剣客商売 〜陽炎の男〜

2015.9.11フジテレビ/松竹

秋山小兵衛/北大路欣也 佐々木三冬/杏 おはる/貫地谷しほり 秋山大治郎/斎藤工 四谷の弥七/山田純大 生島次郎太夫/山田明郷 嘉助/山本亘 飯田粂太郎/内野謙太 おみね/栗田よう子 おつぎ/山下裕子 村松伊織/窪塚俊介 お照/小林涼子 井村松軒/鷲生功 村松左馬之助/瀬川菊之丞 利助/比留間由哲 松江/小宮久美子 おもと/亜呂奈 おきち/紅壱子 小間物屋/川久保宏之 稲屋の女中/園英子 用人/伊庭剛 鎌屋の辰蔵/柄本明 小川宗哲/古谷一行 田沼意次/國村隼

脚本/金子成人 監督/山下智彦

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 表題作に、身分違いの男女が曲折を経て結ばれる「嘘の皮」をからませ、三冬の意識の方向性を決定付ける。
見どころは、「泣く泣く」娘を手放した香具師の元締と小兵衛の対峙。名優の演技が光る。

三井寺

ロケ地

  • 根岸の和泉屋寮、宝厳院通用門。夜間撮影もあり、内部はセット撮り。
  • 船で小兵衛を送ってゆくおはる、西の湖園地八幡堀(堀端へ上陸)
  • 小兵衛隠宅、大覚寺遣水跡に設営。タイトルバックの絵に川を合成してあるのは前回と同じ。井戸も作ってあり、座敷からは大沢池の水面がのぞく趣向。
  • 祭礼で賑わう八幡境内、三井寺唐院前参道、画面奥に本堂が来る図で、露店など多数あしらい。小兵衛がまだそれと知らず鎌辰を見るシーンは村雲橋付近。
  • 荒くれどもにヤキを入れられる伊織、大覚寺石仏前〜護摩堂裏手。通りかかった小兵衛が介入、知人の息子と知り保護し、元長へ連れてゆく。
  • 伊織が語る、お照と出会った灌仏会の浅草の汁粉屋、神光院蓮月庵前に設営(後段、小兵衛がお照と会うのもここ)。導入は、本堂前に置かれた花御堂越し、橋をナメて庵を見る図。逢瀬を重ねたある日、ばあやだけが来て親バレを告げるシーンは本堂脇、画面奥に中興堂。
  • 神田・村松左馬之助邸、随心院長屋門。伊織を送り届けて小兵衛が去ったあと、鎌辰の若いのが出てくるのはパーキングの方から。後段、鎌辰が押しかけてくるシーンでは、門内に伊織がいて恐怖に震える図が出てくる。
  • 田沼家上屋敷、門は随心院薬医門。庭を来る三冬は金戒光明寺紫雲の庭、迎える田沼は庭側の縁先にいて、親子が話す座敷は庭の見える座敷(庭と座敷は、後段田沼と小兵衛が語るシーンでも出る)。このあと邸内で大治郎と出くわすのは方丈南側の廊下、勅使門が見える構図も出る(この門の向こうに大きな破風が合成されている)
  • 小兵衛に、あれが鎌辰と告げる弥七、小兵衛が座る茶店は三井寺村雲橋付近に設営。このあと、露店に因縁をつけた侍どもを物陰に連れ込んで懲らす鎌辰のシーンは、唐院・経蔵間の石橋上、橋から落とされる者も。
  • 事後、隠居した鎌辰を訪ねる小兵衛、途中、ままごと遊びで結婚を約す幼児を見る土手は大覚寺放生池堤。辰蔵の隠宅はセットだが、生垣越しの図で大沢池付近を使ってある。


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