桃太郎侍

第76話 「魚屋おちか出世噺」 1978.3.26

 気風が良すぎる魚屋のおちかは、喧嘩がきっかけで与之助の女房に。しかし祝言の席に将軍家のお使いが闖入、若君の守役を仰せつかってしまう。
このエピソードを額縁にして事件が描かれ、桃さんの危機一髪におちかの嘆願が決まる運びとなる。

枳殻邸

ロケ地

  • ショバ代のことでチンピラに打擲されている魚屋を助けるおちか、上賀茂神社二の鳥居続き玉垣前、神事橋たもと。おちかに懲らしめられたヤクザは、橋を東に渡って逃げる。設定は明石神社境内。
  • 野点の席で毒をくらって倒れる大目付、枳殻邸傍花閣前芝地に緋毛氈。警護に駆りだされて同心・矢沢にボヤく文七は楼閣のそばにいる。設定は永楽寺(字は適当)、ホストは格の高そうな僧侶。
  • お城に上がり、軟弱な若君・松千代を鍛えるおちか、枳殻邸池畔芝地、遣水まわり、侵雪橋上などで、やっとうの稽古や追っかけっこ。そのさまを目を細めて見る御台さまは、回棹楼に。

桃太郎/高橋英樹 熊造/茶川一郎 おはる/玉川スミ 仁兵ヱ/深江章喜 おみよ/吉本真由美 お兼/南条みづ江 かん平/桂小かん 文七/青木義朗 石翁/内田朝雄 矢沢/井上昭文 勘助/田口計 淑子/伊吹友木子 吉田金兵ヱ/木田三千雄 寅吉/江高マモル 六兵ヱ/松田明 利助/北原将光 大久保/鈴木康弘 藤波/山口朱実 おちか/江利チエミ 雉の与之助/藤岡琢也

脚本/和久田正明 監督/斎藤武市

※奏者番、大目付、奥祐筆など、前老中を追った要人が暗殺されていて、黒幕は当の前老中・石翁。桃さんは毒草を長屋に仕込まれて逮捕、次の的は備前守という事態に。桃さんを助ける上意の書付持って駆けつけるのは、御留守居役の吉田の爺さま。
※一年後、晴れて祝言をやり直していると、また吉田の爺さまが現れて延長入り、御上臈にするとかいう話に。


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