遠山の金さん捕物帳

遠山の金さん捕物帳

第134話 「過去を失った男」 1973.1.28

 金さんが首を傾げた、どう見ても三十そこそこなのに総白髪の謎めいた川漁師、果たして大いに訳あり。「いま」の人柄と暮らしを知っているお奉行は、「盗っ人のほう」は死んだことにして裁くのであった。

唐橋

ロケ地

  • 川平が溺れた子を救う川端、瀬田橋竜宮脇・唐橋下手の瀬田川左岸河川敷。金さんが道具をひやかす釣り宿は竜宮の玉垣際に仕立ててある。唐橋からと思われるビューもあり、かつての様態が判り易い画になっている。川端のシーンでは、唐橋の橋脚や雲住寺も映り込んでいる。見物の町衆がいる橋はセットの橋、その中に賊のかしら・蝮の弥七がいて川平を見かけ、かつての手下・獺の三次と知る運び。
  • 川平を取り囲み拉致しかける弥七一味、御香宮本殿脇。金さんが助け、平八へ保護して話を聞き、彼が記憶喪失と知る。
  • 平八を出て家へ帰る川平をつける伝次、大覚寺大沢池堤。虎さんは伝次のあとを尾行。川平を見失ったあと、伝次は堤法面を外側へ駆けおりる。
  • 川平の家、犬飼川下河原橋下手左岸に設営。橋は真ん中が落ちていて、標が結われている。設定は、石神井川の流れ橋。
  • 弥七らに拉致される川平、後から出た渡海屋に弥七が殺されたのを見て逃げる川平だが、大八の車輪の音を聞き苦しむところを追いつかれるくだり、大覚寺大沢池畔。荷車は放生池堤を来る。追い詰められた川平は、川設定の大沢池に飛び込んで逃げる。
  • 子供をさらわれ渡海屋に捕まる川平、思い出させるため前回同様拷問される水車小屋は泉川に設営か。流水と、根方が曲がった大木が確認できる。
  • 「獺の三次」が翡翠の香炉を隠してあった川端、広沢池東岸。水から上がってきた川平を金さんが説得するが、この場は逃げられてしまう。

遠山の金さん/中村梅之助 虎さん/今村民路 お光/水原麻記 半次/島米八 おさと/浅川美智子 八公/瀬川新蔵 熊公/津田伸 高崎靖之進/中村靖之介 要町の文三/柳沢真一 お勢/柳川慶子 吉蔵/下條正己 弥七/玉川伊佐男 中田浩二 田畑猛雄 山口真代 宮城幸生 伊藤圭亮 志茂山高也 峰蘭太郎 市川祐二 松本泰郎 原田逸夫 川平/津川雅彦

脚本/小川英、長野洋 監督/林伸憲

※渡海屋吉蔵は抜け荷をはたらく悪徳商人、獺の三次に盗られた香炉を取り戻そうとする。彼の手下の伝次は中田浩二。
※川平は記憶喪失で倒れているのをお勢に助けられ、のち結婚。子はお勢の連れ子。水車小屋の拷問でおかしくなったらしく、回転音が恐怖の象徴として焼き付いた設定。記憶が戻った際の「三次」の立ち回りはシャープで見もの。


 → 遠山の金さん捕物帳表紙

※キャストロールの表記が達筆ゆえ、読み間違えている可能性があります。


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