チャンバラが消えた日

2015.8.15時代劇専門チャンネル

キャスト
鈴木杏 永野宗典 藤山扇治郎 ドミニク・スチュワート 中川晴樹 角田貴志 稲田龍雄 高橋弘史 仲野毅 清家一斗 田井克幸 ジェイムス・マクルロイ 松田苺 船津正康 美藤吉彦 坂東正敏 小崎裕道 森本邦彦 松代沙織 伊藤隆弘 橘ゆい 吉田和睦 福本清三

脚本/松下隆一 監督/宇喜田尚

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 敗戦の年の晩秋、長のブランクを経てチャンバラを撮れる喜びに溢れていたロケ現場は、MPの乱入で凍りつく。進駐軍に封建主義の象徴と見做された時代劇は、風前の灯。
京都のカツドウ屋にとって仇にも等しい、CIEの通訳をつとめる米国籍の美女。しかし彼女は、先頃亡くなった凄腕殺陣師の孫娘なのであった。

大宮キャンパス

ロケ地

  • 1945年の晩秋、「疾風の渡世人」ロケが行われている京都の山中、酵素河川敷。進駐軍のジープはダートを来て降り口に現れ、川を渡渉して撮影を止める。後段、紅子が出した許可で撮影が行われる「ロケ地」も同所。
  • 東京のCIE(GHQ民間教育情報局、接収されたのはAKか)へ出向き、時代劇撮影許可を願い出る松尾監督、建物イメージは京都府庁旧本館(植込越しファサード)。室内は龍谷大学大宮キャンパス
  • 京都イメージ、東寺五重塔と南大門。殺陣師のゲンさんが雑用係と成り果て、撮影所の草むしりをしているシーンに繋げる。
  • 紅子が物思いに沈む夕暮れの池端、大覚寺遣水跡。このあと何度も思索や回想シーンで出てくる。昼間の絵もある。
  • ゲンさん宅、櫻谷文庫庭先。素振りしているところへ、監督が訪ねてくる。
  • 滝沢家の墓に参る監督、金戒光明寺本堂裏手墓地。あとからやって来た紅子とともに帰るシーンでは、本堂前石段が出る。
  • 紅子が祖父に連れて行ってもらった映画館で見た時代劇「月夜の剣鬼」(祖父が殺陣師をつとめる作品)、劇中立ち回りの竹林は大覚寺竹林

大覚寺

※日本映画専門チャンネル、時代劇専門チャンネル戦後70年共同企画「占領下のNIPPONキネマ」と冠されて放送された。


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