかる災難を描く。
口説く前に振られるわ、悪人に情報垂れ流すわ、探索には加わらないし、田之さんいいとこなし。

松尾大社

ロケ地

  • おようが勤める、芝神明社前の水茶屋・夕渚、嵐山公園・錦。提灯に店名が入っていて、派手な暖簾がかかっている。また、西方に塀を拵えてあるのは252話と同様で、井筒屋の番頭に剣突を食らわす仁兵ヱたちのシーンで映っている。
  • おように拒否され、悄然と水茶屋を出てくる佐太郎、近くの茶店で待っていた桃さんたちが声をかけるシーンは、松尾大社楼門そば石積際に店を仕立て。舞殿の脚部が背景に来ている。
  • 佐太郎から逃れ長屋も出てしまったおよう、母子が佇む階は松尾大社本殿西端階。桃さんが見つけだし、佐太郎の懐へ飛び込めと励ます。
  • 妻子を拉致された佐太郎、身代金を持ってゆく夜のしじみ河岸、広沢池東岸。佐太郎は一人棹を操り汀へ、勘定奉行配下の侍たちが待ち構えている。急を聞き駆けつける桃さんたちは、土手を走る。

桃太郎/高橋英樹 玉川つばめ/野川由美子 彦助/谷村昌彦 仁兵ヱ/深江章喜 玉川ちどり/坂上味和 とん太/北野清治 玉川かもめ/遠藤薫 葉山葉子 長谷川明男 外山高士 杉江廣太郎 高桐真 石井亜希子 中村錦司 岩田直二 出水憲司 和田昌也 細川純一 峰蘭太郎 藤長照夫 宮永淳子 蛙の田之助/山城新伍

脚本/名倉勲 監督/尾田耕太郎

※おようは葉山葉子、つばめの幼馴染で元富田屋奉公人。おようが子をなしていたと知らず上方へ修行に出ていた、富田屋の若旦那・佐太郎は長谷川明男、おようを遠ざけた父は岩田直二(登場時病床、すぐ亡くなる)。おようを口説いていた冒頭のセコい男は杉江廣太郎で、井筒屋の番頭。その井筒屋は高桐真、清廉な富田屋が邪魔な悪党。こやつとグルの勘定奉行・石川勘解由は外山高士、誘拐などもはたらく腹心は出水憲司。拉致や投げ文役のチンピラ二人は細川純一と峰蘭太郎。ラス立ち福ちゃん入り、石川の家来(三回も派手に斬られていて、その都度けっこうはっきり顔映ってる)。

★役名、役者についての記述は間違っている可能性があります。


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